本田透(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ

本田透(ほんだ とおる)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公である。両親を失いながらも、前向きに生きる少女。他人を思いやり、相手をあるがままに受け入れる慈悲深さを持つ。天然ボケの気があり、ずれた言動も多いが本人が言う所の頑固さも持ち合わせている。十二支の呪いに苛まれる草摩(そうま)家と関わりを持つ中、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」を救いたいと願うようになる。

CV:三石琴乃(旧アニメ版)、釘宮理恵(新アニメ版)

亥年(猪)の物の怪憑き。夾と結婚すると言い、彼にまとわりつく。それは幼い頃、猫憑きの真の姿に怯えて逃げ出した自分をなかったことにする為のつじつま合わせの恋だった。
透と出会った当初、猫年ファンの彼女に嫉妬をしたが「誰かを愛せるのは素晴らしい」と言われたのもあって打ち解けた。夾の真の姿を見た上で、それでも彼を追う透を見て自分の気持ちがつじつま合わせだったことを認めつつ、透に託そうとの気持ちも芽生える。
藉真の家で、夾がいない時に彼を好きだと言った透を殴り、「そういうことは本人に言いなさい」と焚きつけた。

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草摩紅葉(そうま もみじ)

CV:長沢美樹(ドラマCD版)、斎藤彩夏(旧アニメ版)、潘めぐみ(新アニメ版)

「卯(兎)」の物の怪憑き。透より1学年下。ドイツ人とのハーフで、ドイツ語交じりで話す。社交的な性格をしており、高校では愛らしい容姿もあって男子からも女子からも愛されている。
透のバイト先であるビルの社長の息子で、初めて彼女に出会ったのもビルの中であった。透のことを「ママみたいで安心する」と評した。
見た目は幼いが精神性は高く、自身が母の記憶から消えてしまったことに対する一連の出来事の本音(母にも忘れることなく、辛い記憶と戦ってほしかった)を「僕だけの我が儘」と透にのみ打ち明けた。避暑地では慊人から透を守ろうと立ち向かった。また、紅野に会う為に本家にやってきた透に紅野の住所を教え、「誰かに見つかったら僕の名前を出すんだよ」と念を押した。
透への想いはいつからか恋愛感情になっていたが、彼女の気持ちが夾に向いていると知っていた為想いを伝えることはなかった。高校入学時は女子の制服にハーフパンツという出で立ちだったが、2年に進級時急に背が伸びた為男子の制服を着るようになった。そんな中で呪いから解放されるが、それでも透の恋人になれるわけではなく、皆と無条件で繋がれた絆を失い孤独な存在となる。

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草摩はとり(そうま はとり)

CV:井上和彦(旧アニメ版)、興津和幸(新アニメ版)/長谷川育美(新アニメ版幼少期)

辰(龍)の物の怪憑き。草摩家の主治医で、本人曰く半分は慊人の世話をしている。記憶の隠蔽術を施す。
透のことは「本田君」と呼ぶ。一度透を本家に呼び、「これ以上草摩家に関わるな」と釘を刺した。それは、物の怪憑きである自分と関わったがために心に傷を負った元婚約者の佳菜(かな)のようになってほしくないとの気遣いからであった。はとり自身は佳菜との婚約の話を聞いた激昂した慊人により左目に失明に近い傷を負うが、彼女を恨むことも責めることもしていない。
変身後の姿は体長8cmのタツノオトシゴ。透、佳菜共に変身後のはとりを見た際、水に入れるか海水に入れるかと取り乱した(佳菜は湯に入れた)。このことと、「雪が溶けたら何になるか」との問いの答えが佳菜と同じだったことから透に佳菜の面影を感じてもいる。

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草摩杞紗(そうま きさ)

CV:名塚佳織(旧アニメ版)、上田麗奈(新アニメ版)

「寅(虎)」の物の怪憑き。通っている学校では、髪や目の色が原因でいじめられていた。いじめが元で失語症となり、母も心を病んでしまう。
家を飛び出し、虎の姿で潑春に保護された。精神が疲弊した母に問い詰められるが、透の助言で救われる。一時的に紫呉の家に住み、透の気遣いに少しずつ心を開いていく。いじめに立ち向かう決意をし、言葉を取り戻した。その後、透を「お姉ちゃん」と呼び慕い、再会する度抱き合うようになる。慊人が避暑地に訪れた際、透が慊人に接触しないで済むと知って安堵する。

