残穢-住んではいけない部屋-

残穢-住んではいけない部屋-

『残穢-住んではいけない部屋-』とは、小野不由美のホラー小説『残穢』を原作とした、中村義洋監督による映画作品。竹内結子が主人公であるホラー小説作家の私(小松由美子)を演じ、橋本愛がストーリーのきっかけとなる女子大生の久保亜紗美を演じる。ある日、私の元に久保亜紗美から、「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という内容の手紙が届く。そのマンションを調べていく内に、過去の住人が引き起こした数々の事件について暴かれていく。暗闇の底から這い出てくるような不気味な世界観が特徴。

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和楽器(尺八・三味線・和太鼓・箏)と洋楽器(ドラム・ギター・ベース)に詩吟のニュアンスを組み込んだ新しいスタイルの8人組ロックバンド。2014年4月に「ボカロ三昧」でデビューし、2015年5月には初の海外ツアーを成功させた。これまでフランス・台北・アメリカなどでライブを行い、日本国内だけでなく海外のファンも増えつつある。

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韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

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日本でも幅広い世代から高い人気度を誇るK-POPや韓流ドラマ。2016年デビューのガールズグループ「TWICE」に日本人メンバーが3人選ばれたことで、K-POPアイドルを目指す日本人が急増した。韓国の芸能市場にとっても、日本人メンバーの存在は日本進出の大きな足掛かりとなるため重要視されている。またK-POPアイドルに限らず、韓国芸能界で活躍する日本人は多い。

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『ゴールデンスランバー』とは、堺雅人主演のミステリー・ハードボイルド映画である。2010年1月に公開された映画で、日本の小説家の伊坂幸太郎の小説『ゴールデンスランバー』を映画化した作品。仙台運送で働く青柳雅春(あおやぎまさはる)が総理大臣を殺害した事件の犯人に仕立て上げられていくストーリー。映画のロケは全て仙台で行われた。映画のキャストは堺雅人の他に、竹内結子、浜田岳、香川照之、吉岡秀隆などが出演している。2018年2月にはカン・ドンウォン主演の韓国映画版『ゴールデンスランバー』が公開された。

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麒麟がくる(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『麒麟がくる』とはNHK大河ドラマの59作目として、2020年1月19日から2021年2月7日まで放送された作品である。裏切り者や悪人として描かれてきたことの多い明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)を主人公にしている。平和な世の中になると現れる「麒麟(きりん)」を呼べる人物を探しつつ足利義昭(あしかがよしあき)や織田信長(おだのぶなが)に仕え、戦のない大きな国を作ろうとする十兵衛の一生が描かれている。定説とは全く正反対の側面から描かれた十兵衛や、戦国武将たちの姿が見どころの1つである。

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20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。

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ブラッディ・マンデイ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ブラッディ・マンデイ』とは龍門諒の漫画作品を原作とした三浦春馬主演の連続テレビドラマ。2008年に放送され、2010年にはシーズン2も始まり大きな話題となった。2020年に発表された「三浦春馬が最強にかっこよかった作品ランキング」では1位を取得するほどの人気作品である。 天才ハッカー高木藤丸(たかぎふじまる)が家族や友達、日本をウイルステロから救うために持ち前のハッキング技術を活かしてテロ組織に立ち向かう。豪華俳優陣が描くヒューマン・ビジネスサスペンスである。

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愛の渦(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『愛の渦』(映画)とは劇団「ポツドール」の主宰者であり劇作家として活躍中の三浦大輔が監督を務めた、セックスが題材の成人向け映画作品である。戯曲『愛の渦』は岸田國士戯曲賞受賞。待望の映画化に注目が集まった。舞台はとあるアパートの一室。そこはセックスを目的に集まった男女が乱交パーティーを行う裏風俗だ。集まったのはニートや女子大生、保育士にサラリーマンと見ず知らずの男女10名。肉欲に溺れる男女と交錯する人間模様を浮き上がらせた、セックスがテーマの映画となっている。

