インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は1989年5月に公開されたアメリカ合衆国のアクション・アドベンチャー映画で、大ヒットアドベンチャーシリーズの3作目にあたる。
監督はスティーブン・スピルバーグ、制作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォード。「原点回帰」をテーマに胸躍る冒険活劇は健在で、主人公インディの父役としてショーン・コネリーが演じ話題となった。
キリストの血を受けた「聖杯」を巡り、冒険家インディとその父ヘンリーが宿敵ナチス・ドイツと争奪戦を繰り広げる。
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の概要
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は1989年5月24日にパラマウント・ピクチャーズから北米で公開されたアクション・アドベンチャー映画である。
『レイダース/失われたアーク(聖櫃)』、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』に続く大ヒットシリーズの3作目にあたる。
監督はスティーブン・スピルバーグ、制作総指揮はジョージ・ルーカスであり、主演で主人公インディ・ジョーンズ役にはお馴染みハリソン・フォードが演じた。
本作ではインディの父ヘンリー・ジョーンズ役を、『007』の初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーが務め、若き日のインディ役にリヴァー・フェニックス、魅惑の女性考古学者エルザ・シュナイダー役にアリソン・ドゥーディ、聖杯を巡りナチスとインディ親子を利用する大富豪ウォルター・ドノヴァン役をジュリアン・グローヴァーが演じた。
全世界で4億7,430万ドルの興行収入を記録し、第62回アカデミー賞では音響編集賞を受賞するなど、批評的にも経済的にも成功を収めた。
「原点回帰」を意識して作られた本作では、1作目の『レイダース/失われたアーク(聖櫃)』で登場した博物館館長マーカス・ブロディやインディの頼もしい味方サラーに加え、インディの宿敵ナチス・ドイツが再登場している。
またそもそもの『インディ・ジョーンズ』シリーズ制作のきっかけとなった、「『007』のような痛快な娯楽作品を作りたい」との思いから、初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーを起用している。
本作では主人公インディの細かいキャラクター設定が確立しており、父ヘンリーとの親子関係からくる内面的な部分や、トレードマークのフェドーラ帽子と鞭を愛用するまで、また蛇嫌いのキッカケなどが明らかになった。
舞台は1938年。考古学者のインディ・ジョーンズは大学教師として教鞭を執る傍ら、トレジャーハンターとして世界中を冒険するなど慌ただしい日々を送っていた。
そんなある日、大富豪のウォルター・ドノヴァンが彼の元に訪れある依頼をもちかける。イエス・キリストの血を受けた伝説の「聖杯」の在処を示す重大な遺物を発見したが、派遣した調査隊の隊長が行方不明となってしまい、代わりにその探索を引き受けて欲しいとのことだった。
最初は難色を示すインディだったが、行方不明となった隊長が父ヘンリーだと知り仕方なく承諾する。出発の前、父が生涯をかけて探索し、その情報全てを記載した「聖杯日誌」がインディの元に届けられ、一株の不安を抱くも最後にヘンリーが消息を絶った地、イタリア・ベニスへと向かう。
父の同僚エルザ・シュナイザーと合流し、聖杯日誌をもとに聖杯に繋がる手がかりを発見するインディ。しかし、聖杯とその秘密を守る「十字剣友会」の妨害にあい、命からがら窮地を脱出すると、「十字剣友会」のリーダー、カジムから父が幽閉されている場所を突き止める。
父が幽閉されているブルンワルド城に向かうインディだが、そこで見たものは宿敵ナチス・ドイツ軍が聖杯を求め軍を集結しているところだった。
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のあらすじ・ストーリー
