インターステラー / Interstellar

インターステラー / Interstellar

『インターステラー』とは鬼才クリストファー・ノーラン監督が世に放った壮大なSF映画である。最新技術と物理学者の協力によって映像化された、物理法則に忠実で当時最も本当の姿に近いといわれたブラックホール、ワームホールが話題となった。何年も雨が降らず、深刻な食糧問題を抱えた、人類滅亡の危機に瀕する近未来。元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、居住可能な星を探す計画、「ラザロ計画」にスカウトされることになる。クーパーは娘に必ず戻ると約束し、広大な宇宙へと旅立った。果たして彼は人類を救うことができるのか。

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インターステラー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

インターステラー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『インターステラー』とは鬼才クリストファー・ノーラン監督が世に放った壮大なSF映画である。最新技術と物理学者の協力によって映像化された、物理法則に忠実で当時最も本当の姿に近いといわれたブラックホール、ワームホールが話題となった。何年も雨が降らず、深刻な食糧問題を抱えた、人類滅亡の危機に瀕する近未来。元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、居住可能な星を探す計画、「ラザロ計画」にスカウトされることになる。クーパーは娘に必ず戻ると約束し、広大な宇宙へと旅立った。果たして彼は人類を救うことができるのか。

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ダークナイト ライジング(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ダークナイト ライジング(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2012年に公開された、アメリカ・イギリス共同制作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。 ゴッサム・シティに平和が訪れ、ブルース・ウェインもバットマンを引退していた。しかしベインと名乗るテロリストが現れ、ゴッサムは再び壊滅の危機にさらされる。 バットマンとして復活したブルースが、窮地に陥りながらも、ゴッサムのために命を懸けて戦う姿が描かれる。

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ダークナイト(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ダークナイト(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ダークナイト』とは2008年に公開された、アメリカ・イギリス共作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。主演をクリスチャン・ベール、ヴィランをヒース・レジャーが演じた。バットマンとして世の犯罪者と戦ってきたブルース・ウェインが、新たに現れた敵・ジョーカーに翻弄されながら、ゴッサム・シティに必要なヒーローとは何かを模索する姿を描いた作品。

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インセプション(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

インセプション(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『インセプション』( Inception)とは、2010年7月に公開されたクリストファー・ノーランが監督・脚本を務めるSFアクション映画である。他人の夢からアイデアを盗み出す企業スパイ・コブは、その才能から国際指名手配を受け、さらに妻の殺害容疑もかけられていた。そんなある日、サイトーと名乗る男が、彼に風変わりな依頼を持ちかける。サイトーのライバル会社を潰すため、息子に夢の中で会社を潰すアイディアを植え付ける(インセプション)依頼だった。夢の中ならではの壮絶なアクションが魅力の映画となっている。

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TENET テネット(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

TENET テネット(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『TENET テネット』とはイギリスで公開されたスパイ映画で、時間を逆行する物語。文字通り逆再生で時間が進んでいく。リアルに作り上げていくべく、スタッフや俳優に伝える能力も過去に時系列トリックを駆使した作品を作ってきたノーラン監督ならではの作品。 主人公はCIAの名もなき男。ウクライナのオペラハウスで発生したテロ事件に突入する。任務を終えた後そこで"TENET"というワードを耳にする。テネットというのは謎の組織の名前で主人公は組織の目的を知るために女性科学者のところへ向かうことになる。

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ダンケルク(Dunkirk)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ダンケルク(Dunkirk)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ダンケルク』とはクリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の戦争映画。第二次世界大戦の「ダンケルクの戦い」における史上最大の救出作戦、通称「ダイナモ作戦」を題材に描かれている。ポーランドを侵攻しそこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。絶望的な状況の中、若き兵士トミーと仲間たちの命がけの撤退を描いた物語。ノーラン監督にとって初の史実を基にした映画である。