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いま、会いにゆきます(いまあい)のネタバレ解説・考察まとめ

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『いま、会いにゆきます』とは、市川拓司による恋愛ファンタジー小説を2004年に映画化したものである。秋穂巧(あいお たくみ)は、息子の祐司と二人で暮らしていた。妻の澪はすでに他界しており、「一年後の雨の季節になったら戻ってくる」と言い遺していた。実際に澪は一年後の梅雨の到来とともにあらわれたが、記憶をなくしていた。次第に家族としての生活を取り戻していく三人。しかし雨の季節はいつまでも続かない。この物語は、ファンタジー要素をとり入れつつも家族の愛、そして女性の強さを感じられる作品となっている。

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コンフィデンスマンJP ロマンス編(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『コンフィデンスマンJP ロマンス編』とは2019年に公開された、詐欺師をテーマにした映画作品。東京ドラマアウォードなどの賞を受賞した、総合視聴率15.1%の人気テレビドラマを映画化した1作目。大ヒットした痛快エンターテインメント映画で、ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)が、悪い奴から詐欺で大金を巻き上げるストーリー。今回のおさかな(ターゲット)はラン・リウ。恋愛詐欺師のジェシーと日本のゴットファザーの赤星も加わり、香港を舞台にコンゲームを繰り広げる。

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ランチの女王(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ランチの女王』とは、2002年にフジテレビ系の月9枠で放送されたドラマ。主演は竹内結子。その他、妻夫木聡、山下智久、山田孝之などが出演している。ランチタイムに洋食店を訪れた麦田なつみが、ひょんなことからその店で住み込みで働くことになる。洋食店を舞台に、なつみと男四人兄弟の恋愛模様や交流を描いたラブコメディ。脚本は『カバチタレ』や『青天を衝け』を担当した大森美香などが手掛けている。第34回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞や主演女優賞などを獲得した。

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今夜、ロマンス劇場で(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『今夜、ロマンス劇場で』とは2018年に公開された、主演綾瀬はるかと坂口健太郎によるラブストーリー映画である。映画監督を目指す健司が通い詰めていた「ロマンス劇場」で、モノクロ映画に出演している映画のヒロインである美雪に出会う。ある日、美雪が現実世界に現れ、健司は美雪に色のある現実世界を案内していくうちに、健司と美雪は惹かれ合っていく。しかし、美雪にはある秘密があった。切なくもあり、昭和中期を舞台とした切なくもあり温かい気持ちになるラブストーリー映画となっている。

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僕のヤバイ妻(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『僕のヤバイ妻』とは、2016年にフジテレビで放送されていた、脚本・黒岩勉、主演・伊藤英明のサスペンスドラマだ。その他、木村佳乃や相武紗季などが出演している。カフェを経営する望月幸平は、妻の望月真理亜との結婚生活に嫌気がさしていたが、別れられない事情があった。そんなある日、幸平は愛人の北里杏南に妻の殺害を持ち掛けられる。そこで幸平は真理亜の飲むワインに毒を仕込んで殺そうとするが、突然彼女が誘拐されてしまった。しかしその誘拐事件には、真理亜の思惑が潜んでいた。

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シグナル 長期未解決事件捜査班(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『シグナル 長期未解決事件捜査班』とは、過去と現在が無線機による通信で繋がり、その無線機を使ってそれぞれの時代の刑事が事件を解決していくという刑事ドラマである。2018年にフジテレビ系で放送された連続ドラマで、韓国で数々の賞を受賞したドラマ『シグナル』の日本版リメイクとなっている。過去と現在が同時進行で描かれ、未解決事件を解決する現在の長期未解決事件捜査班と、その事件が実際に起こっている過去が繋がり、事件解決だけでなく謎や秘密が明らかになっていく。

