Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(FGOバビロニア)のネタバレ解説・考察まとめ
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』とは、スマホアプリゲーム『Fate/Grand Order』から派生したアニメ作品である。魔術王ソロモンによって奪われた人間の歴史を取り戻すため、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を探し求めて時代を渡り歩く魔術師の少年・藤丸立香が、紀元前2700年の古代メソポタミアの世界に降り立って、人類の滅亡を目論む「三女神同盟」に立ち向かう姿を描いた物語となっている。
『Fate/Apocrypha』に登場したルーラーのサーヴァント。当初は「シロウ・コトミネ」という偽名を使い、マスターとして聖杯大戦に参戦していたが、後に自らの正体を名乗って同作のラスボスとして君臨する。
ギルガメッシュによってウルクで英霊として召喚され、風魔小太郎と共にケツァル・コアトルの支配領域であるジャングルで調査に向かった。しかし、そこでジャガーマンと交戦、風魔小太郎と揃って返り討ちに遭って消滅したため、立香たちと出会うことはなかった。
風魔小太郎(ふうまこたろう)
原作『Fate/Grand Order』に登場したアサシンのサーヴァントで、2016年7月11日から期間限定で開催されたイベント「天魔御伽草子 鬼ヶ島」に登場している。
ギルガメッシュによってウルクで英霊として召喚され、天草四郎と共にケツァル・コアトルの支配領域であるジャングルへ調査に向かうも、そこで遭遇したジャガーマンと交戦して天草四郎共々返り討ちに遭い、消滅する。
茨木童子(いばらぎどうじ)
原作『Fate/Grand Order』に登場したバーサーカーのサーヴァントで、2016年5月31日から期間限定で開催された高難易度イベント「鬼哭酔夢魔京 羅生門」でボスとして登場している。
第七特異点では立香たちの介入時点で、ギルガメッシュによってウルクで英霊召喚されるも彼とはソリが合わずに出奔し、エピフ山を根城にして人間はもちろん獣も集めて盗賊団を組織し、頭領として活動していた。しかし盗賊団の人間たちは故郷であるウルクを気にして彼女の元を去り、獣たちも日に日に衰弱して死んでいき、茨木童子本人も消息不明となっている。
巴御前(ともえごぜん)
原作『Fate/Grand Order』に登場したアーチャーのサーヴァントで、同作の閑話シナリオである「亜種特異点III 屍山血河舞台下総国」で、「アーチャー・インフェルノ」という敵役サーヴァントとして登場している。
天草四郎、風魔小太郎、茨木童子と共にギルガメッシュによって召喚され、後に召喚された牛若丸、弁慶、レオニダスと共にウルク北の防壁を守るために戦うが、最期は三女神同盟の魔獣たちを束ねる将軍・ギルタブリルと相討ちになり、消滅した。
イシュタル、エレシュキガル、ジャガーマンの憑代となった『Fate/stay night』の有名キャラ、遠坂凛と藤村大河
原作と本作ともにイシュタル、エレシュキガル、ジャガーマンの外見を見てピンときた視聴者は多い。この3人はある人間に憑依することでサーヴァントとなった存在であり、イシュタルとエレシュキガルの憑代となったキャラは『Fate/stay night』の主役にして有名キャラのひとり・遠坂凛である。そして、ジャガーマンの憑代となったのは藤村大河であり、彼女もまた言うまでもなく『Fate/stay night』の有名キャラのひとりだ。
イシュタルは元々は傲慢で強欲、残忍な性格の持ち主であったが、凛を憑代としたことでそれらが引っ込み、女神らしく偉そうに振る舞ってはいるが凛と同じように基本的にフランクで世話焼きになった。しかも、凛を憑代としたせいか、彼女を祀る神殿にはメソポタミアではあり得ない招き猫が飾られていたり、凛から受け継いでしまったのか、彼女の欠点である貧乏性とうっかりさも有してしまい、女神を名乗っている割にはかなり人間臭い存在となっている。
ちなみにエレシュキガルは冥界を支配する女神であり、冷酷かつ厳格であるが、凛を憑代としたことでその性格は本来よりも明るいものとなっている。しかも、イシュタルに化けて立香に近づくもくしゃみで変化を解いてしまったり、3回目に接近する時は最初から元の姿のままだったりと、イシュタルと同じくうっかりぶりを保有している。
ジャガーマンは普段は声は低めで喋り方はシリアスで、戦いの時となると容赦がないが、人格は憑代である大河がメインとなっている。そのため、基本的な性格は彼女と同じく楽天家で気分屋であり、全体的に明るい印象を持っている。ちなみにサーヴァントの憑代となる人間の選考の際には、聖杯戦争にマスターとして参加した者、あるいは聖杯戦争に巻き込まれた者であることが必須条件となる。ジャガーマンに大河が選ばれたのは『Fate/stay night』の世界で巻き込まれた一般人という形ではあるが聖杯戦争に関わったことに加え、「最も野生の力、そして野生の宿命を帯びた者が選ばれる」という条件を満たしたからだとされている。
