境界のRINNE（漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：ゆきのさつき
りんねの祖母で鯖人の母親の、超優秀な死神である。浄霊件数5000体以上の者が保持できるプラチナライセンスホルダーであり、名誉死神として若手死神の育成などにも携わっている。通常は糸目で薄く笑っている状態だが、真剣になると目を開ける。年齢を気にしており、「おばあちゃん」と呼ばれることに非常に嫌悪感を抱いている。そのためりんねが「おばあちゃん」と呼びかけると、「お・ば・あ・ちゃん・と呼ばないでーーー」と言いながらこめかみに攻撃を加えるのが一連の流れである。りんねや六文はこのやり取りを面倒くさがっており、「毎回やるんですか、この件」と呆れていた。

祖父が死んで借家を追い出されたりんねが学校のクラブ棟で一人貧乏暮らしをしていることを気にしており、あの世に連れ戻そうとしたことがある。しかしりんねにきっぱりと拒否され、以降はたまに差し入れをしたりアドバイスを送るなどりんねをサポートしている。りんねと桜の仲を応援しており、度々りんねと共に桜をあの世に招いてはお茶を楽しんでいた。
性格は穏やかで優しいが、ろくでなしの息子鯖人に対しては容赦がない。家財を盗み出そうとしている様子を目撃しては殴り飛ばしており、「やっぱりお前は一度生まれ変わりなさい！」と強制的に成仏させようとしたこともある。
幼いころの桜が堕魔死神によってあの世に連れ去られたのを助けた人物であるが、同時に桜を「霊が見える人」にしたのも魂子のうっかりが原因である。

りんねの祖父

CV：緑川光
魂子の夫、りんねの祖父であり普通の人間である。魂子が死神の仕事として病気で余命1分の青年の元へ赴くと、淋しそうな笑顔で「あなたは死神か。美しい。最後にあなたのように美しい人に出会えてよかった」と呟いた。青年に一目惚れした魂子が各所に根回しや多少の不正を働き、青年の寿命を50年延ばして結婚した。りんねが高校生になる年の春に他界し、現在は鯖に生まれ変わって回遊している。
本編では一度だけ鯖の生霊の姿で登場した。

六道鯖人（ろくどうさばと）

CV：山口勝平
りんねの父親で、寿命の残っている人間をだましてあの世に連れて行きノルマを達成する堕魔死神カンパニーの社長でもある。真っ赤な髪の毛をしており、顔だちは息子のりんねとそっくりである。鯖人の母親である魂子は中学時代の鯖人とりんねがあまりにも似ている為、アルバムを間違えるほどだった。

偽造印鑑を作成しりんねを連帯保証人にして借金を繰り返しているため、りんねからは強く恨まれている。また非常に怠惰な性格で、真っ当に仕事をすると血を吐いて気絶する。妻や息子、実家の品物を勝手に売り飛ばす。息子の知り合いにまで借金を求めるなどさんざんであり、鳳や十文字からも「クズ、ダニおやじ」と評されている。一方では羽振りが良く口が上手いため女性には非常にモテており、常に複数人の彼女が存在していた。鯖人を慕って堕魔死神カンパニーに入社する人物も少なくなく、鳳の姉である美人も倒すはずの鯖人に惚れて秘書として働いている。

長年さぼっていた為浄霊の腕は非常に悪く、霊の一体も祓うことができずに憑りつかれている。鎌も長年実家に置きっぱなしでメンテナンスをしていなかったため、りんねと斬り合っただけで破損した。しかし実はプラチナライセンスに次ぐ上級クラスのゴールドライセンスのホルダーである。学生時代から怠け癖の強かった鯖人は、高校生になっても小学生死神が保持しているレベルのブロンズライセンスのままだった。ある日の補習授業で教師から「200体の浄霊を達成しなければ留年だ」と言い渡されてしまう。結局浄霊は達成できなかったが、「私を倒せばゴールドライセンスをやろう」と教師に言われ、女の子にいいところを見せたかった鯖人が勝ってしまった為ゴールドライセンスを取得したのだった。

六道乙女／苺（ろくどうおとめ／いちご）

CV：林原めぐみ
鯖人の妻でりんねの母親の、伝説的な死神である。浄霊数5000体以上の死神のみ取得することができるプラチナライセンスホルダーだったが、りんねが赤ん坊の頃突然写真や名前など自らの痕跡をすべて抹消し行方不明となった。りんねは鯖人から「ママは死んじゃったんだよ」と聞かされ、魂子と祖父に育てられる。
その後高校生になったりんねがあの世の質屋を覗いていると、「六道乙女」と書かれたプラチナライセンスとセットで売りに出されているのを発見する。魂子によると嫁と姑の中も良好で話も合い、鯖人にはもったいないくらいの出来たお嫁さんだった為失踪する理由がわからないとのことだった。一方の鯖人も乙女がいなくなってから独自に調査を続けており、輪廻の輪に吸収されていたことが判明する。
真相はとある事情から三途の川に向かった乙女が運悪くヌーの霊の暴走に巻き込まれ、そのまま輪廻の輪を通って転生していたのだった。乙女はメダカ、カナリア、アリクイと転生を繰り返し小学生の苺として現代で生活していたのである。
苺は幽霊が視える少女だったが前世の記憶を記憶を取り戻し、以降はりんねの母親としてたまにお小遣いを渡したり仕事をあっせんしたりしている。しかしごくつぶしの夫と幼いりんねを育てる為のお金が必要だったこともあって乙女は守銭奴な性格になっており、苺として生活している現代においても、裕福な家系であろう小学生死神の翔真を利用しては金を引き出させるというしたたかな一面も見られている。