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リトル・フォレスト(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『リトル・フォレスト』とは、主人公の成長を描くヒューマンドラマであり、五十嵐大介による漫画、漫画を基にした森淳一監督、橋本愛主演の映画である。漫画『リトル・フォレスト』は、作者の実体験を基に制作され、2002年12月から講談社発行の『月刊アフタヌーン』で連載された。映画『リトル・フォレスト』は、2014年8月に公開された『夏』『秋』、2015年2月に公開された『冬』『春』の4部作である。東北地方の小さな村に住む主人公のいち子が、自然に向き合いながら自分を見つめ直すストーリーとなっている。

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いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)のネタバレ解説・考察まとめ

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『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(いつ恋)とは、東京という街で必死に生きる若者たちの恋愛を描いた日本のテレビドラマである。フジテレビ系列で2016年1月から3月まで放送された。坂元裕二によるオリジナル脚本作品。主演を有村架純と高良健吾がつとめた。東日本大震災が発生する2011年前後と、5年後の2016年からの2部構成で描かれている。第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞作品賞・脚本賞などを受賞した。

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極主夫道(漫画・ドラマ・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『極主夫道』(ごくしゅふどう)とは、おおのこうすけによる日本の漫画。実写ドラマ化とアニメ化もされている。「不死身の龍」と呼ばれた元・最凶ヤクザの、主夫業の日常を描いたハートウォーミングコメディ。強面のヤクザが全力で主夫業に邁進するギャップ、および高い画力とシュールな展開が特徴。大筋は主人公の龍がその強面から繰り出す熟練の家事スキルギャップが軸になるが、登場人物たち半数近くがその筋の関係者で彼らも彼らでどこかしらズレており、そのズレの連鎖から笑いの渦を生んでくるパターンも多い。

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君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。

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アヒルと鴨のコインロッカー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『アヒルと鴨のコインロッカー』とは、吉川英治文学新人賞に輝いた伊坂幸太郎の同名小説を基にした2007年公開の日本のミステリー映画。主人公の椎名は引っ越し先で隣人の河崎という男から、隣の隣に住むブータン人のために「本屋を襲撃して広辞苑を奪いたい」と誘われる。奇妙な誘いに戸惑う椎名だったが、本屋襲撃の手伝いをすることになる。やがて明らかになる2年前の出来事。過去の物語と現在の物語が交錯する中で椎名が見た真実とは。映像化が困難とされている作品を原作の複雑な伏線やトリックを巧みな描写でまとめた。

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鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

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原作・河原和音、作画・アルコによる少女漫画、及びそれを原作とするアニメ、映画。2011年に『別冊マーガレットsister』に掲載された第1話が好評につき連載へ移行。その後『別冊マーガレット』にて2016年まで連載された。誰もが目を引く巨漢、剛田猛男とお菓子作りが大好きな女子高生大和凛子。痴漢から助けた出会いをきっかけに付き合い始めた二人の不器用ながら微笑ましい恋模様がコミカルに描かれる。

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ステキな金縛り(三谷幸喜)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ステキな金縛り』とは三谷幸喜が監督したコメディ映画。三谷幸喜が生誕50周年に作られたエンターテイメント作品である。ストーリーはドジっ子弁護士の宝生エミが殺人事件を担当。被告人のアリバイを証明できるのは落ち武者の幽霊だけ。弁護士と落ち武者の幽霊が協力して、被告人の無罪を証明するために奮闘する映画になっている。主人公の宝生エミ役を演じた深津絵里は、第35回日本アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、その他の豪華キャストに落ち武者の幽霊・更科六兵衛役を西田敏行、速水弁護士役を阿部寛が演じている。

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残穢-住んではいけない部屋-のレビュー・評価・感想

残穢-住んではいけない部屋-
8

じわじわとくる「こわいもの」

はじめにお伝えしますが、ワッと驚くような展開は一切ありません。後ろを振り返ると幽霊がいたり、いきなり大きな効果音なんかも一切なしの本作。
何が怖いのかというと、「自分が今住んでいる家にも関係があるかも」と思わせてしまうところ。

