GLIM SPANKY(グリムスパンキー)とは【徹底解説まとめ】

GLIM SPANKY(グリムスパンキー)とは「GLIM=幻想的」「SPANKY=攻撃的」という自らの音楽性をバンド名に掲げた男女2人組ロックバンド。1960~70年代の洋楽に影響を受けた平成生まれの2人だが、桑田佳祐、佐野元春、いとうせいこう、みうらじゅんなどの音楽マニアから称賛を受け、そのサウンドと歌詞は折り紙付きとなっている。古さと新しさを兼ね備えた新時代を代表するロックバンドである。

GLIM SPANKYの概要

GLIM SPANKYとは、60~70年代の洋楽ロック、ブルースをルーツに持ち、そのエッセンス見事に現代のJ-ROCKに落とし込んだ男女2人組バンド。懐古主義的でもなく、売れるために迎合的にもならない、その信念の強さとブレないスタンスが、多くのリスナーを魅了している。
同じ音楽業界からも、桑田佳祐、佐野元春、いとうせいこう、みうらじゅんなどの音楽マニアから称賛を受け、J-ROCKの先頭に立つ存在となりつつある。

結成のきっかけは、長野県松川高等学校に在籍中、松尾レミが文化祭でコピーバンドをやりたかったことから始まる(しかしこの時、現在ギターを務める亀本寛貴は不参加)。
その時すでにバンド名は「GLIM SPANKY」となっていた。由来は、松尾が幻想文学やケルト神話が好きだったので、幻想的なイメージを持つ「灯、かすかな光」を意味する「GLIM」と、音楽業界に殴り込んでやるという強い意志を込めて攻撃的なイメージで「平手打ち」を意味する「SPANK」を組み合わせたもの。そして、この名前がバンドの方向性を示している。
文化祭終了後、ギターとベースが脱退。その後、同学校の1学年先輩にあたる亀本を含む2人が加入。近所に1か月単位で貸し出しをしてくれるスタジオがあり、学校がある日は放課後から夜遅くまで、休日は朝8時か夜中の1時まで練習していたという。

松尾高2、亀本高3の時、ソニーミュージック主催の「ロック番長」優勝。
そして、その翌年にはソニーミュージック、au、TOKYO FM「スクール オブ ロック」が主催する10代のアーティストのためのロックフェス「閃光ライオット」で14組のファイナリストに選ばれる。この時期、亀本は、名古屋の大学から週1回練習のため帰っていた。
しかし、2010年進路の違いでベース、ドラムが脱退(長野に残る)。松尾は日大芸術学部に進学したが、バンドは継続したかったので亀本を誘う。その誘いに乗った亀本は、関東の大学を受け直して上京。現在のGLIM SPANKYの形が出来上がる。
こうして、東京で地道な音楽活動を行い、2014年6月11日ユニバーサルミュージックジャパン内のレーベル「Virigin Music」より1stアルバム『焦燥』でデビュー。

GLIM SPANKYの活動経歴

2014年
8月 ツアーファイナル初ワンマンライブでは「渋谷チェルシーホテル」を超満員。
その後 スズキ「ワゴンRスティングレー」CMにて松尾がJanis Joplin「MOVE OVER」カヴァー歌唱。大きな話題を呼ぶ。
11月 アナログ盤『焦燥 / MOVE OVER』リリース。
12月 「MOVE OVER」を配信リリース。

2015年
2月 「褒めろよ」を1st Singleとしてリリース。
3月 「褒めろよ」リリースツアーを敢行。東京キネマ倶楽部でのツアーファイナルワンマンライブは開催1ヶ月前に売り切れ。
7月 リリースされた1st Album「SUNRISE JOURNEY」がiTunesのロックアルバムランキングで最高3位を記録。日本最大規模のロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL」RED MARQUEEステージにも初出演。真夏の苗場スキー場で熱狂の渦を沸かせた。
10月 アルバムリリースツアーのファイナル公演、赤坂BLITZでのワンマンライブもSOLD OUT。

2016年
1月 2nd Mini Album『ワイルド・サイドを行け』をリリース。オリコンデイリーアルバムランキングで初のTOP20入り。
4月 東名阪リリースツアーもSOLD OUT。
7月 東京キネマ倶楽部にて幻想的な楽曲をメインに構成するコンセプトワンマンライブ「Velvet Theater 2016」開催。
映画『ONE PIECE FILM GOLD』主題歌担当に尾田栄一郎氏の推薦により抜擢。新曲「怒りをくれよ」を書き下ろす。
映画『少女』主題歌「闇に目を凝らせば」を書き下ろし
20日には上記の2曲も収録された2nd Album『Next One』をリリース。
9月 初の全国ワンマンツアー。ファイナルの新木場STUDIO COASTまで全13会場をSOLD OUTさせた。

