プレステージ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『プレステージ』とは2006年に公開されたアメリカの映画である。監督はクリストファー・ノーラン。主演をヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが務める。第79回アカデミー賞において撮影賞と美術賞にノミネートされた。1995年に発売されたクリストファー・プリースト作の小説『奇術師』が原作となっており、2人の奇術師による因縁の戦いが描かれている。彼らのショーの舞台裏で起きていることを観客は知らない。映画には様々な仕掛けが施されており、人知を超えた世界へと誘われていく。
『プレステージ』の概要
『プレステージ』とはクリストファー・ノーランにより2006年に公開されたアメリカの映画である。主演をヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベールが務め、第79回アカデミー賞にて撮影賞と美術賞にノミネートされた。1995年に発売されたイギリス人作家クリストファー・プリーストの代表作『奇術師』が原作となっている。
2人の奇術師、ロバート・アンジャーとアルフレッド・ボーデンが主人公の物語である。まだ見習いであった頃、2人同じ師匠の元で腕を磨き互いを尊敬し合っていた。しかしある事件をきっかけに彼らは憎悪にまみれ、蹴落とし合うようになっていく。師匠の元で助手をしていたアンジャーの妻ジュリア・マッカローが、本番中ボーデンのミスにより溺死してしまったのだ。この事件が発端となり、妻を失ったアンジャーは激しくボーデンを憎むようになった。やがてアンジャーはボーデンの殺害や、手品の盗み、ボーデンの周りの人物にまで危害を加えるようになっていき、アンジャーは何かに取りつかれているかのように暴走していく。対照的な2人の奇術師による戦いは、人々に感動を与えるステージ上の姿とは異なり、惨く深い闇に覆われた者同士のドス黒い戦いであった。全てを犠牲にし奇術師として生きている2人だが、心の奥底に秘めているものから対照的な2人が描かれている。複数の時間軸を行き来しながら、彼らのタネが明かされていく。アンジャーとボーデンの手品、そしてノーラン監督による手品を通して奇術師たちの憎しみにまみれた争いの中、我々は何を見出すのか。想像を絶する仕掛けが用意されていた。
『プレステージ』のあらすじ・ストーリー
アンジャーの溺死
時代は19世紀末のロンドン。奇術師ロバート・アンジャーのステージから始まる。同じ師匠をもつ奇術師のアルフレッド・ボーデンは舞台下に忍び込み、アンジャーの手品のタネを暴こうとしていた。ボーデンの目の前には2人にとって苦い過去をもつ大きな水槽が置かれている。ステージ床の隠し穴から落下してきたアンジャーはなんと、そのまま水槽に落下し溺死してしまったのだ。そばにいたボーデンは殺人の容疑で、そのまま逮捕されてしまう。もちろんボーデンはアンジャーを殺してはいない。しかし2人の過去にはボーデンが殺してもおかしくない、憎悪にまみれた過去が存在していたのである。
アンジャーとボーデンが互いに憎み合うようになった事件
場面は数年前に遡る。奇術師ミルトンの元で、アンジャーとボーデンがまだ修行をしていた頃のことだ。彼らは互いを尊敬し合う関係であった。そして水槽から脱出する手品で、2人は仕掛け人として観客に紛れ、ステージに上がりアンジャーの妻であるジュリア・マッカローの手首と足首をロープで縛る役割を担っていた。ジュリアは縛られた状態で水槽に飛び込み、スルリと縄を解いて脱出するはずだったが、ボーデンが誤って縄を二重結びにしたことでジュリアは解けなくなってしまう。水中で縛られたまま彼女は脱出することができず、溺死したのであった。この時、どのように結んだのかをボーデンは覚えていないと言う。アンジャーの怒りは爆発し、ここから2人の戦いが始まるのであった。復讐に取りつかれたアンジャーはボーデンを殺そうとする。当時人気を得ていたボーデンの手品「銃弾掴み」のトリックを見破ったアンジャーは、ボーデンの舞台の客席に紛れ、彼に銃弾を撃ち込んだ。ボーデンは間一髪死ぬことはなかったものの、この銃弾が原因で薬指と小指を失った。以来互いに激しく憎み合うようになっていく。しかしアンジャーはボーデンの指を2本奪ったにも関わらず、まだ怒りが治らない。何故ならボーデンには妻子がいたのだ。すでに独り身となったアンジャーにとって、家族がいることすらも疎ましい要因なのであった。
2人の奇術師の不毛な争い
既にアンジャーは何かに取りつかれているようであった。そこへ小道具の担当をしていたハリー・カッターと手を組む話がやってくる。上手くいくと思っていたが、今度はボーデンがアンジャーのステージを邪魔しにくるのであった。互いを尊敬し自身の手品を磨いていた過去の2人はとうに消え、互いに足を引っ張り蹴落とし合う不毛な争いが始まっていた。しかし争いの日々の中で、ボーデンは新しい手品を生み出す。それは瞬間移動の手品であった。タネが見破れず焦るアンジャーであったが、今度はボーデンに対する対抗心を剥き出しに、自身も同じ瞬間移動の新作を用意したのである。しかしボーデンの完璧なトリックには敵わず、彼にすぐ見破られてしまう。そしてお約束のようにボーデンはアンジャーの舞台の客席に紛れ、アンジャーに大恥をかかせることに成功するのであった。
