和楽器バンド(WagakkiBand)の徹底解説まとめ

和楽器バンドとは、和楽器(尺八・三味線・和太鼓・箏)と洋楽器(ドラム・ギター・ベース)に詩吟のニュアンスを組み込んだ新しいスタイルの8人組ロックバンド。2014年4月に「ボカロ三昧」でデビューし、2015年5月には初の海外ツアーを成功させた。2015年末には「第57回日本レコード大賞」で企画賞を受賞。独自のエンタテインメント性を追求し続けてきたが、2024年をもって無期限の活動休止に入った。

和楽器バンドの概要

和楽器バンドとは、和楽器とロックバンドを融合させた新感覚の8人組ロックエンタテインメントバンド。和楽器(尺八・三味線・和太鼓・箏)と洋楽器(ドラム・ギター・ベース)に詩吟のニュアンスを組み込んだ新しいスタイルの8人組ロックバンドである。
伝統芸能をポップに世界へ広げたいという鈴華ゆう子の呼びかけにより、華風月で活動しているメンバーを中心に新たにメンバーを集め和楽器バンドの原型となる「鈴華ゆう子with和楽器バンド」を結成。

メンバーそれぞれのスキルが高いのが特徴。ボーカル・鈴華ゆう子に関しては詩吟の師範、尺八・神永大輔も同様に尺八の師範である。ベース・亜沙はヒット曲「吉原ラメント」を作曲したボカロPであり、和太鼓・黒流は演奏のみならず和太鼓の振付師としても活躍しディズニーのショーやももクロのショーも手掛けている。また、箏・いぶくろ聖志は高校時代に文化庁の派遣で海外公演を行い、他のメンバーも動画投稿サイトにて圧倒的支持を勝ち取っている演奏者である。
かつての日本の音楽業界には、欧米至上主義により和テイストや古いものを軽視する風潮もあったが、若い世代を中心に伝統芸能への回帰がめざましい。例えば、盆踊りが年中開催され「盆踊ラー」という言葉が生まれるなど、世代の垣根を越えた盛り上がりを見せている。洋楽を聴かずJ-POPで育った世代にとって、こうした「古い」要素はむしろ「新しい」ものとして受け入れられており、和楽器と洋楽器という枠にとらわれず、純粋に「楽器」の組み合わせとして面白い音楽を追求する尺度こそが基準となっている。和楽器バンドは、こうした異業種交流が当たり前に行われる時代にふさわしい、ジャンルを超えたコラボレーションを体現する存在といえる。

2014年1月に「和楽器バンド」へ改名し、エイベックスよりメジャーデビューアルバム『ボカロ三昧』をリリース。同年7月にはフランス・パリで開催された「第15回JAPAN EXPO 2014」に参加し、海外での人気も不動のものとした。
2015年末には「第57回日本レコード大賞」で企画賞を受賞。独自のエンタテインメント性を追求し続けてきたが、2024年12月31日をもって無期限の活動休止に入った。

和楽器バンドの活動経歴

和楽器バンドの結成と「ボカロ三昧」でのデビュー

2013年3月、鈴華ゆう子が「伝統芸能をよりポップに世界へ広げたい」という志を掲げ、和楽器バンドの原型となる「鈴華ゆう子with和楽器バンド」を結成した。ニコニコ動画などの動画投稿サイトを中心に活動を広め、2014年1月の初単独ライブ「和楽器バンド大新年会2014~和楽器×バンド合戦~」を渋谷club asiaにて開催。また、これを機に正式に「和楽器バンド」へ改名した。
同年4月にメジャーデビューアルバム『ボカロ三昧』をリリースすると、オリコン週間ランキング初登場5位を獲得し、22週連続でTOP100入りを果たすロングヒットを記録した。
7月にはフランスのパリで開催された「JAPAN EXPO2014」に出演し、海外にも精力的に進出する。同時期にデビュー後初のワンマンライブ「ボカロ三昧大演奏会」を渋谷にて開催したり、フジテレビのイベント「お台場新大陸めざましライブ」に出演。また、8月には「a-nation stadium fes」のオープニングアクトとして出演する。
さらに第1弾MV「華火」を8月にDVD・Bule-rayにて発売し、11月には「ボカロ三昧大演奏会」のLIVE DVDを発売する。

国内外での躍進と初のオリコン1位

2015年は、地上波音楽番組への出演やCMデビューなど、一般層への認知度が飛躍的に高まった年である。1月に渋谷公会堂にて「和楽器バンド大新年会2015」を開催し、2月にはアニメ「戦国無双」のテーマソングである第2弾MV「戦-ikusa-/なでしこ桜」をDVD・Blue-rayにて発売。3月に入ると「キリンMETS」で初のCM出演を果たし、翌月、テレビ朝日『ミュージックステーション』で念願の地上波テレビ初出演と生演奏を披露。和楽器バンド1周年を記念してオフィシャルグローバルファンクラブ「八重流」発足する。
5月には初の海外単独公演「台北大演唱会」を成功させ、同月、野外イベント「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015」に出演。7月には北米最大級の「Anime Expo 2015」に出演するなど、世界的な評価も確立。9月に発売した2ndアルバム『八奏絵巻』では、リリースに伴う「1st JAPAN TOUR 2015」で全国10カ所を回るツアーをスタートさせる。この楽曲で、ついに和楽器バンドとして初の週間オリコンチャート1位を獲得し、同年末の「第57回日本レコード大賞」で企画賞を受賞した。

