デッドマウント・デスプレイ(DMDP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『デッドマウント・デスプレイ』とは、原作・成田良悟、作画・藤本新太による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2017年から『ヤングガンガン』で連載を開始した。略称は『DMDP』。勇者に倒され、現代の新宿で生きる少年・四乃山ポルカに憑依し転生したネクロマンサー・屍神殿が、警察や犯罪者、親戚の陰謀に巻き込まれながら、仲間と共に戦い、人間としての成長しつつ、平穏な暮らしを目指す戦いを描いていく。逆異世界転生モノであるが、ベテランがあえて挑む類のなろう系で、群像劇形式が魅力の作品である。

『デッドマウント・デスプレイ』の概要

『デッドマウント・デスプレイ』とは、原作・成田良悟、作画・藤本新太による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2017年から『ヤングガンガン』で連載を開始した。略称は『DMDP』。2023年4月11日には、株式会社ギークトイズが制作のもと、TOKYO MXほかにてアニメが放送された。原作者の成田良悟は東京都出身の作家であり、代表作には『バッカーノ!』、『デュラララ!!』シリーズがある。成田良悟は群像劇とB級映画を好んでいるため、作品も様々な登場人物の視点が描かれている。単行本の最後には書き下ろし小説で、主人公の屍神殿(かばねしんでん)が去った後の異世界側の話を掲載している。
舞台は東京・新宿。とある異世界で生きていた主人公・屍神殿は勇者に倒されたことをきっかけに、現代で生きる少年・四乃山 ポルカ(しのやま ぽるか)として転生した。憑依する直前にポルカを殺害した張本人・崎宮 ミサキ(さきみや みさき)と出会い、新宿を中心にネットやドローンを巧みに操る情報屋・繰屋 匠(くるや たくみ)に支えられ、理想としていた「子供が大事にされる平穏な世界」での日々を手に入れるために、死霊術を駆使して奮闘するノワール異世界ファンタジー。
人ならざる化け物達が普通の人間に紛れ、警察や犯罪者、秘密組織の様々な陰謀や策略が渦巻く中、キャラクター達がそれぞれの価値観や考えを軸に行動する。群像劇のため、屍神殿視点は勿論、警察や犯罪者など様々な立場の視点で思惑や葛藤を丁寧に描いており、それが他の視点でどのような形で落ち合うのかが作品の大きな魅力となってる。

『デッドマウント・デスプレイ』のあらすじ・ストーリー

新宿へ転生した死霊術士

四乃山ポルカとして現代の新宿に転生した屍神殿(中央)

とある異世界で「厄災潰し」と呼ばれる聖騎士・シャグルアの手によって、稀代の死霊術士である「屍神殿(かばねしんでん)」は討伐された。その際に秘術が発動し、屍神殿は現代に生きる少年「四乃山 ポルカ(しのやま ぽるか)」として転生に成功する。しかし今まで自分が住んでいた世界とは全く違う場所に屍神殿は戸惑い彷徨っていた。その時突然ポルカの暗殺に失敗したと勘違いした殺人鬼の少女・崎宮 ミサキ(さきみや みさき)に命を狙われる。返り討ちにした屍神殿だったが、勢い余って殺害してしまい、彼女をゾンビとして蘇生させた。新宿の裏社会で「仲介屋」をする倉木 リサ(くらきりさ)、通称クラリッサの助言により、ミサキと情報屋の繰屋 匠(くるや たくみ)という協力者を得て、「平穏な日々」を目指し異世界での生活をスタートさせる。
しかし平穏と言いつつも屍神殿は、次々に騒動を起こし、それが警察の目に止まってしまい、裏社会の「何でも屋」レミングスにも襲われてしまう。

再びレミングスに襲われた際に備え、屍神殿は魔力を補充するための「魔溜石(まりゅうせき)」を求める。しかし日本では宝石と呼ばれる高級品であるため、手が届くことなく挫折。平穏な生活をするにはまずはお金が必要であると実感した屍神殿は、何か仕事はできないかと探し始める。
そこで契約した警視庁の元監察官の霊・細呂木 雅(ほそろぎ みやび)からの発案で、自分と仲間たちの特技を生かし、占い屋を開業する。忽ち人気占い師になった屍神殿の前に、ポルカの姪である四乃山 華月(しのやま かづき)と甥である四乃山 紫月(しのやま しづき)が現れる。借りている身体の家族の登場に動揺する屍神殿だったが、二人に憑いている姉の霊・四乃山 涼香(しのやま すずか)が、「たすけて」と必死に訴える姿を見て、一度家に帰省することを決意した。

