ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧神話に登場する妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。
ドワーフは小柄で屈強な体を持ち、手先が器用で鉱物の加工を得意とする。酒を好み、髭が長く、偏屈なところはあるが人間に対して友好的である。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるドワーフについて解説していく。
ドワーフの概要
ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。原型となったのは北欧神話に登場する妖精の一種で、鍛冶仕事を得意とする小人だった。
やがてこれらのドワーフの伝承は、J.R.R.トールキンの『指輪物語』やグループSNEの『ロードス島物語』の中で再解釈を加えられつつ取り上げられ、20世紀後半のサブカルチャー作品の中で設定が固まっていった。
ファンタジー物の作品に登場するドワーフは、「小柄で屈強」、「髭が長い」、「酒好き」、「人間より寿命が長い」、「手先が器用」といった特徴を備えたものが多い。
ここでは、そんなドワーフの変遷や特徴、有名キャラクターについて紹介していく。
ドワーフの伝承から分かれて生まれたノーム
北欧を中心に伝承が残る妖精の一種に「ノーム」がいる。ノームは「地下に住む」、「小人で長寿」、「鉱物を好む」といった性質を持ち、これらの特徴がドワーフと似通っている。
各地に残る妖精の伝承が語り継がれていく中で、これらの気質を持つ妖精が「ドワーフ」と「ノーム」という別々の種族に再整理されていったことが原因ではないかとする説が有力である。
ノームは多少悪戯好きなところはあれど、基本的には人間に友好的な種だとされている。日本のサブカルチャーにおいてはあまり出番が無く、一部のゲームなどで登場するのみとなっている。
ドワーフの元ネタ
ドワーフの元ネタは、北欧神話に登場する闇の妖精ドヴェルグだとされている。ドヴェルグは手先が器用な小人族で、最強の雷槌ミョルニルや決して壊せない足枷グレイプニールなどの数々の魔法の道具を作り、北欧神話の中である種の便利屋として活躍した。
闇の勢力として登場する存在ながら、報酬次第で神々の依頼を引き受けることも多く、敵とも味方とも言いがたい。もともとは始祖の巨人の死体に湧いたウジ虫だったが、神々の決定により人に似た姿と知性を与えられ、洞窟などを主な生活圏にしている。
この項目では、ドヴェルグを原型とするドワーフがどのようにお馴染みの姿に変わっていったかを解説していく。
童話の中のドワーフ
北欧神話の中で描かれたドヴェルグは、やがて「洞窟の奥に住む」、「小柄である」、「手先が器用で魔法の道具を作る職人」といった特徴だけが残り、「ドワーフ」という名でヨーロッパのおとぎ話の中に登場するようになった。
「洞窟の奥に住む」という点と「職人」という点がクローズアップされ、「自分で鉱石を掘り、それを加工する小人」という設定が誕生。鉱石を掘るのは重労働であるため、必然的に「ドワーフは小柄だが力持ちである」という認識が広まっていった。
ドヴェルグは髭に関する話は特に残っていないが、鉱夫はその労働環境もあって仕事中は基本的に身なりに無頓着で、また粉塵から喉を守るためにも髭は重要だった。労働階級である彼らは、仕事が終わると酒を飲んで憂さを晴らすことも多く、鉱山のある町には酒場が付き物だった。
「ドワーフは髭が長い」、「酒が好き」という伝承も、こういった鉱夫の姿から派生したものではないかとする説がある。また、この「髭が長くて酒好き」という特徴はゲルマン民族の特徴とも一致する部分があり、南欧の人々から見たゲルマン民族のイメージが取り込まれているとの意見もある。
ディズニーの『白雪姫』
やがてドワーフは、1937年のディズニー映画『白雪姫』に「7人の小人」として登場し、世界的にその名を知られることとなる。この作品の中で描かれるドワーフは、「小柄」、「宝石(鉱石)が好き」、「個々に多少の差異はあれど人間(白雪姫)に対して友好的」といったイメージでまとめられており、後の作品に大きな影響を与えた。
J.R.R.トールキンの『指輪物語』
学者にして凝り性の作家だったJ.R.R.トールキンは、ある時「架空言語を用いた物語を作ろう」と思い立ち、地球とはまったく異なる異世界を舞台にした『ホビットの冒険』、『指輪物語』といった作品を執筆した。これらの作品は中つ国と呼ばれる架空の土地が舞台となっており、ここに生きる種族の1つとしてトールキンが参考にしたのがヨーロッパの様々な伝承に登場するドワーフだった。
トールキンが伝承の中から設定を拾い上げ、「中つ国に生きる種族」として再定義したことで、ドワーフは「小柄で屈強で酒と鉱物の加工が大好きな人類の近縁種」として世に知られていった。
『ホビットの冒険』及び『指輪物語』に登場するドワーフは、時に主人公の仲間として、時に野心溢れる王として、良いところも悪いところもある一個のキャラクターとして描かれる。彼らの行動は物語を大きく動かし、特に『ホビットの冒険』では事実上の旅のリーダーとして仲間を牽引していった。
