残穢

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『残穢-住んではいけない部屋-』とは、小野不由美のホラー小説『残穢』を原作とした、中村義洋監督による映画作品。竹内結子が主人公であるホラー小説作家の私(小松由美子)を演じ、橋本愛がストーリーのきっかけとなる女子大生の久保亜紗美を演じる。ある日、私の元に久保亜紗美から、「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という内容の手紙が届く。そのマンションを調べていく内に、過去の住人が引き起こした数々の事件について暴かれていく。暗闇の底から這い出てくるような不気味な世界観が特徴。

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『十二国記』とは、小野不由美による小説、及びそれを原作とするアニメなどのメディアミックス作品である。女子高生の中嶋陽子は、人の顔色を気にして生きてきた。そんな陽子の前に、麒麟の景麒を名乗る青年が現れ彼女を王と呼ぶ。陽子は本来の故郷である十二国世界へ渡り、様々な戦いを経て王になる覚悟を決めるのだった。ある者は権力とそれに伴う責任に向き合い、ある者はコンプレックスに向き合って成長を遂げる。古代中国風の異世界を舞台にした異世界ファンタジーでありながら、不思議なリアリティを持つ作品である。

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『屍鬼』とは、小野不由美作のホラー小説およびそれを原作とした漫画、アニメ作品。藤崎竜によるコミック版が『ジャンプスクエア』にて連載された。アニメは2010年7月より12月まで全22話が放送された。人口1300人の小さな集落である「外場村」は、周囲から隔絶されたような地であり、いまだに土葬の習慣が残っている。ある日、山入地区で3人の死体が発見されたが、村人達の判断で事件性は無いとされ、通常の死として扱われた。しかし、その後も村人が次々と死んでいき、異変は加速していく。

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残穢のレビュー・評価・感想

残穢
7

映画化もされた『残穢』をこの度読んでみました。

『十二国記』や『屍鬼』の作者である小野不由美さんの著書で、ドキュメンタリー・ホラーとやや珍しいジャンルの小説です。
完全一人称で「私」の視点で物語は進んでいきます。作家の「私」がホラー小説を書いていたおりに、ホラー体験を本の最後に募集したことがすべてのはじまりです。

読者の久保さんから「家に自分以外は誰もいないのに、誰かがいる気がする」という手紙が送られてきました。覚えのある内容だと思った「私」が以前に届いたホラー体験の手紙を漁り、久保さんと同じマンション内の人からの体験談が合致しました。それを切っ掛けに久保さんの住むマンションに昔事件がなかったか、長い時間をかけて探っていきます。

主役である「私」は霊感がなく、合理的な女性です。家の中の異音ではないか、冷静に対処をしていきます。
最初はマンション周辺、数年前単位のことを探っていったのが徐々に地域は広がり、年数は昔に遡っていきます。心霊現象の発端は一体どこから来るのか。建物ではなく土地そのものなのか。

全編に至って「私」の見方は現実的です。それが逆に身近にあるホラーと繋がり、読み応えが増します。
途中で「私」は病気を患います。これが心霊に祟られたと解釈するか、作中にあったとおり最終的判断はそれぞれの「世界観」に委ねられます。
その他の事件も心霊の仕業であったのか、読み手の感性に任せるといった手法が整えられてます。
身近にある恐怖という点で、主点である「私」が冷静な分だけ恐ろしさが増すので、リアリティのあるホラーをお求めの方にオススメです。

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