事の発端は、1人の女子大生が「自分の住む部屋で変な音がする」と気づいたこと。ある有名なホラー作家に実話怪談として手紙を出したことをきっかけに、変な音の正体を探ることに。
実は作家はその変な音についての手紙を、数年前にも別の人から受け取っていたことを思い出します。同じマンションの別の部屋からの投稿でした。
「原因は部屋ではなく、マンション一帯では」と疑問に思った2人は、マンションが立つ前には何があったのか、過去を辿っていきます。
そしてマンション以前に建っていた家で、謎の不審死があったと知ります。当時住んでいた人もまた、ある音に悩まされた末の自殺だったのでした。そしてその音は、女子大生が耳にした変な音ではなく、赤ん坊の泣き声。かつての住人の家が建つ前に建っていたのは、赤ん坊を殺したという女性の住む家だったのです。彼女は、夜な夜な恨みを言う声にそそのかされてやったと言っているのですが、真相は如何に。

あなたが今住んでいるのは、一軒家か、それともマンションでしょうか。前に住んでいた人のことをどれだけ知っていますか。新築だとしたら、建つ前に何があったか知っていますか。
この映画は、見る人を驚かせるような幽霊はでてきません。ですが見終わった後、きっと1人で家にいるのが怖くてしかたなくなるでしょう。

残穢-住んではいけない部屋-
8

住むだけで呪われるなんて、怖い。

お話は、小説家が、読者からの心霊体験を調べるというものなので、話の進み方が、小説ちっくというか、落ち着いていて、見やすいです。とあるマンションから音が聞こえ、でもそこでの自殺はなかったみたいで、なんでだろうとこっちもいろいろ推理しながら見ることができました。そこに住んでいた人が引越し先で自殺していたり、その土地の関係者にも不審死があったり、話がいろいろ繋がっていくのが面白かったです。
その部屋に住んだら、何かの毒?闇?に囚われてしまう、そういう場所があるのかと怖くなりました。別に、そこで何かあったわけじゃなくても、昔々のことでもそんなふうになるなら、もうどこにも住めないって感じです。話を聞いた人全員が変になったのかは定かではないし、相性というか、闇に囚われやすい人がいるということでしょうか。リングみたいになんか解決策があるわけでもないなんて辛いです。
キャストはみんな、はまり役でした。最初に見た時は気がつきませんでしたが、事故物件に住む若者が成田凌でした。またまた変わった青年の役です。やっぱり彼はこういう役が似合うなあと思いました。また、怪奇作家役の佐々木蔵之介さんも。わざとだとは思いますが、目を見開いてて怖かったです。

残穢-住んではいけない部屋-
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複数の怪異の根本が全て一緒

直接的に幽霊が出て、登場人物が襲われると言うわけではなく、その土地そのものの穢れから来る人への悪影響を描いているものと思います。ジャンルで言うと、ミステリーホラーに近い物ではないかと思います。
幽霊から長時間逃げたり、関係人が次々謎の死を遂げるなどの、非現実的な内容ではなく、小さい子供の何気ない行動、家にいる時の些細な物音などから不気味さを感じ、それらが前に住んでいた住人が関係しているといった物でした。
様々な謎を紐解いていくうちに、主人公もその穢れに触れていきました。
中途半端に穢れに触れたことが原因か怪異も少しずつ増えていったように感じました。
ただ、この作中で一番心残りに感じたことは、映画そのものの幕引きが、謎を紐解くことから手を引いたり、その土地に住んでいた住人が死ぬ、と言う物だったので終わり方がすごく、ふわっとしたもののように感じました。
唯一そこだけがこの映画のマイナスのポイントだと私は思いました。
ただ、現実的に事故物件のように部屋そのものが穢れてしまっているものは存在しています。そのような物をより身近に感じることができる内容だと思いました。
この映画はホラー映画が苦手な人でも楽しむことができると思います。