これらの作品の中で、ドワーフはすでに「文化的に髭を大切にする種族」とされており、登場するドワーフたちの大半は髭を長く伸ばしている。一方、女性のドワーフは設定上存在するもののほとんど出番が無く、彼女たちの姿については不明なままだった。
グループSNEの『ロードス島戦記』
『ホビットの冒険』、『指輪物語』によって世に「ファンタジー物」というジャンルが生まれた後、アメリカで「ファンタジーの世界観で冒険する」ことをコンセプトとした『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(Dungeones & Dragons)という対話式のゲームが作られた。これは特定のルールに則り、プレイヤーがゲーム世界のキャラクターを口頭で演じながら様々なミッションをクリアしていくもので、日本でも一部のオタクが楽しんでいた。
1986年、日本のクリエイター集団「グループSNE」は、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をもっと日本に広めようと自分たちが実際にプレイする様子を雑誌で発表。これが大好評となり、純粋な小説の形に仕立て直して再出版することとなるも、版権の問題から設定や世界観を『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とは異なるものに変える必要が生じた。
こういった経緯を経て、『ロードス島戦記』と呼ばれる小説シリーズが完成。ドワーフもこの中で取り上げられ、人間に友好的な亜人種として活躍した。
『ロードス島戦記』は戦乱が続く大陸規模の大きな島を舞台としており、人間に近い立ち位置にいるドワーフもこれに巻き込まれることが多い。このため作中に登場するドワーフの多くは勇猛な戦士であり、「鉱夫」としてのイメージから生まれた屈強な肉体を活かした戦士職として描かれた。このためこれまでのドワーフのような「陽気な酒好き」といった面よりも、頑固な職人としての面から発展させた「真面目で精神的にも頑強」といった面がクローズアップされ、作品の高い人気に合わせて「酒は好きだが、基本的には真面目で勇猛な戦士」というドワーフの姿が日本に定着していった。
女ドワーフのイメージ革命
ファンタジー物の作品に定番のキャラクターとして広まっていったドワーフだが、「女性のドワーフ」に関してはほとんど出番が無いままだった。ドワーフは「種族的に髭が多い」という設定であり、これは女性のドワーフも同様とされたが、“髭のある女性”をイメージすることが難しかったこと、実際にイラストなどにしてみるとどうしても違和感が生じることが大きな原因だった。
「小柄で髭がある」という点から、女ドワーフをかわいらしく描こうとするとどうしても小動物めいた姿になってしまい、男のドワーフとの違いが大きくなる。逆に男のドワーフを小動物風に描くことでこの点を解消しようとした作品もあったが、これはこれでこれまでのドワーフ像との乖離が大きく、表現として主流にはならなかった。
しかし2000年代から、ドワーフの持つ「小柄である」という特徴にフォーカスして、“女のドワーフは見た目が子供のまま”という設定がゲームを中心に誕生。この源流となったのは韓国産のMMORPG「リネージュII」であり、この作品の女ドワーフは「子供みたいでかわいい」と評判と注目を集める。
これ以降、一部の作品で女ドワーフは「大人になっても見た目は小柄でかわいい女の子」という設定で扱われるようになり、これまで創作物の中ではほとんど出番のなかった彼女たちが脚光を浴びることとなった。
ドワーフの特徴
この項目では、『ロードス島戦記』で登場したものを基本として、一般的なドワーフの特徴を紹介していく。
外見的特徴
ドワーフは小柄で背が低く、作品にもよるが背丈は1mから1.5mほど。男は髭を伸ばしていることがほとんどで、体を覆うほどまで長くしている者も少なくない。
女のドワーフも髭を伸ばしているとされるが、2000年代以降の作品では「成長しても人間でいう10代前半程度で見た目が固定される」という設定が用いられることも多く、この場合は子供っぽい容姿で描かれる。
種族的特徴
ドワーフは人間より寿命が長く、作品にもよるが寿命は200〜300年ほどとされることが多い。肉体的には人間を上回るが、魔法を使うのはあまり得意ではなく、戦う場面ではそのフィジカルを活かして戦士職を務めることが多い。
アルコールの分解能力が人間より遥かに優れており、陽気な職人であれ寡黙な戦士であれとにかく酒を好む。主に鉱山で暮らしていることもあって夜目が利き、夜闇を物ともせずに行動する。
人間とは友好的だが、生物としては少し距離があるらしく、人間とドワーフの間に子供が生まれるという設定の作品は少ない。基本的に朗らかな性格の者が多いため、他種族の異性と恋仲になったり夫婦になったりすること自体はそれなりにある。
エルフとは「同じ亜人種」として交流していることもあれば、「大地を削って自然を汚す愚者」として疎まれていることもあり、作品によって関係性は様々である。
社会的特徴
ドワーフは手先が器用で、鉱物を加工してアクセサリーを作ったり、鉄を叩いて武器を作ったりすることが得意である。作品によっては神々の武器や伝説級の聖剣もドワーフによって作られたものとされており、人間の職人とは比較にならない腕前の名匠であるとされている。
