本田透(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

本田透(ほんだ とおる)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公である。両親を失いながらも、前向きに生きる少女。他人を思いやり、相手をあるがままに受け入れる慈悲深さを持つ。天然ボケの気があり、ずれた言動も多いが本人が言う所の頑固さも持ち合わせている。十二支の呪いに苛まれる草摩(そうま)家と関わりを持つ中、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」を救いたいと願うようになる。

CV:若葉紫(旧アニメ版)/今井由香(旧アニメ版幼少期)、坂本真綾(新アニメ版)

草摩家の当主にして、十二支を統べる神に当たる存在。特別な存在として尊ばれるが、母との確執、父晶の言い残した言葉が元で「神ではない自分には価値がない」と思い込んでもいる。神と十二支との切れぬ絆に固執するあまり、「どんなに扱っても自分の下に帰ってくる」と証明するために物の怪憑きたちの心身に傷を与え続けてきた。母の意向により生まれた時から男性として育てられてきたが、実は女性。このことを知るのは一族の中枢のみで、物の怪憑きも慊人より年下の者は知らない。
透が紫呉の家に同居するのを許したのも、絆を証明するため。透のことを「ブス」、「下衆」と呼び蔑んでおり、彼女が猫憑きの真の姿を見ても逃げなかったと聞いて透のことも化け物だと口にした。
終盤で次々と呪いが解けていく中、自分も変わっていかなくてはいけない現実に直面する。紅野の腰を刺し、次いで透を殺そうとするが、慊人の不安を見抜いた透から歩み寄る言葉をかけられた。直後透は崖が崩れたことで転落し、意識を失う。慊人は紫呉らに助けを求め、後に透の見舞いに向かい「お前が羨ましかった」と言った。
自分を責めずに許した紅野や、改めて友達としての付き合いを望んだ透の言葉に後押しされたこともあり、十二支の神という約束された絆に縋る立場をやめることを決意。その後は、当主として呪いから解放された物の怪憑きたちを守ることになる。

旧アニメ版では、原作のストーリーが核心に触れる前の制作、放送だったため男性のような声で話していた。この時は十二支の呪いを一手に受け、長くは生きられないとの設定だった。透から苦しみを思いやる言葉を掛けられて、その後は彼らに干渉しなくなった。

renote.net

白木繭子(しらき まゆこ)

CV:進藤尚美(旧アニメ版)、生天目仁美(新アニメ版)

透の担任教師。ぶっきらぼうな物言いもするが、生徒想いで皆からは慕われている。透のことも心配しており、三者面談の際就職を希望する彼女に奨学金のことも含め進学の選択肢を提示。就職したいとの透の意思を確認、尊重した他、「あまり一人でしょい込むなよ」と言った。
大学時代紫呉と交際しており、彼の人柄は知っている。その為、透が紫呉を信頼していることを憂えていた。

皆川素子(みながわ もとこ)

CV:清水香里(旧アニメ版)、豊口めぐみ(ドラマCD版)、M・A・O(新アニメ版)

透たちより1学年上。プリ・ユキのリーダーでもある。由希が入学してきた時から彼に片想いをしており、突如草摩家の面々と親しくなった透に嫉妬する。1度「本田透駆除作戦」と称し、彼女よりも電波を操る咲を片付けようと動いたことがある。

真鍋翔(まなべ かける)

CV:江口拓也(新アニメ版)

海原高校生徒会副会長。お調子者で、由希や他の生徒会メンバーを振り回すこともある。
恋人の小牧(こまき)は、今日子の事故の加害者遺族に当たる。小牧も事故で父を失ったにも拘らず、透だけが同情されている点に納得がいかなかった。今日子の葬式で透に「あんただけが世界の不幸を背負ってると思うなよ」と声を掛けた。この時、小牧から「どっちが不幸かで勝っても嬉しくない」と言われている。
高校で透と再会したが、彼女には忘れられていた。

renote.net

本田透の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「背中についているのかもしれません」

由希と夾がいがみ合いながらも互いを羨ましく思っていることを知った透は、彼らには素敵な所があるのに何故羨望しつつも反発し合うのかと思う。そんな折、夾がおにぎりをうまく握れるのを見た透は感心する。「できるのと美味いのは違う」と、おにぎり作りの腕にはさして価値を見出さない夾を見て、透は「素敵なことに変わりはないのに」と思う。
夾の背中を見た透は、「もしかしたら、背中についているのかもしれません。例えば人の素敵というものがオニギリの梅ぼしのようなものだとしたら、その梅ぼしはせなかについているのかもしれません」と言う。皆自身の長所(梅干し)を持つものの、それは背中にある為見えない。他者の梅干しが見えるから人を羨む。そう語った上で、透は夾の背中にも素敵な梅干しが見えると口にする。
夾は赤面しつつも「もっとましなもので例えろ」と言い、透に「ついてるぞ。お前の背中にも、梅ぼし。俺にも見えるぜ」と返した。
透のまっすぐな性格が分かるセリフ。