2017年
2月 オフィシャルモバイルサイト「FREAK ON THE HILL」開設。
4月 3rd Mini Album『I STAND ALONE』をリリース。リードトラック「美しい棘」がドラマ「警視庁・捜査一課長 season2」主題歌に抜擢される。
6月 東京&大阪にて初の野音ワンマンライブ開催
9月 3rd Album『BIZARRE CARNIVAL』リリース。10月から全国ワンマンツアー「BIZARRE CARNIVAL Tour 2017-2018」を開催。

2018年
1月 映画「不能犯」書き下ろし主題歌 3rd Single『愚か者たち』をリリース。
5月 テレビ朝日系ドラマ「警視庁・捜査一課長 season3」主題歌 4th Single『All Of Us』リリース。
5月 デビューから4年で自身初の武道館ワンマンライブ「GLIM SPANKY LIVE AT 日本武道館」開催。

GLIM SPANKYのメンバー

松尾レミ(Vo, Gt)

1990年12月7日生まれ。
長野県豊丘村出身。
細かいことは嫌い。だが、歌詞や曲を作る時はかなり辛抱強い。
楽曲作成時は、毎回アウトプットが激しいので、できる限り様々な経験をしてインプットするようにしている。
そのため、曲のストックはあまりない。

幼少期には教会でゴスペルチームに入っていた。
父の影響で幼い頃から洋楽邦楽どちらとも分け隔てなく聞き、幻想文学やビート・ジェネレーションなどのマニアックな文化に触れてきた。
また、日本画家の祖父や、親戚に画家が多く居たため絵も上手く、バンドを組む前までは絵で表現していきたいと思っていた。
保育園の頃から既にカジヒデキ、カヒミ・カリィ、PIZZICATO FIVEなどの渋谷系音楽を聴き、ファッション性や関連するアートなどにも影響を受けていた。
小学校からはaiko、YUKIなどのJ-POPを聞くようになり中学校の時には当時人気絶頂だったBUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなどに熱中した。特にBUMPにはメンバーがどんな音楽に影響を受けたのかも興味を持つようになり、それぞれの音楽ルーツまで調べていた。
また、この時期に現在でもファンだと公言するザ・ホワイト・ストライプス、ニール・ヤング、ビートルズなどのクラシカルロック、オールドロックを聴き始め、現在のサイケデリックな音楽要素を吸収していた。

高校の文化祭でコピーバンドを組んだことが今の「GLIM SPANKY」に繋がっている。ちなみに、最初のメンバーに現ギターの亀本は加入しておらず、文化祭終了後にギターを弾くメンバーが脱退したため、代わりに加入。
因みに、松尾は高校では生徒副会長を務めていた。
高校卒業後、東京でバンド活動を行うため、日大芸術学部に進学。このとき、ベース、ドラムは地元に残るため脱退。
バンドをするなら、亀本のギターがないと駄目だと思い、その時名古屋の大学に進学していた亀本に電話して思いを伝えると、あっさりと承諾。その後亀本は、関東の大学を受け直す。

亀本寬貴(Gt)

1990年8月24日生まれ
長野県飯田市出身
感情的になった話はあまり無いので、比較的落ち着いていると思われる。60~70年代のギターサウンドのセンスは、今のJ-POPの中では群を抜いている。
ギターと同じくらい、サッカーが好きでレコーディングの合間など、時間さえあればサッカー情報や動画を収集したり見たりしている。好きな選手は、イバン・デ・ラ・ペーニャ、ラウール・タムードなどだが、基本的に1つのチームに拘らず“全部見る派”。

小学校4年生の頃に「サッカーって面白そうだ」と思ったのでサッカーを始めたかったが、学校にサッカークラブがなく、市のサッカークラブに入り、学校では野球部に入っていた。
だが、小6の時にW杯日韓戦を見て、また熱が上がり、中学校でサッカー部に入部。そこから高校卒業までずっとサッカー少年だった。

ギターを始めたきっかけは、高校の強豪サッカー部に入部したが、3年生が辞めたことで人数が少なくなり、弱体化したこと。モチベーションが低くなった時に、その頃好きだったGLAYやL'Arc-en-Cielに影響され、ギターを始めた。
その後、友達から借りたニルヴァーナやガンズ・アンド・ローゼスなどの様々なロックを聞いている内に、松尾と同じくジミ・ヘンドリックスやクリームなどが演奏するサイケ・ロックに行き着いた。
高校2年の時に、ギターとベースが居なくなった「GLIM SPANKY」に加入。高校卒業後は名古屋の大学に進学していたが、バンドを続けるため週1で帰省。その後、松尾が日大芸術学部に入学したのを機に、東京でのバンド活動のため関東の大学を受け直して、2人体制で「GLIM SPANKY」を続けた。

