映像研には手を出すな！（大童澄瞳）のネタバレ解説・考察まとめ
『映像研には手を出すな！』とは、大童澄瞳による日本の漫画及び、それを原作としたアニメ、ドラマ、映画作品。アニメ好きの女子高生3人が、部活動で様々なアニメ制作を手掛けていくというストーリー。アニメ制作を通じての3人の成長が見られ、映像制作の場面はアニメファンの心をくすぐるような話になっている。また、映像も空想と現実が入り混じり、独特の世界観を醸し出している。本編では、女子高生と戦車の戦い、ロボットと怪獣の戦い、異星人と地球人との交流がアニメ作品として描かれており、独特なタッチの映像となっている。
年一回、芝浜高校で行われている文化祭。学校外からも、大勢の人が訪れるような大規模なものである。当日は、どの部活も客引き勧誘で大混雑しており、その中で映像研の制作したアニメが上映されることになる。
段ボールロボ
画像は、文化祭での段ボールロボを利用してのロボットアニメ宣伝の1シーン。
ロボットアニメの上映告知のため、ロボ研の生徒たちが考案した段ボールでできたロボットの着ぐるみ。有名読モの水崎の宣伝と相まって、結構な宣伝効果を発揮する。しかし、余りに目立った宣伝活動であったため、生徒会の目に留まり、大捕り物へと発展してしまう。
コメットA
芝浜の商店街が主催するイベント名。誰でも出店は可能である。芝浜祭は、映像研にとっては大成功、十分なアピールはできたが、結局、映像研の利益は2万円程度にしかならなかった。金森は、映像研の利益のため、コメットAへの出店を考える。
ファン感謝ラーメン
画面は、ラーメン屋での1シーン。
大芝浜祭で映像研のロボットアニメを見たラーメン屋の店主が作っていたラーメン。映像研のファンだという店主から、ファン感謝ラーメンとして提供されたラーメン。フルーツが具材の中心となっている。
劇中作
『そのマチェットを強く握れ！』
映像研の処女作。予算審議委員会のプレゼンのために制作された映画の予告編風の短編。マスクを被った女子高生が、マチェット（蛮刀）で戦車と戦うシーンを描いている。短期間、低予算で完成させるためストーリーはほぼ無く、金森の「ローコストで派手」という提案に則った内容になっている。
『ロボVS怪獣（仮）』
正式な作品名は不明。ロボット研究部の依頼を受けて制作された映像研にとっての通算2作目。夜明け前の芝浜高校を舞台に、カニに似た架空の巨大生物『テッポウガニ』をロボ研の『タロース』が戦って倒す作品。この作品から完全デジタル制作に移行している。文化祭で上映後、水崎の写真集（水崎本人には無断）を付けDVDを1枚500円で販売。美術部に背景を発注し、百目鬼が音響を担当。上映中にロボ研部員が生アフレコを行いDVDを予約販売した。
『芝浜UFO大戦』
自主制作即売会『コメットA』出品を目的に制作された、映像研通算3作目の作品。百目鬼が初めて音響で参加。金森が労働の正当な対価を求め出品を画策したが、学校側が教育の一環である部活動が、外部で金銭の授受を行うことを問題視。映像研は参加に留め、金銭授受は著作権保持者の個人の意思という理屈で参加した。芝浜の街おこしとしての企画も兼ねており、町内会が制作予算を出資している。
『映像研には手を出すな！』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
浅草「私の考えた最強の世界。」
画像は、『マチェットを握れ！』での一場面。『マチェットを握れ』の新しい演出に気づいた場面。
浅草の信念を端的に表現したセリフである。浅草のアニメへの傾倒は単にアニメ好きというレベルを超えており、この台詞は制作者として最強の存在になりたいという表れでもある。その分、妥協をせず、面白い設定になることを徹底的に追求してしまうので、作品を完成させるのには、時間がかかってしまう。だが、ストーリーが進み、旧知の金森以外の人物ともかかわるようになり、自分の信念を貫くためには、他者の力も必要になると気付いていく。浅草も、話が進むにつれて、「最強の世界」の実現に向けて成長している様子がうかがえる。
金森「世間に作品を認めてもらうには、明るい所に行くべきなんですよ。」
画像は、『マチェットを握れ！』での一場面。金森が明るい所を力説している場面。
金森のセリフ。人間はだれしも承認欲求を持っているものだが、金森は特にそれが強い。作中では映像研ではクリエイター肌の浅草、水崎を相手にしているので、プロデューサーとして彼女たちの作った作品を学校や世間に認知させようと奔走している。彼女の幼少期の、商売に対する経験も相まって、利益に対しても貪欲で、明るい所で稼ぎたいという思いもある。
水崎「気合、入ってます。」
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目次 - Contents
- 『映像研には手を出すな！』の概要
- 『映像研には手を出すな！』のあらすじ・ストーリー
- 出会い編（1話～4話）
- 鉄巨人編（第5話～第8話）
- 未知との遭遇 芝浜編（第9話～第12話）
- 『映像研には手を出すな！』の登場人物・キャラクター
- 『映像研』メンバー
- 浅草みどり（あさくさ みどり）
- 金森さやか（かなもり さやか）
- 水崎ツバメ（みずさき ツバメ）
- 『音響部』メンバー
- 百目鬼・パーカー（どうめき・ぱーかー）
- 『大・生徒会』メンバー
- 道頓堀透（どうとんぼり とおる）
- さかき・ソワンデ
- 阿島九（あじま きゅう）
- 王俊也（おう しゅんや）
- ロボット研究部
- 小野
- 小林 / 後藤 / 関（テレビアニメ版）小豆畑（実写映画版のみ）
- その他
- 藤本先生（ふじもとせんせい）
- 水崎家使用人（黒服）
- 黒田 / 麻笠
- 番頭
- 『映像研には手を出すな！』の用語
- 残され島のコナン
- アニメ研究会
- 音声認識食堂
- 大・生徒会
- マチェット
- 鉄巨人
- 音響部
- 美術部
- 大芝浜祭
- 段ボールロボ
- コメットA
- ファン感謝ラーメン
- 劇中作
- 『そのマチェットを強く握れ！』
- 『ロボVS怪獣（仮）』
- 『芝浜UFO大戦』
- 『映像研には手を出すな！』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 浅草「私の考えた最強の世界。」
- 金森「世間に作品を認めてもらうには、明るい所に行くべきなんですよ。」
- 水崎「気合、入ってます。」
- 百目鬼「きっかけは理由じゃないですよ。きっかけも覚えていないです。」
- さかき・ソワンデ「お前にはわかるか？自由の正体が。」
- 藤本先生「遊べ、若人よ。」
- 『映像研には手を出すな！』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 原作者は特に指示をしていなかったが、アニメ版は納得の内容となった
- 落語からの引用が多い「映像研には手を出すな」
- 『映像研には手を出すな！』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）：chelmico『Easy Breezy』
- ED（エンディング）：神様、僕は気づいてしまった『名前のない青』