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ボーン・アイデンティティー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ボーン・アイデンティティー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ボーン・アイデンティティー』とは、『ボーンシリーズ』の1作目で、2002年に公開されたサスペンス・アクション映画。原作はロバート・ラドラムの『暗殺者』。記憶を失くした男が、皮下に埋め込まれたマイクロカプセルを手掛かりにわかった名前はジェイソン・ボーン。自分が何者かを辿るなか、行く先々で警察やCIAに追われるが、知力と体に染みついた高い戦闘スキルで追跡をかわし、襲ってくる暗殺者を倒し、窮地を脱する。偶然知り合ったマリーと逃げる間に見せる人間らしさや生身の体で対決する迫力の格闘シーンも必見。

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ジェイソン・ボーン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ジェイソン・ボーン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ジェイソン・ボーン』とは『ボーンシリーズ』の5作目で、2016年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンが、CIAの極秘計画を暴いてから9年後。地下格闘技で生計を立てていたボーンの元に、彼の過去に関する新たな事実や極秘作戦を探り当てたかつての協力者ニッキーが現れる。情報の暴露を恐れたCIAに襲われる2人。一方CIAの女性捜査官ヘザーは愛国心のあるボーンを復帰させようとする。スリリングな展開、ラスベガスでのシリーズ屈指の激しいカーチェイスは必見。

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キングスマン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

キングスマン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マーク・ミラー原作のコミックを「キック・アス」に続きマシュー・ボーンが監督した、常識破りの超過激ノンストップ・スパイアクション。亡き父の後を継いでスパイ組織「キングスマン」の一員としてスパイとなる道を選んだ青年が、ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、最強の敵相手に奮闘する姿を描く。「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースが激しいアクションに挑戦。2015年公開のイギリス映画。

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レ・ミゼラブル(レミゼ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

レ・ミゼラブル(レミゼ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2012年に公開されたミュージカル映画。主役のジャンバルジャンが牢獄から仮釈放されるシーンから始まる。ジャンバルジャンを追いかけるジャベール警部、ジャンバルジャンに自分の子供を託すファンティーヌなどの登場人物たちにより彼の人生は激動の時代を駆け抜けることとなる。そしてフランス革命が起き、それぞれの人生が変わるのであった。一人の男の一生を描いた超大作である。

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ボーン・アルティメイタム(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ボーン・アルティメイタム(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ボーン・アルティメイタム』とは『ボーンシリーズ』の3作目で、2007年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンは、CIAの極秘計画の暴露記事を書こうとする記者と接触したことで存在が見つかり、またもやCIAに狙われる。その一方、CIA内部の人間と協力し、極秘計画に絡んだ組織の陰謀を暴き、とうとう記憶を取り戻す。その場にいるかのような臨場感溢れる映像やスピーディなストーリー展開、スリリングな逃走劇など息もつかせぬシーンの連続で観る者を引き込む最高傑作。

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アリス・イン・ワンダーランド(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アリス・イン・ワンダーランド(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。

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ボーン・スプレマシー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ボーン・スプレマシー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ボーン・スプレマシー』とは『ボーンシリーズ』の2作目で、2004年に公開されたサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンの2年後を描く。インドでマリーと暮らしていたボーンの元に暗殺者が現れ代わりにマリーが殺されてしまう。自分を追う理由を知るため動き出したボーンだが、ある事件の容疑者に仕立てられる。CIAの追跡をかわしながら自分を巡る陰謀の真相を探るボーン。トンネルの中のカーチェイスなど前作以上にスピード感あるスリリングなシーンの連続で観る者を魅了する。

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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』とは、アメリカ合衆国で制作されたヒューマンドラマ映画である。天才的頭脳を持ちながら過去の虐待による心の傷が原因で、仲間とともに非行を繰り返す主人公の少年ウィル・ハンティングと、ウィルに向き合う、愛する妻を失った心理学者ショーン・マグワイアの心と心の交流を描いた作品。アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞脚本賞受賞作であり、マッド・デイモンの出世作。ショーン・マグワイア役のロビン・ウィリアムズもこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞している。