若き日の冒険
舞台は1912年。12歳のインディアナ・ジョーンズ(インディ)はボーイスカウトでユタ州のモニュメントバレーに到着する。自由時間を与えられたインディは、隊長からの警告を無視して友人のハーマンと共に洞窟探検に行ってしまう。
洞窟の奥へ進むと怪しげな盗掘団が発掘作業をしていた。その手には、スペインの征服者コルテスが探検家コロナドに与えたと云われる「コロナドの十字架」があった。考古学的重要な遺物であり博物館に収めるべきと考えたインディは、十字架を奪うべく行動する。ハーマンに「戻って隊長らにこのことを伝えて」と頼むと、インディは盗掘団が目を離してる隙に十字架を奪った。しかし外に戻る途中で音を立ててしまい、盗掘団に気づかれた。
フェドーラ帽をかぶったリーダー格のガースら盗掘団は、車に乗り込みインディを追う。一方インディは馬に跨って逃走し、通りかかったサーカス団専用列車に乗り込んだ。盗掘団も列車に乗り込みインディを追う。
手品の備品を収めた車両に追い込まれてしまったインディは、咄嗟に手品用の箱に隠れた。ガースは「諦めろ」と諭し箱を開けるが、中にインディはおらずすでに列車の外へ脱出していた。悔しさを滲ませるガースだが、インディの威勢の良さに自然と笑みが溢れていた。
盗掘団を撒いたインディは自宅に戻りことの顛末を父ヘンリーに伝えるが、自身の研究に没頭し取り付く島がない。
そうこうしているとハーマンと共に保安官が自宅に訪れてきた。なぜかその後ろにはガースら盗掘団の姿もあった。保安官はインディが十字架を盗んだと思っていた為、「大人しく渡せば依頼主は大事にはしない」と告げた。渋々要求に従うと、十字架は依頼主である白スーツの男の手に渡った。意気消沈するインディにガースは近寄り「惜しかったな。だが根性は気に入った」と称賛し、被っていたフェドーラ帽をプレゼントした。
父の失踪
それから時がすぎ、冒険家として世界を旅する傍ら大学で考古学の教鞭も執るインディは、忙しい日々を送っていた。
そんなある日アメリカの大富豪ウォルター・ドノヴァンが、とある依頼の為インディの元に来訪する。
アンカラの鉱山にて従業員が発掘した石板。そこには、かつてイエス・キリストの血を受けた伝説の「聖杯」の在処が示されているというのだ。その聖杯で掬った水を飲めば、永遠の命を授かることができると云われている。
手がかりとなるその石板は半分に割れて、肝心の部分が欠けていた。ドノヴァンはもう一つの手がかりがあるイタリアのベニスに調査隊を向かわせたが、隊長が行方不明になってしまった。その為インディに聖杯探索の引き継ぎを依頼してきたのだった。
インディは「聖杯探索なら父の方が適任だ」と断ろうとするが、ドノヴァンはその行方不明になった隊長こそインディの父ヘンリー・ジョーンズだと説明する。
インディはふと数日前自分宛に届いた小さな小包を思い出した。封を開けると中には「聖杯日誌」が入っていた。この「聖杯日誌」はまさに父の命そのものであり、それを息子に送りつけるということはただの失踪ではないとインディは確信する。
ドノヴァンの依頼を承諾したインディは、古くからの友人であるマーカス・ブロディと共にイタリア・ベニスへ向かった。
騎士の墓
べニスに到着したインディとマーカスは、父の助手を務めていた女性考古学者エルザ・シュナイザーと合流する。聖杯は1000年間紛失していたが、十字軍に参加していた三兄弟の騎士により発見された。その騎士の墓に聖杯の手がかりがあると云われている。3人はヘンリーが行方不明になる前に調べていた図書館へ向かった。インディは日誌を読み解き図書館の地下への入り口を発見する。
インディはマーカスに日誌を預け、エルザと共に地下へと降りていく。薄暗い道を進むと石油が湧き出している空間があった。インディは石油を利用して松明を作り、さらに奥へと進んでいく。すると大量の棺が並べられた部屋にたどり着いた。立派に拵えられた棺を見つけ中を確認すると、騎士の遺体と共に聖杯の在処を示す盾が埋葬されていた。インディは紙と鉛筆を用いて盾に書かれた全容を拓本にする。
突如謎の集団が現れ、石油の部屋に火を放った。一瞬で辺りに燃え移り、インディたちのいる棺の間にも襲いかかってきた。2人は棺を逆さまに倒して石油の中を潜って進み、広場のマンホールから脱出した。しかしその集団はインディたちが抜け出したことに気付き、再び追ってきた。