匠からの情報では四乃山財閥は大富豪であり、ポルカはその次男坊で暗殺対象になったのは身内の仕業の可能性があるという。しかし涼香の存在も放っておけなかった屍神殿は、ミサキを護衛に付け、四乃山家に足を踏み入れた。
家族の前で別人だと悟られないように「ポルカ」を演じながらやり過ごす屍神殿。しかし突然四乃山家暗殺を企んでいた悪人の手によって家は炎に包まれる。炎と煙の中と必死に逃げる華月と紫月だったが、途中「厄ネタ」の一人で神出鬼没の連続放火犯「火吹き蟲(ひふきむし)」に殺されそうになり窮地に陥る。そこをミサキと屍神殿が間一髪で救出し、犯行を阻止することに成功した。
厄ネタとは常識を超えた犯罪を繰り返す犯罪者達のことで、新宿署生活安全課第三資料編纂係・通称「三纂(さんさん)」が担当する表沙汰には公表できないオカルト事件の容疑者達だ。

事件がひと段落つき、屍神殿は四乃山財閥の総帥・四乃山呂算(しのやま ろざん)に呼び出された。しかしポルカの中身が本物ではないと即座に見抜かれ、隠し通すことは不可能と判断する。ポルカの事情や自身の正体、事の顛末をすべて呂算に説明することになった屍神殿。
話の流れで呂算はミサキに怒りを向けるが、実はずっとサメのぬいぐるみに憑依していたポルカ本人が、怒っていないことと楽しそうにしてることから毒気を抜かれてしまう。そして呂算はいざというとき、後ろ盾になることを約束してくれた。

同じころ、新宿署警官であり三纂の係長・岩野目 ツバキ(いわのめ つばき)は、数日ほど前に起こった不可解な事件について調べていた。四乃山家襲撃の少し前、児童施設があるビルで火吹き蟲が起こしたとされる火災が発生した。さらに屍神殿が現代に来たばかりの頃、子供達を救出するために使った死霊術が目撃され、SNSでも噂になっていたのだ。岩野目は新たに増えたかもしれない厄ネタに頭を抱える。
考えても埒が明かないと、彼は自身の部下である荒瀬 耿三郎(あらせ こうざぶろう)を連れて、厄ネタ「怪人ソリティア」の聴取に向かった。しかしソリテイアはビルで犯行を起こした火吹き蟲は偽物で只の模倣犯だと語る。すると計ったように四乃山家で犯行を行った偽火吹き蟲が、護送中に「本物」の火吹き蟲に焼かれ始末されたという情報が岩野目のもとに入ったのだった。

『怪人ソリティア』の復帰講演と没落した帝国の国章

怪人ソリティア。
彼は常識の範疇を超えるトリックで数々の事件を起こした後、自ら警察に出頭し、東京拘置所に捕まっていた。しかし火災現場で使用された屍神殿の死霊術に興味を示したソリティアは、岩野目と荒瀬との面会中に脱獄してしまう。見合った対価さえ支払えば飛行船でも情報でも何でも売ってくれる厄ネタ「雑貨殿(ざっかでん)」に依頼して、ソリティアは電波ジャックを行い、自身が脱獄したことを大々的に報道した。
ソリティアにしてやられた岩野目は、厄ネタ案件である火吹き蟲が現れた四乃山家に訪れていた。そこで四乃山ポルカの写真を発見し、最近の厄ネタに関する案件の中心にいるのはポルカか、それとも別で絡んでいるのか怪しむ。だがソリティアのしでかしたことで特別捜査本部を立ち上げることになり、先にソリティアの方を解決する方向で動き出していた。

