君が心をくれたから(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『君が心をくれたから』とは、2024年1月からフジテレビ「月9枠」で放送されたファンタジー恋愛ドラマである。根暗な主人公、逢原雨(あいはら あめ)が高校時代に唯一友達だった、朝野太陽(あさの たいよう)と再会する。その後、太陽は交通事故で命の危機にさらされる。そこで雨が「奇跡」を受け入れることで、自分の五感を3か月間で全て失うことを条件に、太陽の命を助けたのであった。話が進んでいくにつれて、次々に五感を失っていく雨と、太陽の悲しい恋の行方が描かれている。
『君が心をくれたから』の概要
『君が心をくれたから』とは、2024年1月からフジテレビ「月9枠」で放送されたファンタジー恋愛ドラマである。
2013年、根暗な主人公逢原雨(あいはら あめ)は長崎の高校で、明るい性格の朝野太陽(あさの たいよう)と出会う。太陽は、雨にとって唯一の学校の友達で、時間が経つにつれて、互いに思いを寄せ合うようになる。10年後、太陽と雨は互いの夢を叶えて再会することを約束した。太陽は花火師になり、大晦日に自分の花火を上げること、雨はパティシエになることを語る。しかし、太陽は父であり、花火師としての師匠である朝野陽平(あさの ようへい)に花火を上げる許可を出してもらえない。それは太陽が花火師として致命的な、赤色が見えない障がいを抱えていることが原因だった。また雨も夢を追いかけて、東京の有名店でパティシエの見習いになる。しかし、自分に自信を持てず、夢を諦めて実家に帰って来てしまう。彼らは、互いの夢を叶ることができないまま再会するのである。そこで、約束は間に合わなかったが、互いにもう一度夢を目指すことを誓い別れたのであった。太陽はその帰路で、交通事故に遭い命に関わる重傷を負ってしまう。雨は大きな衝突音を聞きつけ、太陽のもとに駆け付ける。そして目の前に現れたあの世からの案内人日下(くさか)は、雨の五感と引き換えに太陽の命を助けることができる「過酷な奇跡」の説明を始めた。雨は太陽の命を助けることを選択し、太陽は一命をとりとめたのであった。「奇跡」を受け入れた雨は、3か月かけて、五感を失っていくのである。失われていく五感は1つずつ雨や視聴者に発表されていき、味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚の順で失われていくのであった。雨は「奇跡」について太陽に知らせることもできるが、太陽が自分を責めることを懸念し、伝えないのであった。
雨は五感を次々に失っていく中で、五感の大切さや、これまでの人生への後悔を感じていく。そんな雨と太陽の悲しい恋愛の行方に視聴者は注目した。雨と太陽を応援する人物として、あの世からの案内人日下や、同じく案内人であり幼いころに亡くなった太陽の母である千秋(ちあき)、市役所で働く青年の望田司(もちだ つかさ)などが登場する。
『君が心をくれたから』のあらすじ・ストーリー
雨と太陽の高校生活と約束
逢原雨(あいはら あめ)と朝野太陽(あさの たいよう)は、同じ高校に通っていた。2013年の雨の日、高校1年生の雨と2年先輩の太陽が、太陽の持っていた赤い折りたたみ傘で相合傘をして帰宅する。これが2人の初めての出会いである。雨に対して好意を示していた太陽だが、ネガティブな雨に対し「雨はこの世界に必要だよ」と何度も励ますことで雨も太陽に好意を示すようになった。友達以上恋人未満の彼らは、10年後にお互いの夢を叶えて再会することを約束する。太陽は花火師になり、大晦日に自分の花火を上げること、雨はパティシエになることを語る。さらに太陽は、赤い折りたたみ傘を10年後に返すように約束し、雨に傘を渡した。
高校卒業後の雨
高校卒業後、雨は東京の有名スイーツ店に就職する。しかし、仕事が上手くいかない日々が続き、退職してしまう。太陽や、共に暮らしていた祖母の逢原雪乃(あいはら ゆきの)に退職したことを知らせずに2023年正月に帰省する。約束を果たせなかった雨は、太陽に会う事を避けていた。
高校卒業後の太陽
高校を卒業した太陽は父であり、花火師としての師匠でもある朝野陽平(あさの ようへい)の下で花火師としての技術を学ぶ。2023年の正月に自分の花火を打ち上げることを約束した太陽だったが、花火師として致命的な赤色が見えない障がいを抱えていることもあり、自分の花火を上げることを許されなかった。
雨と太陽の再会