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プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プラダを着た悪魔』とは、2006年の公開から時間が経ってもなお人気を得ているアメリカ映画である。名門大学を卒業後、アンドレア・サックスはジャーナリストになることを夢見て田舎町からニューヨークへと移ったが、何故か超人気ファッション誌『ランウェイ』の悪魔のような編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント職に配属されてしまう。ファッションとは無縁だったアンドレアであったが、本来の彼女の夢をかなえるためにミランダの無謀な要求を乗り越え、ファッション業界とアシスタントの仕事の魅力に気付き始める。

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コンテイジョン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

コンテイジョン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コンテイジョン』とは、2011年にアメリカで公開されたスリラー映画。危険な未知のウイルスが、次々と人間の命を奪い、恐怖というパニックにも感染していく世界を描いている。世界各地で同時多発的に謎の病が発生する。それは咳・発熱を発症後、急激に症状が悪化し、亡くなってしまうという新種のウイルスだ。世界中で感染が広がるこの病に医師たちは敢然と立ち向かう。しかし人々は翻弄され、国家は瞬く間に崩壊していくのだった。ウイルス感染の恐怖を様々な視点から捉えた、リアル感溢れるパニック・スリラー・ムービーだ。

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アデライン、100年目の恋(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アデライン、100年目の恋(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アデライン、100年目の恋』とは、2015年にアメリカ合衆国で製作された恋愛ファンタジー映画である。ある日、突然起きた事故により老化が止まったヒロイン「アデライン・ボウマン」は、100年の長い年月を若い容姿のまま過ごすことになる。以後、その年齢に伴わない美貌に疑問を抱いたFBIから目をつけられてしまう。その事をきっかけにアデラインは、一切の素性を隠し、長い逃亡人生を送ることになる。しかし、大晦日のパーティーで出会う男エリスと交際することになり、アデラインの人生に光が見えてくるのであった。

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アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』とは2016年公開のアメリカの3D映画。2010年公開の『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。ティム・バートン製作・製作総指揮。監督は ジェームズ・ボビン。3年の船旅から戻ったアリスが青い蝶のアブソレムに導かれ、鏡の中に入り再びアンダーランドを訪れる。そこで病んでいる親友のマッド・ハッターを救うために過去に遡り、過去を変える時間の旅に出る。ヒットした前作と比べアメリカ、日本ともに興行成績は振るわず、厳しい評価になった。

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マイ・インターン(The Intern)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マイ・インターン(The Intern)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「プラダを着た悪魔」で、恋に仕事に奮闘しながらファッション業界でキャリアアップしていく主人公役を演じたアン・ハサウェイが主演。今作はニューヨークのファッションサイトの社長のジュールズ役を演じ、彼女の下にシニア・インターンしてやってくるベンをロバート・デ・ニーロが演じる。全てを手に入れた彼女の新たな出会いと試練を描く話題作である。

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メメント(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

メメント(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

映画『メメント』は2001年に公開されたアメリカのサスペンス映画である。クリストファー・ノーラン監督が名を知らしめた代表作になっている。主人公レナード・シェルビーは強盗に襲われ、妻を殺害される。その際に頭を負傷し、10分しか記憶が持たない病気になってしまう。復讐のため、写真や自分の体にメモに記憶を刻みながら犯人をさがす。時間を遡りながら物語が進む難解な映画となっている。

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グランド・イリュージョン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

グランド・イリュージョン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グランド・イリュージョン』とは2013年10月に日本公開されたクライム映画。ジェシー・アイゼンバーグが主演を、ルイ・ルテリエが監督を務める。大金を狙うマジシャンのアトラス、マッキニー、ワイルダー、リーブスの4人が「フォー・ホースメン」というグループを組み、マジックショーを行い鮮やかなトリックで復讐を果たすストーリー。彼らの逮捕に乗り出す捜査官との攻防、巧妙に張り巡らされた伏線、マジックの華麗な種明かしが見所。日本での興行収入4億8千万円を記録した大ヒット作品。