そんな折、報道を見た連続放火犯であり「本物」の火吹き蟲とソリティアが接触する。彼らは新宿に現れた屍神殿の正体を探るべく手を組んだのだった。
そしてまたしても派手にやらかしてくれるソリティア。新宿に無数に飛び回る飛行船の機体に描かれてあったのは、屍神殿が転生前にいた世界で100年前に滅びたバヤディ帝国の国章だった。
更に事を起こしてから短時間で、ソリティアが影武者として飛行船の上に配置していた人形は狙撃され、マークについて知る何かしらの組織の存在があること、その人間が警察内部にいることがソリティアが流した動画によって仄めかされる。屍神殿にとっては大切な思い出を穢されたようなもので、それを放っておいたまま平穏には暮らせなかった。だが呂算の計らいで屍神殿達のビルに引っ越してきていた、ポルカの年上の姪である四乃山小夜(しのやまさよ)に偶然話を聞かれてしまった。彼女に事情を説明し、理解を得つつ、警察内部に組織関係者がいるというソリティアの流した情報を元に、まずは匠が警察にハッキングを仕掛け調べ始めた。

同じころソリティアは「警察内部にハッキングを仕掛けた者の中で、『明確な目的』を持った探り方をしている者がいる」という情報を仕入れた。発信元である屍神殿が運営している占いのビルまでやってきたソリティアはその夜、屍神殿の正体を探るために忍び込むが、呂算から派遣された四乃山に仕える黒雷(ヘイレイ)という暗殺者一族の出身の少年・雷小幽(れい しゃおゆう)と厄ネタ・レミングスに襲われてしまう。

状況が入り乱れる中、屍神殿の部屋の壁に火吹き蟲が犯行を行う際に必ず書かれる「犯行声明文」が浮かびあがる。混乱する屍神殿に、火吹き蟲が電話で接触してきた。そして屍神殿にとって信じられない言葉を口にする。
「お前も『サバラモンドの落とし子』か?」
しかしすぐに電話は切れてしまい、何が起こっているのか把握できない屍神殿は困惑する。帝国の国章を勝手に使っている組織の存在、それに繋がる数少ない手がかりを持っているかもしれないソリティアと火吹き蟲。
場は混沌と化す中で、この世界で編み出した死霊術で鎮圧するしようとするが、ソリティアが逃亡の際に使用した煙幕のせいで、異形の魔術は多くの人の目に止まることとなる。

阿牙倉一家と秘密結社「サバラモンドの落とし子」

先日のソリティアの一件で屍神殿は派手に死霊術を使い、多くの人々の目に止まってしまう。「サバラモンド」という単語を聞いた瞬間に怒りを覚えた屍神殿は、歯止めが利かなくなったのだ。前のいた世界でバヤディ帝国の宮廷魔術師の筆頭にいた人物こそが「アリウス・サバラモンド」という屍神殿が尊敬していた人物だった。
例の国章をマークにしている秘密組織が「サバラモンドの落とし子」と名乗り、何か良からぬことを企んでいるなら、絶対に阻止しなくてはいけない。

しかしそこに突然、路上強盗犯が屍神殿のいるビルに潜伏していると警察が捜査に乗り込んでくる。細呂木の助言でビルの地下を調べた屍神殿は、「仲介屋」倉木リサの店で働くバーデンダー・西田(にしだ)の遺体を発見する。咄嗟にビルの隠し通路に遺体を運び、事なきを得た屍神殿だったが、誰かが罠に嵌めようとしていると推測を立てる。

そんな折、匠が渋谷の仲介屋・氷室 久遠(ひむろ くおん)と、裏社会の荒事を請け負う「阿牙倉(あがくら)家」の一人・阿牙倉 百矢(あがくら ももや)に拉致されてしまう。西田の遺体の隠し場所を聞き出そう拷問する氷室だが、駆け付けたミサキと匠の後を追っていた小幽によって阻止される。二人相手に百矢は一人で戦い挑むが、屍神殿によってゾンビから吸血鬼へと進化したミサキによって撃退された。匠の一件はそれで片付いたかのように見えた。
しかしそこに突如現れた百矢の姉である阿牙倉マジリ(あがくら まじり)に、小幽の片腕と片足がオシャカにされてしまう。ミサキが反撃するも百矢の比ではない強さに圧倒される。今回は痛み分けで見逃してもらったが、恐らく屍神殿よりも強いマジリに、ミサキも身震いするのだった。