これらの素材となる鉱石を手に入れるため、鉱山近くに街を作り、ここを中心に活動することが多い。作ったアクセサリーや武具は当然売らないと意味がないため、人間とも積極的に関わり、ごく普通に同じ場所で暮らしている者も少なくない。
Related Articles関連記事
ファンタジーの定番「エルフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
エルフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧に伝わる妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 エルフは長い耳と人間の数倍以上の寿命を持ち、種族的に高い魔力を持つ。自然を崇拝し、森の中を主な生活圏にしており、他種族に対しては排他的な傾向が強い。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるエルフについて解説していく。
Read Article
葬送のフリーレン(FRIEREN)のネタバレ解説・考察まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作山田鐘人、作画アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。 勇者ヒンメルと共に魔王を倒したエルフの魔法使いフリーレン。その50年後、ヒンメルがあっさりと寿命で息を引き取った時、彼女は自分と比べてあまりに短い時間しか生きられない人間の儚さを知り、苦楽を共にしてきた彼のことを自分が何も知らないという事実に激しく後悔する。人とは何か、自分にとってのヒンメルとは何者だったのかを今度こそ理解するため、フリーレンは新たな仲間たちと共に旅立っていく。
Read Article
ホビット 思いがけない冒険(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 思いがけない冒険』は、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の前日譚となる『ホビット』三部作の1作目で、2012年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ニュージーランドの壮大な風景に加え、最新技術を活用した今までにない映像美、臨場感溢れるアクションシーンの連続で、観客を興奮の渦に巻き込む。ホビット族のビルボが困難を乗り越えながら仲間との友情を築いていく冒険物語で、『ロード・オブ・ザ・リング』につながるシーンも多く、シリーズの理解も深まる見逃せない作品。
Read Article
ホビット 決戦のゆくえ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 決戦のゆくえ』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の最終章で、2014年に公開された映画。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共にドワーフ王国の再興を目指す冒険物語で、壮大な世界観や臨場感溢れる映像、圧倒的スケールの戦闘シーンが観る者を魅了する。町を襲う竜や闇の勢力との壮絶な死闘に加え、ビルボとドワーフら旅の仲間の絆、エルフの女性とドワーフの若者の切ない恋の行方も魅力の作品。
Read Article
ホビット 竜に奪われた王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 竜に奪われた王国』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の2作目で、2013年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共に困難を乗り越えながら、ドワーフ王国の奪還を目指す冒険物語で、大蜘蛛や火を吐く竜との戦い等、最新技術を活用した臨場感溢れる映像が観る者を圧倒する。『ロード・オブ・ザ・リング』の人気キャラクター、レゴラスの再登場や彼の想い人の初登場、冥王サウロンの復活など見所満載。
Read Article
ロードス島戦記(Record of Lodoss War)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロードス島戦記』(ロードスとうせんき)とは、原案:安田均、著:水野良によるライトノベル。テーブルトークRPG『Dungeons & Dragons』のリプレイを小説に仕立て直したもので、漫画、ゲーム、アニメとメディアミックスを果たす。美麗なイラストと完成度の高い世界観で好評を博し、後発の「ファンタジー作品」に絶大な影響を与えた。 戦乱続く「呪われた島」ロードス島。父の名誉を守るために旅立った少年パーンは、幾多の戦いを経験して成長し、「戦乱を終わらせる」ことを目的に剣を振るうようになっていく。