インディたちは一人、また一人と撃退し、リーダー格のカジムを捕らえてなぜ襲ってきたのかを問いただす。彼らは「十字剣友会」という組織で、聖杯の存在を1000年もの間守り続けてきたのだ。インディは「聖杯ではなく、父を探している」と主張すると、カジムは「オーストリアとドイツの国境にあるブルンワルド城に幽閉されている」と情報を教えてくれた。
インディはホテルに戻り盾の拓本をマーカスに見せると、彼は解読を始めた。そこには、かつて第1次十字軍が籠城していた町アレクサンドレッタ(現イスケンデルン)が記されていた。マーカスに「発掘王のサラーを見つけ現地で落ち合う」と約束し、インディは父を救出するためブルンワルド城に向かうのだった。
再会
インディとエルザはブルンワルド城に到着した。城内に潜入すると、かつてアーク(聖櫃)を巡り争奪戦を繰り広げた因縁の組織ナチス・ドイツ軍が城を占拠していた。
厳重に管理された部屋を発見したインディはここに父が監禁されていると考え、エルザを待たせて窓を割って侵入した。ヘンリーはインディを見て驚き「ジュニアか!?」と尋ねる。インディは「その呼び方はやめてください」と怪訝な顔で返答した。インディは救出にきたこと、そして聖杯日誌のおかげで騎士の墓を見つけたことを手短に伝えた。
部屋から脱出しようとすると、ナチス・ドイツ軍がドアを蹴破り侵入してきた。聖杯日誌を渡せと要求してくるが「こんなとこに日誌を持ってくる訳ないだろう」とヘンリーは嘲笑する。インディは隙を見て兵隊から機関銃を奪い、軍を撃退する。
エルザと合流しようとすると、彼女は聖杯探索隊指揮官のエルンスト・フォーゲルに人質にとられていた。「彼女はナチスだ。信用するな」とヘンリーが助言するも耳に入らず、降伏するインディ。解放されたエルザはインディに駆け寄り、ポケットの聖杯日誌を抜き取ってフォーゲルの元に戻った。彼女はヘンリーの言う通りナチス・ドイツに与する人間だったのだ。
瞬く間に捕らわれてしまったジョーンズ親子。「誰も信用するなと言っただろう」との言葉と共に現れたのはドノヴァンだった。彼もまた聖杯を手にする為にナチスと手を組んでいたのだ。
フォーゲルはジョーンズ親子を拘束し、尋問する。口を割らないインディだが、エルザは日誌の一部はブロディに渡したのだろうと看破する。ナチス・ドイツ軍はブロディ捕獲のため追手を差し向けた。
エルザはベルリンで開催されるアーリア文化大会への参加を命じられる。
もしもの為に2人の処刑は後回しとなった。監視の目が離れた隙に、インディとヘンリーは縄を解きサイドカー付きのバイクでブルンワルド城を脱出した。
ベニスとベルリンの分かれ道に到着した2人。インディはブロディを助ける為にベニス行きを主張するが、ヘンリーは聖杯日誌を取り戻すためにベルリン行きを主張する。口論の末インディが折れ、2人は敵の本拠地ベルリンに向かうのだった。
聖杯争奪戦
聖杯日誌を取り戻すため、アーリア文化大会に潜入するインディとヘンリー。インディは兵士から軍服を奪い、会場でエルザを探す。インディはエルザが1人である時を見計らい、接近して聖杯日誌を取り返した。
アーリア文化大会を後にしてベルリン空港に到着した2人は、飛行船の搭乗手続きをする。無事飛行船はベルリンを離れ、2人はやっと一息つくことが出来た。
聖杯を手に入れる為には3つの試練を越えなければならず、ヘンリーはその突破方法となる手がかりを見つけ聖杯日誌に記したのだ。
1つ目は「神の息吹、悔い改めて通れ」。2つ目は「神の言葉、神の足跡をたどって進め」。3つ目は「神の道、獅子の頭から飛び降りて勇気を示せ」とある。
手がかりから試練の内容を読み解こうとする最中、インディは飛行船が旋回してベルリンに戻ろうとしていることに気付く。2人は飛行船から脱出するため、飛行船下部に設置されている複葉機に乗り込んだ。緊急着陸で農場に不時着すると、停車していた車を拝借しブロディの元へ向かった。
一方ナチス・ドイツ軍は、トルコ南部のハタイ共和国にいた。そこにはブロディの姿もあった。イスケンデルンでサラーと合流したものの、軍に見つかり捕らわれてしまったのだ。
インディとヘンリーはイスケンデルンに到着してサラーと合流する。サラーからブロディが捕らえられた事を聞き、3人はナチス・ドイツ軍を追跡する。
