17歳のカルテ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『17歳のカルテ』とはアメリカの映画。原題は、『Girl, interrupted』。青年期に精神疾患と診断された主人公スザンナ・ケイセンの精神病棟での成長を描いている。ベトナム戦争の長期化や貧困・人種差別による社会分断の深刻化、主要人物の暗殺など情勢が不安定だった60年代アメリカを舞台に、病棟の内と外、パーソナリティーの正常と異常、自己存在への疑問と確信、それらとは一体何なのかを「境界性パーソナリティー障害」と診断されたスザンナ・ケイセンの視点を通して描いていく。1999年公開。
『17歳のカルテ』の概要
『17歳のカルテ』とは、青年期に精神疾患と診断された主人公スザンナ・ケイセンの精神病棟での成長を描いた1999年公開のアメリカ映画。原題は、『Girl, interrupted』。原作は原題同名でスザンナ・ケイセン本人による自伝小説(邦題:『思春期病棟の少女たち』)。主演のウィノナ・ライダーが製作総指揮を務める。監督はジェームズ・マンゴールド。配給はコロンビア。
主人公のスザンナは「境界性パーソナリティー障害」だと診断されるが、スザンナ役を務めたウィノナ・ライダー自身、境界性パーソナリティー障害で入院していた時期があり、ウィノナが『Girl, interrupted』を読んだときに作品に惚れ込み、ぜひ自身の手で主演・製作総指揮として映画をつくりたいと熱望した。また、世界的女優アンジェリーナ・ジョリーが自身初のアカデミー助演女優賞を受賞したことでも有名である。加えて、この作品でアンジェリーナ・ジョリーは、アカデミー賞の前哨戦であるゴールデングローブでも最優秀助演女優賞を受賞している。
ノンフィクションの原作をもとにしているが、映画では一部脚色がみられる。原作者スザンナ・ケイセンによると劇中のようなスザンナとリサの脱走は現実では起こらなかったとのこと。この脚色に関して原作者スザンナはよく思っていない。
映画界での評判は映画批評ウェブサイト、ロッテントマト(Rotten tomatoes)で10点満点中5.7点と平均値かつ肯定的な反応と否定的な反応が入り混じっている。ニューヨークタイムズのステファン・ホールデンは「本作は、怒りと戯れる自己陶酔少女の、頑固でこじらせた愛にまつわるささやかな人生の緊張期で、人はそれに飲まれてしまうかそれとも乗り越えるかの選択を迫られる。選択権はいつも自分自身にあることを描いている」と批評。また、BBCのトム・コーテスは、「本作は、キャラクターの強さよりも弱さも含めたきらりと光る魅力を観たいと望む観客にとって、ケイセンの青春期自伝のまっとうな映画化作品である」と批評。ロサンゼルスタイムズのケネス・テュランは「主演のライダーと助演のジョリーは、彼らが関わったこのドラマがありふれた日常的な題材でなかったのにかかわらず、キャラクターと深くつながり、キャラクターをよりリアルに浮かび上がらせた」と出演者を評価した上で、「映画『カッコーの巣の上で(原題: One Flew Over the Cuckoo's Nest)』の模造品であり日常的でありふれた題材のドラマだった」と批評している。
『17歳のカルテ』のあらすじ・ストーリー
スザンナの入院
1967年、アメリカのニューイングランド地方に住むスザンナ・ケイセンは高校の卒業後、大量のアスピリンとウォッカを摂取し生死の境をさまよった。そのことについて心配したスザンナの父親は、友人の精神科医にスザンナの精神鑑定を依頼。鑑定中もスザンナの意識の焦点は定まらず、「自分が今どんな気分なのかはわからない」と口にする。その結果、スザンナは精神病棟「クレイモア」に入院した方が良いということになる。スザンナの同意なく両親がスザンナの入院を決定してしまっていたため、スザンナは憤りながらもなす術なく、両親や慣れ親しんだ土地をあとにする。
入院初日
