草摩由希(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩由希(そうま ゆき)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の子(鼠)の物の怪に取り憑かれた人物である。容姿端麗で文武に優れ、学校では「王子様」と称されファンクラブまで存在する。しかし、神である草摩慊人の虐待や、兄を始めとする他の物の怪憑きの拒絶もあって本人の自己肯定感は低い。それでも、ヒロイン本田透との生活の中で徐々に変わろうと努力する。猫憑きの草摩夾との仲は険悪だが、一方で誰とでも仲良くなれる夾に憧れを抱いていた。

透は家事が得意なだけではなく、慈母のような優しさを持っており、何らかの形で心に傷を負った物の怪憑きたちを癒していく。由希もまた、本家では得られなかった温もりを感じるのだった。
その年の暮れになり、紫呉たちは本家に帰らなくてはならなくなった。しかし、由希も夾も本家に戻る気はない。草摩家にとって正月は一大イベントであり、特に十二支と神だけの宴会は特に大事だった。透は「久しぶりにご両親に顔を見せた方がいい」と言い、由希、夾は彼女の言葉を受けて本家に戻る。道中、由希たちは透の友人である花島咲(はなじま さき)と行き会った。その年に母を失った透にとって、今年は初めて母親のいない年末となる。
咲からそのことを聞いた由希と夾は、紫呉の家に取って返した。母の写真を前に泣いていた透だが、由希たちに驚きつつ彼らと共に年末を過ごすことに同意する。子憑きの由希が十二支の宴をさぼることはあってはならないことだが、不思議と何の脅威も罪悪感もなかった。3人は紫呉の家で新年を迎える。
時が経ち、透の祖父の家の改築が終わった。元々透とは他人であり、一緒に住んでいたのは改築が終わるまでとの約束だったが、透が紫呉の家を去ってからも由希も夾も彼女のことが気になっていた。透の残した住所のメモを頼りに家に行くと、透は叔母とその息子から偏見に満ちた質問を受けていた。透の母の本田今日子(ほんだ きょうこ)は不良少女で、娘の透の素行が疑われたのだ。透の祖父はそんな娘や孫をたしなめ、透に「無理をしてここにいることはない」と言った。
由希と夾は、透が紫呉の家に戻りたがっていることを悟り、彼女を紫呉の家へと連れ戻した。

綾女からの歩み寄り

弟に歩み寄ろうとする綾女(右)。

ある日の学校帰り、透の服の中に何かが這いこんできた。それは、蛇に変身した綾女だった。由希は怒るが、綾女は寒さで変身してしまい、人が来たので温もりを求めた、悪気はなかったと悪びれる様子もない。
透は由希に兄がいたこと、由希を大人にしたような容姿の綾女に驚く。由希たちは、紫呉の家で、綾女と紫呉の高校時代の思い出話を聞くこととなった。紫呉と綾女、はとりは同い年で「真のマブダチトリオ」だという。由希と夾からすれば、綾女と紫呉は破天荒で自由奔放であり、はとりは彼らに挟まれて苦労しているようにしか思えなかった。
由希は、現生徒会長から、自分の後任にならないかと勧められていた。由希が生徒会長になるかもしれないと聞いた綾女は、自身もそうだったと語る。しかし、「修学旅行の時に歓楽街に足を運んだ生徒の処遇を決める会議で"自分が生徒の欲望を受け止める"と宣言した」など、生徒会長時代に綾女がしたことは尊敬できるようなものではなかった。
とはいえ、綾女にははとりという自分にはない長所を認め、尊敬をしている一面もあった。それは、由希にはない側面だった。綾女の経営する洋裁店に足を運ぶなど、由希は一進一退といった形で兄と歩み寄り、彼を理解していく。