切り立った山々が並ぶ荒野をサラーの車で進むインディたちは、軍に追いつき岩陰に隠れて様子を窺う。双眼鏡で軍の動きを確認するも発見され、戦車からの砲撃をくらって車が大破してしまう。
そこに以前ベニスで遭遇した十字剣友会が現れ、軍と応戦する。この隙にインディとサラーは馬を調達するために動き出す。しかし十字剣友会は瞬く間に殲滅され、リーダーのカジムも討たれてしまった。
一方、ヘンリーは混乱に乗じてブロディが囚われている戦車に乗り込んだが、兵隊に見つかり捕らわれてしまう。
馬を4頭調達したインディは、サラーより父が捕らわれたことを聞き救出に向かう。インディはヘンリーとブロディを救出すべく2人が囚われている戦車に近付いたが、フォーゲルに妨害されてしまう。インディは戦車上でフォーゲルと一騎打ちをし、フォーゲルを叩きのめした。しかしそれによりコントロールを失った戦車は、崖下に落下してしまった。
大きな轟音と共に戦車は大爆発を起こす。ヘンリーたちはインディの名前を呼ぶが返事はなかった。しかし寸でのところで脱出したインディは、蔦をよじ登って皆の前に現れた。ヘンリーはインディを抱きしめ、息子の生還を喜んだ。
そしてインディたちは休む間もなく次の目的地へ向かうのだった。
3つの試練
目的地へ馬で向かうインディたち。最終目的地は三日月の形をした谷の中にあり、奥へ進むと荘厳な神殿に到着した。神殿内にはすでにナチス・ドイツ軍がいて、今まさに一人の兵隊が試練に挑戦しようとしていた。兵隊が奥へ進んでいくとどこからか息吹が吹き、瞬く間に兵隊の首を切断した。
唖然とするインディたちの後ろにはすでにナチス・ドイツ軍が銃を構えており、4人は否応なしに試練に駆り出された。
ドノヴァンはインディに聖杯を持ってくるよう命令した。拒否したインディを脅す為、ドノヴァンはヘンリーを銃で撃った。急所は外れているものの出血が止まらず、聖杯の超能力のみがヘンリーを救う唯一の可能性となった。
インディは第1の試練「神の息吹」に挑戦する。聖杯日誌に記された手がかりの意味を模索し、「悔い改めた者は‥神にひざまずく!」と理解した。息吹とともに現れた巨大な刃を跪く形で避け、動かしている歯車を鞭で止め、第1の試練を乗り越えた。
続く第2の試練「神の言葉」では、アルファベットが刻まれた踏み石があった。聖杯日誌に「神の足跡を辿って進め」と記されていたことから、神の言葉とは神の「名前」であると推測した。神の名前はエホバ。ラテン語の綴り「IEHOVA」の順で踏み石を進んでいくと、第2の試練を突破することができた。
最後の第3の試練「神の道」のヒントは「獅子の頭から飛び降りる勇気を示せ」と記されている。目の前は絶壁で向かいの出口まで橋はなく、とても飛び越えられる距離でもなかった。深呼吸をし一歩踏み出す。インディは透明の道の上に落下することなく立っていた。やがて道が実体化し、向かい側まで繋がる小道ができた。
全ての試練を乗り越えたインディはさらに奥へ進むと、大量の杯が辺り一面に並べられた部屋に辿り着いた。部屋の真ん中には一人の老騎士が佇ずんでおり、インディの気配に気付くとおもむろに剣を持ち出し斬りかかってきた。
インディが間一髪避けると、老騎士は倒れてしまった。その老騎士はかつて聖杯を見つけた三兄弟の一人であり、彼はこの神殿で聖杯を守る役を引き受けたのだ。700年も守り続けたことで身体は衰えていた。本来決闘をして聖杯に値する人間かを計るつもりだったが、老騎士は自身の負けを宣言し剣をインディに授けた。
インディが事情を説明しようとすると、ドノヴァンとエルザが部屋に入ってくる。大量の杯を見てどれが聖杯か困惑するドノヴァンに、老騎士は「選ぶがいい。本物は命を与えるが、間違えれば命を奪う」と告げた。
エルザは自ら選ぶと言って、黄金に輝く杯を手に取りドノヴァンに渡した。
ドノヴァンはその杯に水を汲んで飲み干し、しばし余韻を味わった。しかし突然苦しむと共に身体が朽ち始め、骸骨と化していった。
インディはイエス・キリストが大工であったことを参考に、唯一木で作られた杯に水を汲み飲み干した。身体に異常はなく、インディは本物を選び当てたのだと悟った。
老騎士はインディを称え、聖杯は神殿の十字架圏からは出していけないと忠告する。