精神病棟「クレイモア」に到着したスザンナは病室に案内され、虚言癖と診断されているジョルジーナと二人一組のルームメイトとなる。そのとき、施設から抜け出し警察に保護されていた精神性無食欲症(摂食障害の一種)と反社会性パーソナリティ障害と診断されているリサが戻ってきて、以前ジョルジーナのルームメイトだったジェイミーはどこへ行ったとスザンナに大声で詰め寄る。先ほど入所したばかりでリサの行動の意味が分かるはずもなく戸惑うスザンナだったが、あとになってジェイミーはリサの親友で、リサが施設を抜け出した2週間さみしさのあまり自殺をしてしまったことが分かる。入所初日の夜、スザンナは睡眠薬を飲むよう指示されその後眠りにつくが、明け方に夢で元彼のトビーと自殺について話したことを思い出す。スザンナは自殺という行為についてトビーと話したかったが、トビーはそういった話題を話すのをやめようと言い、スザンナはそれが気に入らない様子でトビーの部屋を出ていくところで、スザンナは現実の我に返る。
精神科医メルヴィン・ポッツ医師との面談、処方された薬の服用、入所者たちとの共同生活と、病棟について少しずつ理解していくスザンナは、両親との電話中に摂食障害があり自傷行為と下剤中毒であるデイジーが下剤をもらえないことで苛立っているのを目撃。自室に閉じこもるデイジーにスザンナは、自分には必要ないと服用をごまかして隠し持っていた下剤をこっそり渡そうとする。その様子を見ていたリサがデイジーの部屋に入ってきて、デイジーに隠し持っている薬、ジアゼパム(抗不安薬)をよこせと迫る。薬を交換し合う3人だったが、そのどさくさにまぎれてリサはデイジーがベッドの下に隠し持っていた大量のチキンの食べかすを見つけ出す。それは、「パパのつくったチキンしか食べれない」と言ったデイジーのチキンへの行き過ぎた執着を表していた。
スザンナの病名と自己理解
スザンナと両親と精神科医ポッツ医師との面談があり、スザンナはポッツ医師に「境界性パーソナリティー障害」であると告げられる。同日、スザンナはリサにポッツ医師との面談の様子を聞かれ、自身の症状について話すと、リサから夜中に監視員の目をくぐって秘密の集会に来いと誘われる。そこではルームメイトのジョルジーナ、統合失調症で顔にやけどの跡があるポリー、精神性無食欲症のジャネット、反社会性パーソナリティ障害のシンシアが集まっており、全員で地下の遊び場へ行き、ボーリングをして楽しんだ。その後、ポッツ医師の部屋に忍び込んで、それぞれの精神障害のカルテを読み漁り、お互いに症状を明かし合った。自身の病名を知り、似たように病名をつけられている入所者たちを知ることで、スザンナには所属意識が芽生えてくる。
摂食障害があり自傷行為と下剤中毒であるデイジーの退所の日が明日と迫った冬の日、病棟の責任者ヴァレリーと看護師たちとともに入所者たちはアイスクリーム屋へ施設外活動に出るが、そこでスザンナは不倫相手だった大学教授の奥さんとその娘である同級生ギルクレスト親子の姿を見つける。今の自分の状態を知られたくないスザンナだったが、その親子に見つかってしまう。ギルクレスト親子から、スザンナの同級生である娘のボニーが名のある大学へ進学することを聞かされた上に、スザンナの病状を知っていたギルクレスト夫人はスザンナに対して「永久に病棟から出ないで」と非難する。心外なことばに硬直するスザンナだったが、リサがその母親に「唾が飛ぶからしゃべるな」「頭のおかしい人間に指をさすとどうなるか教えてやる」と言い返す。リサが他の入所者も焚きつけて全員で奇声を上げ同級生親子を店から追い出し、ギルクレスト親子への反発心をリサをはじめ他の入所者たちに代弁してもらい笑顔になるスザンナは、次第にリサの狂気的な魅力に惹かれていく。
スザンナが次第にクレイモアにも慣れてきたころ、元彼のトビーがスザンナを訪問する。トビーはスザンナのことを「君はまともだ」と言い、スザンナを病棟の外へ連れ出そうとする。トビーは父親からもらった5000ドル(約55~60万円)でスザンナに一緒に暮らそうと提案するが、スザンナは自分が自殺未遂とも言える行動をとったことから治療の必要性を重視し、また病棟を自分の居場所と感じていたためトビーの提案を拒否。病棟に留まる意思を示す。