GLIM SPANKYの元メンバー

2014年11月、元GLIM SPANKYベース尾澤和也の結婚式において初期GLIM SPANKYメンバーで撮った写真

尾澤和也(Ba)

1990年2月19日生まれ。
亀本と同時に加入。
長野に残るため2010年2月脱退。

三島拓(Dr)

1990年5月9日生まれ。
愛称「みっしーま」。
バンド発足時からのメンバーは松尾と三島だけだった。
尾澤と同じく、長野に残るため同年脱退。
脱退理由はやりたいことがあるとの話だけだった。
下に脱退時のコメントを引用した。

いつも応援してくれる皆様、
GLIMを聴いてくれる皆様、
本当に有り難うございます。
コミュニティに参加して
くださっている皆様、
うれしいです!
ありがとうございます!

非常に残念なことに、
2/26新代田フィーバーのライブを
もちましてGLIM SPANKY ドラム三島拓は
脱退することになりました。
GLIM結成初期からずっとやってきた
ただ一人の初期メンバーだったし
いいドラムを叩いてくれる拓をGLIMから
なくすことは非常に残念なことですが
拓にはやりたいことがあるので
無理矢理引き止めたくはないので
温かく送り出します!
2/26 閃光ライオットのこのGLIM SPANKYを
みれるのは最後になります。
2/26新代田フィーバー、みなさんぜひ
拓を見に応援しにきてください!

尚、これからGLIMは活動休止せずに
やっていきます!どうか拓が抜けても
応援してください!これからもぜひ
宜しくお願い致します。

◆拓からメッセージ
ドラムの三島拓です。
今回、私はバンドを脱退します。GLIM SPANKYを2年間やってきて皆様からのメッセージやライブに来て頂いて嬉しいお言葉をもらったり、ここまで活動してきた事を本当に光栄だと感じています。私は26日のライブで最後になりますがGLIM SPANKYはこれから大きく活動していくので皆さん応援よろしくお願いします(^∀^)
ありがとうございました!
三島拓

26日は最高のライブに
します!宜しくお願い致します。

尚、これからGLIMは活動休止せずに
やっていきます!どうか拓が抜けても
応援してください!これからも
宜しくお願い致します。

GLIM SPANKY
松尾レミ
亀本寛貴
尾澤和也
三島拓

出典: mixi.jp

GLIM SPANKYのディスコグラフィー

MUSIC FREAK(MINI ALBUM / 2013.12.04 Release)

01. ダミーロックとブルース
02. FLOWER SONG
03. ミュージック・フリーク
04. Gypsy
05. 夜風の街

GLIM SPANKYがデビュー前に作ったミニアルバム。初の全国流通作品となった今作は、もともとリハーサルスタジオで録音したものを、レコーディングスタジオで録りなおしたもの。曲順にこだわっていて、曲から曲への繋ぎに色々な思いを込めている。テーマは決めていないが、全体的に反抗的な歌が多いのが特徴。聞く人に色々な想像をしてほしい作品。

「ダミーロックとブルース」
ブルース色の強い重厚なリフと「GLIM」の部分と「SPANKY」の部分両方を持ち合わせた曲。ダミーロックとは偽物の「鍵」もしくは「(音楽としての)ロック」どちらかの意味を含んでいると思われる。退廃的な世界観の中に「際限に立って駆けるんだって さぁ」などと強い意志が込められていることが分かる。

「Flower song」
余裕を持った前奏から快調なロックロールが始まり、ノリの良いリフが印象的な作品。歌詞は全体的に希望と不安が入り混じったような抽象的な表現だが、アップテンポの曲なので暗さは感じない。

「ミュージック・フリーク」
マイナー調の曲で松尾が中学生の時にウッドストックのライブDVDを夢中で見ていた時の記憶が大きく影響している。アコースティックで弾かれる泥臭いブルースの音色が印象的。

「Gypsy」
ギターを歪ませたゴリゴリのロックサウンド。サビで繰り返される「灰の罠」「灰の中」が一度聴いたら耳から離れない印象的な言葉である。これから険しい道を歩んでいくことを決めたような、勇ましい心が感じられる。

「夜風の街」
切ないバラードの曲。松尾いわく「志を同じくした2人の親友が時を経て、一人は東京、もう一人は故郷に帰ることを選択するストーリーが描かれている」という。GLIM SPANKYの曲の中では数少ない、現実的でノスタルジックな歌詞。

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@5mmocacho7

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