ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。
湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。
『ガリレオ』の登場人物・キャラクター
メインキャラクター
湯川学(演:福山雅治)
帝都大学物理学助教授(准教授)。理工学部物理学科第十三研究室に所属。帝都大学理工学部卒業。最新作では、教授に昇進した。物理学においては天才的な頭脳を持つほか、かなりの雑学的知識を有する。また、洞察力にもたけている。学生時代のバトミントン部のチームメイトだった草薙俊平が、警視庁捜査一課の刑事になっており、彼が持ち込む不思議な事件を解き明かしていく。その能力を駆使して少ない情報で論理的に解決していくため、いつしか刑事たちから、近代自然科学の父「ガリレオ」の名で呼ばれるようになった。しかし、本人はその呼び名を嫌がっている。端正な顔立ちで、女性が苦手というわけではないが、恋愛遍歴や家族構成は謎のまま。子供は「論理的でない相手と付き合うのは疲れる」との理由で苦手だったが、『真夏の方程式』での少年との交流により克服した。
インスタントコーヒーが好きでよく研究室に来た刑事たちにふるまっている。
ドラマでの演者は福山雅治。ドラマ版では女子学生に人気の設定。スカッシュや料理などの趣味に関しても科学的な根拠で考え解説する。持ち込まれた事件に興味を示した時に、「実に面白い」「実に興味深い」と言う口癖がある。また、未解明な事象に遭遇した際には突如笑い出し、突如真顔になって「さっぱり分からない」と言う。自分の中で全ての謎が解けた際には、頭の中を整理する癖としてチョーク・石・マジックなど目の前にある道具を筆記具として使い、地面など所構わずトリックの証明をするための方程式を記述する。記述後はフレミングの左手の法則を模した左手を顔に当てるポーズを取る。
内海薫(演:柴咲コウ)
若手の女性刑事で草薙の後輩。階級は巡査長。最新作では巡査部長となっている。年齢については明言されていない。無表情で動じないタイプなのでクールなように見えるが、実際は感情的で正義感が強く、女性ならではの勘と理論(そして執念深さ)と優れた観察眼で容疑者を割り出す。勝手に突っ走ってしまい一人で悩むことも。良くも悪くも真相究明に全力を注ぐタイプの刑事で、湯川も一目置いている存在。女性だからという理由で特別扱いされることを嫌っており、登場初期はことあるごとに「私が女だからですか?」と言うことがあった。内海の事情聴取を受けた男性から、「わりと美人だけど、目つきはやたらと鋭い」と評されることもある。
ドラマでの演者は柴咲コウ。刑事になるため、交通課時代にミニスカートをはいて痴漢のおとり捜査をし、65人逮捕したという実績を持つ。草薙に代わって、警察に協力しない姿勢をとっている湯川に興味を惹かせようとする。事件解決のために、かなりのペースで湯川ゼミを訪れているため、ゼミ生の間では「湯川と恋愛関係にある」と思われていた。第2シーズンでは第1シーズンの功績でポルターガイストなどの怪奇現象が多く起こっているアメリカ・オクラホマへ研修のために旅立つ。本人は「湯川先生のせいでこうなった」と不満を漏らしていたが、湯川からゲルマニウム(ダイヤモンドと同じ硬度)を餞別として貰う。研修に行った後も湯川との関わりはあるようで、ティラノサウルスの模型を湯川に送っている。
岸谷美沙(演:吉高由里子)
ドラマ第2シーズンのヒロイン。演者は吉高由里子。内海に代わる湯川の相棒として登場した。
帝都大学法学部卒で、入庁2年目で警部補に昇進したキャリア組。大学時代は薙刀サークルに所属していた。内海の海外研修により警視庁から赴任し、内海本人から湯川の担当を命じられる。性格はかなりの自信家。プライドが非常に高く、年上であろうが、上司であろうが、自分より下だと思った人間は容赦無く見下しタメ口で会話する。そのため草薙や警察関係者から怪訝な目で見られることも。栗林には「万年助手!」とつっかかり、険悪そうな関係に見えるが、湯川に捜査協力をしてもらうためのきっかけとしてよいコンビネーションをみせている。歯に衣を着せない物言いをするが、大学時代の友人曰く「好きな男性の前では別人のようにおとなしくなってしまう」との一面も。学生時代から片思いの「中村くん」は寝言に出てくるほど一途に想い続けている。殺人容疑がかけられた女子高生に対し、気に掛けて接するなど「面倒見のいいお姉さん」という面も持つ。
草薙俊平(演:北村一輝)
警視庁捜査一課所属・巡査部長。帝都大学社会学部卒業で、湯川とはバトミントン部でペアを組んでいた。卒業後、湯川と草薙は互いに忙しく、疎遠になっていたが、シリーズ最初の事件で、力を借りたことをきっかけに、男同士の友情が復活した。以来事件があると湯川に相談しに研究室を訪れる。小説では最初期から登場し、湯川の相棒であり、主に視点主として描かれている。行動力、判断力に優れており、剣道初段、柔道三段の腕前。小説の最新作では警部となり、捜査一課の名刑事となる。