トビーがスザンナを訪ねた日の夜、突然ポリーが「私が醜いから誰も私にキスしてくれない」と急激に悲観的になり泣き叫ぶ。その騒動を聞いたスザンナはギターを引っ張り出し、ポリーが隔離された部屋のドアの外側で「恋のダウンタウン(原題:Downtown)」を弾き語りポリーを慰めようとする。その場に居合わせたリサも一緒になって歌い、その騒ぎを聞きつけた看護師が止めに入るが、その看護師はスザンナが好きだという弱みがありそれを見透かしていたスザンナは看護師にキスをしてその場の騒動を収めようとする。翌朝院内で騒ぎがあったことを知ったヴァレリーは怒り、スザンナはソニア・ウィック医師との面談を余儀なくされる。スザンナは退所の希望を伝えるものの、院長はまだスザンナが退所にふさわしくないと断言。ウィック医師はスザンナに、スザンナは今まさに人生の岐路にいて、自分の弱点に関してそれに溺れるのかそれを考えるのか、どういった姿勢を選ぶかが重要だと伝える。スザンナと入れ替わりで面談となったリサは、スザンナがその面談終了を待つも一向に戻ってこない。リサが居なくなった日常に張り合いを失うスザンナはだらだらとベッドの上で過ごしていたが、それを見かねたヴァレリーがスザンナを抱き上げバスタブの中へ突き落とし、自身の現状に甘えて陶酔しているだけにとどまるなと釘をさす。
リサとの脱走とデイジーの死
夜になりスザンナが寝ていると、突如リサがスザンナの前に現れる。リサはウィック医師が自分にショック療法をしていたと話し、スザンナに一緒に施設を抜け出してフロリダのディズニーワールドに行こうと提案する。リサはスザンナを自殺した親友ジェイミーと呼ぶほど混乱していたが、スザンナは資金がないことを心配しながらもリサについていくことを決める。ヒッチハイクで拾った車は薬物パーティーの関係者のもので、成り行きで二人はそのパーティーに参加するが、リサはそこで絡んだ男性から財布を盗みスザンナと逃げ出す。その後二人は宿を求めてデイジーのアパートを尋ねる。退院生活を送っていたデイジーだが、リサにジアゼパム(抗不安薬)を持っているかと尋ね、リサはデイジーの手首から腕にかけて切り傷があるのを見つける。リサはデイジーがまだ不安定な状態であることを見抜き、わざわざデイジーが傷つくような言葉を連発する。そのことばをやり過ごしたように見えたデイジーだったが、翌朝スザンナがデイジーの部屋のある2階に上がってみると、デイジーは首を吊って死んでいた。動揺し、すぐに救急車を呼ぼうとするスザンナと、首を吊ったデイジーのポケットからお金を抜き出し持ち去っていくリサ。
メルヴィン・ポッツ医師に送られ病棟に戻ったスザンナは、打ちひしがれてベッドで泣いていたが、見回りにきたヴァレリーにデイジー宅で起きたことについて、デイジーにしてあげられなかったことについての後悔を語りはじめる。その内容は、デイジーの気持ちは分からないけど、死にたくなる気持ちやそれをなんとかしようとしているけどうまくいかない気持ち、その苦しみを消そうとして自分の身体を傷つけてしまう気持ちはわかる、といったものだった。スザンナがはっきりと自身の気持ちを理解し整理して伝えていることを見抜いたヴァレリーは、それを医師に伝えるべきだ、もしくは頭の中のそれらすべてを外へ出すようにノートに書き出したらいいとスザンナにアドバイスする。
スザンナの回復
それからスザンナは自身の心に浮かんだことを頻繁に書き出すようになる。また、それに伴いずっとあった頭痛もなくなり、夜もよく眠れるようになったとウィック医師に伝える。また、退所後の生活の方向性について病棟の管理者たちと話し、本を書きたいという希望を引き続き持っていることも話す。スザンナが安定しはじめてから数週間後、施設を抜け出していたリサが戻ってきて、スザンナは何とかリサと話をしようとするがリサは一緒に病棟を抜け出したときのように友好的に接してこない。
ある夜、リサはスザンナが想いを書き込んでいたノートを盗み、地下室で集まった仲間にその内容を朗読する。その中にはその場にいたリサ、ジョルジーナ、ポリーの状態に対してきわめて冷静な意見が書かれており、それを聞いた3人は気分を害す。特にリサは、自分が悪者を演じるのはスザンナがそうしてほしかったからだ、スザンナが良く思われて勇気をたたえてほしいからだと主張し、一度スザンナはその場を逃げ出す。しかし、持論を主張しながらスザンナを追いつめるリサに追いつかれたとき、スザンナは、リサの心がすでに死んでいて、外で生きていけないから病棟にとどまり生をつないでいるだけだと核心をつく。それが図星だったリサは泣き崩れ夜中の騒動は幕を閉じた。
