ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。
湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。
湯川学「考えるという行為は、人間に与えられた最大の楽しみだ」
原作小説にも、ドラマにも登場する湯川のセリフ。
不可解な事件で、刑事たちがあきらめてしまいそうなときも、湯川は目を輝かせながら「考えるという行為は、人間に与えられた最大の楽しみだ」と言い放つ。考えることをやめることはなく、考えることを人間ならではの楽しみととらえ、あくなき探求心と科学者ならではの思考力で事件を解決に導いていく。
内海薫「刑事のカンです」
ドラマの第1シリーズで、内海が湯川によく発言するセリフ。湯川が内海に事件について意見を求めるとき、内海は自身の意見をのべるのだが、湯川に「それはなぜだ?」きかれると「刑事のカンです」と返すシーンが多い。科学的根拠はなく「理論が破綻している」と湯川に言われつつも、この内海の意見が事件解決のヒントになり、解決につながることもある。ドラマの第1シリーズ最終話では、この刑事のカンが湯川と内海の命を救うことになった。カンは時に科学を超越するのだ。
『ガリレオ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
湯川が偏愛するインスタントコーヒーについて
ガリレオシリーズといえばインスタントコーヒーと言われるほど、インスタントコーヒーが主人公の湯川が研究室で愛飲している飲み物として定着している。ファンの中にはわざわざインスタントコーヒーをいれてから読書や視聴を楽しむ人もいるとか。
ファン向けの企画の商品として「ガリレオ・オリジナルインスタントコーヒー湯川ブレンド」が開発されたこともあるという。
シリーズでインスタントコーヒーが初めて登場するのは『燃える』(『探偵ガリレオ』第1章)。友人でもある刑事の草薙が、捜査のヒントを求めて湯川の研究室を訪ねた際に「とりあえずコーヒーでもいれよう。ただしインスタントだがね。」と描かれている。
湯川はいつも、研究室を訪れる客にインスタントコーヒーをふるまうが、その際に使うマグカップについても描写されている。「何かの景品でもらったと思われる趣味の悪い」マグカップだったり、「あまりきちんと洗っていないことは、見ただけですぐにわかった」と草薙に評されている。また、味に関しても「薄い」「水道水の鉄臭さがたまらなかった」など褒められた味ではないことははっきりしている。
頭脳明晰・運動神経抜群・容姿端麗と完全無欠なように思える湯川の人間らしさをあらわす役割のエピソードとしても、効果的に描かれている。
湯川はなんでも気になったことは徹底的に調べ研究する性格なので、インスタントコーヒーについても「(学生時代に)歴史を調べていたこともあった。自分で作ってみて、やっぱり買った方が合理的だ」と話している。
湯川がインスタントコーヒーの製造の歴史を草薙に語ったエピソードも原作小説に描かれていて、改良に改良を重ねたというインスタントコーヒーの製法とその奥深さについて熱く語っている。「そうはいっても、インスタントはちょっとね」と食い下がる草薙を横目に、「いい香りだ。科学文明の匂いがする。」と語る。このセリフはインスタントコーヒーに対する湯川の考えを表すものとして、ファンの間でとても有名だ。
科学を信じ、科学を愛し愛される湯川を象徴するセリフである。
一度コーヒーメーカーを手に入れた湯川だが、コーヒーメーカーでは「インスタントコーヒーの味が出せない」のが欠点だと言い、「僕はやっぱりこっちがいい」とインスタントコーヒーに戻したエピソードも描かれており、湯川のインスタントコーヒーに対する愛が決定的になっている。
ドラマオリジナルキャラクター誕生秘話
『ガリレオ』にはドラマの制作によってうまれたキャラクターが存在する。
ここではその誕生秘話を紹介する。
内海薫
原作小説では『容疑者Xの献身』まで、内海薫はいっさい登場していない。もともとは刑事の草薙が抱えた難事件を、物理学者の湯川がその科学的見地から事件を解決するという設定の小説だったため女性刑事は登場していなかったのだ。『容疑者Xの献身』がベストセラーとなり、ドラマ制作の話が持ち上がると、「湯川のパートナーに女性のオリジナルキャラクターを使いたい」というドラマ制作者側の要望があった。原作者の東野は「先に自分がその人物を小説に登場させ、その人物の名前を使用する」という条件で快諾し、内海薫が登場した。内海が最初に小説に登場したのは『ガリレオの苦悩』に収められている『落下る』である。
岸谷美砂
岸谷も内海と同じく同じくドラマ発祥のキャラクターだが、こちらは原作には登場していない。なお原作には、岸谷という苗字の人物として、草薙の同じ班に属する先輩男性刑事が登場し、さらに美砂という名の草薙の姪が登場する。両者の名前を組み合わせた可能性がある。
