知的好奇心を満たしてくれる映画
本作は『TENET』、『インセプション』、『ダークナイト』、『メメント』などを手掛けたクリストファー・ノーランによるSF映画です。
この映画は物理学や量子力学、相対性理論など難しい学問の知識が満載です。調べてみると、制作には理論物理学者が関わっているとのことです。だからと言って「私は文系なので…」と悲観的になる必要はなく、「時間の流れ方は変わる」ということと「1次元と2次元と3次元は人間が知覚できているもの」ということを知っていれば問題ないと思います。
個人的に面白かったのは、時間に対する常識を二転三転と覆してきたり、主人公がクライマックスで発見したとんでもない物理現象の法則でした。
ここからは少しネタバレを含みます。
主人公らは、地球の食糧問題により他の居住可能な惑星を探すのですが、その際に各惑星での相対的な時間の流れ方が違ってしまう(例えば、地球での22年が主人公の降り立った惑星では1時間というようなこと)問題に直面します。これにより、家族との間で生じる不信感や後悔など、いろいろな感情の動きが宇宙船に届く家族のビデオメッセージなどから感じ取れたりします。
また、主人公らが時間をうまく使うために、自身の体を冷凍保存したり、家の一か所に重力が発生するという、現実ではありえない設定などの見所がいっぱいでした。