八日目の蝉(小説・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『八日目の蝉』とは、角田光代による連載小説および、それを原作としたドラマと実写映画作品である。
「優しかったお母さんは、私を誘拐した犯人でした」のキャッチフレーズで公開された。
主人公・希和子は不倫相手の子を誘拐し4年間の逃亡生活をする。誘拐された女児・恵理菜は本当の親の元に戻っても普通の生活はできず、心を閉ざしたまま大人になる。
母性をテーマに描かれた作品で、恵理菜と希和子二人の視点で交互に描かれている所も見どころの一つとなっている。

『八日目の蝉』の概要

『八日目の蝉』とは、原作・角田光代による母性をテーマにした小説であり、実際に1993年12月に起こった「日野OL不倫放火殺人」を元に執筆されている。
2005年11月21日から2006年7月24日まで読売新聞にて連載、その後中央公論新社より刊行、第2回中央公論文芸賞を受賞。2010年3月30日から5月4日までNHK総合にてテレビドラマ放送された。
成島出監督、奥寺佐渡子脚本で映画化され、2011年4月29日から全国公開された。主演は井上真央。
全国224スクリーンで公開されたこの映画は、初日3日間で興行収入が2億2125万4000円、動員数19万6130人となり、映画観客動員ランキング初登場第5位となった。
第35回日本アカデミー賞では10冠を達成している。

「今日まで母親だったと思っていた人は、自分を誘拐した犯人でした」
不倫関係にあった上司の子を妊娠した野々宮希和子(ののみやきわこ)は、堕胎の選択をし子供が産めない体になってしまった。絶望の中、上司と妻に子供ができたことを知るとその赤ん坊を誘拐してしまう。誘拐された秋山恵理菜(あきやまえりな)は4年間希和子に愛情いっぱいに育てられたが、本当の両親の元に戻っても普通には生活できず心を閉ざしたまま成長する。大人になった恵理菜は、かつて自分を誘拐した希和子と同じように不倫相手の子を身ごもった。
恵理菜はかつて希和子と過ごした小豆島へ行き過去と向き合うことにした。

希和子からの目線、恵理菜の目線、過去と現在の視点から全容が描かれており、さまざまな角度からストーリーを理解できるようになっている。加害者の気持ちや、被害者の気持ち両方分かるとの声も多い。

『八日目の蝉』のあらすじ・ストーリー

希和子の逃亡生活

泣いている恵理菜(左)を抱き上げる希和子(右)

野々宮希和子(ののみやきわこ)は、職場の上司だった秋山丈博(あきやまたけひろ)と不倫関係にあった。ある日丈博の子を妊娠した希和子は、話し合いの末堕胎する事になった。そして、その時の手術で子宮が癒着し子供が産めない体になってしまった。
希和子は丈博の「いずれ妻と離婚し希和子と一緒になるから」という言葉を信じていたが、丈博の妻・恵津子(えつこ)が妊娠し子供が産まれた事を知る。希和子は一目でいいから赤ちゃんが見たいと、秋山夫妻が不在の家に忍び込み、娘の恵理菜(えりな)を見つける。泣いている恵理菜を抱き上げると、希和子はそのまま恵理菜を連れ去りそこから4年間の逃亡生活を送ることになる。
最初は友人宅に身を潜めたが、テレビで誘拐事件の報道がされるとそのまま電車に乗り遠くへ逃げた。
そこで出会ったのが、エンジェルホームという施設の沢田久美(さわだくみ)通称エステルだった。久美が「赤ちゃん何て名前?」と希和子に尋ねると「薫(かおる)です」と答えた。
久美から貰った差し入れの中にエンジェルホームのチラシが入っており、そこには「女性限定困っている人助けます」と書かれており、希和子はその施設に連れて行ってもらうことにした。そこは女性のみで運営されており、高い壁に囲まれた閉鎖的な場所だった。髪の毛を切ってもらったり、作物や鶏を育てたり、 すべてのライフラインがそこで賄えるようになっていた。
希和子は施設長のエンゼルに助けを求め、ここで生活するようになる。エンジェルホームでは生活する上でいくつかのルールがあり、その一つに今までの名前は捨て、施設長のエンゼルから新しい名前をもらって生活するというのがあった。
希和子は「ルツ」薫は「リベカ」と命名され、その名前で呼ばれるようになった。しばらくは平穏に過ごしていたが、ある日エンジェルホームに取材が入る事になった。エンゼルが「何か聞かれても何も答えなくていい」と伝達するが、希和子は自分が見つかるのを恐れ薫を連れて施設から逃げることにした。それを見た久美は「絶対に薫ちゃんと離れないで」と言葉をかけたのだった。