ドラマでの演者は北村一輝。ドラマ版ではサブキャラクターとなっており、出番は少ない。第1シーズンでは、湯川のおかげで事件を解決し、「ミステリーハンター」と呼ばれている。貝塚署から警視庁へ栄転する際に、入れ替わる形で配属された内海へ「事件を解決したのは実は湯川」と告げ、湯川の協力を得るように助言する。ドラマでは女受けがいいという設定。何かと内海のことを気にかけている。第2シーズンでは内海に岸谷を紹介し、岸谷が内海の後任として選ばれたのは彼の意向と思われる。目をかけていた内海とは逆に、岸谷に対しては「性格に難がある」として少し厳しめに接している。
警察関係者
城之内桜子(演:真矢みき)
警視庁の美人監察医。ドラマの第1シーズンに登場。職業柄でもあるが、ほかの刑事が顔をしかめるような状態の死体でも平然としていて、肝がすわっている。湯川とはお互い理系出身ということもあり「こんなに話の合う男は初めて」と評している。内海のよき相談相手、理解者でもある。職場の遺体保存用冷蔵庫に大量のお菓子やデザートを保管しており、よく食べている。家族構成は不明だがクリスマスの夜には一人で職場でおでんと熱燗を食していた。
弓削志郎(演:品川 祐)
第1シーズンに登場。草薙の後輩で内海の先輩。内海と同じ貝塚署の所属で、行動を共にすることが多い。内海に対しては邪険に扱いつつ態度が大きいわりに、死体を見てトイレでえずくなど根は小心者。よくよく調べもせずに犯人を決めつけて捜査していくなど、見当違いな行動も多い。事件の結末に納得がいかないと反発する内海に対し「言うこと聞かない後輩だな」と苦笑しつつ、単独捜査を認めて見送るなど優しい一面も持っている。
太田川稔(演:澤部 佑)
第2シーズンに登場。内海の後輩で岸谷の先輩。貝塚署勤務で岸谷と行動を共にすることが多い。岸谷にはタメ口で話されるなど先輩として扱われていない。岸谷に「あきれた」とツッコミをいれながら、事件捜査をすすめる。ベランダで花を育てている。
時折、事件解決につながるようなヒントをみつける勘の鋭さを持ち合わせている。
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目次 - Contents
- 『ガリレオ』の概要
- 『ガリレオ(小説)』の概要
- 『ガリレオ(ドラマ)』の概要
- 『ガリレオ』のあらすじ・ストーリー
- ドラマ第1シーズン
- 人体発火事件
- 「実に面白い」
- 真相
- ガリレオΦ(エピソードゼロ)
- 湯川が内海と出会う3年前のできごと
- 湯川と草薙の大学時代のエピソード
- 捜査を進めてわかってきたこと
- 真相
- 『ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄ぶ』
- 内海がアメリカへ旅立つ前の最後の事件
- 長野での捜査
- 真相
- もう一つの真相
- ドラマ第2シーズン
- 第1話 『幻惑す』
- 湯川と岸谷の出会い
- 真相
- 『ガリレオ 禁断の魔術』
- 再会
- 湯川の不可解な行動
- 真相
- 『ガリレオ』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 湯川学(演:福山雅治)
- 内海薫(演:柴咲コウ)
- 岸谷美沙(演:吉高由里子)
- 草薙俊平(演:北村一輝)
- 警察関係者
- 城之内桜子(演:真矢みき)
- 弓削志郎(演:品川 祐)
- 太田川稔(演:澤部 佑)
- アイザック(演:安原マリック勇人)
- 大学研究室
- 栗林宏美(演:渡辺いっけい)
- ゲスト出演者
- 金森龍男(演:唐沢寿明)
- 竹田幸恵(演:虻川美穂子)
- 神崎弥生(演:広末涼子)
- 田上昇一(演:香取慎吾)
- 矢島貴子(演:水野美紀)
- 森崎礼美(演:堀北真希)
- 菅原静子(演:深田恭子)
- 前田千晶(演:釈由美子)
- 木島征志郎(演:久米宏)
- 連崎至光 / 石本一雄(演:大沢たかお)
- 真瀬加奈子(演:川口春奈)
- 脇坂睦美(演:大島優子)
- 柳沢忠正(演:田辺誠一)
- 磯谷若菜 / 三上春菜(演:桐谷美玲)
- 野木祐子(演:夏川結衣)
- 小島結衣(演:香椎由宇)
- 神原敦子(演:蒼井優)
- 高藤英治(演:生瀬勝久)
- 真柴綾音(演:天海祐希)
- 『ガリレオ』の用語
- フレミングの左手の法則
- 『ガリレオ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 湯川学「実に面白い」
- 湯川学「考えるという行為は、人間に与えられた最大の楽しみだ」
- 内海薫「刑事のカンです」
- 『ガリレオ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 湯川が偏愛するインスタントコーヒーについて
- ドラマオリジナルキャラクター誕生秘話
- 内海薫
- 岸谷美砂
- 『ガリレオ』のロケ地は京都大学吉田キャンパス
- 原作者 東野圭吾のこだわり
- 『ガリレオ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):福山雅治 「vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜」
- ED(エンディング):KOH+「KISSして」(第1シーズン)
- ED(エンディング):KOH+「恋の魔力」(第2シーズン)
- 主題歌:KOH+「最愛」(映画『容疑者Xの献身』)
- 主題歌:KOH+「ヒトツボシ」(映画『沈黙のパレード』)