インディがその水をヘンリーの傷口にかけると瞬く間に治癒され、ヘンリーは一命を取り留めた。
ついに伝説の聖杯を見つけ出したインディたちだが、欲に目が眩んだエルザは聖杯を手にして十字架圏を出てしまった。とたんに神殿は崩壊を始め、床に発生した地割れにエルザが巻き込まれてしまう。
咄嗟にインディがエルザの手を掴んで落下を免れた。インディが「両手で掴まれ」と呼びかけるもエルザは聞かず、裂け目に引っ掛かった聖杯に手を伸ばす。そしてとうとう奈落へ落ちてしまった。
崩壊の余波で今度はインディが裂け目に落ちてしまい、寸でのところでヘンリーが手を掴む。ヘンリーは「両手で掴め」と呼びかけるが、エルザ同様インディも目の前の聖杯に執着しヘンリーの言葉が届かない。
「インディアナ‥、諦めなさい。そのままでいいんだ」
初めて「ジュニア」ではなく、「インディアナ」と呼ばれたことでインディは我に返り、ヘンリーの手を両手で掴み裂け目から脱出した。
神殿を出る際に後ろを振り返ると、老騎士が二人を見送るように佇ずんでいた。そして聖杯と共に崩壊する神殿の中に消えていった。
無事に神殿から脱出した4人。インディはエルザを救えなかった事に胸を痛めていた。
ヘンリーは「エルザは聖杯を正しく捉えていなかった。お宝を発見したかのようにな」とインディを諭す。インディは「父さんは何を見つけた?」と聞くと、ヘンリーは微笑み「輝きかな」と答えた。
4人は馬に跨がり、茜色に染まる夕日に向かい駆け出した。この大冒険はジョーンズ親子にとって大いなる財産となり、輝きをもって幕を閉じるのであった。
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の登場人物・キャラクター
主人公
インディ/インディアナ・ジョーンズ(演:ハリソン・フォード)
吹き替え:村井国夫(ソフト版)/内田直哉(WOWOW版)
「インディ・ジョーンズ」シリーズの主人公。著名な考古学者であり、世界を股にかける凄腕トレジャーハンターでもある。豊富な知識と卓越した洞察力で、数多くの歴史的財産を発見しては保護してきた。トレジャーハンターとして並外れた行動力を持ち、ナチス・ドイツなどの巨大組織にも恐れず果敢に立ち向かっていく。
本名はヘンリー・ジョーンズ・ジュニアであり、この呼ばれ方を嫌い、飼い犬「インディアナ」から名前を拝借したことが明かされた。父であるヘンリーとは確執があったが、行方不明の報を受けて聖杯を巡る冒険に立ち上がる。
少年時代に遭遇した盗掘団とのコロナドの十字架を巡る争奪戦が、後のトレードマークとなるフェドーラ帽子、鞭、そして蛇嫌いのキッカケとなった。
インディの仲間
ヘンリー・ジョーンズ(演:ショーン・コネリー)
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『ブレードランナー』とは、フィリップ・K・ディック作のSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の映画化作品。監督はリドリー・スコット、脚本はハンプトン・ファンチャーであり、1982年に公開された。 レプリカントと呼ばれる、人間と区別がつきにくい人造人間6名が火星から地球へと逃亡してくるのをきっかけに、主人公リック・デッカードがレプリカント狩りのため復職につく。すべてのレプリカントを狩れるのか。人間と機械の違いとは何か。SF映画「禁断の惑星」や「メトロポリス」に次ぐSF映画の金字塔。
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』とは1997年に製作されたアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシックパーク』の続編である。イスラ・ヌブラル島で起きた事件から4年、その島とは異なるサイトB呼ばれる場所で恐竜の存在が確認された。新たに社長になったハモンドの甥のルドローはサイトBにいる恐竜を捕獲し、サンディエゴに新たな「ジュラシックパーク」を建設しようとしていた。マルコムたちがその計画を止めようとするも捕獲は成功し、サンディエゴへと運ばれるがそこで悲劇が再び起こってしまう。