小豆島の暮らし

希和子は薫を連れて小豆島へ来ていた。ここはエンジェルホームでお世話になった久美の故郷だった。希和子は久美の母親・昌江(まさえ)の元を訪れ「久美ちゃんとは仕事先が一緒だったが倒産してしまった。元気にしているから心配しないでと久美ちゃんから言付かってきた」と話した。そして「住み込みで働かせて欲しい」とお願いし、久美の実家が営む素麺工場で住み込みで働かせてもらう事になった。昌江は「久美の子供の為にと思って買ったけど、一度も使わないまましまっておいたの。よかったら薫ちゃんに着させてあげて」と新品の子供服を希和子に渡した。久美には子供が一人居たが、離婚する際親権を取られてしまい独り身になってしまった。そこでエンジェルホームで生活するようになったと、希和子はホームに居たときに聞いていたのだ。昌江にお礼を言い、薫に新しい服を着させてあげた。近所の子供たちとも仲良くなり始め、徐々に小豆島での暮らしにも馴染んで来たところだった。
小豆島では、夏になると竹で作った松明を灯し、田んぼの周りを歩き害虫を駆除する行事・虫送りが行われた。希和子と薫も参加し、いい思い出になったと思っていたが虫送りから数日後、昌江と昌江の夫・雄三(ゆうぞう)が新聞の一面を見せてくれた。
そこには虫送りの時に撮られた写真コンテストの作品が載っており、希和子と薫が大きく掲載されていた。それをみた希和子は、薫を連れて再び逃亡を図ろうとする。夜フェリーに乗る前、町の写真館で「家族写真を撮ってほしい」と館主の滝(たき)にお願いする。希和子は薫の両手に何かを渡すそぶりをした。薫が「なあに?」と聞くと「ママはもう何もいらない。薫が全部持って行って。ママ、薫と一緒で幸せだった。大好きよ薫」と伝えると涙を流し薫を抱きしめた。
写真館を後にした希和子は、薫に「お舟に乗って動物園に行こう」と言う。薫が前日「引っ越しするのは嫌だ」と言ったので、動物園に行くと嘘をついたのだ。パンを買いフェリー乗り場へ行くと、そこにはすでに警察が待ち構えていた。
希和子はこうなる事を予想していたかのように「先にお舟乗るところに行って並んでおいて」と薫を一人で乗り場の近くへ向かわせた。薫は女性警察官に保護され、希和子は周りに居た別の警察官に身柄を拘束された。
最後に希和子は、薫を保護した警察官に向かって「その子はまだご飯を食べていません。よろしくお願いします」と言って連行されていった。

恵理菜の葛藤

恵理菜は野々宮希和子に生後6か月で誘拐され、その後4年間逃亡生活を送りながら育てられた。その後無事保護され本当の親・秋山夫妻の元に戻るが、希和子をずっと母親だと認識して育った恵理菜にとって、秋山夫妻は他人でしかなかった。
大学生になった恵理菜はアルバイト生活をしながら一人暮らしをしていた。バイトの帰り、安藤千草(あんどうちぐさ)というフリーライターが「薫(かおる)ちゃんだよね?誘拐された事件について聞きたいんだけど」と言うと、恵理菜は当時小さかったため「記憶がない」と答える。すると、千草は事件をまとめたファイルを渡し「何か思い出したら連絡して。また来るから」と去っていった。
別の日、千草が恵理菜の仕事が終わるのを待っていると、恵理菜の恋人・岸田孝史(きしだたかふみ)も恵理菜が終わるのを待っていた。恵理菜が岸田に「友達待ってるから今日はごめんなさい」と伝えると歩き始めたため、千草は慌てて恵理菜について行く。コンビニで酒を買い歩きながら家へ向かう途中、千草が「蝉って地上に出たら3日で死んじゃうの悲しいよね」と言うと恵理菜は「3日じゃないです。7日です」と訂正する。千草は「誘拐犯に育てられた記事を書きたいの」と言うが「本当に何も覚えてないんです。千草さんがまとめた事件のスクラップも過去に読んだことがある。でも何が真実かわからない」と恵理菜は答えた。千草が「でも、本当の親の元へ帰ってこれてよかったじゃん」と言うが、生後6か月で誘拐され4歳まで希和子と育った恵理菜にとって本当の親が誰かを理解するには長い時間がかかり、そのせいで実の親ともうまく馴染めず心を閉ざしたまま成長したのだ。恵理菜が「私がお母さんの傍にいると事件を思い出して辛いんじゃないかな」というと、千草は「あんたは何も悪くないじゃん」と励ました。
日々バイトしながら、自分で学費や生活費を稼いでいた恵理菜の元に父丈博がお金を渡しに来た。恵理菜は「そういうの大丈夫だから。お母さん元気?お父さんも無理して親ぶらなくていいよ」と言うと「そうだな、じゃあ」と去っていった。
恵理菜は父を見送りながら小さい頃を思い出していた。
保護され秋山家に帰ってきた恵理菜は、ある日家を抜け出し警察署に向かう。そこで「知らないおじさんとおばさんの家につかまっている」と相談したのだ。希和子を本当の母親だと思って育った恵理菜にとって、秋山夫妻は他人でしかなった。名前も、恵理菜ではなく薫と名乗ると、恵津子から激しく怒られた。寝る時に「お星さまの歌を歌って」と恵津子にいうと、色々な歌を歌ってくれたが、どれも恵理菜が聞きたいお星さまの歌ではない。恵理菜は、希和子が歌った「見上げてごらん夜の星を」が聞きたかったが、それを知らない恵津子は恵理菜の事を理解できず自分を責めて暴れてしまう。それをみた恵理菜は、泣きながらひたすら「ごめんなさい」と謝り続けたのだった。