『ガリレオ』のロケ地は京都大学吉田キャンパス
湯川が教鞭をふるっている帝都大学のロケ地は京都大学吉田キャンパスである。第1シリーズ第1話では東京都台東区上野公園内にある東京国立博物館の表慶館も帝都大学として使われていた。
なお、特別編『ガリレオΦ』、第2シリーズでは一橋大学がロケ地になっている。湯川の研究室がある理工学部四号館は東京海洋大学越中島キャンパスの建物である。
原作者 東野圭吾のこだわり
『ガリレオ』が映像化されるにあたって、原作者の東野圭吾は「原作にとらわれず、動機でも人物設定でも自由に変えてください」とドラマ制作者に伝えたという。実際にドラマ第1シリーズの『壊死る』において香取慎吾演じる「田上昇一」は原作とかなり違うキャラクター設定になっている(原作での田上は冴えない町工場の青年であるが、ドラマでの田上は湯川も一目置く天才大学院生という設定だ)。
東野がただひとつ変えないでほしいと伝えたのは「トリック」だったという。東野が大学の工学部出身であることから、トリックは現実に再現可能なモノばかりだという。
『ガリレオ』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):福山雅治 「vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜」
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目次 - Contents
- 『ガリレオ』の概要
- 『ガリレオ(小説)』の概要
- 『ガリレオ(ドラマ)』の概要
- 『ガリレオ』のあらすじ・ストーリー
- ドラマ第1シーズン
- 人体発火事件
- 「実に面白い」
- 真相
- ガリレオΦ(エピソードゼロ)
- 湯川が内海と出会う3年前のできごと
- 湯川と草薙の大学時代のエピソード
- 捜査を進めてわかってきたこと
- 真相
- 『ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄ぶ』
- 内海がアメリカへ旅立つ前の最後の事件
- 長野での捜査
- 真相
- もう一つの真相
- ドラマ第2シーズン
- 第1話 『幻惑す』
- 湯川と岸谷の出会い
- 真相
- 『ガリレオ 禁断の魔術』
- 再会
- 湯川の不可解な行動
- 真相
- 『ガリレオ』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 湯川学(演:福山雅治)
- 内海薫(演:柴咲コウ)
- 岸谷美沙(演:吉高由里子)
- 草薙俊平(演:北村一輝)
- 警察関係者
- 城之内桜子(演:真矢みき)
- 弓削志郎(演:品川 祐)
- 太田川稔(演:澤部 佑)
- アイザック(演:安原マリック勇人)
- 大学研究室
- 栗林宏美(演:渡辺いっけい)
- ゲスト出演者
- 金森龍男(演:唐沢寿明)
- 竹田幸恵(演:虻川美穂子)
- 神崎弥生(演:広末涼子)
- 田上昇一(演:香取慎吾)
- 矢島貴子(演:水野美紀)
- 森崎礼美(演:堀北真希)
- 菅原静子(演:深田恭子)
- 前田千晶(演:釈由美子)
- 木島征志郎(演:久米宏)
- 連崎至光 / 石本一雄(演:大沢たかお)
- 真瀬加奈子(演:川口春奈)
- 脇坂睦美(演:大島優子)
- 柳沢忠正(演:田辺誠一)
- 磯谷若菜 / 三上春菜(演:桐谷美玲)
- 野木祐子(演:夏川結衣)
- 小島結衣(演:香椎由宇)
- 神原敦子(演:蒼井優)
- 高藤英治(演:生瀬勝久)
- 真柴綾音(演:天海祐希)
- 『ガリレオ』の用語
- フレミングの左手の法則
- 『ガリレオ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 湯川学「実に面白い」
- 湯川学「考えるという行為は、人間に与えられた最大の楽しみだ」
- 内海薫「刑事のカンです」
- 『ガリレオ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 湯川が偏愛するインスタントコーヒーについて
- ドラマオリジナルキャラクター誕生秘話
- 内海薫
- 岸谷美砂
- 『ガリレオ』のロケ地は京都大学吉田キャンパス
- 原作者 東野圭吾のこだわり
- 『ガリレオ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):福山雅治 「vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜」
- ED(エンディング):KOH+「KISSして」(第1シーズン)
- ED(エンディング):KOH+「恋の魔力」(第2シーズン)
- 主題歌:KOH+「最愛」(映画『容疑者Xの献身』)
- 主題歌:KOH+「ヒトツボシ」(映画『沈黙のパレード』)