Fate/strange Fake（フェイト ストレンジフェイク）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：古賀葵

聖杯戦争への参加を目論んでいた繰丘夫妻の娘。魔力を増大させようという両親の施術により昏睡状態に陥り、長く入院生活を続けている。
昏睡状態のまま両親が召喚したペイルライダーのマスターとなり、轟音や閃光、衝撃といった外部の出来事に対し「怖いからなんとかしてほしい」といった要求を夢うつつのまま彼に伝えている。

ライダー／ペイルライダー

ライダーのクラスで召喚されたサーヴァント。不定形の影か霞のような姿をしており、言葉を発することもない。椿の命令に忠実に従い、彼女を脅かす存在をただ機械的に排除する。
その正体は、人類史に記録されたペストやスペイン風邪などの“病そのもの”。便宜上ペイルライダーという名称がつけられているものの、本人には自我どころか自己に対する認識もなく、ただマスターである椿の命令に従っている。その病毒はサーヴァントですらも死に追いやるほど強力で、性質としては呪いに近い。かつて神々の呪詛によって命を落としたエルキドゥにとっては天敵である。

ウォッチャー陣営

シグマ

傭兵業を営む青年。群像劇の色合いが強い本作にあって、主人公の1人に近い立ち位置にある人物。幼い頃から兵士として徹底的に鍛えられ、凄惨な戦いに投入され続けてきたため自分の意志や望みといったものが薄弱で、他人に命じられるままに行動する。
スノーフィールドの聖杯戦争に参加する中でそんな自分を見詰め直し、やがて独自の望みを抱いて行動するようになっていく。サーヴァントの正体を尋ねられた際に「チャップリン」と答えるシーンがあり、古い喜劇映画を視聴するのが趣味なようである。

ウォッチャー

スノーフィールドで開催される「真の聖杯戦争」にて、ウォッチャーのクラスで召喚されたサーヴァント。本来聖杯戦争に呼び出されるクラスの存在ではなく、「自分ではなく、シグマが真のランサーになる」と謎めいたことを語っている。召喚された時点からスノーフィールドで起きたあらゆる出来事を観測するという、情報戦においては無敵に近い力を持つが、逆にそれ以外のことは何もできず戦闘能力は一切持たない。
真名は不明。「剣をくわえた巨大なクジラ」のような姿をしており、作中の描写やセリフなども合わせて名作小説『白鯨』に登場するモビー・ディックが英霊としての力を得た存在ではないかとされている。

真アーチャー陣営

バズディロット・コーデリオン

マフィアのスクラディオ・ファミリーに所属する魔術師。目的のためには一斉の手段を選ばない危険人物。その精神は人にして邪悪を極めており、サーヴァントの魂すら汚染する「聖杯の泥」に触れても苦痛を感じないほど。
ギルガメッシュに匹敵する最強クラスのサーヴァントであるヘラクレスを召喚し、これを意のままにするために聖杯の泥を浴びせ、その高潔な精神を凶悪な復讐者であるアルケイデスへと貶めた。その運用のために2万人以上の人間を生け贄にして魔力を蓄えており、万全な体制で聖杯戦争に挑む。

真アーチャー／アヴェンジャー／アルケイデス

スノーフィールドで開催される「真の聖杯戦争」にて、アーチャーのクラスで召喚されたサーヴァント。ギルガメッシュと互角に渡り合うすさまじい力の持ち主であり、その上でサーヴァントを相手に身を守る術などほとんど持たないティーネを直接狙うなど容赦の無い戦術を用いる。神に対して強い敵意を抱き、その祝福を受けた者に対しては憎悪を剥き出しにする。一方で戦士としての誇りは忘れておらず、予想外の力を見せつけた者に対しては称賛の言葉を贈ることも。
真名はアルケイデス。ギリシャ神話の大英雄ヘラクレスが幼い頃に名乗っていた名前であり、彼と同一人物である。バズディロットによって精神を汚染され、本来の高潔さを失った上で「ヘラクレスの運命を捻じ曲げた神々への復讐」に心を囚われている。見た目がヘラクレスと大きく異なるのも、ヘラクレスが受けた神々からの祝福を自ら強引に捨て去った影響である。

真ライダー陣営

ドリス・ルセンドラ

強化魔術を追求し続けた魔術師の家系の末娘。アメリカ政府側に雇われて聖杯戦争に参加するが、ヒッポリュテとの契約以降は現場指揮官であるファルデウスとの連絡を絶ち、行方をくらませるなど不可解な行動を取る。
実は「フラットを連れ戻そう」と考えたエルメロイの弟子たちによって叩きのめされ、彼らにマスターとしての権限を奪われてしまっている。現在は実質的にエルメロイの弟子たちの捕虜となっており、ファルデウスと連絡していないのもこれが理由である。

真ライダー／ヒッポリュテ

スノーフィールドで開催される「真の聖杯戦争」にて、ライダーのクラスで召喚されたサーヴァント。クラスにふさわしく常に馬を駆っており、不意打ちとはいえ拳の一撃でアルケイデスを吹き飛ばすなど戦闘能力も高い。そのアルケイデスを目の仇にしており、彼を討つために聖杯戦争を駆け抜ける。
真名はギリシャ神話に登場するアマゾネスの女王ヒッポリュテ。冒険を続けるヘラクレスと出会い、その力量を知って子を作ることを提案するなど非常に気に入っていた。それだけに今の復讐者と成り果てたヘラクレス（アルケイデス）には強く失望しており、自分の手で倒そうとしているのもこれが原因。

真バーサーカー陣営

ハルリ・ボルザーク

アメリカ政府に雇われた魔術師。異端として魔術師協会に葬られた祖父の無念を晴らすため、強大な力を求めて聖杯戦争に参加した。
女神イシュタルを宿したフィリアに心酔し、これを信奉するようになっていく。

フィリア／イシュタル

アヤカをスノーフィールドに行くよう勧めた、白銀の髪に赤い瞳を持つ不可思議な美女。その正体はアインツベルン家が作った魔術的人工生命体ホムンクルスの1体で、明確な自我を得て以降は自分にしかできない何かを求めて旅を続けていた。
しかし真バーサーカー召喚の場に居合わせたことで、メソポタミア神話の女神イシュタルの残滓の器となってしまい、その横暴で気まぐれな性質のままに聖杯戦争に混乱をもたらす。

真バーサーカー／フワワ