恵理菜の妊娠

恵理菜は、千草を呼び出し「妊娠したかもしれないんですが、こういうのって誰に相談したらいいんですか?友達居ないし」と話した。千草は「相手の人に言ったの?」と聞くと「岸田さんは奥さんと子供いるから話していない」と答えた。
恵理菜は千草と別れて岸田を呼び出した。岸田に「私がもし妊娠したらどうする?産んでっていう?おろせっていう?」と聞くと「恵理菜ちゃんはまだ学生だし、ちゃんと卒業してうちの子供も手がかからなくなったらちゃんとするって前から言ってるでしょ?本当にできたの?」と答えた。恵理菜はそれを聞き岸田に「今まで色んな楽しい景色を見せてくれてありがとう。もう会わない」と別れを告げた。
恵理菜は千草に、岸田と別れた事や「希和子さえ居なかったら普通の生活ができたのに」と話すと、千草は「落ち着いたら取材旅行行かない?希和子が生活した所とか、エンジェルホームに居たの覚えてない?そこでリカちゃんで呼ばれてたこと、私もそこに居たんだよ。一緒に育ったんだよ」と言うと恵理菜は驚いた表情をした。
別の日、恵理菜は実家に帰り母親に「妊娠したからお金を貸してほしい。相手の人はお父さんのような人で、既婚者だから父親にはなってくれない人」と告げると、恵津子は「おろしなさい!父親もいないのに育てられるわけないでしょ!」と激高した。すると恵理菜は「あの女の人(希和子)に何て言ったの?子供をおろすなんて信じられない。空っぽのがらんどうだって言ったんでしょ?産むよ。私は人の子を誘拐しなくてもすむように。空っぽにはなりたくない」というと恵津子は包丁を取り出し暴れだした。
「私はどうしたら恵理菜ちゃんに好かれるの?どうしたらちゃんとした母親になれるの?」と泣き崩れる恵津子に、恵理菜は「お母さんごめんなさい」と告げたのだった。

恵理菜と千草で過去をめぐる

恵理菜と千草は過去に自分たちが住んでいたエンジェルホームへやってきた。高い塀に覆われ異様な雰囲気のホームはすでに廃墟になっていた。恵理菜は「ここって結局何だったの?」と聞くと千草は「困った人に駆け込み寺みたいなものだよ。エンジェルさんも希和子が誘拐犯だって知っててかくまっていたんだよ。でも95年のサリン事件をきっかけにエンジェルホームも叩かれはじめて、エンジェルさんの死後幹部の人が大金を持ち逃げしてつぶれたんだよ」と教えてくれた。
その夜、ホテルで千草と話していた恵理菜は「私の事面白がってるんでしょ?誘拐されて、不倫して妊娠して。全部話したよ?こんな私が母親なんてなれるわけないじゃん。だって知らないもん!どんなふうに可愛がって、どんなふうに叱って、どんなふうに仲良くなっていくか」と感情をあらわにした。千草は「エンジェルホームで女性だけで育ったせいで男の人が怖いの。どうして普通に育ててくれなかったのかっていつも思う。一生結婚なんてできないけど、あんたと一緒に母親ならなれるんじゃないかな。ダメ母でも2人いたらましだよ。ダメかなそういうの」と言い恵理菜のお腹に手を当て抱きしめた。
そして二人はフェリーに乗り小豆島へ向かった。恵理菜が「本当は赤ちゃんおろそうと思ったんだ。だけどエコーを見たとき、自分が見てこなかった色んな綺麗なものをこの子に見せてあげたいって思ったんだ」と言うと、千草は「前に蝉について話したじゃん。7日で死ぬより、8日目の蝉の方が悲しいって。でもそれって違ったかも。8日目の蝉は他の蝉が見られなかったものが見れるじゃん。それって綺麗なものかもしれないよね」と話した。
幼少期に虫送りをした田んぼや素麺工場、寝泊りしていた離れを訪れると、恵理菜の中に当時の記憶が蘇り、希和子の愛情を思い出した。最後に希和子と薫が離れたフェリー乗り場に行くと、恵理菜は過去の記憶をたどり写真館へと向かった。千草が慌てて恵理菜の後をついていくと、写真館の中には当時希和子と薫の写真を撮ってくれた滝が居た。恵理菜が「昔ここで写真を撮ったことがあるんです」と伝えると滝は「顔を見せて」と恵理菜を近くで見た後、一枚のネガを見せてくれた。そこには宮田京子・薫と書かれており、滝は「写真は5年前に野々宮希和子が持って行ったよ」と教えてくれた。そして恵理菜を暗室へ連れていき写真を現像して見せてくれた。当時の事を思い出した恵理菜は、涙すると写真館を飛び出していった。
ずっと胸の奥にしまっていた過去の記憶を思い出し恵理菜は思いを吐き出した。恵理菜は「お母さんの事もお父さんの事も、希和子の事も憎みたくなかった。ずっとこの島に戻ってきたかったけど、そんなこと考えちゃいけないって思ってた。私働いてこの子に色んなもの見せてあげる。美味しい食べさせて可愛い服着せて何も心配いらないよって言ってあげる。大好きだって何度も言ってあげる」と言い、最後に「なんでだろう。私もうこの子の事大好きなんだ」と笑顔で涙を流したのだった。