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マン・オブ・スティール(DCEU)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マン・オブ・スティール(DCEU)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マン・オブ・スティール』とは、2013年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。「DCコミックス」の人気アメリカン・コミック『スーパーマン』の実写映画作品である。『スーパーマン』シリーズを含めると、本作は通算第6作目の作品だ。科学や文明が発達して人工生育が常識である、地球から遠く離れた惑星「クリプトン」で、数百年ぶりに自然出産で「カル=エル」という子供が生まれた。のちに「スーパーマン」と呼ばれる彼は、子供のいなかった夫妻に育てられたのち、自分の出自を知るための旅にでる。

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フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。

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インターステラー / Interstellarのレビュー・評価・感想

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インターステラー / Interstellar
10

ノーラン監督の自信作『インターステラー』が面白い!

数々の有名作を生み出しているノーラン監督の作品。
大まかなあらすじは、地球以外に人類が住める惑星を探しに主人公が宇宙へ旅立つというもの。ストーリーに登場する惑星や異次元の世界はSFのように見えるが、実は科学的根拠に基づいて描かれている。主人公は1人娘を地球に残し、宇宙へ旅立つのだが、ブラックホールに巻き込まれ異次元の世界に飛んでしまう。その後、時空を超えて地球に残してきた娘の部屋にたどり着くのである。しかし娘から主人公の姿は見えず、直接交信することはできない。そんな異次元の世界で主人公は地球の未来を娘に託すことにしたのだ。
主人公は娘と直接交信ができない異次元の世界で、どんな方法を使って情報を伝えたのか、そこが最大の見どころである。また宇宙と地球という時間の速さが異なる世界間で広げられるストーリーには、親子の絆の温かさも感じられるヒューマンドラマのようでもあった。
またそれぞれの惑星で起きる想定外の出来事に主人公の仲間達はどう乗り切るのか、現実世界では計り知れない世界観と、SF映画でもありながら科学的根拠が踏まえられている点、色んな見方ができるノーラン監督の最高傑作ではないだろうか。

インターステラー / Interstellar
10

30年先も色褪せないクリストファー・ノーラン監督の傑作

クリストファー・ノーラン監督は、出世作「メメント」で人気を呼び、その後、バットマンシリーズ3部作の「ダークナイト」で、映画監督としての圧倒的な知名度を獲得した人物。その後ディカプリオ主演の「インセプション」でも大ヒットを記録した後、満を辞して発表したのが「インターステラー(2014年)」だ。飢饉による滅亡の危機に瀕した人類を救うため、人類が住める第二の惑星を求めて宇宙を駆け巡る親(演:マシュー・マコノヒー)と娘(演:ジェシカ・チャスティン)の絆の物語だ。

光速移動による時間の伸び(相対性理論)により、宇宙ではほんの数時間の出来事だったのが、地球では数十年の年月が経ってしまうというアクシデントに見舞われながら、人類存続のため、娘のために必ず帰ると約束した父親の強い意志が作品を通して観る人を感情を揺さぶる。重力や相対性理論など、科学的な言葉が頻出するため、一般の人には理解が難しい話もある。だが、単に科学のロマンに終始するのではなく、前編を通して監督は親子の絆を描くことに重きを置いているため、エンターテイメントとして完成度が高い。
また、IMAXカメラを用いた撮影にこだわりを持っているノーラン監督は、本作でもIMAXカメラの大迫力画面の魅力を見事に発揮し、映像としてのクォリティの高さを極限まで追求している。3DCG技術が発達している現代においても、極力CGを用いない実物へのこだわりが感じられる。CG技術が進化を遂げることにより、過去のCG作品がどうしても稚拙なイメージを持たれてしまう映画も少なくないなか、実物の被写体を画面に収めることに尽力するノーランの映画は、技術的に30年先でも色褪せない映像に仕上がっている。壮大な物語と圧倒的な映像品質、この2つの観点から見て、「インターステラー」は何十年も語り継がれるべきSFの超大作と言えるだろう。