一方、屍神殿の協力の下、岩野目に重要な情報を話す細呂木。岩野目はかつての上司が生きていたと歓喜するが、例の秘密組織「サバラモンドの落とし子」の手先が、警視正の幅木(はばき)であることを知らされる。荒瀬と二人で幅木を追い詰めるも、火吹き蟲が現れ、状況が悪化。混乱に乗じた幅木に逃げられてしまう。
しかし警察から逃げおおせた幅木は新宿の狙撃手によって絶命した。リサの依頼で幅木の霊を召喚した屍神殿は、サバラモンドの情報を聞き出そうと試みる。だが幅木の非道な行いの断片を見てしまい、怒りのままに処刑しようとする。しかし帝国の皇帝であるフラムに止められ、屍神殿に変わって幅木を断罪した。かつて敵国の死霊術士に操られて、暗殺してしまった親友の霊は、屍神殿と契約しずっと傍で見守ってくれていたのだ。
騒動が落ち着いてきたころ、自身の正体とポルカの事情について小幽に打ち明けた屍神殿は、協力を取り付ける対価として、前の世界から預けられていた傀雷竜(かいらいりゅう)と呼ばれるドラゴンの右腕を移植し、彼から信頼を得ることに成功する。

数日後、占いの館にシヴィルと名乗る新しい訪問者が現れる。シヴィルは「サバラモンドの落とし子」の関係者で屍神殿が同郷であるかどうかを確かめに来たのだ。しかしのその異様な存在感と物言いに屍神殿は、「ゲルドウッド教団」のことを思い出す。
ゲルドウッド教団とは、かつて屍神殿を邪悪なものとして断罪した教団で、神聖であることを謳っている。だが実態は神聖とは程遠い悪質な連中の集まりで、かつて屍神殿と共に暮らしていた身寄りのない子供達も、邪悪な屍神殿と「一緒にいた」という理不尽な理由で虐殺していた。
シヴィルの考えや価値観はまさしく彼らと同等で、屍神殿は戦慄する。だが精霊付きの少女・ルルが乱入してきて占いは中断されてしまい、彼女に憑いている高位の石の精霊に気が動転してしまったことで、ポルカの魂が入っていたサメのぬいぐるみを奪われるという失態を犯してしまう。

「火吹き蟲」の正体と新宿大戦

幅木が残した「サバラモンドの落とし子」について徹底的な捜査に乗り出した岩野目。
資料を探っていると100年前の新宿で起きた火災現場で、複数併設された座敷牢と思しき焼け跡から男女16人の遺体が見つかったという痛ましい事件を見つけ出す。
細呂木が残した資料で火吹き蟲の正体にたどり着いた岩野目達は、100年前に火災現場となった場所で火吹き蟲と対峙する。

サバラモンドが人体実験に果てに起こした監禁殺人事件。秘密保持のために実験体は燃やされ、証拠はすべて隠された。だが燃やされた実験体18体の内2人の男女が生き残り、彼らこそが火吹き蟲の「始まり」だった。
しかしオリジナルとなった2人はすでに亡くなっており、今の火吹き蟲は催眠術で植え付けられた疑似人格で、自分達の意志だけをこの世に繁殖させた存在だった。

彼らの目的は18人もの人間の人生を狂わせた組織への復讐。だが彼らは何の罪もない一般人に憑りついて、事を成そうとしていた。彼らのやり方に激怒した岩野目は一般人を開放する代わりに、自分が「サバラモンド」を潰すことを誓う。

そして屍神殿は本物のポルカの奪還に動いていた。魔力を十分に補充し、四乃山との協力を取り付け、いよいよ動こうとしたとき、シヴィルが屍神殿を訪ねてくる。彼の話の流れでポルカと屍神殿の母親が同じであり、異父兄弟であることが明かされ、事実に驚きながらも懐かしさを感じた屍神殿。そして「弟を返してもらう」とシヴィルとの戦闘を開始する。
だが今回の一件に大切な友達を巻き込んだことに罪悪感を抱いた屍神殿は、戦闘が終わった姿を消そうと考える。しかし聞いていた匠が激高し「友達をなめるな」と屍神殿を一喝する。最初は屍神殿の力に確かに恐怖を抱いていた匠だったが、彼の平穏に暮らしたいという願いには心のどこかで共感していたのだ。「必要以上に悪ぶることも、善人ぶることもない。やりたいように全力でやれよ」と背中を押された屍神殿は、自分の我儘のために力を契約した帝国の宮廷魔術師達の霊魂を召喚する。