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アデライン、100年目の恋(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アデライン、100年目の恋』とは、2015年にアメリカ合衆国で製作された恋愛ファンタジー映画である。ある日、突然起きた事故により老化が止まったヒロイン「アデライン・ボウマン」は、100年の長い年月を若い容姿のまま過ごすことになる。以後、その年齢に伴わない美貌に疑問を抱いたFBIから目をつけられてしまう。その事をきっかけにアデラインは、一切の素性を隠し、長い逃亡人生を送ることになる。しかし、大晦日のパーティーで出会う男エリスと交際することになり、アデラインの人生に光が見えてくるのであった。
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アンタッチャブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンタッチャブル』とは、1987年にアメリカで制作されたアクション映画。禁酒法が敷かれた大都市シカゴを舞台に、酒の密造と密売で莫大な利益を得るギャング、アル・カポネに敢然と戦いを挑む4人の男たちの姿をロマンあふれる演出で描き出していく。『ボディガード』で知られるケビン・コスナー、『007 ドクター・ノオ』で知られるショーン・コネリーが出演した。 監督は『殺しのドレス』や『カジュアリティーズ』などで知られるブライアン・デ・パルマが務めた。
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ウエスト・サイド・ストーリー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウエスト・サイト・ストーリー』とは、1957年に上演されたミュージカル作品をスティーブン・スピルバーグ監督が現代版にアレンジした映画だ。物語の流れや人物の基本的な設定は変えず、現代の人々に合わせて内容に絶妙に手を加えることで若い世代にも響く作品に生まれ変わった。スピルバーグ監督の手腕が大いに発揮されている。 劇中の音楽も原作のものを元に、グスターボ・ドゥダメルにより色彩の増した編曲がされている。 物語本来の魅力と現代版のアレンジが新たな魅力を生み出す。
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逃亡者(1993年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『逃亡者』とは、1993年にアメリカ合衆国で制作されたサスペンス映画である。妻殺害の罪を着せられた著名な外科医キンブルは死刑判決を受けるが、護送中の事故に乗じて脱走する。決死の逃亡を続けながら、妻殺害の真犯人を見つけ出していくスリリングなストーリーが展開する。逃亡を続ける外科医をハリソン・フォードが、キンブルを執拗に追う連邦保安官補ジェラードをトミー・リー・ジョーンズが演じている。監督は『チェーン・リアクション』、『守護神』、『沈黙の戦艦』などを手掛けたアンドリュー・デイビス。
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リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』とは、アメコミ作品『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』を原作とした2003年公開のアクション・アドベンチャー映画。監督はスティーブン・ノリントン、主演はショーン・コネリー。20世紀を代表する名作文学の登場人物を集結させたクロスオーバー作品として話題となった。世界征服を企むファントムの陰謀にアラン・クォーターメインやネモ船長をはじめとする超人同盟が立ち向かう。