日本武道館での単独公演

2016年1月、結成からわずか3年足らずで日本武道館単独公演となる「和楽器バンド大新年会2016 日本武道館 -暁ノ宴-」を開催。また、映画「残穢-住んではいけない部屋-」のイメージソング「Strong Fate」を配信限定発売する。3月にはニューヨークでの単独公演「WagakkiBand LIVE in N.Y. -AKATSUKI-」を開催し、1月に行われた「和楽器バンド大新年会2016 日本武道館 -暁ノ宴- 」のLIVE DVD、Blu-rayを発売する。
4月からは「JAPAN Tour2016 絢爛和奏演舞会」で全国10カ所を回るツアーをスタートさせ、テレビアニメ「双星の陰陽師」のオープニングテーマでもある「Valkyrie-戦乙女-」をスプリットシングルとして6月に発売する。
また、6月に「日光東照宮御鎮座四百年記念 和楽器バンド単独公演」、7月にアメリカ国内3カ所を回る1st US Tour「衝撃-DEEP IMPACT-」を開催。
7月以降は、福岡で行われた「NUMBER SHOT 2016」、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO」、「SUMMER SONIC 2016」「a-nation stadium fes. powered by dTV」など、夏フェスにも出演。さらに7月には初のUSツアー「衝撃-DEEP IMPACT-」を敢行した。同年8月には『起死回生』がテレビ東京系リオ五輪中継テーマソングに起用され、国民的な注目を集める。
10月にはVAMPS主催「HALLOWEEN PARTY 2016」に出演し、ホラー要素たっぷりの特殊メイクを披露している。

レコード大賞の受賞

2017年1月に昨年開催されたアメリカツアーのLIVE DVD、Blu-ray「1st US Tour 衝撃-DEEP IMPACT-」を発売し、2月には毎年恒例の新年会ライブ 「和楽器バンド 大新年会2017東京体育館」を2日間に分けて開催。
3月には3rdアルバム『四季彩-shikisai-』を発売し、4月より全国18カ所を巡る「和楽器バンド HALL TOUR 2017 四季ノ彩 -Shiki no Irodori-」をスタートさせるなど、精力的なホールツアーを展開した。
2018年、横浜アリーナ公演を成功させ、アルバム『オトノエ』が「第60回日本レコード大賞」の優秀アルバム賞に選出される。2019年には初のさいたまスーパーアリーナ2days公演を達成し、活動の規模を最大化させた。同年6月、デビュー時からの所属レーベル・エイベックスとの契約を満了。ユニバーサルミュージックとのグローバル契約を締結し、新事務所「イグナイトマネージメント」のもとで「新章」をスタートさせた。

新たな挑戦から活動休止まで

2020年、新型コロナウイルスの影響により多くの公演が中止・延期となる中、横浜アリーナでの「真夏の大新年会」を開催。感染対策を徹底し、クラスターを発生させることなく完走した。また、グラミー賞歌手エイミー・リー(エヴァネッセンス)とのコラボレーション曲「Sakura Rising」を全世界へ届けるなど、困難な状況下でも音楽を通じたメッセージを発信し続けた。
2024年1月7日、同年内をもって無期限で活動を休止することを発表。デビュー10周年という大きな節目を迎え、ファンへの感謝を伝えるツアー「和楽器バンド Japan Tour 2024 THANKS ~八奏ノ音~」を全国で展開した。12月10日の東京ガーデンシアター公演にてラストライブを行い、12月31日、惜しまれつつもその活動に一旦の区切りをつけた。

和楽器バンドのメンバー

鈴華ゆう子(Vocal)

鈴華ゆう子(すずはなゆうこ)、Vocal担当
1980年6月7日生、茨城県出身、AB型。

3歳からピアノ、5歳から詩吟と詩舞を始める。詩吟においては師範の腕前を持つ。東京音楽大学ピアノ科を卒業後、2011年にはニコニコ動画の祭典にて「ミスニコ生」に選出された。第47回日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会で優勝の実績を持つ。
2015年3月までは、地元・茨城の「いばキラTV」にて番組『鈴華ゆう子のただいまIBARAKI』のパーソナリティーとしても活躍していた。

澄んだ高音と、詩吟で鍛えられた肺活量や「こぶし」を武器に、楽曲の華として君臨する。アルバム『ボカロ三昧』収録の「脳漿炸裂ガール」では見事な歌唱を披露しているが、実は早口言葉を苦手としている。

家族は、ピアノ講師の母、建築家の道を歩む弟の3人。父は建築家であったが、すでに他界している。私生活ではホーランドロップの「うめ」を飼っており、Twitter(現X)でも度々その姿を公開している。
性格は真面目で真っ直ぐだが、メンバーをおちょくるおちゃめな一面もある。高いスキルを持ちながらも非常に謙虚で礼儀正しく、笑顔を絶やさない親しみやすい人柄である。

ニコニコ動画で生主・歌い手として活動していた鈴華が、「得意とする『和』を活かしたい」という強い思いから、和風ユニット「華風月」のメンバーを中心に結成したのが和楽器バンドである。
和楽器のスペシャリストと、ギター、ベース、ドラムのロック奏者を融合させ、演奏・歌唱・動画が三位一体となった新しい音楽性を追求している。
和楽器バンドのほか、いぶくろ聖志・神永大輔とのユニット「華風月」やソロ名義でも精力的に活動している。

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いぶくろ聖志(箏)

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