猫憑きの試練を乗り越えた透と夾

猫憑きにはもう1つの姿がある。数珠をしていないと腐臭を放つ醜い異形となり、それが元で一族から疎外される。夾にとっては母の自殺のきっかけであり、自分の人生を「猫憑きとして生まれた時点で終わっている」と感じさせる要因であった。透との生活に居心地を覚える夾だが、それだけに彼女に真の姿を知られたくないとの気持ち、見られたら透にも拒絶されるとの恐怖も生じていた。
夾の真の姿を目の当たりにした透は腐敗臭に嘔吐し、恐ろしい姿に慄く。それでも夾を追い、自分を拒絶する彼の腕を取った。今の夾の声、姿は彼とは思えず、怖い。それでも夾の辛さを一緒に分かっていきたい、一緒に暮らしたいと透は気持ちを吐露した。
実の親にすら疎まれた異形と化しても、夾の良さを知るがゆえに彼と離れたくない透の想いが夾のトラウマを1つ癒した。透の名を呼び、彼女を抱きしめ猫の姿となって眠り込む夾と、そんな彼を抱いて戻ってきた透。2人が猫憑きの試練を1つ乗り越えたことを示すシーンである。

「私、譲りません」

今日子の墓前で夾から「卒業したらここを離れたいと思ってるんだ」「もっと(世の中と)関わりたい。試してみたい自分を。できれば、お前と一緒に」と言われた透。藉真の知人の道場に働きながら通う、貧乏生活をするかもしれない、友人たちとも気軽に会えなくなるとも言われたが、「私これでも譲れないことならば決して譲りませんよ。結構頑固なのです」と返した。今日子が死の間際に放った「許さない」の言葉も夾を恨んでのことではないと言い切り、「私、譲りません」と透は言った。
夾と共に人生を歩むという透の決意、穏やかな言葉ながらも強い意志が伺える。

本田透の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ninja
ninja
@ninja

Related Articles関連記事

フルーツバスケット(フルバ)のネタバレ解説・考察まとめ

フルーツバスケット(フルバ)のネタバレ解説・考察まとめ

『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画作品。白泉社の『花とゆめ』で、1998年16号から2006年24号まで連載。2001年にアニメ化され、2019年には全編が再アニメ化された。同級生の草摩由希が住む草摩家の分家宅へ居候することになった、主人公の本田透。そこから物の怪憑きの体質を持つ草摩家の人々と関わっていくことになる。略称は『フルバ』・『フルバス』。2009年には劇団スタジオライフにより舞台化された。

Read Article

フルーツバスケット(フルバ)の草摩家・草摩一族まとめ

フルーツバスケット(フルバ)の草摩家・草摩一族まとめ

『フルーツバスケット』とは、高屋奈月による漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。母と家を失いテント暮らしをしていた女子高生の本田透は、十二支の呪いに取り憑かれた一族・草摩家と関わりを持つようになる。学校で王子と慕われる由希、幼い頃から由希をライバル視する夾を始め、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた者たちやその関係者、彼らが関わる人々の心の傷や救済を描く。本項では、草摩家とその一族についてまとめる。

Read Article

フルーツバスケットの恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

フルーツバスケットの恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『フルーツバスケット』とは、恋愛要素が強いロー・ファンタジー漫画。作者は高屋奈月である。公式略称は「フルバ」、「フルバス」など。1998年に白泉社の『花とゆめ』にて連載がスタート。2006年に完結した。2001年にTVアニメ化され、2019年にキャストなどを一新して再びTVアニメ化された。主人公に女子高生・本田透(ほんだ とおる)を始めとする魅力溢れるキャラクターが多数登場。キャラクター同士の時に甘く、時に苦い恋愛模様が描かれている。

