プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)のネタバレ解説・考察まとめ

『プラダを着た悪魔』とは、2006年の公開から時間が経ってもなお人気を得ているアメリカ映画である。名門大学を卒業後、アンドレア・サックスはジャーナリストになることを夢見て田舎町からニューヨークへと移ったが、何故か超人気ファッション誌『ランウェイ』の悪魔のような編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント職に配属されてしまう。ファッションとは無縁だったアンドレアであったが、本来の彼女の夢をかなえるためにミランダの無謀な要求を乗り越え、ファッション業界とアシスタントの仕事の魅力に気付き始める。

『プラダを着た悪魔』の概要

『プラダを着た悪魔』とは、2003年に出版されたローレン・ワイズバーガーの小説『The Devil Wears Prada』を原作に制作され、2006年に公開されたアメリカ合衆国の実写映画である。監督は『ワン・チャンス』や『素晴らしきかな、人生』を務めたデヴィッド・フランケルが担当。衣装は『セックス・アンド・ザ・シティ』の衣装も担当したパトリシア・フィールドが手掛けた。主人公アンドレアが劇中身に付けている衣装は、参考にしたくなるスタイルが盛り込まれており、本作を観賞する際に注目すべきポイントの1つだ。日本では2006年11月公開され、地上波でも度々放送されるなど、日本でも人気の高い作品である。本作で編集長ミランダを演じたメリル・ストリープはゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。またアカデミー賞主演女優賞は、メリル・ストリープにとって14回目のノミネートとなった。
ファッション業界を夢見る者なら誰もが憧れるファッション誌『ランウェイ』。ファッションへの興味も知識もなく、ジャーナリストを夢見る主人公アンドレアは、何故かそのファッション誌の編集部に採用され、さらに不運にも「悪魔」と恐れられる編集長ミランダのアシスタント職に配属される。ミランダからのハイレベルな要求に翻弄されながら、ファッション業界での活躍とジャーナリストになりたいという本来の夢との間で揺れ動くアンドレアの成長を描いた映画である。また、ファッションの魅力に気づき華やかに変化していくアンドレアの劇中衣装も見逃せない作品だ。