『八日目の蝉』の登場人物・キャラクター

主要人物

秋山恵理菜(あきやまえりな)/宮田薫(みやたかおる)/リベカ

演:井上真央(映画版)、渡邉このみ(映画版・幼少期の薫)
演:北乃きい(ドラマ版)、勝沼美紅(ドラマ版・中学生の薫)、小林星蘭(幼少時の薫)、篠川桃音(2歳時の薫)、奥村夏帆(6か月の薫)

本作品の主人公。丈博と恵津子の間に生まれるが、生後6か月の時に希和子に誘拐される。その後、薫として4年間希和子に育てられた。希和子が逮捕されると、丈博と恵津子の元へ帰るが希和子を本当の母親だと思い育ってきたので、みずから交番に行き「知らないおじさんとおばさんに監禁されている」と話す。その後も恵津子との関係にぎくしゃくしながら生活していく。
大学生になり親の反対を押し切り一人暮らしをするが、希和子と同じように既婚者・岸田の子を妊娠してしまう。久しぶりに千草に出会い、自分を見つめなおすために小豆島へ行く。
自分が暮らしていた場所を回りながら過去の思い出とともに、自分の心に秘めていた思いに気づく。

野々宮希和子(ののみやきわこ)/宮田京子(みやたきょうこ)/ルツ

演:永作博美(映画版)、檀れい(ドラマ版)

職場の上司・丈博と不倫関係になる。妊娠するが、後の堕胎手術の後遺症で二度と妊娠できない体になってしまう。丈博と恵津子の間に子供が生まれたと聞き、一目だけでも見たいと家に侵入した時に恵理菜を誘拐してしまう。
薫と名付け、誘拐犯として追われながらも居場所を転々しながら生活を送る。エンジェルホームにいたり、小豆島へ行ったりするが、最終的に虫送りで撮られた薫との写真が新聞に載り逮捕される。
逮捕後の裁判では「子育てをする喜びを味合わせてもらったこと感謝しています」と感謝を述べた。裁判長から「謝罪の言葉は無いのですか?」と聞かれると「お詫びの言葉もありません」と言った。

恵理菜の近親者

秋山丈博(あきやまたけひろ)

Hiya Takuya
Hiya Takuya
@Hiya22

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本記事では「これだけは見てほしい」と自信を持っておすすめできる、ジブリ以外のアニメ映画作品10タイトルをまとめて紹介している。記事中では『時をかける少女』『サマーウォーズ』『イヴの時間』『秒速5センチメートル』『ブレイブ ストーリー』などを掲載した。ぜひ最後までチェックしてみてほしい。

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おすすめのアニメ映画7選!ジブリ作品しか観ない人にこそ観て欲しい!【時をかける少女】

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「アニメはスタジオジブリ作品しか観ない」という人にこそ観てほしい、おすすめの映画をまとめました。ここに掲載しているのは『時をかける少女』や『茄子 アンダルシアの夏』、『東京ゴッドファーザーズ』など、アニメに苦手意識がある人でも楽しめる良作ばかり。各作品のあらすじ・ストーリーやおすすめポイントを紹介していきます。

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