インターステラー / Interstellar
6

時空を超えた家族愛の物語

地球の環境が悪化し、人間が暮らせなくなる状況になるのも時間の問題。この問題を解決するため極秘に進められていたプロジェクトが地球の代わりになる星を探すこと。その役割を命じられたのは二人の子供のいる元エンジニア。彼と彼の娘との絆を軸に、様々な問題をいかに超えていくかが見所。
遠く離れた娘が心が揺れながらも父親を信じ、問題解決の核に近づいていく。目標の星にたどりつくには何年もの時間がかかるため、宇宙船に積まれた冬眠カプセルが重要な役割を果たす。冬眠カプセルは、人間が入ると眠りながら老化せずに時間を過ごすことができる装置だ。これがなければ人間の寿命はすぐに尽きてしまう。
また、星によっては10分が何年にも値する時間の進み方をする星もあり、そこが非常に複雑だ。途中、マット・デイモンが出てくるが「それをやったら人としてどうなのか?」というようなことを次々と起こしてしまう。極限状態の人間がいかに自分本位な行動をとってしまうかが非常によくわかる役どころだった。クライマックスは、賛否が分かれるような展開になるが、時空を超えた宇宙の話なのでこれはこれでありかなと思う。SFが好きな人や、宇宙に興味のある人におすすめ。

インターステラー / Interstellar
10

クリストファーノーラン監督が送る最高のSF大作

世の中にはたくさんのSF映画があって、それぞれに良さがあるのですが、インターステラーはその中でも壮大な世界観から夢、愛、生、死、1つの作品そのものがまるで人生のように感じることが出来る素晴らしい映画です。
冒頭から終わりまであっという間の3時間になること間違いなし!
さらにこの映画で音楽を担当しているのは、パイレーツオブカリビアンやライオンキング、シャーロックホームズ等を手がけているハリウッド界きってのハンス・ジマーだということも見所の一つです。
まるで、時を刻みながら、時空を切り開いて歩んでいくようなハンスの楽曲が映画のシーンに見事にフィットしています。
この映画の中では音楽との融合でそこにある空間を表現しているシーンが多くあります。
間違いなく、その場面は映画を見ることによって感じることができると思うのですが、言葉を失うくらいの壮大さに心を奪われることでしょう。
映画監督として唯一無二であり、クリストファーノーラン監督にしか作ることができない本当に素晴らしく、圧倒的な世界観を持ったSF大作です。
劇場によってはこの映画の表現においてスペック不足が考えられるので、もし可能でしたらIMAXフルスペックで巨大なスクリーン、臨場感を体験することを是非おすすめ致します。

インターステラー / Interstellar
9

SF・宇宙好き必見!10年に一度の作品!

2014年公開の「インターステラー」を10年に1作の映画としてお勧めします。SF・宇宙好きとしてのお勧めを各年代でまとめると「2001年宇宙の旅」「スターウォーズ」に続き、1990年代は「ターミネーター2」、2000年代は「マトリックス」です。そして2010年代は間違いなく「インターステラー」です。
「インターステラー」は少し先の未来が舞台です。ちょっとしたきっかけで宇宙探査をし、最終的に人類の発展に貢献する映画なのですが、宇宙探査・天体物理・時間と因果などの宇宙・SF要素にしっかりと、人間愛や人類進化というアナクロな部分を絡めてきている点が秀逸です。またこの映画は宇宙物理学者監修でブラックホール関連の精密な計算や考察がされています。ブラックホールの美麗なグラフィックや、時間変化は物理学に即したもので、この映画から学術論文が2本でています。2時間49分という大変ボリュームのある映画で、中盤までは惑星探査の話で、後半は因果や人類の進化に関するものです。惑星探査が大変充実して「映画としてちゃんと終われるのか」不安になりますが、しっかりと最後は風呂敷をたたみますので安心して見てください。特に最後は驚きの展開なので一切前知識なしで見て頂きたいです。ネタバレにならないアドバイスとしては、「2001年宇宙の旅」「2010年宇宙の旅」を見ていると、内容が一度に理解できますし、SF・宇宙映画史としてのリスペクトも分かり感動します。