オリヴィアを失った代わりに手に入れた「テスラ」
大恥をかかされ、いくら考えてもボーデンの瞬間移動のタネが解らないアンジャーは既に正気を失っていた。そこで彼の思い付いた次なる策は助手のオリヴィアをボーデンの所にスパイとして送り込むこと。それもオリヴィアがアンジャーを愛していることを知っていながらである。アンジャーの指示にオリヴィアは従うが、彼女は憤りを感じていた。それでも指示通り瞬間移動のタネが書かれたネタ帳を盗んできたというオリヴィア。しかしそこに書かれていたのは解読困難な暗号の羅列であった。更にオリヴィアの心は既にアンジャーから離れており、彼女はボーデンの側につくという最悪の事態を招くこととなる。そしてあのカッターですら復讐に取りつかれたアンジャーについていくことができず、周りの人との距離は開いていくばかりであった。今のアンジャーに残ったものは何か。それはボーデンを脅すことで得た「テスラ」のワードが指すものだけ。その言葉が科学者のニコラ・テスラを指していることに気づいたアンジャーは、こうしてテスラの元を訪ねるのであった。これが最後の頼みの綱と言わんばかりに、アンジャーはテスラに手品のためのマシンを作ってほしいと要求する。テスラはアンジャーの押しによってマシンの製作に取りかかり、こうしてアンジャーは人知を超えた手品を披露できる強力な装置を手にしたのである。
テスラの装置により迎えた決着の時
完成した装置はアンジャーの身長を越える大きな作りをしており、その中に入ったものを瞬間移動、そして複製することが可能となる。複製の機能は瞬間移動の副産物だ。テスラにとって想定外の機能が装置に加わっていた。この装置の完成と共にテスラと彼の助手であるアリーは姿を消す。残されたのは装置と置き手紙だけであり、そこにはテスラからのメッセージが綴られていた。しかし最後には「これは壊せ。深い海の底に沈めろ。」と警告がされていたのである。しかしアンジャーがここで止まるはずがない。彼は警告を無視し早速ステージで披露した。だがテスラの装置による瞬間移動は、会場をこれまでにない程の歓声で埋め尽くす。観客に紛れていたボーデンもトリックを見破ることができず、彼はここにきて負けを認めるのであった。
しかしボーデンもなんとかしてタネを暴きたいと欲求を抑えることができなかった。彼はこうしてアンジャーのショーのステージ下に忍び込むことなる。そして場面は始まりのアンジャーの溺死へと戻っていく。アンジャーの複製がステージ下に設置されていた水槽内で溺れていたところに居合わせたのはボーデンと、目の見えない老人だけであった。その為ボーデンが容疑者として捕らえられ、死刑宣告をされることとなる。これは最初から全てを見越していたアンジャーによる罠であった。アンジャーとボーデンは似ている。アンジャーがボーデンのタネをなんとしても暴きたいと思うように、ボーデンもタネを探ろうとするはずだと予想していたのだ。アンジャーはボーデンを複製の死亡現場に遭遇させ、その後本体は行方を暗ます。そしてボーデンは死刑を宣告され彼を殺すことに成功し、本体のアンジャーは世間に存在がバレないよう名前を変え、隠居生活に入るというところまでが彼の計画なのであった。
アンジャーは、アンジャーとしての人生を失うこととなるが、ボーデンは全てを失うこととなる。2人の因縁の戦いはここで決着がついたように見えた。しかしまだ終わってはいなかったのだ。勝利に浸っていたアンジャーの目の前に、死刑が執行されたはずのボーデンが現れたのである。ボーデンは双子だったのだ。同じ姿の人物が2人いたからこそ完成した瞬間移動の手品だったのである。アンジャーの目でも解けない理由はここにあった。ボーデンは人生の全てを手品に捧げていた。妻のサラにも、不倫関係にあったオリヴィアにも双子の秘密を明かすことはなく、2人の女性との間には悲惨な結末を迎えることとなる。相棒を失ったボーデンを止めるものは何もなかった。彼の手により、2人の奇術師の戦いは終止符を打つこととなる。復讐に燃え命を奪い合うまでにエスカレートした戦い。2人の争いは周囲を巻き込み、ただ失っていくだけの虚しいものであった。多くを失い唯一残った娘の所へ、全てを終えたボーデンは向かうのであった。
『プレステージ』の登場人物・キャラクター
奇術師
ロバート・アンジャー(演:ヒュー・ジャックマン)
出典: filmest.jp
吹替:山路和弘
「偉大なるダントン(グレート・ダントン)」の名前で活躍している奇術師。名付けたのは彼の妻ジュリアであった。貴族の出身であり、立居振る舞いに品性がある。持って生まれた素質から演出力など、ステージ上で人を惹きつける演出力が高い。しかし手品の発想は今一つであり、発想力においてアンジャーを上回るボーデンに嫉妬心を抱いていた。下積み時代に起きた事故によりジュリアが死亡。悲惨な事故の原因となったボーデンをアンジャーは恨んでおり、2人の関係は悪化していく。