求婚拒否から始まったギルガメッシュとイシュタルの因縁
原作『Fate/Grand Order』の第7章はもちろん、本作の中でも何度も描かれたギルガメッシュとイシュタルの因縁は、古代メソポタミアの文学作品「ギルガメシュ叙事詩」の中でも有名なエピソードのひとつとなっている。このエピソードは魔獣フンババを征伐してウルクへと帰還したギルガメッシュがイシュタルと出会うところから始まり、イシュタルは彼の美しさに惚れて求婚を迫るようになる。そしてイシュタルは様々な贈り物をしたり、自らが女神として持つ権力を誇示してギルガメッシュを誘惑しようとしたが、ギルガメッシュは彼女の愛人に選ばれた男たちが彼女から残酷な仕打ちを受けた上に、悉く不遇の死を遂げていることを知っており、その愛人たちの末路を指摘した上に盛大に鼻で笑い飛ばして求婚を拒否した。
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目次 - Contents
- 『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の概要
- 『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』のあらすじ・ストーリー
- デミ・サーヴァント計画
- 絶対魔獣戦線バビロニア
- 王の指令
- 3人の女神たち
- 王の死と最後の女神
- アナとゴルゴーン
- 原初の海の女神・ティアマト
- 絶対魔獣戦線メソポタミア
- 『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の登場人物・キャラクター
- 主人公とヒロイン
- 藤丸立香(ふじまる りっか)
- マシュ・キリエライト
- 人理継続保障機関「フィニス・カルデア」
- ロマニ・アーキマン
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- フォウ
- バビロニアの住人と英霊たち
- ギルガメッシュ
- マーリン
- アナ
- イシュタル
- シドゥリ
- 牛若丸(うしわかまる)
- 武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)
- レオニダス一世
- 山の翁(やまのおきな)
- 三女神同盟
- キングゥ
- ゴルゴーン
- ケツァル・コアトル
- エレシュキガル
- ジャガーマン
- ティアマト
- 『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の用語・世界観
- 聖杯(せいはい)
- マスター
- 令呪(れいじゅ)
- サーヴァント
- 人理継続保障機関「カルデア」
- 地球環境モデル「カルデアス」
- 守護英霊召喚システム「フェイト」
- レイシフト
- 特異点(とくいてん)
- 三女神同盟(さんめがみどうめい)
- 人類悪(ビースト)
- 『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作と同じようにエグいストーリー展開
- 原作とアニメ両方でも登場しなかったサーヴァント
- 天草四郎時貞(あまくさしろうときさだ)
- 風魔小太郎(ふうまこたろう)
- 茨木童子(いばらぎどうじ)
- 巴御前(ともえごぜん)
- イシュタル、エレシュキガル、ジャガーマンの憑代となった『Fate/stay night』の有名キャラ、遠坂凛と藤村大河
- 求婚拒否から始まったギルガメッシュとイシュタルの因縁
- 弁慶と並んで源義経が誇った豪傑「常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)」
- ティアマトが生み出した11の魔獣たち
- ラフム
- ギルタブリル
- バシュム
- ムシュマッヘ
- ウシュムガル
- ムシュフシュ
- ウガルルム
- ウリディンム
- ウム・ダブルチュ
- クルール
- クサリク
- 『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):UNISON SQUARE GARDEN『Phantom Joke』
- ED(エンディング):藍井エイル『星が降るユメ』(第1クール)
- ED(エンディング):milet『Prover』(第2クール)
- ED(エンディング):milet 『Tell me』(第16話)