時空を超えた家族愛の物語
地球の環境が悪化し、人間が暮らせなくなる状況になるのも時間の問題。この問題を解決するため極秘に進められていたプロジェクトが地球の代わりになる星を探すこと。その役割を命じられたのは二人の子供のいる元エンジニア。彼と彼の娘との絆を軸に、様々な問題をいかに超えていくかが見所。
遠く離れた娘が心が揺れながらも父親を信じ、問題解決の核に近づいていく。目標の星にたどりつくには何年もの時間がかかるため、宇宙船に積まれた冬眠カプセルが重要な役割を果たす。冬眠カプセルは、人間が入ると眠りながら老化せずに時間を過ごすことができる装置だ。これがなければ人間の寿命はすぐに尽きてしまう。
また、星によっては10分が何年にも値する時間の進み方をする星もあり、そこが非常に複雑だ。途中、マット・デイモンが出てくるが「それをやったら人としてどうなのか?」というようなことを次々と起こしてしまう。極限状態の人間がいかに自分本位な行動をとってしまうかが非常によくわかる役どころだった。クライマックスは、賛否が分かれるような展開になるが、時空を超えた宇宙の話なのでこれはこれでありかなと思う。SFが好きな人や、宇宙に興味のある人におすすめ。