10年後の2023年、雨と太陽は互いに夢を叶えることができなかった。雨は太陽に会う事を避け、雪乃にだけ自分が仕事を辞めていることを置き手紙で伝え、自分の情けなさを謝罪した。それに加えて、太陽から借りた赤い傘を代わりに返すことを頼んだ。雨はこの手紙を実家に残し、12月31日の夜行バスで東京に帰ろうとする。雪乃はこの手紙を読み、すぐに太陽に連絡した。雪乃は太陽に、もう一度雨の心を変えるようにお願いする。そして、雨のもとへ走り出した太陽は、雨が夜行バスに乗り込む直前に引き留めることに成功する。太陽と雨はお互いに約束を果たせなかったことを明かす。2人はもう一度、夢を追いかけることを約束して別れたのであった。
太陽の交通事故と「奇跡」
雨と太陽が別れた直後に太陽は交通事故に遭い、命に関わる重傷を負う。大きな衝撃音を聞いて事故現場に向かった雨は、あの世からの案内人である日下(くさか)と遭遇する。日下は、雨の五感と引き換えに、太陽の命を助けることができる「過酷な奇跡」の説明を始めた。雨は太陽の命を助けることを選択して、太陽の命を助けたのであった。そして、「奇跡」を受け入れた雨は3か月かけて五感を失っていくことが決定した。
味覚の喪失と母への思い
雨の母である逢原霞美(あいはらかすみ)は、雨の幼少期に虐待を行っていた。精神病だった霞美はその後、治療のため、精神病院で暮らしていることが雨に説明される。雨がパティシエになる事を志したきっかけは、母に褒められたことであり、母には感謝をしていた。そして、今でも治療を頑張っている母のために、自分で作ったマカロンを渡す。雨が高校を卒業し、東京に上京する日の朝、太陽は雨にマカロンを渡した。そのため、雨と太陽にとっても、マカロンは思い入れのあるお菓子であった。雨は味覚を失う前に最後のお菓子作りとして、太陽にもマカロンを作った。マカロンのお菓子言葉は、「あなたは特別な人」であった。そして、味覚を失う当日に太陽へマカロンを渡すも、太陽から分けてもらったマカロンにはもう味を感じることができなかった。雨は味覚と共に夢までも失うのであった。
嗅覚の喪失と2人の別れ
高校時代、太陽は自分が持っていたクレープを服にこぼしてしまう。雨にとってこの服についた甘い匂いや、太陽と一緒に見た夕焼け、お互いの影で手をつないだことは大事な思い出であった。しかし、雨は案内人の日下に、匂いは記憶を思い出すための鍵であることを教わり嗅覚の大切さを実感する。これから五感をすべて失っていく雨は、太陽との関係を終わらせることを選択し、知人である望田司(もちだつかさ)に相談する。雨は嗅覚を無くす日に、太陽と司と共にハウステンボスに出かける。そこで、太陽は雨に告白をするが、「司のことが好き」という理由で雨に振られてしまう。雨は恋人と、嗅覚を失い、涙を流した。
触覚の喪失と2人の再会
司は、雨が五感を失う病気であると聞いていたことや、告白の日に嘘をついていたことを太陽に打ち明けた。それを聞いた太陽は、雨のもとに駆け付ける。一度別れを告げた雨は、太陽を軽くあしらって再び別れを告げるもバスの中で涙を流した。そこで、日下は「今は全てを魔法のせいにして、幸せな後悔をするべきだ」という言葉を雨に伝える。この言葉を聞いた雨は、太陽と再会し、お互いの好意を伝えた。その後、2人は付き合い始める。触覚を失う当日、雨は太陽の温もりに包まれながら、眠りにつく。翌朝目が覚めると触覚を失っていた雨は、階段から転げ落ちて病院に運ばれてしまう。命に別状はなかった雨は、太陽に「奇跡」について明かした。太陽は、雨が苦しんでいるのは自分が原因であることを知り、涙をこぼす。また、雨も触覚を失う事によって幸せを確かめることができなくなる事に気付き、自分の人生を振り返るのであった。その後、太陽はそれを受け入れ、雨が視覚を失うまでに自分の花火を見せる事を誓う。
視覚の喪失と結婚
雨は太陽にプロポーズをされるも、太陽に今後迷惑をかけ続けることを心配して、答えを先延ばしした。太陽は雨との結婚生活のために、花火師を辞めることを決意していた。これに対し、太陽が花火師になる夢を応援していた妹の朝野春陽(あさのはるひ)は怒りを露わにし、雨にもプロポーズを断るように伝える。しかし、雨は太陽にプロポーズの了承を言い渡して婚姻届にサインをするも、太陽には内緒で婚姻届を破り捨ててしまう。そして、春陽に「一か月間、太陽と結婚したふりをさせてほしい」というメッセージを送ったのであった。そして、太陽の花火は雨の視覚が失われる日に打ち上げられることが決定する。春陽やもう一人の案内人である千秋(ちあき)、朝野煙火工業従業員の飛岡雄星(ひおかゆうせい)たちのおかげで何とか、雨と太陽が花火会場にたどり着く。しかし、太陽の花火が打ち上げられた瞬間に、雨は通行人に邪魔をされて花火を見逃してしまう。その直後に雨の視力は失われる。雨は太陽が自分のために上げてくれた花火を見えているふりをしたが、太陽はそれに気づいて涙を流すのであった。
