マニアックなインディ・ジョーンズの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

『インディ・ジョーンズ』とは、アメリカの冒険映画シリーズ、およびそれを原作としたテレビシリーズやスピンオフ小説、ゲームなどの作品群である。創作者はジョージ・ルーカス。1981年に1作目の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』が公開された。インディ・ジョーンズシリーズには、さまざまなトリビア・都市伝説・裏話が存在する。人気シリーズのアイディア誕生の経緯や、主人公のトレードマークである帽子が撮影中に脱げないように直接頭にくっつけられているといった裏話など、ファンならば知っておきたい情報を紹介する。

インディは物心が付いたころから父に「ジュニア」と呼ばれることを嫌い、飼い犬だったインディアナの名前を名乗るようになる。なお、この名前もルーカスの愛犬「インディアナ」からきている。

インディは「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」でヒーロー第2位に選ばれた

インディ・ジョーンズはアメリカン・フィルム・インスティチュートの「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」で第2位にランクインしている。
他にランクインしたキャラクターは以下の通り。

【ヒーロー】
1位:アティカス・フィンチ(『アラバマ物語』)
3位:ジェームズ・ボンド(『007』)

【悪役】
1位:ハンニバル・レクター(『羊たちの沈黙』)
2位:ノーマン・ベイツ(『サイコ』)
3位:ダース・ベイダー(『スター・ウォーズ』)

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の裏設定・都市伝説・トリビア

革新的な映像と視覚効果でアカデミー賞の美術監督・装置賞、視覚効果賞を受賞

今観てもインパクトのある革新的なシーン

『レイダース』で用いられた映像技術、視覚効果は革新的であり、当時の1981年アカデミー賞にて美術監督・装置賞、視覚効果賞を受賞している。
現代のようにCGによるリアリティな表現方法が制限されるなか、ジープが崖から転落するシーンやラストの政府が管理する地下倉庫のシーンなどマット・ペインティングを効果的に使用された。
また終盤でべロック、トート、ディートリッヒがアークにより凄惨に命を奪われるシーンではそれぞれの俳優の頭部から型取りされたモデルを、(1)真空ポンプで潰す・(2)熱で溶ける様子を低速度で撮影・(3)ショットガンで破壊という手段で作られた。

これらの映像、視覚効果を請け負ったのは「インダストリアル・ライト&マジック社」であり、主にルーカス作品の『スター・ウォーズ』にて優れた映像、視覚効果に貢献しており、その後多くのSF作品やヒット作品に参加している。
主な作品として『スター・ウォーズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『タイタニック』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『ハリー・ポッター』などがある。

スティーブン・スピルバーグの予算オーバーと撮影延期対策としてジョージ・ルーカスが厳しく管理した

レイダースには映画界の二大巨匠が携わっている

監督のスティーブン・スピルバーグには予算や日程をオーバーする傾向があった為、本作制作にあたりジョージ・ルーカスは「絶対に予算と日程を厳守させること」と条件をつけ、「もし守れないのならいつでも自分と交代する」と厳しく管理した。
その条件下のもと、低コストで済むと撮影スタジオをイギリスで行い、撮影方法や機材関係でスムーズに進行できるようセットやロケ地をミニチュアで作らせるなど準備を欠かさなかった。
加えて4回以上のテイクを重ねず1日平均40シーンも撮影するハイペースを維持し、配給のパラマウントに申し入れた撮影予定より12日間も節約に成功した。
『レイダース』撮影前に制作されたスピルバーグ作品『1941』において、大幅な日程と予算オーバー、その上興行的に失敗したことのよる大痛手が意識の変化に繋がった。またルーカスの厳しい管理下で多くを学んだことが強く反映されている。

ハリソン・フォードがインディ役に決定したのは撮影開始のわずか3週間前

当初、インディ・ジョーンズの役はトム・セレックが予定されていた。しかし断られたためにハリソン・フォードにお鉢が回ってきたが、それは撮影のわずか3週間前だったという。

飛行機に書いてあるOB-CPOとは『スターウォーズ』のオビワンとC-3POからきている

出典: www.indyjones.jp

OBはオビ・ワン ケノービで、CPOはC-3PO。しかし「OB」はペルーの国籍記号でもある。

C-3POとR2-D2の壁画がある

魂の井戸のアークを開けるシーンの壁に、『スター・ウォーズ』に登場するドロイド、R2-D2とC-3POが描かれている。

カイロ攻防戦で大男をあっさり射殺するのはハリソン・フォードがお腹を壊したため

中盤のエジプト・カイロでの攻防戦で、インディが剣の使い手の大男と対決するシーンがある。
只者ではない雰囲気を醸し出す剣士にインディは面倒くさそうに銃を取り出し、あっさりと撃退する少しコメディチックな場面だ。
これには経緯があり、当初このシーンはしっかり対決するのが前提であったが、撮影場所であったチェニジアでの食事が合わず大部分のスタッフ、出演者が食中毒にかかり、インディ扮するハリソン・フォードも万全な状態で臨めなくなってしまったという。やむを得ず剣士は一瞬で倒されるコメディリリーフな役回りとなってしまうも、世間的には名シーンと称され知名度が上がり次作でもこのシーンのオマージュが取り上げられるほどであった。

タランチュラや毒蛇のシーンでは医者が待機していた

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