草摩由希(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩由希(そうま ゆき)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の子(鼠)の物の怪に取り憑かれた人物である。容姿端麗で文武に優れ、学校では「王子様」と称されファンクラブまで存在する。しかし、神である草摩慊人の虐待や、兄を始めとする他の物の怪憑きの拒絶もあって本人の自己肯定感は低い。それでも、ヒロイン本田透との生活の中で徐々に変わろうと努力する。猫憑きの草摩夾との仲は険悪だが、一方で誰とでも仲良くなれる夾に憧れを抱いていた。

竹井誠(たけい まこと)

CV:うえだゆうじ(旧アニメ版)、福島潤(新アニメ版)

由希より1学年上で、先代の生徒会長。真面目だがかなり鬱陶しい性格。登場時、紅葉や潑春の校風にそぐわない服装をただすために現れた。この時、潑春に「由希が女子の制服を着ていたらどうする」と言われ、女装した由希の姿を想像。以降、同性愛的とも取れる感情を由希に抱くようになった。素子とは度々由希を巡るライバルとしての口論を繰り広げる。
続編の『フルーツバスケット another』では海原高校の教員として登場。この時、由希の息子の草摩睦月(そうま むつき)に対し甘い面を見せた。

草摩由希の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「誰に向かって言ってるのさ」

無数の鼠を使って、透の私物を土砂から掘り出そうとする由希。

崖崩れで透のテントが埋まってしまい、透自身は発熱もあって寝込んでしまう。由希は透が眠った後、彼女の母の写真を含む私物を掘り出すため現場に向かおうとした。「たった1人で掘り出すのかい?」と言った紫呉に、由希は「1人?誰に向かって言ってるのさ」と返す。この時、由希の背後には、無数の鼠がうごめいていた。
このセリフが出た時、読者にはまだ由希の具体的な正体は分かっていなかった。「告白ついで由希に抱き着こうとした先輩を思わず突き飛ばし、怯えていた」との情報、鼠を操れるらしいこの描写と台詞が、優し気な美少年の由希に謎めいた印象を与えている。

「誰かの、何かのせいにしていたらいつまでたっても変われない」

慊人(左)に、変わっていきたい旨を告げる由希(右)。

由希は、「逃げていても仕方がないから」と透が着て2年目の正月を本家で過ごすことにする。十二支の宴の際、慊人は逃げずにやってきた由希に「許してあげる」と言った。それに対し、由希は「俺も慊人を許すよ。…違うな。許す許さないの問題じゃなくて、俺誰かのせいにするのはもう嫌だ。思い通りにならないことを慊人や母さんや夾のせいにするのはもう嫌だ。俺にだって、悪いところや改めていかなきゃならないところがたくさんあるんだってこと、ちゃんと自覚していかなくちゃ。いつまでたってもバカなままだ。誰かの、何かのせいにしていたらいつまでたっても変われない」と返した。
子憑きだから、神である慊人に逆らえないから、夾が拒絶をしたからと、由希はどこかで自分の境遇を誰かのせいにしていたと自省。変化を望む由希の決意であり、それまでできなかった「慊人に意見する」ことはその第一歩でもある。

「がんばった…ね。たくさん、たくさんがんばって…いまの真知がいてくれることがうれしい。」

父の後継者としてふさわしく、また異母兄の翔に負けないよう母から厳しくしつけられた真知だが、両親は彼女の努力を労うことはなかった。そればかりか、弟を妬んで殺そうとしていると思い込み、自立の名目で家から追い出した。真知は、勉強以外にとりえのない自分の存在意義が分からなくなり、足跡のない雪や新品のチョークなど完璧なものを嫌い、ひどい時には暴れるようになってしまう。
真知の行動の原因、過去を聞いた由希は、彼女に「がんばった…ね。たくさん、たくさんがんばって…いまの真知がいてくれることがうれしい。」と声を掛けた。短い言葉だが、それは真知が1番欲していたものであった。真知とベクトルは違うが、由希もまた実親も含めた他者に理解されない苦しみを抱いていた。
労いと理解のこもった「頑張ったね」との言葉で救われた真知は、その後由希に惹かれるようになる。

「守ってただろ!ちゃんとお前守ってただろ!嬉しいとか、幸せだとか、ちっぽけなことかもしれないけど!ヒーローみたいに超人的な力じゃないかもしれないけど!だけどそばにいて本田さん笑ってただろ!俺が傍にいて同じことできると本気で思ってんのか!いい加減にしろ!お前にしかできないことがあるってもっと自覚しろよ!泣かすなよ!しっかりしろよ!」

透が崖から落ちた後、夾は自室に閉じこもり、彼女の見舞いには行かなかった。「自分では透を守れない」、「由希が傍にいた方がいい」と夾は語る。由希はそんな夾を言葉で、或いは物理的に殴りつけて立ち上がらせる。
「なれるんなら、お前になりたかったよ!」と夾は言ったが、由希とて他者の輪に入れる夾に憧れを抱いていた。それでも、自分は自分にしかなれず、自分と向き合うしかない。そう語り、由希は「守ってただろ!ちゃんとお前守ってただろ!嬉しいとか、幸せだとか、ちっぽけなことかもしれないけど!ヒーローみたいに超人的な力じゃないかもしれないけど!だけどそばにいて本田さん笑ってただろ!俺が傍にいて同じことできると本気で思ってんのか!いい加減にしろ!お前にしかできないことがあるってもっと自覚しろよ!泣かすなよ!しっかりしろよ!」と続けた。
幽閉という未来が待ち受ける自分では、透を幸せにできない。夾はそう考えて、自分に好意を抱く透を拒絶した。しかし、由希から見れば夾には十分透を幸福にできる力を持っている。大切な存在を守るのに必要なのは特別な力などではなく、笑顔にすることであり、透にとってそれができるのはお前だけだと由希は言うのだ。
自分に憧れていた夾の本音を知った上で由希が放ったこの言葉は、夾の背中を押すに至った。

呪いが解けた由希

呪いからの解放は、由希に別離の寂しさ、そして自由をもたらした。

真知からの電話を受けた由希は、彼女に会いたいとの気持ちを抱え、待ち合わせ場所に向かう。透へ渡す見舞い品を渡された後、由希は真知に呪いのことを言おうとした。同時に、由希の呪いが解ける。物の怪憑きの中で、最後の呪いが解けたのが由希だった。
一族内での待遇こそいいものだったが、由希にとっては他の物の怪憑きと同じく呪いは重荷でしかなかった。大切な存在である真知にも告げようとした矢先、由希は呪いから解放される。ところが、解放は物の怪との別離も意味していた。
ずっと由希の心の中に潜み、彼を見張っていた物の怪だが、始まりは神様や他の十二支と宴をするとの約束による絆だった。ずっと一緒だった鼠の物の怪とはもう2度と会えない。それでも、真知という新たな絆を共にする存在がいる。
別離と出会いを感じさせるシーンである。

草摩由希の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

草摩家で唯一月の異名由来ではない名前

十二支の面々の名前は、月の異名が由来になっている。その中で、由希だけが異名由来ではない名を持つ。高屋は、「"ゆき"という音が降ってきた」と語っている。

由希が中華風の私服を着る理由

由希の私服は中華服を思わせる。これは、中華風の意匠が中性的な由希のイメージに合っているとの高屋の考えから。

えどまち
えどまち
@edono78

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