鯖人との関係は良好で、鯖人が悪事を働くたびにどつき回すことはあるが、日常茶飯事な光景だった為お互いに慣れている。ふとした時にラブラブぶりを見せつけてはりんねを呆れさせているが、鯖人と乙女は「新しい人生だから、いい友達ってことで」と割り切っている。

契約黒猫

六文（ろくもん）

CV： 生天目仁美／釘宮理恵（サンデーCM劇場）
りんねの契約黒猫で少年の姿をしている。本来は魂子の契約黒猫だったがクビにされ、りんねを頼って契約を迫りにやってきた。しかしりんねは貧乏生活で余裕がないこと、魂子が六文を通して自分をあの世と結び付けておきたいと思っていると考え、六文を追い返してしまう。しかし六文がりんねの部屋に落としていった魂子の解雇通告所を読んで考えを改め、超低賃金で契約を結んだ。その際りんねから「食費は自分持ちで」と言われているが、可愛らしい子猫に変化できる六文はいろいろな人から餌を貰えるため食事に関してはあまり不自由していない。またりんねもケーキなどのごちそうを買ったときには、きちんと分け合おうとする描写がみられる。
誰に対しても常に敬語で話し、りんねとは多少揉める事はあるものの基本的に良好な関係を築いている。一方では自分の小遣いをりんねに取られないためにわざと霊の噂を流したり、りんねを出し抜いて三途の川の金塊を取得しようとするなどしたたかな一面もある。
まだ幼いながらも能力は高く、黒猫段位の筆記試験では80点を取っていた。実技試験においても課題のポイントを正しく見抜き作戦を立ててほかの黒猫をまとめ上げたり、朧の協力の元バトルロイヤルで最後まで勝ち残るという活躍を見せる。最終結果では最も活躍した黒猫として表彰され、黒猫段位初段を獲得した。

朧（おぼろ）

CV：松岡禎丞
鳳の契約黒猫で、中学生くらいの見た目をした雄の黒猫である。朧の家系は代々鳳の家系と契約を結ぶ関係だったため、鳳の幼いころからずっと一緒に過ごしてきた。お互いに憎まれ口をたたきながらも仲良くやってきていたが、初仕事の際朧が鳳にちょっかいを掛けたことが原因で、一年間岩の下に挟まってしまう。
岩の下から抜け出した朧は鳳に復讐すべく鳳の大嫌いなヘビ霊をばらまく嫌がらせをしたが、ヘビ霊捕獲の為にあの世が放ったマングース霊が一匹逃げ出すという騒動に発展した。若手死神が総出でマングース霊の捕獲に当たる中、鳳と朧は契約解除をする上で必須となる雇用契約書を巡って壮絶なバトルを繰り広げる。しかし朧は本心では辞めるつもりはなく、鳳に引き留めて謝ってほしいだけだった。最終的には険悪な雰囲気を残しつつも契約を継続する。
口は悪いが面倒見の良い性格で、六文の兄貴的存在となった。戦闘能力や身体能力も高く、鋭い長い爪であらゆるものを引き裂くが、りんねにしては高額な500円の捕縛アミや600円の簡易霊堂を破ってしまったため殴り飛ばされている。
黒猫段位試験では筆記試験で名前を書き忘れ0点を取るという失態を犯したが、協調性テストでトップ合格したため黒猫段位初段を獲得した。

タマ

CV：鈴木れい子
れんげの契約黒猫で、かなりの高齢である。物忘れが激しく大事な集会を忘れるなどのミスがあるが、若いころはとても美人な猫だった。戦闘をする描写はなく、主にれんげの部屋（クラブ棟のりんねの隣室）の掃除や片づけを行っている。

鈴（すず）

CV：三森すずこ
架印の契約黒猫で、落ち着きがなく飽きっぽい性格をしている。架印の母が鯖人にお金を貢いでいることと、母親自身の浪費癖の為貧乏生活を送っているため、お金のない架印は「拾ってください」と書かれた段ボール箱に入れられていた鈴とタダで契約した。
架印に対する忠誠心は深いが毎回のごとく失敗を繰り返し、トラブルの元となっている。しかし架印が鈴に対してとても甘いため、命数管理局全体を巻き込む大事になっても一向に反省していない。黒猫段位の資格試験では、筆記試験に飽きて爪とぎを始め部屋を追い出されるなど散々だったが、実技試験でトップでゴールしたため黒猫段位初段を獲得した。
架印の母が手作りしているゴスロリファッションを身に着けており、頻繁に衣装が変わる。

黒洲（くろす）