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42~世界を変えた男~(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『42~世界を変えた男~』とは、2013年にアメリカで制作された野球映画。白人選手だけで構成されていたブルックリン・ドジャースに黒人選手として初めて入団したジャッキー・ロビンソンがチームメイト、観客、マスコミ、審判を敵に回す中、渾身のプレイを続けて周囲を変化させていく姿が感動的に描かれていく。 ジャッキー・ロビンソンを『ブラック・パンサー』で知られるチャドウィック・ボーズマンが演じ、ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネージャーのブランチ・リッキーをハリソン・フォードが演じた。
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【BTTF】バック・トゥ・ザ・フューチャーに隠された小ネタ・伏線・パロディまとめ【Back to the Future】
バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future)とは、1985年公開のアメリカ映画で、世界中で大ヒットしたタイムトラベルSF映画。バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作の原点となるPart1に焦点をおいて、細かく小ネタを紹介。当時のアメリカを知らないとわかりにくいパロディなど、知ったら思わずもう一度観たくなる小ネタが満載。
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【BTTF3】バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3に隠された小ネタ・伏線・パロディまとめ【Back to the Future Part III】
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』とは、アメリカのSF映画で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの完結作である。 監督は全シリーズ共通でロバート・ゼメキスが務める。 PART2のラストで1955年に取り残されてしまったマーティの元へ一通の手紙が届けられた。その手紙は1885年にタイムスリップしたドクからピンチを告げるものであった。 ドクを助けるためにマーティは1885年にタイムスリップする。 Part3に焦点をおいて、細かく小ネタを紹介。
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【BTTF2】バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2に隠された小ネタ・伏線・パロディまとめ【Back to the Future Part II】
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』とはアメリカのSF映画で、1985年公開の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編作品である。 1989年公開で原題は『Back to the Future Part II』。監督は前作と同じロバート・ゼメキスが務めた。 主人公マーティは、親友であるドクから未来で息子に危険が迫っているといわれ、デロリアンで30年先の未来へタイムスリップする。Part2に焦点をおいて、細かく小ネタを紹介。
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【007シリーズ】シブすぎる!歴代ジェームズ・ボンドを演じた俳優まとめ【ショーン・コネリー】
日本では「007シリーズ」として知られる『ジェームズ・ボンド』の作品群。1962年に第1作が公開されて以来、2022年までに25作品が生み出されてきました。最初の公開から四半世紀以上という年月を経ているわけですから、映画のキャスト陣も当然変わります。この記事では、歴代ジェームズ・ボンドを務めた俳優についてまとめました。どの方もシブすぎて、溜息が出るほどカッコイイですね!