アルフレッド・ボーデン(演:クリスチャン・ベール)
出典: filmest.jp
吹替:東地宏樹
「教授(プロフェッサー)」の名前で活動している奇術師。出生などの身元が謎に包まれている孤児である。手品の才能が抜群であり、手品の為なら人生の全てを捧げる程に、彼にとっての全てなのであった。自身の好きなことに対して全力を注ぐ熱心さを持っているように見えるが、度を越えればどのようなことが起こるか。また手品の才能は非常に優れているが演出力が乏しく、どんなに凄い手品を披露しても、大衆ウケが今一つであった。貧しくも妻と子と共に幸せに暮らしている。
ミルトン(演:リッキー・ジェイ)
出典: whatculture.com
Related Articles関連記事
GACKT(ガクト・神威楽斗)の徹底解説まとめ
1995年ビジュアル系ロックバンド「マリスミゼル」のヴォーカリストとして活動。脱退しソロに転向後、2001年から4年連続で紅白歌合戦に出場(2007年も出場)。男性ソロアーティストの『オリコンシングルランキングTOP10獲得作品数』日本首位の記録を持つ。2003年から俳優活動を行い、2007年のNHK大河ドラマ「風林火山」では準主役に抜擢。2010年には舞台デビュー。語学堪能なマルチタレント。
Read Article
David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の徹底解説まとめ
David Bowie(デヴィッド・ボウイ)とは、1970年代から死の直前、2016年まで活躍したロック・ミュージシャンである。70年代のグラム・ロックから、何度も自分の音楽のスタイルを実験、改革し、20世紀後半のロック・シーンに大きな影響を与えた。ザ・キュアのロバート・スミス他、ボウイに影響を受けたミュージシャンは多い。 それまでわりと単純な歌詞が多かったロックの歌に、哲学的な深い考察を導入したことでも有名である。
Read Article
ダークナイト ライジング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2012年に公開された、アメリカ・イギリス共同制作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。 ゴッサム・シティに平和が訪れ、ブルース・ウェインもバットマンを引退していた。しかしベインと名乗るテロリストが現れ、ゴッサムは再び壊滅の危機にさらされる。 バットマンとして復活したブルースが、窮地に陥りながらも、ゴッサムのために命を懸けて戦う姿が描かれる。
Read Article
バットマン ビギンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バットマン ビギンズ』とは、2005年にアメリカで制作された実写映画。監督はクリストファー・ノーラン。アメリカンコミック『バットマン』シリーズを原作としている。実業家ブルース・ウェインが、闇の騎士「バットマン」として、世に蔓延る凶悪犯罪者たちと戦う決意をする様を描く。
Read Article
ダークナイト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダークナイト』とは2008年に公開された、アメリカ・イギリス共作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。主演をクリスチャン・ベール、ヴィランをヒース・レジャーが演じた。バットマンとして世の犯罪者と戦ってきたブルース・ウェインが、新たに現れた敵・ジョーカーに翻弄されながら、ゴッサム・シティに必要なヒーローとは何かを模索する姿を描いた作品。
Read Article
インターステラー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インターステラー』とは鬼才クリストファー・ノーラン監督が世に放った壮大なSF映画である。最新技術と物理学者の協力によって映像化された、物理法則に忠実で当時最も本当の姿に近いといわれたブラックホール、ワームホールが話題となった。何年も雨が降らず、深刻な食糧問題を抱えた、人類滅亡の危機に瀕する近未来。元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、居住可能な星を探す計画、「ラザロ計画」にスカウトされることになる。クーパーは娘に必ず戻ると約束し、広大な宇宙へと旅立った。果たして彼は人類を救うことができるのか。
Read Article
インセプション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インセプション』( Inception)とは、2010年7月に公開されたクリストファー・ノーランが監督・脚本を務めるSFアクション映画である。他人の夢からアイデアを盗み出す企業スパイ・コブは、その才能から国際指名手配を受け、さらに妻の殺害容疑もかけられていた。そんなある日、サイトーと名乗る男が、彼に風変わりな依頼を持ちかける。サイトーのライバル会社を潰すため、息子に夢の中で会社を潰すアイディアを植え付ける(インセプション)依頼だった。夢の中ならではの壮絶なアクションが魅力の映画となっている。