インターステラー / Interstellar
10

宇宙好きにはもちろん、そうでない人にもおススメします。

異常気象により地球全体の食糧不足が深刻化している中、元宇宙飛行士である主人公の周りでも砂嵐に何度も襲われ家業のトウモロコシ畑が絶望的な状況になり暗澹たる日々を送っている。そんな中、世間の常識からは人類の月探査が作り話とされ、NASAも身を隠すようにひっそりと地下活動をしているという沈んだ雰囲気での始まりとなり、見ている方も未来のない感じに「人類はどうなっていくの?」と異常気象の災害が多くなっている「今」にオーバーラップさせられるのだ。
そんな中、自宅の不思議な現象を読み解く中である座標を解明し、人知れず活動していたNASAを知り、そこで昔の仕事仲間だったブランド教授と出会う事から物語は進み始めます。彼の計画は、重力をコントロールするための方程式を見つけ、大規模スペースコロニーを宇宙に建造し、人類を移住させる。そうして別の惑星を探して移住をする事。しかし教授の内心では、その方程式は解けない事が最初から分かっていて、本心は受精卵を保管し、移住先の惑星で人口培養する事だった。
そうと知らない主人公たちは、人類のために宇宙へと旅立つのであった。そしてワームホールを利用することで、候補の惑星を探査するのだけれど、宇宙での映像がすばらしく、また現実味をもって一緒に体感できるのがこの作品の良いところです。結局は候補惑星は住むには無理な事が分かり、最後はブラックホールに突入していくシーンは事象の地平面の表現も雄大で、いつの間にか四次元空間にたどり着くという、とんでもないスケールに圧倒されます。
そこでは、いくつもの時間が重なる自宅の娘の部屋と繋がっていて、家に降りそそぐ砂と重力波を利用して、娘に二進法(バイナリ)とモールス信号で重力のデータを送る事に成功、娘が人類を救う立役者となるのだ。宇宙好きには、四次元空間や宇宙の映像をこんな表現ができるのか!と思える納得のストーリーと映像となっています。必見です。

インターステラー / Interstellar
10

★必ず観てください★感動という言葉では言い表せれません★数あるSF映画の中で最高傑作であると自身をもっておススメできます。

この作品は、ジャンルがSF宇宙物であり、家族の愛をテーマにした作品です。
スターウォーズやハリーポッターといった超メジャーな映画であるならば、皆さんもご存じかと思いますが、
「インターステラー」という名前は、このレビューで初めてお聞きになったかと思います。
意味は”星と星の間”という意味であります。
監督は、クリストファー・ノーランであり、この作品は、知る人ぞ知るSF映画の最高傑作であると言われております。

本当に見てほしいので、敢えて素晴らしいポイントの詳細を隠してのざっくりなあらすじと致します。
近未来が舞台の映画であり、そこでは環境問題、食料問題が深刻な世の中となり、近い将来地球では住めなくなることが確実に迫ってきてました。
そこで、NASAが極秘で他の住める星を探している状況です。
主人公は、二人の子を持つ元宇宙飛行士であり、天才的な頭脳の持ち主です。
(主に科学など理系分野に強いイメージです。)