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草摩紅野(そうま くれの)

CV:千葉進歩(まんがDVD版)、梅原雄一郎(新アニメ版)/南真由(新アニメ版幼少期)

酉(鳥)の物の怪憑き。十二支の中では、最後に透と出会った人物。透の知らない所でありさと出会い、互いに惹かれていた。そのことを知った透から、紅葉経由でありさの出演する文化祭の劇の様子が録画されたDVDを渡される。
中学生頃、何の前触れもなく呪いから解放された。ところが、そのことを察した慊人を神ではなく泣いて縋る哀れな少女と認識。突き放すことができず、慊人が望む限り彼女のそばにいると決めた。ありさには会わないが、本音では会いたいと望んでいる。

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草摩藉真(そうま かずま)

CV:井上倫宏(旧アニメ版)/町井美紀(旧アニメ版幼少期)、森川智之(新アニメ版)/七瀬彩夏(新アニメ版幼少期)

先代猫憑きの孫。幼い頃、饅頭をくれようとした祖父に残酷な言葉を吐いたことがある。祖父への贖罪の気持ちもあって夾を引き取った。道場を経営しており、夾には武術の他色々なことを教えたため、彼からは「師匠」と呼ばれる。夾に対し父親のような気持ちが芽生えており、彼が祖父のように幽閉され寂しく逝ってしまうことがないよう心を砕く。
透の目の前で夾の数珠を外し、猫憑きの本来を見せた上で彼女が夾を受け入れてくれること、夾も自分の運命を乗り越えることを望んだ。猫になった夾を抱いて戻った透を見、安堵の表情を浮かべている。
この一件で透に強い感謝の念を抱き、信頼も寄せる。その為、透が呪いを解きたいと言った際「もうあなたには十分していただいた」と心の中で呟いた。藉真の祖母は祖父への同情心から子まで成したが、透の想いが祖母のような同情ではないことを知り安心。

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草摩慊人(そうま あきと)

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『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画作品。白泉社の『花とゆめ』で、1998年16号から2006年24号まで連載。2001年にアニメ化され、2019年には全編が再アニメ化された。同級生の草摩由希が住む草摩家の分家宅へ居候することになった、主人公の本田透。そこから物の怪憑きの体質を持つ草摩家の人々と関わっていくことになる。略称は『フルバ』・『フルバス』。2009年には劇団スタジオライフにより舞台化された。

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『フルーツバスケット』とは、恋愛要素が強いロー・ファンタジー漫画。作者は高屋奈月である。公式略称は「フルバ」、「フルバス」など。1998年に白泉社の『花とゆめ』にて連載がスタート。2006年に完結した。2001年にTVアニメ化され、2019年にキャストなどを一新して再びTVアニメ化された。主人公に女子高生・本田透(ほんだ とおる)を始めとする魅力溢れるキャラクターが多数登場。キャラクター同士の時に甘く、時に苦い恋愛模様が描かれている。

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『フルーツバスケット』は日本の漫画家・高屋奈月による少女漫画。通称は「フルバ」。1998年に白泉社の『花とゆめ』で連載を開始し、2006年に完結した。単行本は全23巻。 主人公の本田透は高校に入学して間もなく母親を交通事故で亡くしてしまった。ひょんなことから透は同じ高校に通う草摩由希が暮らしている家に厄介になる。草摩家は代々続く名家。そんな名家には十二支にまつわる重大な秘密があった。透は草摩家の人間と関わるようになっていき、その母性あふれる優しさで心の傷を癒やしていくのだった。

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草摩紫呉(そうま しぐれ)とは、高屋奈月による漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、戌(犬)の物の怪に取り憑かれた人物である。一見すると爽やかな美形で性格も飄々としている。その一方で自身を「最低」と評するように、十二支の神である草摩慊人を自分のものにするという己の野望の為に他者を利用する。といっても完全な悪人ではなく、物の怪憑きを受け入れる本田透を巻き込むことへの罪悪感も口にした。職業は小説家で、時たま迷い、悩む若者たちに道を示すこともある。