Read Article
メメント(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
映画『メメント』は2001年に公開されたアメリカのサスペンス映画である。クリストファー・ノーラン監督が名を知らしめた代表作になっている。主人公レナード・シェルビーは強盗に襲われ、妻を殺害される。その際に頭を負傷し、10分しか記憶が持たない病気になってしまう。復讐のため、写真や自分の体にメモに記憶を刻みながら犯人をさがす。時間を遡りながら物語が進む難解な映画となっている。
Read Article
TENET テネット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『TENET テネット』とはイギリスで公開されたスパイ映画で、時間を逆行する物語。文字通り逆再生で時間が進んでいく。リアルに作り上げていくべく、スタッフや俳優に伝える能力も過去に時系列トリックを駆使した作品を作ってきたノーラン監督ならではの作品。 主人公はCIAの名もなき男。ウクライナのオペラハウスで発生したテロ事件に突入する。任務を終えた後そこで"TENET"というワードを耳にする。テネットというのは謎の組織の名前で主人公は組織の目的を知るために女性科学者のところへ向かうことになる。
Read Article
グレイテスト・ショーマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グレイテスト・ショーマン』とは2017年に公開された、アメリカで19世紀に活躍した興行師「P.T.バーナム」をモデルとしたミュージカル映画である。奇抜なアイデア故に奇人扱いされていた「P.T.バーナム」は、ピンチをチャンスに変えて「史上最大のショー(The Greatest Show)」を作りあげていく。主演は『レ・ミゼラブル』でも活躍したヒュージャックマンが務め、音楽は『ラ・ラ・ランド』も担当したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビである。
Read Article
ダンケルク(Dunkirk)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダンケルク』とはクリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の戦争映画。第二次世界大戦の「ダンケルクの戦い」における史上最大の救出作戦、通称「ダイナモ作戦」を題材に描かれている。ポーランドを侵攻しそこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。絶望的な状況の中、若き兵士トミーと仲間たちの命がけの撤退を描いた物語。ノーラン監督にとって初の史実を基にした映画である。
Read Article
ターミネーター4(T4)のネタバレ解説・考察まとめ
ターミネーター4とは2009年公開のアメリカ映画。世界的大ヒットシリーズ『ターミネーター』の4作目にして初めて未来世界に迫り、これまでの原点を辿る終末への新たな船出となるSFアクション。審判の日以後の荒廃した未来を舞台に、機械軍に追いつめられたジョン・コナーら人類抵抗軍の存亡をかけた壮絶な戦いを圧倒的スケールで描く。主演はクリスチャン・ベール。監督は「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのマックG。
Read Article
ホビット 思いがけない冒険(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 思いがけない冒険』は、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の前日譚となる『ホビット』三部作の1作目で、2012年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ニュージーランドの壮大な風景に加え、最新技術を活用した今までにない映像美、臨場感溢れるアクションシーンの連続で、観客を興奮の渦に巻き込む。ホビット族のビルボが困難を乗り越えながら仲間との友情を築いていく冒険物語で、『ロード・オブ・ザ・リング』につながるシーンも多く、シリーズの理解も深まる見逃せない作品。
Read Article
キングスマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