その主人公が自宅での不思議な啓示に導かれて、NASAの住める星探し計画の第二陣として参加することとなります。
この計画はもともと、宇宙の果てに見つかるまで特攻隊のように星探索する任務であり、二度と地球に帰ってこれない可能性があります。
そんな中、彼は二人の子供のために、二人に別れを告げ星探索へ旅立ちます。
その後は、移住可能かもしれない3つの星を巡りますが、
そこで物理や科学に裏打ちされた各種様々な現象がおこる星々、先発隊の宇宙での孤独からのリアルな人間模様、重力と時間の秘密、ブラックホールの中、4次元といった、とてつもなく完成度の高いストーリーが進んでいきます。
そのような中で主人公は、住める星を探せるのか?我が子に再び会えるのか?となっております。

本当に様々な要素が一つ一つ組み合わさり、最高のエンディングへと辿り着きます。是非ご覧ください。

インターステラー / Interstellar
8

難しいけどおもしろい

地球の寿命が尽きかけており、移住可能は星を探しに行く男の話です。
なんだか難しいことも言っていて、よくわからないところもあったのですが、逆に科学的に正しい感じがして、リアルでした。
話の展開も読めず、おもしろかったです。地球がいかに奇跡の星かがわかります。
もし、この先、住めなくなったらどうしたらいいのか、と思います。
そのとき、他の星を探す科学力はあるのでしょうか。
ブラックホールの表現とか、氷の星とか映像もすごくて、この映画の本気度を感じました。
話も頑張るお父さんの話でよかったです。
父が帰ってこれるかもわからない任務につくなんて、そりゃあ、娘さんもおこります。
とても寂しくて、悲しかっただろうなと思います。
でも、父からしたら娘からのメッセージビデオとかほしいし、少しでも長く顔を見て痛いだろうにぬとこっちもグッときました。
また、科学の話だけど、本ぽいっていうか、時々詩を読んだり、読書好きな人も楽しめる作品なのではないでしょうか。
映画には見たあと、考察がしたくなるものがあるけど、本作もそれ系でした。
やっぱり、一度見ただけでは、宇宙のことはわからなかったです。
これはこういう理論に基づいているとか、今の宇宙研究のこととか調べたくなる作品でした。

インターステラー / Interstellar
9

心温まる美しいSF映画

近未来、地球は疫病によって壊滅的な打撃を受け、食料としてはトウモロコシだけが生き残っていた。ジョセフ・クーパー(マシュー・マコノヒー)は、元宇宙飛行士のパイロットだが、他の人たちと同様に農業に従事していた。彼は娘のマーフと共に、ジョン・ブランド博士(マイケル・ケイン)が運営するNASAの地下施設を見つける。ブランドは、全人類が生存可能な新しい惑星を発見し、そこに人々を移住させるという人類救出計画を立てていた。クーパーは、ブランドの娘であるアメリア・ブランド博士(アン・ハサウェイ)らとともにミッションに臨む。しかし、そのミッションは重大な問題に直面する。一方、娘のマーフ(ジェシカ・チャステイン)は成長し、父を助けるためブランドの計算を完成させようとする。監督は「インセプション」や「ダークナイト」で有名なクリストファー・ノーラン。この映画は宇宙を舞台にしており、その映像は圧巻で、息をのむほど美しく、時には恐ろしくも感じる。ただのSF映画ではなく、登場人物それぞれの感情に大きく心が揺さぶられる場面もあり、感動的な結末となっている。2時間半を超える大作であるが、その映像美とストーリーで決して飽きることなくラストシーンまで楽しむことができる素晴らしい作品だ。

インターステラー / Interstellar
9

宇宙の仕組みについて興味がある方必見です!

