プレステージ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『プレステージ』とは2006年に公開されたアメリカの映画である。監督はクリストファー・ノーラン。主演をヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが務める。第79回アカデミー賞において撮影賞と美術賞にノミネートされた。1995年に発売されたクリストファー・プリースト作の小説『奇術師』が原作となっており、2人の奇術師による因縁の戦いが描かれている。彼らのショーの舞台裏で起きていることを観客は知らない。映画には様々な仕掛けが施されており、人知を超えた世界へと誘われていく。

『プレステージ』の用語

「確認(プレッジ)」「展開(ターン)」「偉業(プレステージ)」

手品は「確認(プレッジ)」「展開(ターン)」「偉業(プレステージ)」の3つのパートで構成されている。
まず「確認(プレッジ)」では、何でもないものを見せる。タネも仕掛けもないことを観客に実際に確認させるパートだ。だが実際にタネは存在する。タネの存在を巧妙に隠しながら観客に確認させ、納得を得られたところで次へ進む。次の「展開(ターン)」では、その何でもないもので驚くことを披露してみせる。タネを見せても観客は気付かない。彼らには何も見えていない。または見ようとしておらず、見ることを本人たちが望んでいないと映画では語られている。そして最後の3つ目「偉業(プレステージ)」のパートが最も難しい部分だ。2番目のターンでもし消えたものがあるのならば、それが観客の期待を上回る方法で彼らの目の前に戻らねばならない。観客の想像を超える程に、大きな歓声が会場を埋め尽くすのだ。

物質転送装置

テスラがアンジャーの為に作った装置は物質転送装置である。その為アンジャーが過去に使用した手品に出てくる手品の補佐的なアイテムではなく、実際に人知を超える力でアンジャーを転送させていたといえる。瞬間移動という偉業をテスラの装置は可能にしたのだ。しかしテスラは実在した人物である。実際はどうなのかと疑問に思うところなのだが、監督による映画全体を手品に見立てた作品としても捉えることができる。テスラが実在する人物であることが仕掛けとなることで、作中の彼の発明などの説得力が増す。しかし描かれているのはノーラン監督によるSF要素と実在の人物が混ぜ合わさった想像上の登場人物なのである。テスラの名前を使うことで、アンジャーのやり遂げたプレステージの効果を人知を超えるレベルで発揮したということだ。しかし瞬間移動とは別に、この装置には対象を複製させる力も備わっていた。この装置を使う度にアンジャーの複製が作られていたのである。手品の最中に複製された方はステージ下の水槽へ落下し毎回溺死。そしてショーの後に会場の裏口からは毎回アンジャーの死体が運ばれていたのであった。

溺死

ボーデンのミスによるジュリアの溺死はアンジャーの大きな闇をつくる原因となった。彼女の亡くなった後、洗面台に水を溜め、自身も同じように顔を水中に入れ続けるも死にきれずにいたアンジャー。彼はジュリアの後を追うこともできず、酸素を求めて顔を出してはその場で泣き崩れていたのであった。同じ苦しみをボーデンにも味わわせようと、アンジャーはボーデンを撃ち殺そうとする。他にも彼の右腕のような存在のファロンを生き埋めにしようとしたりするなど、アンジャーは本当に殺しにかかっていた。そのくらい憎悪にまみれていたのである。またテスラの装置によって生まれる複製たちをアンジャーは皆溺死させていたこと。アンジャーの中の自殺願望が複製たちを水槽へ落とす行為へと繋がっていたのであった。そしてステージ下で苦しみ溺れるアンジャーは、観客の大歓声を毎公演浴びて死に至るのだ。狂気の芸が観客の知らないステージ下で繰り広げられていたのである。

『プレステージ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ハリー・カッター「若者は何かに取りつかれる。」

ボーデンからネタ帳の暗号を解く為の秘密を聞き出そうとしたアンジャー。そこでボーデンがメモに書き記した答えは「テスラ」であった。答えを見た途端に笑顔を浮かべたアンジャーは、既にその人物の存在を知っていたのだ。彼は疑うことなくアメリカに行けという、ボーデンからのメッセージと捉えたのである。ファロンを人質にとりその答えを聞き出した為、ボーデンが嘘をつくとは思わなかったのだろう。しかしアンジャーの目の前にいたカッターは違った。その時カッターはファロンから受けた銃弾により怪我を負っていた。腕に包帯を巻き、入院していたところだ。銃弾は腕に命中した為助かったものの、当たる場所が違ければ命を落としていた。しかし病室を訪ねたアンジャーとカッターの挨拶は「腕は?」「ついてる。」のやり取りだけで終わってしまう。後はいつものようにして怪我をしているカッターの前でも、ボーデンに勝つ為のことばかりを考えていたアンジャーなのであった。怪我人を前に、ヒントを手に入れ嬉しそうな表情を見せるアンジャー。そんなアンジャーに「若者は何かに取りつかれる」とカッターは親のようにして言い聞かせようとするのであった。しかしその言葉も虚しく、アンジャーに届くことはなかった。アンジャーは復讐に取りつかれ周りが既に見えていない。そのことに気づきながらも、最後まで彼のそばにいたのはカッター。彼の言葉は届いてほしかったが、それが叶うこともなかった。