『プラダを着た悪魔』のあらすじ・ストーリー

「悪魔」のような編集長のアシスタント

ノースウェスタン大学法科大学院を卒業後、ジャーナリストを目指しニューヨークで暮らし始めたアンドレア・サックス、通称・アンディは、履歴書を送った出版社の人事部から「車雑誌かファッション誌のアシスタント職の採用しかやっていない」と告げられ、ファッション誌『ランウェイ』の編集部へ面接に向かう。『ランウェイ』は高い人気を誇るファッション雑誌で、その編集部の仕事は、「1年働けばどこでも働くことができる」と評価されるほど、ファッション業界を目指す人々にとって憧れの職業である。その雑誌の編集長を務め、ファッション業界で伝説の存在と言われるミランダ・プリーストリーは、仕事からプライベートまで全ての管理をアシスタントに任せる横暴な人柄で、社内でも恐れられる存在である。その横暴さから、数週間で2人の第二アシスタントをクビにし、『ランウェイ』は急いで新しいアシスタントの採用活動をしているのであった。アンドレアが編集部に到着すると、彼女を迎えに来たのはミランダの第一アシスタントのエミリー・チャールトン。エミリーは野暮ったい服装のアンドレアを見るなり、「人事部の悪い冗談かしら」と呆れながら、面接室にアンドレアを案内する。そんな中、エミリーにミランダが急遽出社するという連絡が入る。すると、編集部全体に「戦闘態勢に入れ」という指示が出され、社内はミランダを迎える準備で一気に騒々しくなる。ミランダが到着すると、エミリーが採用したアシスタントたちが失敗であったことを理由に、アンドレアの面接はミランダ自身が行うことになる。ファッションに興味がなく、『ランウェイ』を読んだことすらないアンドレアは、ジャーナリスト志望であることを正直に伝え、ミランダからもファッションへの知識が全くないことを指摘されたことから、当然不採用であると思い編集部を後にする。そんなアンドレアの予想に反し、ミランダはアンドレアを採用する。これまで採用してきた、ミランダを崇拝しファッションに敏感なだけで仕事が出来ない女性たちと違い、優秀で頭の回転が速いアンドレアを見抜いたミランダは、アンドレアに期待を持つことにしたのだ。採用の知らせを受け取ったアンドレアはその日、彼女の恋人・ネイトと友人であるリリーとダグと夕食を共にする。同世代であり、それぞれ仕事に対し悩みを抱える彼らは、お互いを鼓舞する。
「憧れのジャーナリストになるための仕事だ」と、割り切ってアシスタントとして働くことを決めたアンドレアは、出勤初日から第一アシスタントのエミリーからの電話で目を覚ます。アンドレアが出社すると、エミリーは「コーヒーの手配と雑用が仕事」とアンドレアに告げる。エミリーはミランダとパリコレクションに出張し、そこで行われるパーティーに参加することを目標に仕事をしており、アンドレアの失敗によってパリ出張の夢が叶わなくなることをエミリーは恐れて必死なのであった。それをよそにミランダからは専門用語が混ざった指示が次々と出され、ファッショの知識がないアンドレアは困惑する。そんな中アンドレアは、雑誌に載せる服を選定するためのラン・スルーの場に参加する。微妙にデザインが違う2つのベルトのどちらを採用するか検討しているミランダたちに対し、「その2本のベルトは全く同じに見えます。こんなの初めてで」と笑い、この言葉がミランダの怒りのスイッチを押してしまう。「今日あなたが着ているセーターのセルリアンという色は、かつてファッション業界でブームとなり、安い洋服屋でもその色を取り入れた服が売られるようになった。つまり、私はファッションとは無関係と思っているあなたが着ているセーターの色は、私たちファッション業界の人間が苦労して選んだものなのよ。皮肉なことにね」とミランダがアンドレアの揚げ足を取り、このことがきっかけでアンドレアのミランダに対する苦手意識がさらに強くなる。

ファッション業界の魅力に気付き、変化するアンドレア

業務に加えて、ミランダのプライベートの管理まで命じられるようになり、アンドレアは仕事に追い立てられる日々を送っていた。ある日、「悪天候によって出張先のマイアミからニューヨークへのフライトがキャンセルされた」とミランダから連絡が入る。アンドレアは、ミランダを娘たちのピアノの発表会に間に合わせるために、ニューヨークまでのジェット機を手配しようと必死になるが失敗に終わる。結果、ミランダに「これまでのアシスタントとは違って優秀だと期待して雇ったが失望した」と言われる。一生懸命に働いても評価されないことに苛立つアンドレアは、同僚の男性社員ナイジェルに相談し、「人々が命を捧げてでも働きたい素晴らしい雑誌の編集部で働けているにも関わらず、努力を怠り甘えている」というナイジェルの指摘によって、間違っているのはミランダではなく仕事を甘く見ている自分だということに気付く。気持ちが切り替わったアンドレアは、仕事に必要な知識を身に付けると同時に、ファッションの魅力を理解し始め、服装もスタイリッシュに変化していく。しかし、ジャーナリストになる夢を忘れ、本来の自分を見失い始めているアンドレアを、恋人のネイトは快く思っていないのであった。
そんな中、アンドレアはミランダの代理でファッション業界の人々が集まるパーティーに参加し、そこで大学時代から憧れているエッセイストのクリスチャン・トンプソンと出会う。アンドレアがジャーナリスト志望だと話すと、クリスチャンは「一度原稿を持っておいで」と言うのであった。