慊人との再会・透から得た安らぎ

由希たちが2年生に進級すると、丑(牛)憑きの草摩潑春(そうま はつはる)と卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)が海原高校に入学してきた。紅葉は、慊人が海原高校に来ていると由希たちに告げる。由希が正月家に戻らなかったことで、本家では「鼠の宴会サボり」だと騒ぎになった。
透の同居を許したことに何かの企みがあるのなら彼女が危ないと、由希は透の下へと向かう。透は、慊人と一緒にいた。慊人は「本田透さんに挨拶をしていただけ」と言った。次いで由希に近づいてきた慊人は、何故正月に戻らなかったのかと尋ねる。口調は優しげだが、かつての虐待や神による十二支への威圧もあって由希は恐怖を覚える。
透は「戻らないと叱られますので」と言い、由希と慊人を引き剥がした。由希は、透の誘いもあり夾、潑春、紅葉、透の友人である魚谷ありさ(うおたに ありさ)と花島咲(はなじま さき)と共にバドミントンをする。透が遊びに誘ったのは慊人に怯える由希を案じてのことで、それは彼にも分かった。

避暑地での夏休み

2年次の夏休み、由希、夾、透と紫呉は紅葉の誘いで草摩家所有の別荘に避暑に行くこととなった。寅(虎)憑きの草摩杞紗(そうま きさ)、最年少の物の怪憑きである未(羊)憑きの草摩燈路(そうま ひろ)も一緒だった。
海水浴、スイカ割りと、一同は楽しい時間を過ごす。遊び疲れて眠ってしまった燈路と杞紗、紅葉を見守る透を、庭を片付けていた由希は愛おしげに見つめる。夾が現れて、透と楽し気に何かを話し始めた。それを見た由希は、一緒にいた潑春に「散歩してくる」と声を掛ける。散歩の途中、由希は酉(鳥)憑きの草摩紅野(そうま くれの)、そしてはとりと出会う。彼らの来訪が示す通り、慊人もいた。
慊人は、相も変わらず由希の心を抉るようなことを言う。その後、由希は色々なことを考えていた。夕方になっても別荘に戻らなかったため、透が迎えに来た。由希は透を愛おしく思うと同時に、その気持ちを哀しいと感じて涙を流す。由希が透に求めていたのは母性であり、そのことを慊人に指摘されたのだった。

後日、夾も慊人に呼ばれた。慊人のいる離れで夾と会った由希は、彼に「慊人の前でキレるな」と忠告する。夾は慊人を怖れてはいたが、それとは別に他の物の怪憑きを取り上げられた状態の透が独りぼっちになってしまうことを憂えていた。
夾が帰った後、慊人は由希に「夾は本田透を嫌いなんだって。本当かな」と言った。「多分」と答えた由希だが、そうではないことを知っていた。自分とは違い、夾は透を異性として好いている。それは、夾の目を見れば明らかなことだった。

その夜、慊人は突如帰ることになった。帰り際、慊人は透に自分が十二支の神であること、十二支と神の絆は誰にも壊せない不変のもので、物の怪憑きにとっても今の状態が幸福であること、高校を出たら夾が幽閉されることを伝える。
紅葉は十二支ゆえに慊人に逆らえなかったが、それでも体を張って透を守ろうとした。由希たちは建物の中から見守るしかできず、紫呉やはとりを呼びに行った紅葉と比べ自分たちを不甲斐なく思う。透を守りたいと思いつつ、それは簡単なことではないと思い知る。
翌日の夜、避暑地で過ごす最後の一夜ということで花火をすることとなった。皆で集まって夏を過ごしたことなど1度もなく、由希は透に彼女と過ごせたことを大切に思うと言った。

生徒会メンバーとの出会い・真鍋と真知

2学期となり、由希が生徒会長に就任。副会長の真鍋翔(まなべ かける)、書記の藤堂公(とうどう きみ)が同級生で、会計の倉伎真知(くらぎ まち)、書記の桜木直人(さくらぎ なおひと)が1年生だった。

真鍋は飄々としたお調子者で、由希はその言動に綾女を重ね合わせる。公は美少女だが、プリ・ユキメンバーをからかって遊ぶなど腹黒い一面を覗かせた。桜木は真面目だが、由希に対し敵意のような物を抱いているように見えた。真知は仕事はこなすものの、あまり話をしない。時折、誰もいない部屋で暴れていることもあった。
何度か交流する内、由希は真鍋と真知が異母兄妹であることを知る。幼い頃、真鍋と真知は互いの母のライバル心から父の後継者となるべく厳しくしつけられた。中学生になった真鍋は自分が下らないことに巻き込まれていることに気付き、暴れることで母の目を覚まさせ自由を得た。本妻である真知の母が男の子を産んだため、後継者争いそのものもなくなったはずだが、真鍋は真知がまだ自由になれていないのかもしれないと言う。

