キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とは、2002年のアメリカの犯罪映画。監督は『E.T.』や「ジュラシック・パークシリーズ」のスティーブン・スピルバーグ、主演は『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオが務めた。実在する天才詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jr.の自伝をもとに制作された実話だ。16歳で家を飛び出した少年が、巧みな話術と偽造技術を武器に、パイロットや医師になりすまして詐欺を重ねる姿を描く。追われ続ける日々の中で描かれる、孤独と信頼のドラマが心に残る作品だ。

目次 - Contents

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の概要

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、2002年に公開されたアメリカの犯罪映画である。実在の天才詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jrの半生をもとにした彼の自伝『Catch Me If You Can』(邦題は『世界をだました男』)が原作となっている。映画はスティーブン・スピルバーグが監督を務め、主演をレオナルド・ディカプリオ、共演にトム・ハンクスを迎えた。アメリカでは2002年12月25日に公開され、日本では2003年3月21日に劇場公開。音楽はスピルバーグ作品の常連であるジョン・ウィリアムズが担当し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞でも複数部門にノミネートされた。フランクの父を演じたクリストファー・ウォーケンは、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞では助演男優賞を受賞した。主演のディカプリオは少年から大人へと変化していくフランクの繊細な心の動きをリアルに演じ、共演のトム・ハンクスも、真面目で人情味ある捜査官カールを魅力的に表現している。実在のフランク本人も映画製作に協力しており、後には詐欺防止の専門家としてFBIに雇われるという驚きの経歴を持つ人物だ。スリリングな展開とスタイリッシュな映像演出、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスの見ごたえある演技に加え、1960年代のアメリカのファッションや音楽、カルチャーなども丁寧に描かれているため、その時代背景も見ごたえたっぷりだ。特に制服姿のディカプリオは当時多くの観客を魅了し、詐欺師でありながらどこか憎めないキャラクター像を確立させた。

この作品は、両親の離婚をきっかけに居場所がなくなり家を飛び出した16歳の少年フランクが、なりすまし詐欺の天才として開花し、FBIを翻弄しながら全米を駆け抜ける実話がベースの物語である。フランクはパイロット、医師、弁護士など、次々と別の職業の人物になりすましながら巧妙に詐欺を繰り返していく。しかし、その裏には「愛されたい」「父に認められたい」という深い孤独が潜んでいる。彼を追うFBI捜査官カール・ハンラティは、執念深くフランクを追跡するものの、やがてその点先的な頭脳と寂しさを知ることで、追う者と追われる者の間に不思議な絆が生まれていく。単なる犯罪映画ではなく、若き天才の「逃亡」の裏側にある心の動きや、家族との関係、そして「本当の居場所」を探し続ける一人の少年の成長が描かれており、観る人の心にじんわりと余韻を残す作品に仕上がっている。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のあらすじ・ストーリー

家庭崩壊と逃亡のはじまり

舞台は1960年代のアメリカ。高校生のフランク・W・アバグネイル・Jrは、両親の愛情を受けて育ち、何不自由ない生活を送っていた。父親はユーモアとカリスマ性のある実業家で、地元では信頼される存在だった。母親はフランス出身の聡明な女性で、フランクはそんな両親を心から尊敬していた。しかし、父の事業が税務上の問題で傾き、家庭の経済状況は悪化したため、安アパートへの引っ越しを余儀なくされる。転校先の学校では、フランクが代理教師になりすますという出来事が起きたため、両親は学校に呼び出されるが、父は悪びれる様子もなかった。その父は、フランクの16歳の誕生日に小切手を送る。やがてフランクは母の浮気を知り、続いて両親が離婚する事となった。どちらと暮らすか選ぶよう迫られたフランクは、精神的に追い詰められて家を飛び出す。父から送られた小切手を手に、口座を使って資金を得ようと動き始めた。この出来事が、彼を後の詐欺師としての道へ導く最初の一歩となった。

詐欺と「なりすまし」人生のスタート

家を飛び出したフランクは、生き延びるために小切手詐欺を始めるが、未成年で信用がないため換金には一苦労していた。そんな中で彼が目を付けたのは、社会的ステータスの象徴ともいえるパイロットだった。機転が利くフランクは、高校の新聞記者を装ってパン・アメリカン航空に接触し、業務内容を調べていく。制服を手に入れた彼は、巧妙に偽装して新人のパイロットになりすます。制服の信頼感を利用し、偽造小切手を使っても疑われることはほとんどなかった。制服姿のフランクは、乗務員のふりをして航空機に無料で同乗し、世界を旅しながら優雅な生活を送る。その生活の裏では、より洗練された偽造技術を駆使し、資金を集めていた。フランクの大胆な詐欺行為は、やがて新聞でも報じられ、世間の注目を集めるようになる。正体不明の詐欺師の存在により、ついにFBIの本格的な操作を始める事となった。