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『インディ・ジョーンズ』シリーズのトリビア・都市伝説・裏話まとめ
人気映画『インディ・ジョーンズ』シリーズにまつわるトリビア・都市伝説・裏話をまとめました。人気シリーズのアイディア誕生の経緯や、主人公のトレードマークである帽子が撮影中に脱げないよう、医療用ホッチキスで直接頭にくっつけられているといった裏話などを掲載。ファンならば知っておきたい情報をたっぷり紹介していきます。
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スター・ウォーズサーガ ストーリー復習 エピソードIV編
12月18公開の『スターウォーズ フォースの覚醒』に先駆けてスターウォーズサーガについて復習!「エピソード4新たなる希望」旧三部1作目であり記念すべきスターウォーズサーガで初めて公開された映画! 皇帝に支配された銀河帝国とルークたちのいる反乱同盟軍との争いがはじまる
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『スター・ウォーズ』のグリーヴァス将軍には仲間になってほしかった(ネタバレあり)
『スター・ウォーズエピソード6』に登場した「悪役」グリーヴァス将軍。スピンオフアニメでも「敵キャラっぷり」が描かれていた彼ですが、戦士としての誇りはあるし、ヴィジュアルもそれなりにかっこいいしで、敵にしとくのがもったいないキャラだと思うのです。『少年ジャンプ』のごとく「敵キャラが仲間になる」パターン、アメリカにはそうそうないんでしょうかね…。
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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が9.11事件を予言していた!都市伝説・陰謀論で有名なシーンを紹介
1985年公開の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が9.11事件を予言していたという都市伝説についてまとめました。タイムマシーンの実験のシーンに、テロが起こった日やツインタワーの倒壊が暗示されているといった噂があります。その他にも作中でテロを予言していたと噂されているシーンを、徹底的に検証していきます。
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《爆笑!ネタ必至》もはや何でもアリ!?エンタメサメ(鮫)映画まとめ
様々な映画とジャンルがある中で、ひと際賑わっているのが「サメ(鮫)」映画です。サメ映画というと、皆さんが想像するのは、やはり「ジョーズ」ですよね。しかしながら蓋を開けてみると、実はいろいろなサメ映画があることをご存知ですか?それは、ジャンルや世界観など関係なく(なぜかw)、ついには何でもアリなのです。今回はそんな何でもアリなサメ映画をまとめました。
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目次 - Contents
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の概要
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のあらすじ・ストーリー
- 若き日の冒険
- 父の失踪
- 騎士の墓
- 再会
- 聖杯争奪戦
- 3つの試練
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- インディ/インディアナ・ジョーンズ(演:ハリソン・フォード)
- インディの仲間
- ヘンリー・ジョーンズ(演:ショーン・コネリー)
- サラー(演:ジョン・リス=デイヴィス)
- マーカス・ブロディ(演:デンホルム・エリオット)
- ナチス・ドイツ
- ウォルター・ドノバン(演:ジュリアン・グローヴァー)
- エルザ・シュナイダー(演:アリソン・ドゥーディ)
- エルンスト・フォーゲル(演:マイケル・バーン)
- アドルフ・ヒトラー(演:マイケル・シェアード)
- その他
- ガース/フェドーラ(演:リチャード・ヤング)
- カジム(演:ケヴォルク・マリキャン)
- 少年期のインディ(演:リヴァー・フェニックス)
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の用語
- 聖杯
- 聖杯日誌
- 聖杯の騎士
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ガース「惜しかったな。だが根性は気に入った」
- ヘンリー「インディアナ‥、諦めなさい。そのままでいいんだ」
- 飛行船での親子対話シーン
- 終盤での3つの試練
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- インディの顎の傷跡
- 本物のネズミの大群
- 世界遺産で撮影
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ジョン・ウィリアムズ「レイダース・マーチ(Raiders March)」
- 挿入歌:ベニー・グッドマン「You're A Sweet Little Headache」
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のオリジナル・サウンドトラック