僕と彼女と彼女の生きる道(僕カノ)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕と彼女と彼女の生きる道』とは、2004年にフジテレビ系の「火曜22時」枠で放送されたテレビドラマ。主演は草彅剛。銀行員の小柳徹朗は妻から離婚話を切り出され、妻が置いていった一人娘・凛と2人で暮らすことになる。子供にずっと無関心だった徹朗であったが、やがて娘の大切さに気づき親子の関係を築いていく。『僕シリーズ3部作』の2作目であり、親子の絆をテーマにした内容が大きな反響を呼んだ。また、娘役を演じた美山加恋の作中での「はい」というセリフが話題となった。

第3話で徹朗が凛と動物園に出掛けた時のセリフ。

凛を美奈子の家に預けるため、凛との生活があと1週間となった徹朗は凛と動物園に出掛ける。動物園を楽しんだ2人はベンチに座って休憩をする。しかし、そのベンチはペンキ塗りたてだった。2人は顔を見合わせて笑った。徹朗は「ただそれだけで心が温かくなった」と思った。徹朗にとって、そんな気持ちは初めてだった。徹朗は動物園で凛に「このままお父さんと暮らさないか」と言った。凛は「はい」と答えた。徹朗は凛とはじめて手を繋いだ。父と娘の2人暮らしが始まった。

徹朗「この子が、何よりも愛おしい」

第4話で徹朗が凛の成長を感じながら、帰宅して凛を見つめた時の心で思ったセリフ。

逆上がりができない凛は、徹朗と毎朝の特訓を始める。ある日、凛がついに逆上がりができるようになった時、徹朗は凛を抱き上げ大喜びした。そして、徹朗は感動して泣いた。徹朗は厳格な父・義朗と離婚のことで喧嘩をしていた。徹朗は定年退職した義朗のことを考えながら、「親父が今までの人生で守ってきたものが、何なのか俺には分からない。でも、俺にわかっていることが一つだけある」と思った。そして、凛を見つめながら「この子が、何よりも愛おしい」と思った。

徹朗「大人が本気で話せば、子どもだって本気で聞くと思います」

第5話で徹朗が凛のいじめ問題を解決するため、学校に出向いた時のセリフ。

学校で凛の所持品がいくつかなくなった時、徹朗は学校へ行った。しかし、担任の石田は真剣に考えようとしていなかった。徹朗が何回も学校に行くが、自分の立場を大事にしてまともに話を聞かない石田に対してついに徹朗は声を荒げて「本気で子どもに話をしてください」と言った。石田も食い下がり、「私だってちゃんとしています」と反論した。徹朗は「大人が本気で話せば、子どもだって本気で聞くと思います」と言葉を重ねると、石田は呆れた顔をする。さらに徹朗は「そうすれば問題はちゃんと解決すると思います」と言うと、石田は黙り込んでしまう。その後、石田はクラスで問題を取り上げて凛のなくなった上履きと下敷きを見つけ、隠した生徒にも注意をする。

凛「お父さんが学校の中にいます」

第6話で凛が不登校の状態から、学校の門まで徹朗と一緒に行った時のセリフ。

学校で物を隠されたことで不登校になってしまった凛。徹朗は凛を無理に学校に行かせなかった。徹朗は凛と気分転換に雪山に遊びに行く。翌日、凛は学校に行くことを決める。凛は徹朗と一緒に学校に来て校門の前で立ち止まる。なかなか勇気が出ない凛は、小学校の看板を見て学校の「校」の字に「父」という漢字が入っていることに気づく。凛は学校の看板を指差して、「お父さんが学校の中にいます」と言った。そして、凛は気持ちが吹っ切れたように「凛は、お父さんが一緒にいてくれると思って頑張ります」と徹朗に告げて校門をくぐった。

徹朗「その瞬間にしか出会えない凛に会いたい」

第11話で徹朗がゆらに凛への想いを語った時のセリフ。

審判の最中、凛が徹朗に「3人で遊園地に行きたい」と言う。徹朗は可奈子にそのことを告げ、後日3人で遊園地に行く。凛は、帰宅後「今日は楽しかった。もう絶対3人一緒って言わないから」と徹朗に伝える。徹朗はそっと凛を抱きしめる。そして、徹朗はゆらと話をする。徹朗はゆらに「もう一度、人生をやり直せるなら凛が生まれた時に戻って凛の成長をちゃんと見たい」と言う。そして「その瞬間にしか出会えない凛に会いたい」と自分の正直な気持ちを伝える。ゆらは黙って聞く。徹朗は、さらに「それが出来ないなら、これからの凛を見続けたい」とこれからもずっと凛と暮らしたい気持ちを話す。

『僕と彼女と彼女の生きる道』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『僕と彼女と彼女の生きる道』の彼女とは凛とゆら

ドラマタイトルの『僕と彼女と彼女の生きる道』の彼女とは、娘の小柳凛と家庭教師の北島ゆら。徹朗は、妻の可奈子が家を出て行ったあと凛と2人で暮らす。そのことで、凛の大切さに気づく。また、凛について近くで助言をし続けてくれた家庭教師のゆらにも、次第に想いを寄せていく。ドラマの終盤で徹朗は凛に、父にとってゆらが大切な人だと伝える。

凛が漢字の練習で書いていたのは小雪の「雪」の字

家庭教師のゆらは、はじめ英語だけを凛に教えていたが徹朗から他の教科も依頼を受ける。ある日、国語の漢字の練習をしている場面で凛が「雪」という字を練習帳に書く。その「雪」の漢字は、ゆら役の女優・小雪の「雪」だと推測されている。

凛の引っ越し先は兵庫県神戸市

凛は親権を得た可奈子と暮らすことになる。徹朗は離れていても凛と手紙のやり取りをすることを決める。徹朗は凛に、差出と宛先を教える。凛が引っ越す先の住所は、「兵庫県神戸市」になる。そして、宛先になる今まで住んでいた住所は「東京都品川区中央」だと徹朗は紙に書いて教える。

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