力を持った化け物はこの世界にいるべきではない、何故世界を変えようとしない。平穏など力に対する侮辱だと叫ぶシヴィル。彼は幼い頃に現代に連れてこられ、故郷のことは資料の中でしか知らなかった。生まれた世界を焦がれるシヴィルにとって、屍神殿の「平穏に生きたい」という言葉は理解できないものだった。
シヴィルの訴えを静かに否定した屍神殿は、フラム達の協力により、シヴィルを止めることに成功する。そして屍神殿が召喚した精霊術士であるルフによって、暴走していた精霊も静まり、新宿を巻き込んだ対戦は屍神殿達の勝利によって幕を閉じたのだった。

死体探し

渋谷の仲介屋・氷室が姿を消し、後釜としてその座に就いたのは、阿牙倉一家の末弟の阿牙倉夢路(あがくら ゆめじ)。彼はポルカの小学生からの幼馴染で友人だった。しばらく会っていないポルカの近況が気になる夢路だが、仲介屋として前任者である氷室が抱えていたたくさんのトラブルを処理しなくてはいけなかった。
そのうちの一つが「死体探し」と呼ばれるもので、数が月前、ある配信者が廃墟巡りをしていた際に行方不明になり、その失踪した男の友人が目撃情報などに懸賞金がつけた。それにつられて若者が次々に捜索に乗り出すが誰一人として帰ってこず、半年だけで30人以上の失踪者を出していた。
実はその廃墟群は「サバラモンドの落とし子」が日本で活動していた時期に拠点にしていた場所で、「人狼」の研究が行われた場所だった。

廃病院の中で調査に乗りだした夢路達は、早速人狼に出くわし戦闘になる。複数人で相手をして優勢かと思えたが、罠にはまり地下の部屋に落とされてしまう。そこには先ほどと同じような人狼達が存在し、迷い込んだ人間達を生きたまま食らっていた。彼らを凌いでいる中、上に繋がる階段を探していた夢路は生存者を見つけ出した。

屍神殿もマジリからの依頼で「死体探し」の廃墟に訪れていた。到着早々氷室の信者に襲撃され、止むを得ず廃病院に逃げ込む屍神殿達。あれだけ騒げば警察が来るかもしれないと、彼は屋上の霊達から魔力を補充し、人払いの結界を張るために一度ミサキ達とは別行動をとる。
しかし魔力を補充しているところを、秋葉原の仲介屋・カタシロに見られてしまう。何とか誤魔化した屍神殿は、人払いの結界を張り、阿牙倉に会いに来たという彼と共に行動するのだった。

『デッドマウント・デスプレイ』の登場人物・キャラクター

主要メンバー

屍神殿(かばねしんでん)

転生した後の姿

転生する前の姿

CV:榊原優希
稀代の死霊術士(ネクロマンサー)。生まれつき死霊の姿を見ることができる〝亜眼〟持ちで死霊術を使えるのもそれが起因している。本名はリズディルシア・レドラジャルフ。世界を滅ぼしかけた厄災「屍神殿」となり、自死できなくなった彼に変わって殺してくれる者を待ち続け、ついに同じ〝亜眼〟持ちである「厄災潰し」シャグルアに討伐された。
同時に研究し続けた転生の秘術を発動させ、現代の新宿に転生した。憑りついた「四乃山ポルカ」の体と戸籍を借り、死霊術を生かして占い師として生計を立てている。
ずっと戦争で生きていたからか平穏な日々に憧れており、仰々しい名前とは裏腹に争いを好まない穏やかな性格。子供や友達を大事にしており、それ以外にはドライな割り切った価値観を持つ。また共感性が高く、身内だと思ったものには自分のすべてを預けてしまい、それを侵されたときは歯止めが利かなくなるという危うい一面もある。
世界の敵になってしまったきっかけは、一緒に暮らしていた子供達を「自分と一緒にいたから」という理不尽な理由で虐殺されたその報復によるもの。

四乃山 ポルカ(しのやま ぽるか)

CV:榊原優希
16歳の細身の少年。何者かの依頼を受けたミサキによって暗殺されるが、直後屍神殿が宿ったことによって復活。本人の魂はまだ体に残っていたため、サメのぬいぐるみを依り代に生活している。周りからは「真ポルカ」と呼ばれている。
度を超えたお人好しで自身を殺したミサキを許したり、自分の体を借りている屍神殿に文句の一つも言わない。大手企業グループ四乃山財閥当主の次男坊である。
実は屍神殿と同じ母を持ち、彼とは異父兄弟のため精霊の姿が見えている。屍神殿がポルカの体に転生できたのは血を分けた弟だったから。

崎宮 ミサキ(さきみや みさき)

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