残穢-住んではいけない部屋-
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小説風映画

もともと小説が原作なので、映画の作りも小説風で見やすいというか、音だけでもわかりやすい映画だった。そのため、きちんと画面を見てみる時間がなくても、DVDをかけていられる。とある場所に怨念とかは残るという話で、一つ一つの怪奇現象はただの気のせいかもと思えることだけど、それが同じところで起きたら怖いなあと思うし、そんなところで住むのは無理だと思った。私が怖かったのは赤ちゃんの泣き声が聞こえるみたいなエピソード。赤ちゃんって普通にいるとかわいいし、あの泣き声もたまらなくキュンキュンするのに、ホラーで使われると異様に怖いなあと思います。あと、キャストの話をすると主人公の竹内結子は小説家の役なのですが、いろいろと調べていくシーンがあるのでミステリー映画ファンにもオススメです。あと、橋本愛ちゃんが、怪奇現象の起きる部屋に住んでいて、竹内さんとなぞを調べる役で出ているのですが、やっぱりかわいい。別に女の子女の子した役でもないし、地味な役割なんだけど、それでもかわいらしいなと思う。それに、佐々木蔵之介さんとかも出ていて、いい味を出していました。ホラー映画にしては派手な演出もないし、ほんとに幽霊かどうかもはっきりしない映画なのですが、怖さもあるし、謎解きも面白いのでオススメです。

残穢-住んではいけない部屋-
5

残穢―住んではいけない部屋を観た感想

ホラー要素を期待して観たわりに、あまり怖さはなく、どちらかというと探偵ものを観ているような気分だった。観始めたときは、昨今話題の「事故物件」をテーマにした話だと思ったが、登場人物が探偵のごとく問題を深堀していく。その建物が建つ前、またその前、と歴史をどんどん遡り、たぐっていくと、ひとつにつながるものが見えてくる。それぞれの住人にまつわるエピソードのひとつひとつはチープなものだが、全体として見たときにひとつにつながる、という視点は面白い。自分が住んでいる家が建てられる前にどのような土地で誰が住んでいたのか、そこまで考えることは滅多にないし、それを言ったらどこもかしこも事故物件になってしまう気もするが、歴史的な「土地柄」という視点を持つことで見えてくるものもあるのだろう。主演である竹内結子の淡々とした喋り方、ひょうひょうとしたキャラクターによって、現実感やリアルさが増し、ホラー的な怖さが軽減されているように感じた。映画のタイトルの印象はいかにもホラー的で怖そうであるが、内容的には怖さよりも、調べていくうちにピースがつながっていくワクワク感のほうが強いので、それほど怖がらずに観れる作品だと思う。

残穢-住んではいけない部屋-
10

気にしなければどうということはない的ホラー

呪怨は家に訪れたら終了で、リングは呪いのビデオを見たらアウトだったけど、本作の明確なアウトラインはまったく持ってあいまいである。そのあいまいさがまた恐ろしい。
現代社会において、人口は水のように流動的で、地域の忌まわしい記憶など忘れ去られてしまうのはとても早いだろう。そこを逆手にとったのが本作ともいえる。
この穢れは何が原因なのか、どこから来たのか探し始めると、どこまでも過去を遡る事になり、そんなこと言ったら日本中、いや世界中穢れまみれじゃいという気分に陥ることだろう。しかし、ラストに観客に提示されるアンサーは「気にしなければどうということはない。けど、気にしたほうの負け」というエンド。顔がちょっと強張っちゃう呪いの絵だって好きな人には名画だし、子供が虚空を見つめても気にしなければ何もないのと同じ。穢れはいつも貴方のそばに。本作を観覧後、現実と幻想の区別があいまいになりかける仕掛けがある。実在の人物の登場である。名前こそ多少なりとも変更してあるが、彼を知っているものや、ラジオやテレビで見聞きしているものはすぐに気づくだろう。彼の存在自体がリアルでは胡散臭い人物なのだが、彼が登場することによって私は多少なりとも混乱した。

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