文化祭の日、由希は真知がプリ・ユキメンバーに絡まれているのを見かける。止めようとした由希だが、真鍋が「由希が出ていけば、余計ややこしくなる」と彼を押しとどめた。真鍋は「策がある」と言ってその場を離れる。プリ・ユキメンバーは、真知が「由希は王子などではない」と言っていたのを聞き逃せずに絡んでいたのだった。
真知は、由希を大勢の人に囲まれていても孤独で、心細そうな人と評した。その場は、「生徒会長と記念撮影がある」との真鍋の策で収まった。由希は、真知が自分の本質を見抜いていたことに驚き、彼女に興味を持つ。

母との再会・三者面談

2学期となり、三者面談が行われた。紫呉の家に住み始めてから、由希は両親に会っていない。しかし、逃げてばかりもいられないと両親を呼ぶことにした。
当日、由希の母は彼の進路は既に決めてあると一方的に話を進める。由希が抗議をしても「決めてあげている」と意にも返さない。母は、由希が反抗をしているだけと決めつけているようだった。自分の意志を告げようとする由希だが、幼い頃からのすれ違いがトラウマとなって声を出せなかった。
そこに、花束を持った綾女が現れた。相も変わらず詩的な口調で由希の担任である白木繭子(しらき まゆこ)に花を渡し、綾女は面談を渡すように催促する。突然の綾女の登場に取り乱す母に、彼は「由希の大切な進路について語り合わなければならない」ときっぱりと言い放つ。
母と綾女のやり取りを見て、由希は母がここまで兄を苦手にしていたことを初めて知った。母は綾女を罵倒したが、由希は「頼りになる人だよ、兄さんは」と返す。ハチャメチャな一面はあるが、母の言うようなろくでもない人間ではない。由希はそう言った。綾女は、由希はやり直すチャンスをくれている、あなたは昔の自分のように大切なものを踏み荒らしていると母に言った。
息子たちの言葉に腹を立てた母は、そのまま退出する。慌てて後を追った由希は、昔よりも彼女が小さく見えたことに気付いた。由希は、母にとって気に入らない結果になったとしても、この世界で生きて参加したい。その為の努力を続けたいから、自分の人生を勝手に決めつけて終わりにしないでほしい、進学はするがどこにするかは自分で決めると告げた。母はそのまま学校を去る。
その後、由希は携帯電話の購入を決める。保護者のサインが必要なので本家に帰り、母をサインを得た。母は由希に「無駄遣いしちゃ駄目よ」と言った。親らしい言葉を掛けられたのは初めてだった。

真知の過去

真知は実家から離れて1人暮らしをしていた。学校では、真知が弟を妬んで殺そうとしたとの噂もある。真鍋もその話は知っており、他にも積もった雪の上に足跡をつけて歩いている真知を見たとも言った。由希が気になるなら行ってみるかと共に真知のアパートへと向かった。散らかり放題の真知の部屋を3人で片付ける。
由希は、真知に片付いた部屋や整頓されたものが嫌いなのかと尋ねた。脅迫されているようで息が詰まりそうだと、真知は少しずつ言葉を吐いた。両親の期待に応えようとした真知だが、弟が生まれてから彼らの関心は次期後継者の弟に行ってしまった。
母は他者に街を「勉強以外取り柄のないつまらない子」と言い、本人には「育て方を間違えた」と言った。真知が暴れるようになったのはそれからだった。間違いの自分はどうしたらいいのか分からなかったのだ。由希は、そんな真知の過去を聞き、「頑張ったね」と声を掛ける。初めて労をねぎらわれた真知は、引きずられるように弟に関することを話し出す。
その日は寒く、転寝をしていた弟が風邪をひかないようにと毛布を掛けようとした。しかし、両親は跡継ぎから外された真知が弟を妬んで殺そうとしたと思い込み、彼女の言葉に耳を貸さなかった。由希は、「この次雪が積もったら一緒に足跡をつけて歩こう」と約束をする。