宇宙を舞台にしたSF映画は数多くありますが、その中でもこの映画はどこまでもリアリティを追求された映画になっています。科学的な監修にノーベル賞も受賞した宇宙物理学者のキップ・ソーン氏を迎え、監督は何よりもCGを嫌うあのクリストファー・ノーラン氏。
舞台は近未来の地球。環境汚染はほとんど飽和点に達し、小麦すら育てられない状態です。人々は科学的な進歩を諦め、日々襲ってくる砂嵐や食糧難に耐えながら、何とか人間らしい生活を営もうと努力しています。元NASAの飛行士で今はトウモロコシを育てて生計を立てる主人公の男もその内の一人です。妻を早くに亡くした彼は厳しい環境の中、残された息子と娘を祖父の力を借りながら何とか育てています。そんなある日、父親のことを大好きな娘が自分の部屋で奇妙な現象が起きることに気付き…。
現実的な宇宙の法則に則って綿密に計算された上で製作されたドラマティックでスリリングなこの映画の見どころは、何と言ってもその映像美でしょう!誰一人目にしたことのないブラックホールの映像には、息を呑むような迫力と真実味があります。重力差によって生じる時間のずれには驚きます。「愛は時空を超える」というテーマがこの映画のストーリーの土台になっていることにも注目です!

インターステラー / Interstellar
10

男子はインターステラー観ましょう

私は今まで見たSF映画の中ではこの映画が一番好きです。
相対性理論の話とか、ブラックホールの話とかはっきり言って一度見ただけでは全部は理解できませんが、全部内容が理解できなくても十分に楽しめる内容になっております。
特に科学が好きな男子におすすめかも。
ストーリーを簡単に説明しますと、人類滅亡の近未来の地球でトウモロコシ農場を営む元宇宙飛行士のクーパーは、昔の仕事仲間だったブランド教授と地下組織となったNASAで再会し、人類救済のためのプロジェクト「ラザロ計画」を聞かされます。
娘の反対を押し切り、人類が移住出来る惑星を探しに宇宙にクーパーは旅立っていきます。
移住先の惑星はみつかるのか?何年掛かるのかも判らない答えのない壮絶な旅です。
全部話すと大変なことになりますから、エピソードを1つだけお話します。
旅は困難を乗り越えながらなんとか進むのですが、調査の為にブラックホール・ガルガンチュアの周りを回っている水の惑星に着陸します。
この惑星ではブラックホールの重力の影響で1時間が地球時間の7年に相当していました。
クーパーたちはここで大津波に巻き込まれ、30分で終わらせるはずのミッションが4時間弱も掛かってしまいます。
1時間が7年ですから、実に23年分もの時間を無駄にしてしまったのです。
この映画で出てくる難解な科学の話は作り話ではなく、現代の科学的根拠に基づいて作られています。
見たあとに色々調べて検証してみるのも面白いでしょう。
あとはそうですね、色々な伏線が最後には全部つながってくる爽快感がたまりません。
ぜひ御覧になってください。

インターステラー / Interstellar
9

知的好奇心を満たしてくれる映画

本作は『TENET』、『インセプション』、『ダークナイト』、『メメント』などを手掛けたクリストファー・ノーランによるSF映画です。
この映画は物理学や量子力学、相対性理論など難しい学問の知識が満載です。調べてみると、制作には理論物理学者が関わっているとのことです。だからと言って「私は文系なので…」と悲観的になる必要はなく、「時間の流れ方は変わる」ということと「1次元と2次元と3次元は人間が知覚できているもの」ということを知っていれば問題ないと思います。

個人的に面白かったのは、時間に対する常識を二転三転と覆してきたり、主人公がクライマックスで発見したとんでもない物理現象の法則でした。

ここからは少しネタバレを含みます。

主人公らは、地球の食糧問題により他の居住可能な惑星を探すのですが、その際に各惑星での相対的な時間の流れ方が違ってしまう(例えば、地球での22年が主人公の降り立った惑星では1時間というようなこと)問題に直面します。これにより、家族との間で生じる不信感や後悔など、いろいろな感情の動きが宇宙船に届く家族のビデオメッセージなどから感じ取れたりします。
また、主人公らが時間をうまく使うために、自身の体を冷凍保存したり、家の一か所に重力が発生するという、現実ではありえない設定などの見所がいっぱいでした。

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