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花島咲(はなじま さき)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』の登場人物。主人公・本田透の友人である。表情に乏しく無口だが、友達想いで透を大事に思っている。「電波」と呼ばれる特殊な波長を読み取り、操る能力を持つ。透やもう1人の友人の魚谷ありさには寛容だが、その他の人物に対しては容赦ない毒舌を浴びせる他、お仕置きと称する「毒電波」を浴びせることもある。電波の力を操り切れなかった小学生時代、クラスメイトを殺しかけたと思い込み、贖罪として黒い服を着るようになった。

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草摩杞紗(そうま きさ)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の寅(虎)の物の怪に取り憑かれた人物である。登場時は特徴的な髪や目の色が原因で中学でいじめに遭い、失語症を患い不登校状態にあった。主人公の本田透によって心を救われ、再び学校に通い出す。その後は透を「お姉ちゃん」と呼び慕う。未(羊)憑きの草摩燈路と仲が良かったために当主の草摩慊人に暴行を受け、燈路との仲が気まずくなっていたが、後に和解し、恋仲となった。

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草摩利津(そうま りつ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、申(猿)の物の怪に取り憑かれた人物である。男性だが、精神的な負荷が軽くなるとの理由で女装をしている。自責思考が強く、事あるごとに「ごめんなさい」と取り乱す。自分に自信がないが、猿の特性で身体能力は高い。また女装姿に全く違和感がなく、主人公の本田透からは女性だと思われていた。後に、親類で作家の草摩紫呉の担当編集である満と交際を始める。

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草摩紅野(そうま くれの)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の酉(鳥)の物の怪に取り憑かれた人物である。実はとうの昔に「十二支と神の絆」という呪いから解放されているが、当主にして神の草摩慊人を見捨てられず取り憑かれたフリをしている。慊人が望まなくなるまで傍にいると決めていたが、コンビニ店員の魚谷ありさに心惹かれる。他の物の怪憑きに訪れる変化を後押しし、慊人にも変わる現実を受け入れさせようとした。

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草摩藉真(そうま かずま)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』の主要人物の1人・草摩夾の養父であり、武術の師匠である。幼い頃、十二支に入れなかった猫の物の怪に取り憑かれた祖父を残酷な言葉で拒絶。祖父の死後、新たに生まれた猫憑きの草摩夾を見て、その環境の理不尽さを思い知る。母を失い、父からも拒絶された夾を引き取ったのは贖罪の為だったが、次第に父性が芽生えていった。祖父のように幽閉される未来から夾を救おうとした。

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草摩燈路(そうま ひろ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、未(羊)の物の怪に取り憑かれた人物である。物の怪憑きとしては最年少。次々と嫌味を繰り出す毒舌家で、年齢も相まって生意気な印象を与える。その一方、幼さ故の浅慮や無力さから、大好きな草摩杞紗を守れない自分へのいら立ちも感じている。杞紗と仲が良い主人公の本田透に嫉妬するが、透からの励ましもあり毒舌攻撃はしなくなる。失敗と成長を繰り返す中、妹の日向が誕生し、杞紗との仲も前以上に良くなっていった。

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本田勝也(ほんだ かつや)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透の父である。教育実習生時代、不良だった勝沼今日子と出会い、彼女の寂しさに寄り添う。今日子と惹かれ合い、彼女の中学校卒業と同時に結婚。普段は敬語で話すが、本気で今日子と向き合う時などは強い口調となる。透が幼い頃、風邪をこじらせ病死。透が父のように少し変わった敬語を使うのは、「似ていない」と言われた父に少しでも近づこうとしたためで、彼女の記憶にないながらもその人格形成に影響を与えた。

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真鍋翔(まなべ かける)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主要人物・草摩由希の友人である。海原高校の副生徒会長を務める。役職に似合わず軽い性格の持ち主で、度々由希を困惑させる。ふざけた言動が多いが、異母妹の倉伎真知を気遣ってもいる。誰かのために動こうとすることもあるものの、空回りしてしまうことも多い。とはいえ、由希が翔の明るさや前向きさに救われている点があるのも事実で、由希とは親友となる。

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