高まるアンドレアへの信用

仕事が軌道に乗り始めたアンドレアは、『ランウェイ』の次号の前刷りをミランダの自宅に届けに行く仕事をエミリーに頼まれる。その際に「誰とも口を聞かないで」と忠告される。しかし、エミリーの指示通りに仕事を済ませようとするが、前刷りの置き場所が分からず迷っていると、ミランダの双子の娘たちに「階段を登ってきて。エミリーはいつもそうしている」と言われる。双子の言葉を鵜呑みにしたアンドレアは、夫と口論をするミランダに遭遇してしまう。それによって機嫌を損ねたミランダは翌日、4時間以内という時間制限付きで、昼食のステーキの用意と出版前の『ハリー・ポッター』の最新刊の原稿を手に入れ双子の娘に届けるという無理難題をアンドレアに押し付ける。タイムリミットが迫り、諦めかけたアンドレアはネイトに「アシスタントを辞める」と電話するが、たまたま連絡をしたクリスチャンの知り合いのブックデザイナーが『ハリー・ポッター』の原本を持っており、なんとかクビを逃れ仕事を続けられることになる。

『ランウェイ』が主催するパーティーに、当初はエミリーだけがミランダに同行する予定であったが、パーティー当日にエミリーが風邪を引き、アンドレアも参加することになる。この日の重要任務は、ミランダがゲストの名前を忘れてしまった時に彼女のフォローをすることである。事前にゲストの顔と名前を覚えたアンドレアは、とあるゲストの名前を思い出せないエミリーの代わりに名前と重要事項をミランダに伝える。そのことがきっかけとなりミランダのアンドレアに対する信頼が高まる。この日は、アンドレアのネイトの誕生日でもあったが、彼女はバースデーパーティーには間に合わず、二人の関係は崩れ始める。その後アンドレアがミランダの自宅に荷物を届けに行くと、「最高のチーム」の一人としてパリコレクションへの出張に同行させるとミランダから告げられる。本来周りの仲間を大切にするアンドレアは、パリに行くために必死に努力しているエミリーのために出張を断る。「将来のことを真剣に考えていないのね」と、ミランダに指摘され、自分の昇進のためにも決断をするように言われる。翌日ミランダはアンドレアに見せ付けるように、席を外しているエミリーの机の上にコートとバッグを放り投げる。これは、アンドレアが第一アシスタントに昇進し、エミリーが第二アシスタントになったことを意味する。加えて、まだエミリーにパリ出張に同行することを伝えられずにいるアンドレアに、電話でエミリーに話すよう促すのであった。渋々アンドレアは電話をかけるが、用件を伝える前にエミリーが交通事故に遭い病院に搬送される。アンドレアは病院に駆け付け、そこで出張のことをエミリーに伝える。
そんな中、アンドレアは、親友でアーティストであるリリーの個展に偶然訪れていたクリスチャンに遭遇する。そこでクリスチャンもパリコレクションに取材に行くと告げられ、パリで一緒に過ごそうと誘われるがアンドレアは断る。しかし、親密そうに話すクリスチャンとアンドレアをリリーは目撃し、「恋人を愛し、友達を大切にするアンドレアはどこにいったの」と言い、怒ってその場を去る。そこにネイトも鉢合わせ、アンドレアとリリーの会話からパリ出張のことを知ってしまい、恋人であるにも関わらず出張のことを伝えられていなかったことから激怒する。ネイトはジャーナリストになりたいという本来の自分を忘れ、ファッション業界に染まっていくアンドレアに違和感を感じており、この日をきっかけに二人はさらに擦れ違ってしまう。

華やかだけでは終わらない、パリへの出張

ミランダと共にパリへと足を運んだアンドレアは、憔悴し切ったミランダから、夫と離婚の危機にあることを告げられる。ファッション業界の大物であるミランダの離婚を、マスコミが注目することは明らかであるが、ミランダはそれよりも離婚をすることによって双子の娘たちが傷付くことを酷く心配しているのであった。またアンドレアは、長年ミランダと苦楽を共にしてきたナイジェルが、『ランウェイ』が出資するジェイムス・ホルトのブランドにビジネスパートナーとして移り、『ランウェイ』を離れることを知る。ミランダに大きな2つの別れが近づいていることを知ったアンドレアは、同じくパリに取材に来ていたクリスチャンと一夜を共にし、彼の部屋で見たことのない『ランウェイ』のサンプル版を見つける。すると、クリスチャンから、会社はミランダを解任し、彼女のライバルであるジャクリーヌ・フォレをアメリカ版『ランウェイ』の新編集長に、そしてクリスチャンを編集責任者にしようしていることを聞かされる。ミランダを解任する話が出ていることを彼女自身は知らないと思ったアンドレアであったが、ミランダにその事実を告げることを出来ないまま、ジェイムス・ホルトのブランドの祝賀パーティーが始まる。しかし、パーティーの壇上に立ったミランダから発表されたのは、ナイジェルではなくジャクリーヌが新しいブランドに配属されることであった。アンドレアの心配をよそに、ミランダは以前から『ランウェイ』の体制を変えようとする動きがあることを察しており、彼女は自ら秘密裏に行動を起こしていたのであった。