透の転落

ある雨の日、由希は夾が透を拒絶する場面を見る。夾と透は互いに惹かれ合っていた。しかし、3年に進級し、高校卒業が目前に迫る今夾は幽閉される未来へと目を向けてもいたのだ。透が自分に好意を持っていることを確認し、夾は透を拒絶。そのまま逃げるように家を出て行った。由希は透に家に入るよう声を掛け、夾を追う。出版社の会合に出ていた紫呉と出くわすが、夾には会わなかったという。
程なく、家の方から慊人の悲鳴がした。透が崖から落ちた、動かないと慊人は錯乱状態だった。透が今いる場所を聞いた由希は救急車を呼び、応対を紫呉に任せて現場へと向かう。
透は崖の下に倒れていた。そこへ夾もやってくる。頭を打っているであろうことは明白で、由希は夾に触らないよう釘を刺した。やがて救急隊が駆け付け、透は搬送される。
病院まで付き添った由希に、透の祖父が礼を言った。透の祖父は、「あの子が気に病むから、学校にはちゃんと行きなさい」と声を掛ける。帰ろうとした由希に、透の祖父は夾は来ていないのか訪ねた。「あいつは…馬鹿なんだ。いざって時に怖気づいて。本当はできるくせに」と由希は夾への本音を漏らす。夾が透を拒絶したのは、幽閉される自分では彼女を幸せにできないと踏んでのことだった。しかし、由希からすれば夾には十分透を幸せにできる力があった。
透は一命をとりとめたものの、しばらく入院することとなった。由希や他の物の怪憑きは勿論、透を憎んでいた慊人も彼女の見舞いへと行ったという。そんな中、夾だけが部屋に閉じこもり、1度も見舞いには行かなかった。

夾への叱責

夾にもいろいろと背負っているものはあることは、由希にも分かっていた。とはいえ、透が退院するその日にも病院に行こうとしない夾に何も言わずにはいられなかった。
何故病院のいかないのかと尋ねると、夾は「自分がいても透を守れず、傷つけるだけ」だと返した。透が転落したその日、救急車を呼んだのも、頭を強打している可能性がるから動かさない方がいいと言ったのも由希だった。夾は「お前が傍にいた方がいい」と言う。
そんな夾を由希は殴りつけ、叱り飛ばした。殴り合い、言い合いの中、夾は「俺だって、なれるもんならお前みたいな奴になりたかったよ!」と叫ぶ。由希は、夾がずっと自分に憧れていたと知る。しかし、由希もまた、他者に簡単に溶け込める夾を羨んでいた。
崖から落ちそうなところを救えずとも、夾には透を幸せにすることはできる。夾は今までずっと透を守れていた。由希が見舞いに行った際、透は無理をして明るく振る舞うだけだった。自分は自分にしかなれない。自分にしかできないことがあるともっと自覚しろと由希は叱責した。今夾がすべきことは、透を泣かせることではなく、彼女の下へ行って笑顔にすることだった。由希の言葉に背中を押されて、ようやく夾は腰を上げる。

愛する人との出会い・物の怪との別離

夾を送り出した後、由希は1つも道を間違えずに行けたらよかったと思う。しかし、そんなものはない。失敗して、つまずいて、迷って、間違って、少しずつ、1歩ずつ歩いて行くしかなかった。傷だらけになっても、いつかたどり着く何かや誰かの元へ行くまで、そうやって歩いて行くしかない。
そう思った時、真知から連絡が入った。由希に渡したいものがあると言う。真知の居場所を聞き出した由希は、そこへ向かう。夾が透に惹かれたように、由希は真知に惹かれていた。会いたいとの気持ちを抱えて、由希は真知の待つ駅へとたどり着いた。
真知が渡したい物とは、透の見舞い品だった。真知は、透に感謝していた。多くの生徒が由希を「孤独と無縁な王子様」と見る中、真知だけは彼を孤独な人と感じた。そんな彼の雰囲気が変わったのは透のお陰だと、真知には分かっていた。小鹿のように弱い由希だから自分のような存在に気付いてくれたこと、そんな由希がいたことを真知は感謝したいと言った。由希は「見つけてくれてありがとう」と真知に礼を言う。

