SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜(ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』とは、超能力などを使った特殊な事件を捜査するために設立された、未詳事件特別対策係を舞台にした刑事ドラマ及び原作をもとにした映画である。IQ201の天才刑事と警視庁特殊部隊 (SIT) 出身の捜査官が特殊能力(SPEC)を持つ犯人と対決する姿が描かれている。ドラマ初期にはミステリーなストーリーが繰り広げられ、後半になるとSPECに関わる陰謀劇が中心となっている。2人の刑事の個性的なキャラクターも見どころのひとつだ。

当麻は女子高生のとき、両親と弟を飛行機事故で亡くしていた。そんな当麻のもとに警視庁弐係の近藤という刑事がやってきて「あなたの家族はスペックを持つ者たちに殺された可能性が高い」と言う。その6年後、当麻は刑事になりFBI研修を終え、未詳事件特別対策係へ配属された。

一方、ニノマエは地居により記憶を変えられ、当麻と姉弟だった記憶はなくなり当麻が両親を殺した人物だと思い込まされた。そしてニノマエは当麻を殺害しようとしたが、当麻の親友であるナンシーの能力で当麻は助かった。しかしその後、ナンシーは殺されるのだった。

地居は当麻の記憶を操作し、自分が当麻の恋人であると思わせナンシーの記憶は全て消してしまった。

当麻は石油系メジャーの幹部たちが相次いで心臓発作で急死するという事件の捜査をしていたが、犯人は車椅子に乗った少女だとわかった。この少女はスペックホルダーの抹殺を企むディアブロを殺そうとしていたのだ。少女は皮膚の外から心臓をつかむことができるスペックホルダーだった。しかし少女はニノマエに殺害されてしまう。そしてのことき当麻はナンシーの記憶を取り戻した。

当麻は自分のスペックを使いディアブロを捕まえニノマエを呼び出した。さらに当麻はスペックで殺害された少女を呼び出し少女はディアブロを殺害したのだ。ニノマエはナンシーの電撃とともに炎に包まれるが、時間を止めニノマエはいなくなった。このとき当麻の左手が切断されていたのだ。

2010年SITにいた瀬文が突入する場面に変わる。志村が瀬文に向かって連射したが、志村は自分が打った銃弾で死んだ。この事件により、瀬文は未詳事件特別対策係に配属されるところで終わる。

映画『劇場版 SPEC 結 漸ノ篇』

当麻が自分の血液で文字を書き推理するシーン。

ニノマエたちに誘拐された潤と母親の里子が警察病院で目撃され姿を消した。
その頃、世界の要人たちが集まる秘密会議で「卑弥呼(ひみこ)」はスペックを使って他国に宣戦布告をした。
白服姿のセカイという男は潤と共に行動していたが、潤は子供の姿から大人の女性に変化した。

その頃、野々村係長はプロフェッサーJの作ったシンプルプランのウィルスを入手していたが、他国のスパイに殺害されてしまう。

ある日、当麻の自宅に亡き父の東大時代の後輩であった湯田(とうだ)が訪ねてくる。そして湯田は当麻の父親がパラレルワールドに関わる研究をしていたことで暗殺されたと話す。しかしその後、当麻の祖母がスペックホルダーに操られ自宅を爆発する。その爆発により当麻の祖母は死に、湯田は大火傷を追うのだった。

そんなとき、当麻と瀬文のもとに野々村からシンプルプランのウィルスが届く。そして当麻の知り合いにワクチンを作るよう頼みに行くが、そこに死んだはずの野々村が現れた。しかし当麻は野々村が偽物であると見抜き、野々村の体を使ったスペックホルダーは殺した。

そこに、水を武器にするスペックホルダー城旭斎浄海(じょうきょくさいじょうかい)が現れ当麻はウイルスに感染してしまう。さらに浄海も感染したが、浄海は何者かに殺害されたのだった。

映画『劇場版 SPEC 結 爻ノ篇』

シンプルプランのウイルスはインフルエンザウイルスだと判明した。そしてウイルスを作ったプロフェッサーJが湯田と名乗って当麻の家にやってきたJUDAH(ユダ)だとわかった。

湯田はスペックホルダーの子供たちをシンプルプランウイルスに感染させた。インフルエンザウイルスはスペックホルダーが感染すると死亡させる効果があり、子供たちが苦しむ中当麻も倒れる。さらに当麻のスペックが暴走し当麻は姿を消した。消えた当麻は秘密会議に現れ、要人たちは当麻を見て「ファティマ第三の予言の左手に火の剣を持った天使」と呼んだ。