マーク・ミラー原作のコミックを「キック・アス」に続きマシュー・ボーンが監督した、常識破りの超過激ノンストップ・スパイアクション。亡き父の後を継いでスパイ組織「キングスマン」の一員としてスパイとなる道を選んだ青年が、ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、最強の敵相手に奮闘する姿を描く。「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースが激しいアクションに挑戦。2015年公開のイギリス映画。
Read Article
アベンジャーズ/エンドゲーム(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは、2019年に公開されたディズニー配給・マーベル製作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編である。本作は、宇宙最大のパワーを持つ6つの石”インフィニティ・ストーン”を集めたサノスがアベンジャーズのメンバーを含む、全宇宙の生命の半分を消滅させたところから始まる。人類を守るため、”キャプテン・アメリカ”や”アイアンマン”を筆頭に最強ヒーローたちが再び立ち上がり、史上最凶最悪の敵・サノスに逆襲(アベンジ)する。
Read Article
レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ
2012年に公開されたミュージカル映画。主役のジャンバルジャンが牢獄から仮釈放されるシーンから始まる。ジャンバルジャンを追いかけるジャベール警部、ジャンバルジャンに自分の子供を託すファンティーヌなどの登場人物たちにより彼の人生は激動の時代を駆け抜けることとなる。そしてフランス革命が起き、それぞれの人生が変わるのであった。一人の男の一生を描いた超大作である。
Read Article
リアル・スティール(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『リアル・スティール』とは、2011年制作のアメリカ映画。人間の代わりに高性能ロボットたちが激しい戦いを繰り広げる“ロボット格闘技”が人気を博す、近未来を舞台にした痛快SFアクションムービー。落ちぶれた元プロボクサーの男と、彼の前に突然現れた11歳の息子が、スクラップ置き場で見つけた旧式ロボットATOMに希望を託し、親子の絆を深めながらロボット格闘技の王者を目指す姿を描く。アメリカ劇場初登場1位のヒットを放った。
Read Article
ゴジラvsコング(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラvsコング』とは、“怪獣王”ゴジラと“髑髏島の巨神”コングの熾烈な戦いを描いた、2021年公開のハリウッド映画。2014年から続く『モンスターバース』シリーズの四作目である。 あらゆる怪獣の王として君臨するも、人類に対しては中立の立場を取っていたゴジラ。しかしある時巨大企業エイペックス・サイバネティクスの本社がゴジラに襲われる。人類はゴジラに匹敵する力を持つコングを唯一の対抗手段と目して様々な計画を進めていくが、その裏には世界の覇者にならんとする者たちの邪悪な思惑が隠されていた。
Read Article
チャッピー(CHAPPiE)のネタバレ解説・考察まとめ
“感情”や“意識”を持った人工知能内臓の学習型ロボット“チャッピー”を巡り、そのロボットの設計者、ロボットを強奪したギャング・グループ、設計者を妬む同僚などが入り乱れて、ユーモアを交えながら壮絶なアクションとサスペンスが展開する、2015年公開の近未来SF映画。監督は、独創的なSF映画「第9地区」(09)でデビューした南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ。
Read Article
グランド・イリュージョン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランド・イリュージョン』とは2013年10月に日本公開されたクライム映画。ジェシー・アイゼンバーグが主演を、ルイ・ルテリエが監督を務める。大金を狙うマジシャンのアトラス、マッキニー、ワイルダー、リーブスの4人が「フォー・ホースメン」というグループを組み、マジックショーを行い鮮やかなトリックで復讐を果たすストーリー。彼らの逮捕に乗り出す捜査官との攻防、巧妙に張り巡らされた伏線、マジックの華麗な種明かしが見所。日本での興行収入4億8千万円を記録した大ヒット作品。
Read Article
マン・オブ・スティール(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ
『マン・オブ・スティール』とは、2013年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。「DCコミックス」の人気アメリカン・コミック『スーパーマン』の実写映画作品である。『スーパーマン』シリーズを含めると、本作は通算第6作目の作品だ。科学や文明が発達して人工生育が常識である、地球から遠く離れた惑星「クリプトン」で、数百年ぶりに自然出産で「カル=エル」という子供が生まれた。のちに「スーパーマン」と呼ばれる彼は、子供のいなかった夫妻に育てられたのち、自分の出自を知るための旅にでる。