Read Article

フルーツバスケット(フルバ)のあらすじ・ストーリーまとめ

フルーツバスケット(フルバ)のあらすじ・ストーリーまとめ

『フルーツバスケット』は日本の漫画家・高屋奈月による少女漫画。通称は「フルバ」。1998年に白泉社の『花とゆめ』で連載を開始し、2006年に完結した。単行本は全23巻。 主人公の本田透は高校に入学して間もなく母親を交通事故で亡くしてしまった。ひょんなことから透は同じ高校に通う草摩由希が暮らしている家に厄介になる。草摩家は代々続く名家。そんな名家には十二支にまつわる重大な秘密があった。透は草摩家の人間と関わるようになっていき、その母性あふれる優しさで心の傷を癒やしていくのだった。

Read Article

草摩夾(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩夾(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩夾(そうま きょう)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の仲間になれなかった猫の物の怪憑きの少年である。仲間外れの存在として、幼い頃より一族中から疎外されてきた。神と同じく尊ばれる子憑きの草摩由希に勝つことを望み、彼との仲は良くないが本心では互いを羨んでいる。ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、根は優しく由希以外の人物に意味なく喧嘩を売ることはしない。ヒロイン本田透を気遣い、彼女と惹かれ合うようになる。

Read Article

本田今日子(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

本田今日子(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

本田今日子(ほんだ きょうこ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、主人公・本田透の母である。旧姓は勝沼。「赤い蝶」の異名を持つ伝説的なヤンキーだったが、結婚してからは落ち着き、子煩悩な母親になった。今日子自身は物語開始時点で故人だが、それでも度々透やその友人・魚谷ありさの話題に上るほどに慕われている。透が幼い頃、十二支の始まりの昔話をし、彼女に「十二支になれなかった猫」への愛着を持たせるきっかけになった。

Read Article

草摩紫呉(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩紫呉(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩紫呉(そうま しぐれ)とは、高屋奈月による漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、戌(犬)の物の怪に取り憑かれた人物である。一見すると爽やかな美形で性格も飄々としている。その一方で自身を「最低」と評するように、十二支の神である草摩慊人を自分のものにするという己の野望の為に他者を利用する。といっても完全な悪人ではなく、物の怪憑きを受け入れる本田透を巻き込むことへの罪悪感も口にした。職業は小説家で、時たま迷い、悩む若者たちに道を示すこともある。

Read Article

草摩潑春(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩潑春(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩潑春(そうま はつはる)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の丑(牛)の物の怪に取り憑かれた人物である。普段はつかみどころのない印象ながら優しく、他者を気遣うことが多い。しかし、キレると好戦的な「ブラック春」と呼ばれる状態になる。特徴的な白髪は地毛。幼い頃、自分のコンプレックスを拭ってくれた子(鼠)憑きの草摩由希を特別視し、彼を心配している。午(馬)の物の怪憑きである草摩依鈴とは相思相愛だが、互いを想い合うが故の障壁もある。

Read Article

草摩依鈴(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩依鈴(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩依鈴(そうま いすず)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、午(馬)の物の怪に取り憑かれた人物である。他者に手厳しい態度を取るが、その実は恋人の草摩潑春を呪いから解放し、主人公本田透を傷つけまいとする優しい性格。1人ですべてをしょい込む傾向にある。その一方、軽率で詰めの甘い一面もある。当初はロングヘアだったが、十二支の神に当たる草摩慊人に髪を切られてからはショートヘアになった。

Read Article

草摩はとり(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩はとり(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩はとり(そうま はとり)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する十二支の辰(龍)の物の怪に取り憑かれた人物で、草摩家の主治医である。当主の草摩慊人や父の命令に従い、十二支の呪いを知った人物に「記憶の隠蔽」と呼ばれる催眠術を施してきた。クールな見た目と物言いが特徴的だが性格は優しい。主人公の本田透が草摩家に深入りすることで元恋人の草摩佳菜のように傷つかぬよう、これ以上関わるなと忠告した。数百年続く神と十二支の絆を「呪い」と表現した、作中最初の人物。

Read Article

草摩紅葉(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩紅葉(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩紅葉(そうま もみじ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の卯(兎)の物の怪に取り憑かれた人物である。ドイツ人とのハーフで、金髪と愛らしい外見が特徴。明るい性格も相まって人に好かれやすい。「神と十二支の絆」という呪いが元で母から拒絶され、その記憶からも消えてしまう。それでも、両親の心中を思いやる優しい心を持つ。主人公の本田透に想いを寄せるが、猫憑きの草摩夾と両想いなので告白はしなかった。作中において呪いが解け、改めて自分の人生を進む。