スザンナの退所日、隔離室に閉じ込められているリサの爪にスザンナはマニキュアを塗りながら、ここを出てスザンナにに会いに来るように告げる。また、ジャネット、シンシア、ジョルジーナ、ポリーなどの仲間たち、そしてヴァレリーに別れを告げ、スザンナはクレイモアをあとにする。
『17歳のカルテ』の登場人物・キャラクター
精神病棟クレイモアの入所者
スザンナ・ケイセン(演:ウィノナ・ライダー)
日本語吹き替え:高橋理恵子
アスピリンとウォッカの大量摂取で自殺未遂をして、「境界性パーソナリティー障害」と診断された18歳。実在の人物で、この映画の原作『思春期病棟の少女たち(原題:Girl, interrupted)』の筆者。男性とルーズな関係を持ち、自己存在に確信が持てないまま精神障害と診断されてしまうような行動を取り、精神科病棟クレイモアに入院させられる。この頃、常に頭痛と不眠と精神不安に悩まされる。クレイモアの入所者たち、特にリーダー格のリサに影響され、今のままの自分でも居場所があるということを認識する。デイジーに薬を譲ったり、悲観的になるポリーをギターの弾き語りで慰めたり、心優しい面をのぞかせる。その後、病棟管理者のヴァレリーに甘えて自分に酔っているだけでいるなと釘を刺されたり、友だちだと思っていたリサのデイジーへの攻撃や盗みなどの行為を見たり、その結果デイジーの「死」を直視したりといった経験を通して、でこのまま病棟にとどまり続けるようになってはいけないと思うようになる。ヴァレリーのアドバイスもあり、もともと作家を目指していて鋭いものの見方ができそれを言語化できたスザンナは、日々の想いを文章に綴るようになる。そのおかげで体調も安定して「退所」というかたちでクレイモアに別れを告げる。
演じるのは、自身も10代のころに境界性パーソナリティー障害を経験し、原作である『Girl, interrupted(思春期病棟の少女たち)』に強い感銘を受けたウィノナ・ライダー。本作のプロデュースも務めている。1986年の『ルーカスの初恋メモリー』で映画デビュー。ティム・バートン監督作品にもよく出演している。ゴールデングローブ賞 助演女優賞に2回、アカデミー賞 主演女優賞に1回、同賞助演女優賞に1回ノミネートされている。2016年、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でゴールデングローブ賞ドラマ部門女優賞にノミネートされた。代表作『若草物語』『シザーハンズ』など。
リサ・ロウ(演:アンジェリーナ・ジョリー)
日本語吹き替え:湯屋敦子
精神性無食欲症と反社会性パーソナリティ障害と診断され、クレイモアに8年入院し続けている20歳。12歳のころからクレイモアに入院し、施設を逃げ出しては連れ戻されることを繰り返している。ものごとの観察力や理解力に長けているが、それを攻撃的なことばを使って反抗的に表現する。精神障害があると診断されてもそれに引け目を感じることなく常に我を貫き、その様子はクレイモアの入所者たちに影響を与えていて、スザンナもそのリサの魅力に惹かれるようになる。しかし、クレイモアの医師や管理者から「回復していると認識される/退所を許可される」人物をやっかみ特に攻撃的になるため、退所したデイジーを追い詰め、また症状の安定してきたスザンナまでも追い詰めるようになる。リサが「どうして私は報われない?」(実際のセリフは、『どうして私のボタンは誰にも押されない?』)とスザンナに詰め寄ったとき、スザンナが「リサは病棟でしか生きられない死人だから」と切り返し、そこまで明確な解をぶつけられ自身の非を認めたことのなかったリサは泣き崩れる。
演じるのは、本作公開前年にテレビ映画『ジーア/悲劇のスーパーモデル』で悲劇のモデルを演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞、エミー賞主演女優賞などを受賞していたアンジェリーナ・ジョリー。本作でも監督も認める圧倒的存在感からアカデミー賞助演女優賞を受賞。現在の世界的な人気の決定づける賞の一つとなった。慈善活動家としても名高い。代表作『トゥームレイダー』『Mr.&Mrs.スミス』『マレフィセント』など。
ジョルジーナ・タスキン(演:クレア・デュヴァル)