Read Article
白雪姫(ディズニーアニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『白雪姫』とは1937年に公開されたディズニー初の長編アニメーション映画である。 世界一の美しさを持つ王女、白雪姫が継母である女王から逃れ、七人の小人たちと共に森で暮らす数日間を描いたファンタジー作品。 制作は莫大な借金を抱え、周囲に揶揄されながらも、長い年月と多額の費用を費やして行われた。その結果、映画は大ヒットとなり、公開から85年以上たっても多くの人々から愛され続けている。後のディズニー映画作品の発展に大きく貢献した作品とされ、2025年には実写映画の公開が決まっている。
Read Article
葬送のフリーレンの魔法・呪い・必殺技まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、物語には多種多様な魔法や技が登場する。炎や雷を放つ戦闘用の魔法から戦士の振るう一撃必殺の大技、魔族の用いる解析不能の呪いまで、その用途も効果も様々である。ここでは、そんな『葬送のフリーレン』に登場する魔法と呪いと必殺技を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 物語の舞台はいわゆるファンタジー世界だが、料理に関してはかなり進んでおり、ドーナツやパフェも登場する。主人公のフリーレンたちは旅の行く先々で様々な料理を食べ、舌鼓を打っている。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物をまとめて紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの七崩賢まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 七崩賢は、作中に登場する魔王軍の幹部である。具体的に七崩賢という枠組みができたのがいつのことなのかは不明だが、いずれもが人知の及ばぬ強大な魔法を操り人類を脅かした。南の勇者との戦いで3人、勇者ヒンメル一行に2人が討ち取られ、生き残った2人も魔王軍壊滅後にフリーレンに倒され全滅した。
Read Article
葬送のフリーレンの恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 作中では様々なキャラクターが交流しており、その中には恋愛関係に発展しそうなものも少なくない。主人公のフリーレンからして「自分とヒンメルの関係」を理解できておらず、その想いの行く末が注目されている。ここでは、『葬送のフリーレン』の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの魔族まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、作中には人類を捕食する魔族という種族が登場する。人間を狩るために言葉を学び、人間を騙すために似た姿を獲得し、人間のものとは異なる特殊な魔法を操り、魔力の多寡で上下が決まる風習を持つ。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する魔族を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの勇者ヒンメル一行まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 勇者ヒンメル一行は作中に登場する人間と亜人の混合パーティーで、物語のメインとなる時間軸の80年前に魔王の討伐に成功した英雄たちである。主人公のフリーレンもその1人で、1000年以上の時を生きた彼女をして「化け物」と評する傑出した実力者がそろっている。
Read Article
葬送のフリーレンのミニアニメ「●●の魔法」まとめ
『葬送のフリーレン 〜●●の魔法〜』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』を原作とする公式のミニアニメ。アニメ版『葬送のフリーレン』の放送に合わせ、YouTubeで順次公開された。 『葬送のフリーレン』の主人公フリーレンはエルフの魔法使いで、日常生活で少しだけ役に立つ民間魔法を集めることを趣味としている。『葬送のフリーレン 〜●●の魔法〜』ではこの点をクローズアップし、フリーレンが手に入れた新たな民間魔法と、それによるちょっとした騒動を描いている。
Read Article