Read Article

花島咲(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

花島咲(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

花島咲(はなじま さき)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』の登場人物。主人公・本田透の友人である。表情に乏しく無口だが、友達想いで透を大事に思っている。「電波」と呼ばれる特殊な波長を読み取り、操る能力を持つ。透やもう1人の友人の魚谷ありさには寛容だが、その他の人物に対しては容赦ない毒舌を浴びせる他、お仕置きと称する「毒電波」を浴びせることもある。電波の力を操り切れなかった小学生時代、クラスメイトを殺しかけたと思い込み、贖罪として黒い服を着るようになった。

Read Article

草摩慊人(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩慊人(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩慊人(そうま あきと)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する十二支の神に当たる人物で、草摩家の当主である。十二支の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」たちを絆という呪いで縛り付け、その心身を徹底的に痛めつける。登場時より不穏な言動が多かったが、本当は誰よりも絆に縛られ苦しんでいた。母の草摩楝の命令で男性として育てられたが、実は女性。主人公本田透との出会いが元で加速する環境の変化に怯えるも、最終的にすべてを受け入れる。

Read Article

草摩由希(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩由希(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩由希(そうま ゆき)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の子(鼠)の物の怪に取り憑かれた人物である。容姿端麗で文武に優れ、学校では「王子様」と称されファンクラブまで存在する。しかし、神である草摩慊人の虐待や、兄を始めとする他の物の怪憑きの拒絶もあって本人の自己肯定感は低い。それでも、ヒロイン本田透との生活の中で徐々に変わろうと努力する。猫憑きの草摩夾との仲は険悪だが、一方で誰とでも仲良くなれる夾に憧れを抱いていた。

Read Article

草摩綾女(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩綾女(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩綾女(そうま あやめ)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する巳(蛇)の物の怪憑きで、主要人物の1人の草摩由希の兄である。女性と見まがうロングヘアと美貌、詩的かつ大仰な口調と振る舞いが特徴。学生時代、己の自由と引き換えに由希を無視していたことを後悔しており、関係改善に努める。同級生の草摩紫呉と草摩はとりとは「真のマブダチトリオ」を自称する。洋裁店を営んでおり、店員の倉前美音とは恋仲でもある。

Read Article

草摩杞紗(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩杞紗(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩杞紗(そうま きさ)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の寅(虎)の物の怪に取り憑かれた人物である。登場時は特徴的な髪や目の色が原因で中学でいじめに遭い、失語症を患い不登校状態にあった。主人公の本田透によって心を救われ、再び学校に通い出す。その後は透を「お姉ちゃん」と呼び慕う。未(羊)憑きの草摩燈路と仲が良かったために当主の草摩慊人に暴行を受け、燈路との仲が気まずくなっていたが、後に和解し、恋仲となった。

Read Article

草摩利津(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩利津(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩利津(そうま りつ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、申(猿)の物の怪に取り憑かれた人物である。男性だが、精神的な負荷が軽くなるとの理由で女装をしている。自責思考が強く、事あるごとに「ごめんなさい」と取り乱す。自分に自信がないが、猿の特性で身体能力は高い。また女装姿に全く違和感がなく、主人公の本田透からは女性だと思われていた。後に、親類で作家の草摩紫呉の担当編集である満と交際を始める。

Read Article

草摩紅野(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩紅野(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩紅野(そうま くれの)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の酉(鳥)の物の怪に取り憑かれた人物である。実はとうの昔に「十二支と神の絆」という呪いから解放されているが、当主にして神の草摩慊人を見捨てられず取り憑かれたフリをしている。慊人が望まなくなるまで傍にいると決めていたが、コンビニ店員の魚谷ありさに心惹かれる。他の物の怪憑きに訪れる変化を後押しし、慊人にも変わる現実を受け入れさせようとした。

Read Article

草摩藉真(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩藉真(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩藉真(そうま かずま)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』の主要人物の1人・草摩夾の養父であり、武術の師匠である。幼い頃、十二支に入れなかった猫の物の怪に取り憑かれた祖父を残酷な言葉で拒絶。祖父の死後、新たに生まれた猫憑きの草摩夾を見て、その環境の理不尽さを思い知る。母を失い、父からも拒絶された夾を引き取ったのは贖罪の為だったが、次第に父性が芽生えていった。祖父のように幽閉される未来から夾を救おうとした。

Read Article

草摩燈路(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩燈路(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩燈路(そうま ひろ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、未(羊)の物の怪に取り憑かれた人物である。物の怪憑きとしては最年少。次々と嫌味を繰り出す毒舌家で、年齢も相まって生意気な印象を与える。その一方、幼さ故の浅慮や無力さから、大好きな草摩杞紗を守れない自分へのいら立ちも感じている。杞紗と仲が良い主人公の本田透に嫉妬するが、透からの励ましもあり毒舌攻撃はしなくなる。失敗と成長を繰り返す中、妹の日向が誕生し、杞紗との仲も前以上に良くなっていった。