Read Article
ジョジョ・ラビット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジョジョ・ラビット』とは第二次世界大戦下のドイツを舞台にした珠玉のヒューマン・ドラマである。 主人公のジョジョは10歳の少年。空想上の友達であるアドルフの助けを借り立派な兵士になろうと奮闘するが、心優しいジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず「ジョジョ・ラビット」とあだ名を付けられてしまう。そんなある日、自宅にユダヤ人の少女が匿われていることに気づく。 戦争への辛口のユーモアをきかせたハートフルなコメディの形を取りながら、困難な環境にあっても輝く希望を失わない人々の物語である。
Read Article
シェフ 三ツ星フードトラック始めました(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』とは、2014年にアメリカで製作された、コメディドラマ映画である。『アベンジャーズ』シリーズなどで知られるジョン・ファブローが監督から主演まで務めている。一流レストランでシェフを務めていたカールは、オーナーと意見が合わないだけでなく、ネットの晒し者となり店を辞めてしまう。そこで心機一転、フードトラックで移動販売を始め、旧友のマーティンや息子パーシーと共にアメリカを縦断することになる。料理を通して、家族の絆の再生を描く心温まる作品。
Read Article
ヴァン・ヘルシング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ヴァン・ヘルシング』とは2004年に公開されたアクション・ファンタジー映画。監督は『ハムナプトラ』シリーズで知られるスティーブン・ソマーズ、主演はヒュー・ジャックマンが務めた。ドラキュラ、フランケンシュタイン、ウルフマンを一堂に会した事が話題となり、当時のユニバーサル映画史上最高記録を更新した。聖騎士団に所属するモンスターハンター、ヴァン・ヘルシングは不死身の吸血鬼ドラキュラの討伐を命じられる。トランシルバニアへ赴きヴァレリアス家最後の一人アナ王女と共に最恐の敵に挑む。
Read Article
私がクマにキレた理由(The Nanny Diaries)のネタバレ解説・考察まとめ
『私がクマにキレた理由』とは、ベストセラー小説である『ティファニーで子育てを』を原作とした2007年のアメリカ映画。小説版では続編もある。人気ハリウッド俳優のスカーレット・ヨハンソンが主役を務める。就職活動がうまくいかず、なりゆきで上流階級家族のナニー(子守)になってしまったアニーはその家族に振り回される。自分のなりたいものも分からなかったアニーは、子守を通して目標を考えていく。
Read Article
フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ
『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。
Read Article
THE BATMAN-ザ・バットマン-(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(原題:The Batman)とは、2022年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。全世界の興行収入は830億円を突破した。幼い頃、両親を殺害されたブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は、バットマンとしてゴッサム・シティの凶悪犯と戦い続ける孤独な青年だ。ある日、街の権力者を標的にした連続殺人事件が発生する。現場には、犯人からの謎めいたメッセージが残されていた。ウェイン家の秘密がブルースを狂気に駆り立てる、サスペンス・アクションである。
Read Article
ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧神話に登場する妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 ドワーフは小柄で屈強な体を持ち、手先が器用で鉱物の加工を得意とする。酒を好み、髭が長く、偏屈なところはあるが人間に対して友好的である。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるドワーフについて解説していく。
Read Article
MALICE MIZER(マリスミゼル)の徹底解説まとめ
フレンチ・ポップやクラシカル・ミュージックのサウンドを取り入れたロックバンド。フランス人形かと見まごう衣装やメイク、ライブパフォーマンスに多くの少女が虜になった。2001年に活動休止。ビジュアル系界隈に今も影響を与えている。