聴覚の喪失
太陽は、案内人の日下に「雨の聴覚は、1週間後の3月31日の午後4時に失われる」と告げられる。しかし、実際に雨の聴覚が失われるのは、午後3時であった。日下が嘘の報告を太陽にしたのは、雨による気遣いであった。聴覚が失くなるまで、太陽は雨の心を支える言葉を伝えていく。そして、聴覚を失う直前に雨は「もう会いに来ないで。私のこと二度と思い出さないで。これが私の最後のお願い」と太陽に伝え、太陽の呼びかけに一切反応を示さなくなってしまう。雨の聴覚が午後4時に失われると思っていた太陽は、状況を上手く呑み込めず、大声を上げ号泣した。
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『コーヒーが冷めないうちに』とは2018年9月に公開された邦画。主演・有村架純、監督・塚原あゆ子、原作は川口俊和による舞台演劇と小説である。 主人公の女性・時田数が従兄と営む小さな喫茶店。この喫茶店には不思議な噂があった。それはとある席に座ると、望んだ時間に戻ることができるというものだ。しかしそこには面倒なルールも存在した。 過去は変えられないが、未来は変えられる。過去に戻った喫茶店の客たちが、各々の人生を変えていくところが見どころである。
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(ラノベ・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』とは、汐見夏衛によるライトノベルならびに原作をもとに制作された漫画、実写映画である。 原作が小説投稿サイト「野いちご」に公開された後、2016年7月にスターツ出版文庫として刊行された。その後は2021年9月から2022年7月にはマツセダイチ作画によるコミカライズ化、2023年には成田洋一監督による実写映画化など、さまざまなメディアミックスが行われた。 1945年にタイムスリップした女子中学生と特攻隊員の青年の切ない恋を描く物語である。
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目次 - Contents
- 『君が心をくれたから』の概要
- 『君が心をくれたから』のあらすじ・ストーリー
- 雨と太陽の高校生活と約束
- 高校卒業後の雨
- 高校卒業後の太陽
- 雨と太陽の再会
- 太陽の交通事故と「奇跡」
- 味覚の喪失と母への思い
- 嗅覚の喪失と2人の別れ
- 触覚の喪失と2人の再会
- 視覚の喪失と結婚
- 聴覚の喪失
- 太陽の死亡と雨の夢
- 『君が心をくれたから』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 逢原雨(あいはらあめ/演:永野芽郁)
- 朝野太陽(あさのたいよう/演:山田裕貴)
- 案内人
- 日下(くさか/演:斎藤工)
- 千秋(ちあき/演:松本若菜)
- 周辺人物
- 望田司(もちだつかさ/演:白洲迅 )
- 逢原家
- 逢原雪乃(あいはらゆきの/演:余貴美子)
- 逢原霞美(あいはらかすみ/演:真飛聖)
- 朝野家
- 朝野陽平(あさのようへい/演:遠藤憲一)
- 朝野春陽(あさのはるひ/演:出口夏希)
- 朝野煙火工業
- 柳田達夫(演:螢雪次朗)
- 花村竜一(演:佐藤貴史)
- 菊野 純 (演:谷 恭輔)
- 飛岡雄星(演:萩原 護)
- 『君が心をくれたから』の用語
- 奇跡
- 案内人
- 赤い傘
- 『君が心をくれたから』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 雨と太陽の衝撃的な再会
- マーガレットの花占い
- 太陽の最後の約束
- 『君が心をくれたから』の裏話・小ネタ・トリビア/エピソード・逸話
- 「Pâtisserie Sun&Rain」に置いてある思い出の物たち
- 「永野芽郁が主演のラブストーリーを作る」という思いから始まった
- 『君が心をくれたから』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:宇多田ヒカル「何色でもない花」