ジェイムス・ホルトのパーティーからホテルに戻る車の中、ミランダは「人が求める以上に仕事をし、自分のために決断ができるあなたは自分に似ている」と、アンドレアを評価する。しかし、アンドレアは出張でミランダと過ごす中で、ジャーナリストになりたいという夢や、家族や友人に背中を向けて生きることは本来の自分が望んでいることではないと気付き、ミランダのアシスタントを辞める。ファッション業界から離れ、本当の夢を叶える決断をしたアンドレアは、ジャーナリストになりたいという夢に背を向け、家族や友達を裏切ってきたことをネイトに謝り恋人関係を修復させ、ジャーナリストとして出版社の採用面接を受けていく中で、自分らしさを取り戻していく。

『プラダを着た悪魔』の登場人物・キャラクター

ミランダ・プリーストリー(演:メリル・ストリープ)

人気ファッション誌『ランウェイ』の編集長。ファッション業界では伝説的な存在で、彼女のアシスタントの仕事は「一年働けば、何処でも働くことができる」と言われるほど業界を目指す人なら誰もが憧れる職業である。しかし、「悪魔」と呼ばれるほど横暴な性格で、仕事からプレイベートまで全ての管理を任せ、数週間の間に2人もアシスタントが退職をするほどである。「アメリカ版『ランウェイ』の編集長は自分にしか務まらない」とプライドを持って仕事をする一方、夫と離婚をするなどプライベートでもマスコミを騒がせる。そうしたミランダの仕事に懸ける姿は、アンドレアに大きな影響を与える。

アンドレア・サックス(演:アン・ハサウェイ)

ジャーナリスト志望の主人公。スタンフォード大学法科大学院への入学を断り、ノースウェスタン大学でジャーナリズムを専攻した。卒業後ジャーナリストとして働くためにニューヨークで就職活動を行うが、何故かファッション誌『ランウェイ』の編集長・ミランダのアシスタントとして採用される。それまでファッションとは無縁だったアンドレアは、未知のファッション業界と「悪魔」のようなミランダに翻弄されながらも、ファッションの魅力に気付き成長する。一方、仕事に対する高いプライドから時にプライベートにおいても厳しい決断を下していくミランダと過ごす中で、アンドレアは本来の自分や、当初のジャーナリストになるという夢と向き合うようになる。

エミリー・チャールトン(演:エミリー・ブラント)

ミランダの第一アシスタント。ミランダのパリ出張に同行するために、過酷なダイエットをするほど努力をしている。しかし、パリ出張の直前に風邪を引いたことで大事な場面で本来の仕事ができず、さらに交通事故にも遭い、パリ出張のメンバーから外されてしまう。

ナイジェル(演:スタンリー・トゥッチ)

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CMにサッカーの試合に使われまくる名曲「民衆の歌」の動画まとめ

CMにサッカーの試合に使われまくる名曲「民衆の歌」の動画まとめ

「民衆の歌」はヴィクトル・ユーゴー原作のミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中歌として作られた曲で、ミュージカル映画でもエンディングテーマとして使われ、世界中に感動をもたらした。「民衆の歌」は『レ・ミゼラブル』に留まらず、テレビCMやフィギュアスケートの曲、サッカーの試合など様々な場所で使われている。

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