FBI捜査官との追跡劇

フランクによる詐欺の被害はアメリカ全土で拡大した。全国で偽造小切手が出回る中、銀行がついに異変に気づき、FBIが操作を開始。担当となった捜査官カール・ハンラティは、フランクの足取りを追い続け、ついにハリウッドのホテルに滞在中の彼を突き止める。だがフランクはカールよりも一枚上手だった。カールと対峙したフランクは、自分の事を「フランクを追っているシークレットサービス」だと名乗ってカールを逆に騙し、その場から逃走する。華やかな生活を送りながらも、孤独を抱えるフランクにとって、自分の本当の姿を知る唯一の存在がカールだった。やがて二人の間には奇妙な心のつながりが生まれた。フランクはそれから毎年クリスマス・イヴになるとカールへ電話をかけるようになる。追う者と追われる者という関係性の中に、言葉にできない理解と距離感が生まれ、物語はさらに複雑さを増していく。

恋と結婚、再び逃亡

逃亡を続けながらも、新たな土地で身分を変えて生きていきたいフランクは、ある病院で看護師のブレンダ・ストロングと出会う。そして、彼女に近づくため「小児科医」として病院に潜り込み勤務を始める。さらに、ブレンダの父親が検事だと知ると、今度は「弁護士」になりすますべく猛勉強を行い、実際に資格を取得した。ついには父親にも認められ、ブレンダとの婚約が決まる。フランクは初めて本気で幸せな家庭を築こうと決意するが、FBIのカールは再び彼の目前まで迫っていた。クリスマス・イヴ当日、FBIが婚約パーティの会場に踏み込み、フランクはその場から逃走を図る。ブレンダとは空港で落ち合う事を約束するが、当日そこにいたのは大量の捜査官たちだった。追い詰められたフランクだったが、包囲網をかいくぐり、再び逃亡を始める事になる。

逮捕から新たな人生へ

約5年に渡る逃亡生活の末、フランクはフランスの町モンリシャールでカールに逮捕され、現地の刑務所に収監される。4年後にアメリカへ移送されるが、父の死を知らされ激しく動揺したフランクは、飛行機のトイレから脱走を図った。自分の居場所を求め再婚した母の家を訪れるが、そこで再びカールに逮捕される。裁判では、フランクには未成年の扱いは適用されず、禁固12年の判決を受け、重罪犯用の独房で服役することとなった。やがて、カールが偽造小切手に関する助言を求めてフランクを訪ね、彼の経験からくる技術を買って、FBIでの協力を打診。フランクは協力局員として刑務所から出ることができ、FBIでの仕事に就くこととなった。一度は逃亡を試みるも、カールが自分に寄せる信頼に支えられ、自分の居場所としてFBIを選んだ。その後、フランクは詐欺防止の専門家として新たな人生を歩んでいった。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の登場人物・キャラクター

主要人物

フランク・W・アバグネイル・Jr(演:レオナルド・ディカプリオ)

吹替:猪野学
本作の主人公。両親の離婚をきっかけに16歳で家を飛び出し、パイロット、医師、弁護士など様々な職業になりすましながら詐欺を繰り返す。巧妙な話術と行動力を武器に、わずか10代で400万ドル以上を騙し取った。若さと孤独を内に秘めた人物。

カール・ハンラティ(演:トム・ハンクス)

吹替:江原正士
FBI捜査官。小切手詐欺の専門チームに所属し、フランクを執拗に追い続ける。真面目で几帳面な性格だが、次第にフランクとの間に不思議な信頼関係が芽生えていく。

FBI捜査官

アール・アムダースキー(演:ブライアン・ホウ)

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天使と悪魔(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『天使と悪魔』とは2009年に公開されたアメリカのミステリースリラー映画である。監督を務めるのはロン・ハワード。原作はダン・ブラウンが手がけた小説「ロバート・ラングドンシリーズ」の1作目にあたる。ある日、ローマ教皇が逝去した。後に有力な枢機卿が誘拐されたヴァチカンは、宗教象徴学者のロバート・ラングドン教授に助けを求める。ローマへ向かったロバートは秘密結社イルミナティの復活を予測。事件の背後に潜む者は天使か、それとも悪魔か。科学と宗教の入り混じる現代でロバートは自身の信念のもと事件の解明を急ぐ。

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