Read Article
【Perfume】人気邦楽ミュージシャンの卒業アルバム画像まとめ【GACKT】
邦楽シーンを牽引する人気ミュージシャンの卒業アルバムの画像を集めました。氣志團の綾小路翔やPerfume、GACKTなど、様々なジャンルで活躍する彼らの若かりし頃のショットを網羅!ファン必見の卒業アルバム画像集です。
Read Article
真相は闇の中!?芸能人の過去・黒歴史・裏事情まとめ
華やかな世界で、才能と美貌をいかんなく発揮し日々活躍をつづける芸能人・著名人たち。キラキラと輝く彼らに憧れるファンは大勢いるが、一方で触れてはならないような暗い過去を持つ芸能人・著名人も少なくない。本記事ではテレビなどであまり触れられることのない、数々の「タブー」についてまとめて紹介する。
Read Article
激やせ確実?1日1食を実践している芸能人まとめ!GACKTなど
「プチ断食」や「1食置き換え」など、食事量を適切に減らすダイエットや健康法はたびたび話題になる。ここでは「1日1食」ダイエットを実践している芸能人や有名人を紹介する。歌手のGACKTや、お笑い芸人・映画監督のビートたけしも1日1食を実践しているという。
Read Article
壮絶な過去を持つ芸能人まとめ!石井竜也やGACKTなど
売れる前や、幼少期に壮絶な過去を持っている芸能人を36人まとめました!石井竜也やGACKTなど、過去が知られていない有名芸能人たちばかりなのでぜひ最後までご覧ください! 石井竜也は、日本のポップミュージシャン、芸術家、音楽プロデューサー、映画監督である。茨城県北茨城市出身。
Read Article
本名も身長も嘘だらけの男?知られざるGACKTのウワサまとめ
GACKTといえば、デビュー以来その私生活やプロフィールは謎に包まれていますよね。そのミステリアスな雰囲気に魅了される女性は多いようで、これまでに女性関係のスキャンダルも報じられてきました。それに合わせるように隠し子疑惑が報道されたり、果ては公表した本名や出身地、身長までもが詐称なのではとまでいわれるように…。真相はわかりませんが、私生活やプロフィールを長らく秘めてきたからこそ勝手にウワサが一人歩きしているのかもしれませんね。
Read Article
2016年に亡くなった芸能人・有名人まとめ【デヴィッド・ボウイ】
ここでは2016年に亡くなったことが報道された芸能人・有名人をまとめた。イギリスのミュージシャン「デヴィッド・ボウイ」や、放送作家の大御所「永六輔」など、国内外を問わず知名度の高い故人を紹介している。
Read Article
世界の絶世のセレブ美女まとめ!ナタリー・ポートマンやテイラー・スウィフトなど
ハリウッドスターのナタリー・ポートマンやスカーレット・ヨハンソン、歌手のテイラー・スウィフトなど、様々なジャンルでワールドワイドに活躍する美女たちをまとめました。彼女たちのプロフィールや活躍内容を、画像を交えて紹介していきます!
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『プレステージ』の概要
- 『プレステージ』のあらすじ・ストーリー
- アンジャーの溺死
- アンジャーとボーデンが互いに憎み合うようになった事件
- 2人の奇術師の不毛な争い
- オリヴィアを失った代わりに手に入れた「テスラ」
- テスラの装置により迎えた決着の時
- 『プレステージ』の登場人物・キャラクター
- 奇術師
- ロバート・アンジャー(演:ヒュー・ジャックマン)
- アルフレッド・ボーデン(演:クリスチャン・ベール)
- ミルトン(演:リッキー・ジェイ)
- 舞台関係者
- ハリー・カッター(演:マイケル・ケイン)
- オリヴィア(演:スカーレット・ヨハンソン)
- ジュリア・マッカロー(演:パイパー・ペラーボ)
- その他
- ニコラ・テスラ(演:デヴィッド・ボウイ)
- アリー(演:アンディ・サーキス)
- サラ(演:レベッカ・ホール)
- ファロン(キャスト不明)
- 『プレステージ』の用語
- 「確認(プレッジ)」「展開(ターン)」「偉業(プレステージ)」
- 物質転送装置
- 溺死
- 『プレステージ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ハリー・カッター「若者は何かに取りつかれる。」
- テスラの装置を使ったアンジャーの瞬間移動
- アルフレッド・ボーデン「完璧なトリックには犠牲も必要だ。」
- 『プレステージ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 双子かコピーか憶測の飛ぶボーデンの正体
- ノーラン監督による映画を使った壮大な手品
- 水槽に入ったまま地下に並べられていた多数のアンジャーの遺体
- 『プレステージ』の主題歌・挿入歌
- アメリカ版主題歌:トム・ヨーク「アナライズ」
- 日本版主題歌:GACKT「RETURNER 〜闇の終焉〜」