テスラの装置を使ったアンジャーの瞬間移動

テスラの作った装置を使い、ステージ上で初めて瞬間移動の手品をアンジャーが披露しているシーン。

映画のタイトルである「偉業(プレステージ)」。テスラの物質転送装置の力を使って、初めてアンジャーが披露した時の会場の盛り上がりは過去最高のものであった。彼をスターにしたのは、間違いなくテスラである。物語の冒頭にも使われているシーンが、終盤でも披露されている。作中は複数の時間軸が混ざって繋がっている為、冒頭と終盤で同じ時間が描かれていた。冒頭で観たシーンに至るストーリーがずっと描かれていくのだが、こうして展開していった後の瞬間移動が成功した感動は非常に大きなものへ変わっていた。アンジャーとボーデンの争いは良い結果を残さなかったが、この瞬間だけは2人の争いが無ければ生み出されることのなかった手品であったと断言できる。

アルフレッド・ボーデン「完璧なトリックには犠牲も必要だ。」

出典: koyuro.com

ボーデンがタネを明かしている最中に映るシーンである。片方のボーデンの指2本をアンジャーの発砲した銃弾により失った為、もう1人のボーデンの指を2本切断しようとしている場面。

物語の最後、ボーデン1人の人生を2人の男性が生きていたことが明らかになる。彼らは2人で交互にボーデンとファロンを入れ替わりながら生きていたのだ。しかし1人は死刑が執行され、もう1人は復讐の為にアンジャーを銃殺。アンジャーを撃ち、彼が息を引き取るまでボーデンはこれまでのタネを明かす。彼の人生そのものに、ボーデンの瞬間移動のタネが隠されていたのであった。最後にアンジャーの目の前にいたのは、サラを愛していた方のボーデン。オリヴィアを愛していたボーデンが死刑囚となっていた。彼らはどんな状況になろうとも、2人で1人の人生を生きることを受け入れていたが、ボーデンの前に現れたサラとオリヴィアは違っていたのだ。両者とも悲しい結末を迎えることとなる。全てを話し終えた後にボーデンは「完璧なトリックには犠牲も必要だ。」と話す。半身ともいえる存在を失ったボーデンの言葉は重いものであった。人生そのものを犠牲にしてまで奇術師であろうとしたボーデン。そして闇に飲まれ、全てを犠牲にしてまで復讐を果たそうとしたアンジャー。2人の奇術師の犠牲はあまりに大きかった。

『プレステージ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

双子かコピーか憶測の飛ぶボーデンの正体

出典: elinstyle.com

ボーデンは双子であったと先で述べたが、実際のところハッキリとは明かされていない。アンジャーが「双子か。君とファロン。ずっと…」と言うのに対し、ボーデンは「違う。2人ともファロンでボーデンだ。」と話し始めたボーデン。この返しが引っかかる部分である。そしてボーデンはテスラの存在を知っていた。それはアンジャーにネタ帳の秘密を教えるよう要求したところ、ボーデンが伝えたワードが「テスラ」だった為だ。普通であれば双子だったというのが、同じ姿の人間がいる一番自然な発想である。しかしアンジャーが複製を成功させている様子や、ボーデンがテスラの存在を知っていたことから、双子ではなくコピーの人間であった説も有力である。アンジャーの「双子か。」に対し「そうだ。」などの答えが提示されていれば、双子説コピー説の憶測が飛ぶことはなかったのだが、これがノーラン監督作品の魅力でもある。

ノーラン監督による映画を使った壮大な手品

映画のストーリー自体も「確認(プレッジ)」「展開(ターン)」「偉業(プレステージ)」の3つのパートで構成されている。作品自体が手品のように展開され、最後に一番の盛り上がりを見せる。ノーラン監督は時間を直線的に並べず、編集によって複雑に並べることで既に手品を披露し、ラストにボーデンのタネ明かしを収めていた。物語の中でボーデンによって銃弾を使う手品のタネを明かされた時、サラはこう言った。「分かるとつまらないものね。」と。だが映画を最後まで観た方はどうだろうか。まさに全身に電流が走るような衝撃的な展開を迎えた今作。『プレステージ』のタイトルになるべくしてなった作品である。しかし物語は観客の大歓声の中終わることはなく、我々は舞台裏の真実を知るタネ明かしを観ることとなる。だがそこでも全ての答えがボーデンの口から聞けるわけではない。解決し切らないモヤモヤはずっと残り続けるのだ。どこまでが真実なのだろうか。それともまだ他に隠されている真実が存在するのではないかと言う探究心を刺激されるラストである。アンジャーの知りたがっていたタネはボーデンによって明らかにされたはずであったが、それでもタネが本当にわかっているのかと自問してしまうのだ。そのように観客(視聴者)を感じさせる仕掛けが、ノーラン監督によってなされていた。

水槽に入ったまま地下に並べられていた多数のアンジャーの遺体

公演は100回のみとして行われたテスラの装置を使ったアンジャーの瞬間移動の手品。しかしこの装置には瞬間移動だけでなく、複製をするという副産物のような機能も備わっていた。その為公演の度にステージ下に設置された大きな水槽に落下し溺死していたアンジャーのコピー。その死亡したアンジャーの遺体は水槽のまま全て地下に収められていたのだ。人を感動させる奇術師と結びつけることに抵抗感が出てくる異様な光景が広がっていた。並んだ多くの遺体の中、アンジャーを撃ち殺したボーデンが1人歩いているシーンがある。しかしその姿は影がかかっており、黒いシルエットになっていた。非現実的な恐ろしい光景に全く動揺する素振りもなく、左右に並ぶ水槽の列の中をボーデンの影は静かに歩いていた。このボーデンの様子からも、テスラの発明によるコピーの存在を既に知っていたことが窺える。こうして最後を迎えたノーラン監督による手品は、カッターの言葉によって締め括られる。「タネを探しても観客にはわからない。観客は何も見えていない。何も知りたくない。騙されていたいのだ。」と。はっきりと描かれていない部分にこそ知るべきもの、見なければならないこと、真実が隠されているのがこの『プレステージ』である。

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