残穢-住んではいけない部屋-

残穢-住んではいけない部屋-

『残穢-住んではいけない部屋-』とは、小野不由美のホラー小説『残穢』を原作とした、中村義洋監督による映画作品。竹内結子が主人公であるホラー小説作家の私(小松由美子)を演じ、橋本愛がストーリーのきっかけとなる女子大生の久保亜紗美を演じる。ある日、私の元に久保亜紗美から、「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という内容の手紙が届く。そのマンションを調べていく内に、過去の住人が引き起こした数々の事件について暴かれていく。暗闇の底から這い出てくるような不気味な世界観が特徴。

Nia666のレビュー・評価・感想

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残穢-住んではいけない部屋-
8

複数の怪異の根本が全て一緒

直接的に幽霊が出て、登場人物が襲われると言うわけではなく、その土地そのものの穢れから来る人への悪影響を描いているものと思います。ジャンルで言うと、ミステリーホラーに近い物ではないかと思います。
幽霊から長時間逃げたり、関係人が次々謎の死を遂げるなどの、非現実的な内容ではなく、小さい子供の何気ない行動、家にいる時の些細な物音などから不気味さを感じ、それらが前に住んでいた住人が関係しているといった物でした。
様々な謎を紐解いていくうちに、主人公もその穢れに触れていきました。
中途半端に穢れに触れたことが原因か怪異も少しずつ増えていったように感じました。
ただ、この作中で一番心残りに感じたことは、映画そのものの幕引きが、謎を紐解くことから手を引いたり、その土地に住んでいた住人が死ぬ、と言う物だったので終わり方がすごく、ふわっとしたもののように感じました。
唯一そこだけがこの映画のマイナスのポイントだと私は思いました。
ただ、現実的に事故物件のように部屋そのものが穢れてしまっているものは存在しています。そのような物をより身近に感じることができる内容だと思いました。
この映画はホラー映画が苦手な人でも楽しむことができると思います。