Read Article

本田勝也(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

本田勝也(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

本田勝也(ほんだ かつや)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透の父である。教育実習生時代、不良だった勝沼今日子と出会い、彼女の寂しさに寄り添う。今日子と惹かれ合い、彼女の中学校卒業と同時に結婚。普段は敬語で話すが、本気で今日子と向き合う時などは強い口調となる。透が幼い頃、風邪をこじらせ病死。透が父のように少し変わった敬語を使うのは、「似ていない」と言われた父に少しでも近づこうとしたためで、彼女の記憶にないながらもその人格形成に影響を与えた。

Read Article

魚谷ありさ(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

魚谷ありさ(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

魚谷ありさ(うおたに ありさ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透(ほんだ とおる)の友人である。透からは「魚ちゃん」と呼ばれる。昔ながらのヤンキーといった風体だが、不良行為はとうに卒業した。友達想いの情に厚い性格で、もう1人の友人・花島咲(はなじま さき)と共に透を見守る。透の母・本田今日子(ほんだ きょうこ)に憧れと恩義を感じ、彼女の死後も慕っている。バイト先で草摩紅野(そうま くれの)という人物に出会い互いに惹かれるが、事情があって会えずにいた。

Read Article

真鍋翔(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

真鍋翔(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

真鍋翔(まなべ かける)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主要人物・草摩由希の友人である。海原高校の副生徒会長を務める。役職に似合わず軽い性格の持ち主で、度々由希を困惑させる。ふざけた言動が多いが、異母妹の倉伎真知を気遣ってもいる。誰かのために動こうとすることもあるものの、空回りしてしまうことも多い。とはいえ、由希が翔の明るさや前向きさに救われている点があるのも事実で、由希とは親友となる。

Read Article

草摩楽羅(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩楽羅(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

草摩楽羅(そうま かぐら)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、亥(猪)の物の怪に取り憑かれた人物である。猫憑きである草摩夾の妻になると公言し、可憐な美少女ながら、猪さながらの猛アプローチを繰り返す。夾を追いかけ始めた本当の理由は、彼の「真の姿」に怯えて逃げた過去をなかったことにする為だった。辻褄合わせで始まった恋だが、いつしか本当に夾を愛するようになっていた。夾の気持ちが主人公の本田透に向いていることもあり、最終的に身を引く。

Read Article

花島恵(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

花島恵(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

花島恵(はなじま めぐみ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の登場人物である。主人公本田透の友人・花島咲の弟で、姉と同じで表情に乏しく、トーンダウンした声で話す。特殊な能力を持つために苦しむ咲を見守り、彼女を想ってくれる人が現れることを願っていた。姉の能力解明の研究の中、人を呪う術を身に着ける。その他の点では普通の少年。本人が言うには世渡り上手で、いじめにはあっていない。咲に付き合ってき始めた黒を基調とした服を、「落ち着くから」と着続けている。

Read Article

愛おしくて涙溢れる物語『フルーツバスケット』十二支、神まとめ

愛おしくて涙溢れる物語『フルーツバスケット』十二支、神まとめ

『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画及びそれを原作とするアニメ作品です。母を失くして一人テント暮らしをする女子高生、本田透。透はひょんなことから十二支の物の怪に取り憑かれた一族、草摩家と関わることになります。可愛い絵柄とタイトルに惹かれて買ってみたら結構ドロドロ?しかし救済もあれば爽やかな部分もある。色々と人生について考えさせてくれる名作です。この作品のキモである「神」と「十二支」についてまとめました。

Read Article

【フルーツバスケット】まだ終わってなかった!続編がある面白い少女漫画まとめ【ママレード・ボーイ】

【フルーツバスケット】まだ終わってなかった!続編がある面白い少女漫画まとめ【ママレード・ボーイ】

『フルーツバスケット』や『ママレード・ボーイ』など、世の中の女性たちがみんな夢中になった少女漫画の数々。連載が終わってしまった時には、なんだか自分の半身が失われてしまったほどの寂しさを感じた方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに朗報!なんと、かつての人気少女漫画に続編が登場しているのです。あの頃子どもだった主人公たちも立派に成長して、なんだか感慨深いですね。

Read Article

目次 - Contents