葬送のフリーレンの魔法使いまとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、この手の作品には定番の職業である「魔法使い」が数多く登場する。主人公のフリーレンもまた魔法使いであり、彼女と人間や魔族の魔法使いたちとの魔法勝負も作品の見所の1つとなっている。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する魔法使いたちを紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの戦士・騎士まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、作中には武器を手に戦う戦士や騎士が多数登場する。人間、ドワーフ、魔族など種族も様々で、中には一撃で竜を叩き伏せ、ダイヤモンドすら握り潰すほどの怪力を誇る猛者もいる。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する戦士と騎士を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの魔物まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 物語の舞台はいわゆるファンタジー世界で、竜などの有名なものから巨人のようなものまで荒野や森の奥地を様々な魔物が闊歩している。フリーレンたちは時には旅の中で彼らと交戦し、時には仕事として彼らの討伐を請け負う。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する魔物をまとめて紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンのエルフまとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、主人公のフリーレンを始めとする登場人物の何名かはエルフとなっている。エルフとは長い耳と1000年以上の寿命を持つ人類の亜種で、人間と共に暮らしている者も多い。ここでは、そんな『葬送のフリーレン』に登場するエルフを紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの僧侶・武道僧まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、作中には天地創造の女神を信仰する僧侶が登場する。「女神の魔法」と呼ばれる特殊な魔法を操る治癒と解毒の専門家だが、中には武道僧という“僧侶にして武術を修めた”人物も存在する。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する僧侶と武道僧を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンのドワーフまとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、登場人物の何名かはこの手の作品では定番のキャラクターであるドワーフとなっている。ドワーフとは小柄で屈強な体を持つ人類の亜種で、人間とは友好的で街の一員として暮らしていることも多い。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場するドワーフを紹介する。
Read Article
葬送のフリーレン名勝負「一級魔法使い試験」のネタバレ解説・考察まとめ
「一級魔法使い試験」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。一級魔法使い試験に臨む世界有数の魔法使いたちによる、熾烈な戦いや様々な駆け引きを描いている。 旅の途中で一級魔法使いの資格を欲したエルフの魔法使いフリーレンは、弟子のフェルンと共にこの試験が開催されるオイサーストへと向かう。宮廷魔法使いデンケン、北部魔法部隊の隊長ヴィアベルといった猛者たちもこれに参加し、時に争い、時に協力しながら試験を突破していく。
Read Article
葬送のフリーレン名勝負「断頭台のアウラとの戦い」のネタバレ解説・考察まとめ
「断頭台のアウラとの戦い」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。かつて魔王軍幹部「七崩賢」の一員だった断頭台のアウラとその軍勢を相手に、フリーレンと仲間たちが奮闘する内容となっている。 グラナト伯爵領を訪れたフリーレンは、この地の人々がアウラの軍勢と戦い続けてきたこと、相手の申し出で和睦を結ぼうとしていることを知る。それが魔族の策略だと見抜いたフリーレンは、かつて取り逃がしたアウラを今度こそ討つべく戦いに臨む。
Read Article
【アナと雪の女王】歴代ディズニープリンセスと異なる新しい愛の形【比較考察まとめ】
『アナと雪の女王』とは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作による2013年公開のアメリカ合衆国の映画である。日本では『アナ雪』の略称でも呼ばれ、大ヒットを記録した。ディズニー史上初のダブルヒロインともなる今作で描かれるものは、従来のディズニープリンセスの映画では描かれてこなかった愛の形がある。アナ雪で描かれる愛の形について、他のディズニープリンセス作品と比較しつつまとめていく。
Read Article