その時、奇妙な感覚がした。鼠の物の怪が走り去っていく。「遠い遠い約束を、守ってくれてありがとう」と言ったのは、かつて十二支を招いて宴を開いた神様だった。「さようなら」との言葉と共に、由希は呪いが解けたことを感じる。
由希は、真知にずっと一緒にいた人と別れたことを告げる。一緒だったけど、そのことが重荷で、それでもいざ別れたら寂しさがあった。物の怪とはもう会えない。だが、由希に自由をくれた。由希は真知を抱きしめる。真知は由希を名前で呼び、2人はキスをした。

新たなる道

後日、呪いから解放された物の怪憑きたちは本家に集められた。慊人は皆が本来の姿に戻ったから自分もそうすると言い、振り袖姿で現れた。由希たちは、初めて慊人が女性だったと知る。慊人は透と友人になった。十二支との絆に縋らずとも生きていけると知った慊人は神をやめ、呪いが完全に解けたのだった。もう神ではないが、皆を守るために当主を続けると慊人は言う。

その後、由希は志望の大学に合格。真知との交際を始め、彼女に独り暮らしのアパートの合鍵を渡した。高校を卒業し、夾は藉真の知人がいる道場に働きながら通うことになる。透も一緒に行くことが決まり、由希も含め3人が紫呉の家を出ることになった。
夾と透が揃って出発する前日、由希は夾に「しっかりやれよ、バカ猫」と声を掛ける。夾は「余計なお世話だバカ鼠」と軽口で答えた。
由希は、透に自分の望みを無償で叶えてくれた、与えてくれたと言う。今こうしてここに立てていること、人になれたのは透のおかげで、「君が俺を人にしてくれた。育ててくれたんだ。人らしく。君は、俺の母さんみたいな人だった」と由希は言った。
皆が透に同じ思いを抱いている。「ありがとう。君に会えてよかった」と続け、由希は透を名前で呼んだ。

草摩由希の関連人物・キャラクター

由希の家族

えどまち
えどまち
@edono78

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魚谷ありさ(うおたに ありさ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透(ほんだ とおる)の友人である。透からは「魚ちゃん」と呼ばれる。昔ながらのヤンキーといった風体だが、不良行為はとうに卒業した。友達想いの情に厚い性格で、もう1人の友人・花島咲(はなじま さき)と共に透を見守る。透の母・本田今日子(ほんだ きょうこ)に憧れと恩義を感じ、彼女の死後も慕っている。バイト先で草摩紅野(そうま くれの)という人物に出会い互いに惹かれるが、事情があって会えずにいた。

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愛おしくて涙溢れる物語『フルーツバスケット』十二支、神まとめ

愛おしくて涙溢れる物語『フルーツバスケット』十二支、神まとめ

『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画及びそれを原作とするアニメ作品です。母を失くして一人テント暮らしをする女子高生、本田透。透はひょんなことから十二支の物の怪に取り憑かれた一族、草摩家と関わることになります。可愛い絵柄とタイトルに惹かれて買ってみたら結構ドロドロ?しかし救済もあれば爽やかな部分もある。色々と人生について考えさせてくれる名作です。この作品のキモである「神」と「十二支」についてまとめました。

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【フルーツバスケット】まだ終わってなかった!続編がある面白い少女漫画まとめ【ママレード・ボーイ】

【フルーツバスケット】まだ終わってなかった!続編がある面白い少女漫画まとめ【ママレード・ボーイ】

『フルーツバスケット』や『ママレード・ボーイ』など、世の中の女性たちがみんな夢中になった少女漫画の数々。連載が終わってしまった時には、なんだか自分の半身が失われてしまったほどの寂しさを感じた方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに朗報!なんと、かつての人気少女漫画に続編が登場しているのです。あの頃子どもだった主人公たちも立派に成長して、なんだか感慨深いですね。

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