その頃、瀬文たちの前にセカイと潤が現れた。セカイは肉体を持たない霊体で、この世界を終わらせようと動き出していた。さらにセカイは当麻を呼び出しソロモンの鍵と呼ばれている当麻を使って先人類たちを呼び出そうとした。

そこに卑弥呼が現れる。卑弥呼は当麻に味方するが、セカイが卑弥呼を消そうとした。当麻はスペックでパラレルワールドの世界を繋ぎ、セカイと湯田を押さえ込んだ。自分の体内にセカイと湯田を押さえ込んだ当麻は、瀬文に自分を撃つよう指示する。そして瀬文は当麻の頭を打ち抜いたのだった。

その後、当麻はパラレルワールドの狭間である誰にも見えない世界で漂うだけの存在となった。誰にも存在を気づかれない当麻だったが、瀬文だけは当麻を感じることができ、当麻の腕を掴むのだった。

『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』の登場人物・キャラクター

警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係

当麻 紗綾(とうま さや/演:戸田恵梨香)

警部補。警視庁公安部未詳事件特別対策係(通称:未詳〈ミショウ〉)捜査官。1985年12月24日生まれで、東京都世田谷区経堂出身。

京都大学理学部を卒業し、IQ201と天才的な頭脳の持ち主。日本語・英語・スペイン語を使いこなし、ほとんどのものを見ただけですぐに記憶できる並み外れた記憶力を持つ。まだ出来上がっていないパズルのピースを見ただけで、その数を瞬時に数え、1ピース足りないと指摘したりする。特にコンピューター関係には詳しくハッキングも大の得意。
一方で対人面では、がさつで口が悪い上に喧嘩っ早く、しょっちゅう人を小馬鹿にしたような言動を取る。

2009年の捜査中、一 十一(ニノマエ)との因縁を生んだとある事件で左手首を切断する重傷を負い手術をするが、神経機能が回復せず動かなくなってしまった。よっていつも左腕は三角巾で吊るしている。髪型はボサボサで、同じスーツばかりきている。捜査の際には資料や書道用具、書籍、PCなどなんでもかんでも詰め込んだ赤いキャリーバッグを引いて歩き、車輪でしばしば瀬文の足を轢く。
常に脳を使ってカロリーを消費するため異常なまでの大食いで、毎日のように中華料理店「中部日本餃子のCBC」で好物の餃子を基本10人前ずつ注文し平らげており、常にニンニク臭を漂わせている。加えて極度の味覚音痴。

書道4級で、書道をしながら推理するというスタイルを取っている。事件のキーワードを書き連ねながら頭の中の100万個もの膨大な情報量を整理整頓する形で思考し、それを破って紙吹雪のように舞い上げながら「いただきました」の決め台詞と共に最終的な結論を導き出す。

突飛な言動とは裏腹に、心根は刑事としての使命感を抱き、犯罪を憎む正義感と義憤を抱えた一面も覗かせ「人の道を外れてはならない」という強い信念も持つ。

瀬文 焚流(せぶみ たける/演:加瀬亮)

警部補。未詳捜査官。1974年11月11日生まれ。神奈川県横須賀市出身。
若くして警視庁特殊部隊 (SIT) の小隊長を務めた凄腕。強い正義感と、高圧的で生真面目な軍人気質である。当麻からしばしば筋肉バカとののしられるが、英語と中国語に堪能という一面も持つ。

坊主頭で黒いスーツ、鞄の代わりに口を捻ったくしゃくしゃの紙袋を持ち歩いており、紙幣や逮捕状、時には拳銃を取り出すこともある。口癖は「~なめんじゃねぇ / ~なめんな」(刑事、命など)。
趣味は戦国武将などのジオラマやフィギュアの制作。第1作目の『ランボー』に憧れ、軍事オタク、軍人マニアとなった。

当麻や野々村を初めとした奇人変人揃いの作中においてはかなりの常識人である。冷静かつドライな捜査に徹し、被疑者に対して躊躇なく発砲するなど攻撃的な態度に出ることもある。がさつな当麻には反感を抱き、罵倒や暴力的なツッコミを入れることがしばしばで、気が強く短気な者同士喧嘩になることが多い。というかほとんどいつも喧嘩である。