葬送のフリーレンの回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 主人公のフリーレンは1000年以上の時を生きており、彼女の半生はもちろん「勇者一行がどのようにして魔王を倒したのか」、「魔王は何を目的にしていたのか」など、様々な情報が謎のままだったり伏せられた状態になっている。ここでは、『葬送のフリーレン』の謎や回収済み・未回収の伏線を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレン名勝負「黄金郷ヴァイゼの戦い」のネタバレ解説・考察まとめ
「黄金郷ヴァイゼの戦い」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。黄金へと姿を変えた城塞都市ヴァイゼの解放を巡り、フリーレンと彼女の仲間たちが大魔族マハトに挑んだものである。 人類との共存を目指すマハトは、魔族に無い罪悪感という感情を学ぶため、友と呼べるほど親しくなった人間ごと城塞都市ヴァイゼを黄金へと変える。数十年後、ヴァイゼ出身の魔法使いデンケンがマハトの打倒のため動き出し、フリーレンもこれに協力していく。
Read Article
葬送のフリーレン名勝負「女神の石碑の戦い」のネタバレ解説・考察まとめ
「女神の石碑の戦い」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。現代のフリーレンと過去の時代のヒンメルたちが協力して魔族と戦う内容となっている。 女神の石碑を調査したフリーレンは、意識だけが80年前の自分自身へと飛ばされた状態となる。当時のフリーレンは勇者ヒンメルたちと共に旅をしており、歴史の改変を防ぐために彼女は未来の情報を隠そうとする。一方、フリーレンが未来の知識を持つことを察した魔族は、その抹殺を画策する。
Read Article
フリーレン構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!
「フリーレン構文」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いの活躍を描いた『葬送のフリーレン』を元ネタとするネットスラング。 主人公で1000年以上の時を生きるフリーレンの、「長く生きている」からこそのトンチンカンな反応を、現実の高齢オタクのあるあるになぞらえたジョークである。 「“人間を知る”ための旅をしているフリーレンが、どうでもいいか知らない方がいいような知識に興味を持つ」というパターンも存在し、これも同じ名で呼ばれている。 ここでは2種類の「フリーレン構文」を紹介する。
Read Article
ヒンメル理論/ヒンメル構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!
「ヒンメル理論/ヒンメル構文」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いの活躍を描いた『葬送のフリーレン』を元ネタとするネットスラング。 作中で魔王討伐を果たした勇者ヒンメルは、その高潔な人柄で仲間たちに感銘を与え、彼らの人生にも大きな影響を及ぼした。ヒンメルの死後、その仲間たちは誰かに手を差し伸べては「ヒンメルならそうした」と語り、共に旅をした偉大な勇者に恥ずかしくない人間であろうと努めていく。ヒンメル理論はこれを現実に持ち出して、何かを実行する時に唱えて勇気を奮い起こすものである。
Read Article
葬送のフリーレンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『葬送のフリーレン』とは、山田鐘人(原作)とアベツカサ(作画)による漫画作品。 10年の歳月を費やして魔王を打倒し世界を救った勇者一行。その50年後、勇者ヒンメルは昔の仲間たちと再び集い、人生の幕を閉じた。 その一行の中にいたエルフのフリーレンは、その長寿な種族の性質上、人間と深く交わることがほとんどなかった。しかし、10年という歳月を共に生きた友の訃報を受け、彼女は人間と交流し理解しようという決意を固める。 勇者一行や勇者に助けられた者たちなどの多くの名言・名セリフが登場する。
Read Article
ミリアルデ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ミリアルデとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。殺されない限りは不老不死に近い存在であるエルフの女性。 過去に「“なんの価値もないゴミ”を、そうとは知らずに人生を懸けて探し求めた」ことがあるらしく、その反動でか無気力で無味乾燥な性格。自分と同じような人生を歩む者が現れることを期待したのか、不味いことで話題になっていた皇帝酒を「最上の名酒」と称える碑文を残した。ミリアルデは主人公フリーレンの知り合いだが、本人が今どこで何をしているかは不明。
Read Article
ユーベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ユーベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔法都市オイサーストで開催される一級魔法使い試験に参加した、殺戮に忌避感を抱かない危険な女魔法使いである。 本人が“切れる”と認識したものを問答無用で両断する「大体なんでも切る魔法」の使い手で、2年前の二級魔法使いでは試験官の魔法使いを殺害して失格している。その後一級魔法使い試験に挑戦し、主人公のフリーレンやその弟子フェルンと協力してこれを突破する一方、参加者の1人であるラントに興味を抱いて近づいていく。
Read Article
終極の聖女トート(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
終極の聖女トート(しゅうきょくのせいじょトート)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にも広くその名を知られた大魔族ながら、戦いを好まず魔法の探求に勤しむ変わり者である。 魔王の打倒を目指す勇者ヒンメル一行を討伐するため集められた4名の大魔族の1人。しかし招集には応じておきながら、「戦うのは苦手」といって1人引き返してしまう。この時点でなんらかの呪いを無差別に振り撒いており、「100年後には私の呪いが星全体を覆い尽くす」と豪語した。
Read Article
クラフト(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
クラフトとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。1000年以上の時を生きるフリーレンよりさらに高齢のエルフで、女神を信仰する武道僧(モンク)である。 記憶にも記録にも残らない古の昔、仲間たちと共になんらかの偉業を果たす。それがどのようなものかは作中で語られていないが、自分たちの過去がこの世から忘れられていくことを憂いたクラフトは、人間たちの信仰対象である女神を崇め始める。長い旅の中で偶然フリーレンと出会い、数百年後の再会を予感しつつ別れた。
Read Article
フリーレン(葬送のフリーレン主人公)の徹底解説・考察まとめ
フリーレンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。物語の主人公であり、かつて勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を倒して世界に平和をもたらした魔法使い。見た目は幼いが、エルフと呼ばれる長命種の存在で、年齢は1000歳を超えている。 冷静沈着で感情の起伏に乏しい。魔法使いとしては最上位クラスの実力者で、多くの魔族を葬ったことから「葬送のフリーレン」の異名を持つ。勇者ヒンメルの葬儀の際、自分が彼のことを何も知らないことに愕然とし、人間を知るための旅に出る。
Read Article
ヒンメル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ヒンメルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。僧侶ハイター、戦士アイゼン、そしてエルフの魔法使いフリーレンと共に魔王を討伐した勇者。この冒険は物語の本筋からすると過去の出来事で、ヒンメル自身は第1話で老衰により死亡する。 ポーズにこだわった銅像を各地に残すなどナルシスト的なところもあるが、困っている人を見掛ければ旅の途中だろうと助けて回る善良にして高潔な人物。フリーレンには好意と憧れの混じった感情を抱いていたが、それを明かさぬまま息を引き取った。
Read Article
エーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
エーレとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。一級魔法使いの祖父を持つ、魔法学校を首席で卒業した才媛である。 幼い頃にヴィアベル率いる北部魔法隊に自身の街を救われ、この時の経験と祖父の影響で自身も魔法使いを志す。後に一級魔法使い試験の会場で偶然ヴィアベルと再会したエーレは、彼と共にこれに参加。奮戦するも、結局は三次試験で失格する。しかしヴィアベルの人柄を改めて知って気に入ったのか、以降エーレは彼と行動を共にして相棒のごとく振る舞うようになる。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- ドワーフの概要
- ドワーフの伝承から分かれて生まれたノーム
- ドワーフの元ネタ
- 童話の中のドワーフ
- ディズニーの『白雪姫』
- J.R.R.トールキンの『指輪物語』
- グループSNEの『ロードス島戦記』
- 女ドワーフのイメージ革命
- ドワーフの特徴
- 外見的特徴
- 種族的特徴
- 社会的特徴
- ドワーフの能力
- 屈強な肉体
- 頑強な精神
- 神々の武具をも作る名匠
- ドワーフの有名キャラクター
- 7人の小人(出典:『白雪姫』)
- トーリン・オーケンシールド(出典:『ホビットの冒険』)
- ギム(出典:『ロードス島戦記』)
- 『リネージュII』の女ドワーフ(出典:『リネージュII』)
- アイゼン(出典:『葬送のフリーレン』)
- ファンタジー系の定番種族の解説記事まとめ