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- 『17歳のカルテ』の概要
- 『17歳のカルテ』のあらすじ・ストーリー
- スザンナの入院
- 入院初日
- スザンナの病名と自己理解
- リサとの脱走とデイジーの死
- スザンナの回復
- 『17歳のカルテ』の登場人物・キャラクター
- 精神病棟クレイモアの入所者
- スザンナ・ケイセン(演:ウィノナ・ライダー)
- リサ・ロウ(演:アンジェリーナ・ジョリー)
- ジョルジーナ・タスキン(演:クレア・デュヴァル)
- デイジー・ランドネ(演:ブリタニー・マーフィー)
- ポリー・クラーク(演:エリザベス・モス)
- シンシア・クロウリー(演:ジリアン・アルメネイト)
- ジャネット・ウェバー(演:アンジェラ・ベティス)
- 精神病棟クレイモアのスタッフ
- ヴァレリー・オーウェンス(演:ウーピー・ゴールドバーグ)
- メルヴィン・ポッツ医師(演:ジェフリー・タンバー)
- ソニア・ウィック医師(演:ヴァネッサ・レッドグレイヴ)
- ジョン(演:トラヴィス・ファイン)
- スザンナの恋人
- トビー・ジェイコブス (演:ジャレッド・レト)
- ケイセン一家とつながりのある人物たち
- アネット・ケイセン(演:ジョアンナ・カーンズ)
- カール・ケイセン(演:レイ・ベイカー)
- クランブル医師(演:カートウッド・スミス)
- ギルクレスト教授(演:ブルース・アルトマン)
- バーバラ・ギルクレスト(演:メアリー・ケイ・プレイス)
- ボニー・ギルクレスト(演:ケイディー・ストリックランド)
- 『17歳のカルテ』の用語
- 境界性パーソナリティー障害(Borderline personality disorder)
- 精神性無食欲症
- 反社会性パーソナリティ障害
- クレイモア(Claymoore)
- アスピリン
- ジアゼパム錠(抗不安薬)
- 60年代アメリカ
- フロリダのディズニーワールド
- 『17歳のカルテ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- スザンナ「夢と現実が混乱したことはある?」
- スザンナ「バカな事言った、もう死んじゃおう。 いい映画を観たから生きよう。 電車に乗り遅れたから死のう。」
- リサ「カミソリは痛い、水は冷たい、薬は苦い、銃は違法、縄は切れる、ガスは臭い。 生きてる方がマシ。」
- スザンナ「それ、私だ。」
- 「恋のダウンタウン(原題:Downtown)」の弾き語り
- スザンナとリサのキス
- ヴァレリーのスザンナへのまなざし
- スザンナ「あなたはもうすでに死んでいるの、リサ!」
- スザンナ「このことは、私でありあなたでもあって、心の一部が肥大化しただけ。」
- 『17歳のカルテ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 邦題は『17歳のカルテ』だが主人公スザンナの設定年齢は17歳ではない
- 原題『Girl, interrupted』はフェルメールの絵画のタイトルにインスパイアされたもの
- 長年進まなかったプロジェクト
- 脚本の方向性は『オズの魔法使い』(アイデンティティ探し)
- 極力ウィノナ・ライダーと距離を取るようにしていたアンジェリーナ・ジョリー
- デイジーを演じたブリタニー・マーフィーの悲運
- 『17歳のカルテ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌・挿入歌:ペトゥラ・クラーク 「恋のダウンタウン」
- 挿入歌:ゼム「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」
- 挿入歌:ママス&パパス 「ガット・ア・フィーリン」
- 挿入歌:ザ・チャンバーズ・ブラザーズ「タイム・ハズ・カム・トゥデイ」
- 挿入歌:ジェファーソン・エアプレイン「帰っておくれ」
- 挿入歌:アレサ・フランクリン「ライト・タイム」
- 挿入歌:メリリー・ラッシュ&ザ・ターナバウツ 「朝の天使」
- 挿入歌:ウィルコ「ハウ・トゥー・ファイト・ロンリネス」
- 挿入歌:ザ・バンド「ザ・ウェイト」
- 挿入歌:スキータ・デイヴィス 「この世の果てまで」