野々村 光太郎(ののむら こうたろう/演:竜雷太)

未詳事件特別対策係係長で、元捜査一課弐係(通称:ケイゾク)係長。1940年生まれ。定年を迎えた後、嘱託として未詳の係長に就任。

激しやすい部下たちをなだめる温厚な老刑事で、ギャグやボケをかましては瀬文にたしなめられている。不倫相手である正汽雅からは結婚を迫られているが、弁護士の現妻とは離婚調停が進まず板ばさみ状態。弐係時代から現在に至るまで、「雅ちゃん」という名前の何人もの女性と結婚不倫を繰り返していて、毎回「こおっち」と呼ばれている。糖尿病を患っている。

常に好物の柿ピー入りのビンを肌身離さず持ち歩く昼行灯でいまひとつ頼りないが、ここぞという時に刑事としての厳格な一面を見せる。また当麻や瀬文に刑事とは、どう事件や罪と向き合っていけばいいのかなどの的確な助言をする。多数の後輩たちを世話してきた人望の厚さから密かに慕われており、その時代からの愛称としてゴリさんと呼ばれることもある。

吉川 州(きっかわ しゅう/演:北村一輝)

『翔』で未詳に新しく配属された刑事である。元組織犯罪対策部で柄の悪い関西弁で話し、彼を慕う舎弟のパンチパーマの刑事たちが常に捜査に同行する。
マダム陽&陰によりミイラ化され死亡したかのように思われたが、その後お湯をかけ続けられ揉んでもらい蘇生した。しかし時間が経つと再び凍ってしまうようになる。
『結 爻ノ篇』では警視庁屋上から地上へ転落させられ死亡する。

市柳 賢蔵(いちやなぎ けんぞう/演:でんでん)

『翔』で未詳に新係長として配属された刑事である。
実は津田助広の宗家が変装した姿であり、『天』で変装を解き未詳から姿を消した。

警視庁関係者

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るろうに剣心 伝説の最期編(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心 伝説の最期編(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『るろうに剣心 伝説の最期編』(るろうにけんしん でんせつのさいごへん)とは、和月伸宏の人気漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とする実写映画。国家転覆を目論む武装組織との戦いを描いた「京都編」の後半を、オリジナルの展開を交えて映画化したもの。前作と合わせて100億近い興行収入を達成する大ヒットとなった。 明治政府打倒を目論む志々雄真実を倒すため、奥義を修得する緋村剣心。その志々雄は明治政府を脅し、剣心を処刑させることを画策。剣心は否応なく人斬りとして犯してきた罪との対峙を迫られる。

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どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である

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Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Woman』とは、2013年7月から日本テレビで放送された社会派ドラマ。脚本は坂本裕二。主演は満島ひかりで、田中裕子や小栗旬などが出演する。夫を不慮の事故で亡くした青柳小春は、2人の子供を1人で育てることとなる。生活は困窮し、様々な困難に見舞われるも、周囲に支えられながら我が子のために強く生きていく女性の物語。親子愛や現代社会で起こる問題などが描かれており、若者たちへ送る応援歌をテーマとしている。本作は平均視聴率13.6%を獲得し、ドラマの内容や役者の演技が評価され、様々な賞を受賞した。

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BOSS(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

BOSS(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『BOSS』とは2009年と2011年にフジテレビ系の「木曜劇場」で放送された天海祐希主演の刑事ドラマ。 犯罪が多様化する現代で警察が世間のアピールのため、設立した「特別犯罪室」を舞台にアメリカ帰りの訳アリ刑事「大澤絵里子」が各部署で足手まといと言われた刑事たちと難事件を解決していく。 基本的には一話完結型のエピソードとなっており、各結末は意表を突くようなどんでん返しで、ラストまで目が離せない作品となっている。

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エンジェルフライト 国際霊柩送還士(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

エンジェルフライト 国際霊柩送還士(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』とは2023年3月よりAmazon Prime Videoにて配信中の日本のドラマ。主演・米倉涼子、脚本・古沢亮太、原作は佐々涼子によるノンフィクション小説である。 海外で亡くなった人の遺体を、母国の家族のもとへ送り届ける「国際霊柩送還士」という実在する仕事に携わる主人公・伊沢那美と仲間たちの奮闘、また故人とその家族や周囲の人間のドラマを笑いと涙を交えて描く作品である。

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