
KEYTALKとは日本のオルタナティブロックバンドである。2007年に前身バンドが結成され、2009年に「KEYTALK」に改名。2013年に1stアルバム『コースター』でメジャーデビューを果たす。個性的なメンバーとキャッチーなメロディでファンを魅了し、2015年には武道館ライブを開催。楽曲は『境界のRINNE』の1期・3期のオープニングに使用された。拠点である下北沢では「KEYTALKウィーク」と表し、南口商店街にフラッグや等身大パネルが飾られた。2024年より活動を休止している。
KEYTALK(キートーク)の概要
KEYTALKとは、東京都世田谷区下北沢を活動拠点とする4人組オルタナティブロックバンドである。
メンバーはメインボーカル・ギターの寺中友将、ギターの小野武正、ベース・リードボーカルの首藤義勝、ドラムの八木優樹から成り立っている。全員が音楽大学・専門学校を卒業している。
2007年前身バンドである「real」を結成し、2009年に「KEYTALK」へ改名。
2010年タワーレコード限定で『KTEP』というシングルを出した。これが最初のシングルとなる。
その年には1stミニアルバムもリリースしている。
2012年には初の自主企画を開催。その後もライブ活動を続けた。
2013年11月にビクターエンタテインメント内のレーベルGetting Betterから1stシングル『コースター』でメジャーデビューを果たした。翌月12月には「FM802 ROCK FESTIBAL 2013 RADIO CRAZY」や「COUNTDOWN JAPAN 13/14」に出演を果たしている。
活躍の場はライブやフェスだけには収まらず、2015年には高橋留美子原作である『境界のRINNE』の1期・3期オープニングに使用された。
また活動拠点である下北沢では「KEYTALKウィーク」と表し、南口商店街にフラッグや等身大パネルが立ち並んだ。
2017年には横浜アリーナでのワンマンライブの開催を果たした。
爽快感あふれるメロディと四つ打ちを中心としたアップテンポなリズムが最大の特徴。踊れて、楽しい音楽はライブでも観客を大いに盛り上げる。
四つ打ちブームと爽やかさを兼ね備えた曲は、女子高生など若い層を中心にブレイクした。
2024年8月22日をもってバンド活動を一時休止することを発表した。
KEYTALK(キートーク)の活動経歴
KEYTALKの結成
2009年7月、小野武正(ギター)、首藤義勝(ボーカル&ベース)、寺中友将(ボーカル&ギター)、八木優樹(ドラム&コーラス)でバンドを結成。
2010年3月に1000枚限定でデビューシングル『KTEP』をリリースし、踊れてキャッチーな楽曲が評価され、即完売。同年7月7日には1stミニアルバム『TIMES SQUARE』をリリース。プロデューサーにFRONTIER BACKYARDのTGMX aka SYUTARO TAGAMI氏を迎え、現在進行するZERO世代の若者たちが放つ4つ打ちダンスロック・パンク・ギターポップジャズ・フュージョンを近未来系に再構築したデビューミニアルバムとなった。また、「SAKAE SPRING 2010」、大阪野音でのイベント「モーニングリバーサミット2010」に出演する。様々なライブイベントにも出演するなどインディーズ時代から頭角を現す。
2011年3月にライブハウスのみ限定発売の『PASSION/東京Star』をリリース。20ヶ所強のライブで800枚を売り切り販売終了。11月には2ndミニアルバム『SUGAR TITLE』をリリースすると、東京2ヶ所のソールドアウト含む全国26ヶ所の発売記念ツアーを敢行し、「COMIN’KOBE2011」にも出演。そして盟友DACOTA SPEAKERとの共同イベント“床でライブ”を定期的に東名阪で企画したりと精力的にライブ活動をする。また、「モーニングリバーサミット2011」、福岡のライブサーキット「MUSIC CITY TENJIN」にも2年連続出演した。
海外進出とメジャーデビュー
2012年4月、初の海外進出。台湾ツアー&台湾の有名フェス「Spring Scream 2012」に出演し、それを機に台湾での過去タイトルの音源配信も開始。5月、限定マキシシングル『KTEP2』をリリースし、オリコン週間インディーズチャートで1位を獲得、2000枚即完売した。東名阪福ワンマンツアーは4ヶ所完売。同年12月3枚目となる2000枚限定マキシ『KTEP3』をリリースし、2週間で完売。熊本初のライブサーキット「HAPPY JACK 2012」、神戸の「COMIN’KOBE2012」、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO」、仙台「MEGA ROCKS 2012」、「スペースシャワー列伝~第九十一巻秋茄子(あきなす)の宴~」の出演を果たした。
2013年2月に代官山UNITワンマンを含む「オムスターの逆襲TOUR」東名阪奈良の全4公演がソールドアウト。3月6日、1stフルアルバム『ONE SHOT WONDER』リリース。全国33ヶ所におよぶ「KEYTALK ONE SHOT WONDERTOUR 2013」は各地でソールドアウト続出の大盛況で終了する。その後、大阪「SUMMER SONIC 2013」、新潟「音楽と髭達2013-CARNIVAL-」、大阪「RUSH BALL 15th」に出演。
11月20日シングル『コースター』で、ビクターエンタテインメントのレーベルGetting Betterよりデビューした。
「COUNTDOWN JAPAN 13/14」、「FM802 RADIO CRAZY」、J-WAVE「THE KINGS PLACE LIVE VOL.4」、「LIVEMASTERS INC. COUNTDOWN “GT2014”」に初出演を果たした。
バンド初の武道館公演
2014年3月12日2ndシングル『パラレル』をリリースし、オリコンウィークリー初登場10位、過去最高位をマーク。2nd Fullアルバム『OVERTONE』を5月21日にリリースした。オリコンウィークリー初登場13位、それに伴う全国19公演「OVERTONE TOUR 2014」も即完と好状況でツアーをスタートし、全公演大盛況でツアーは終了。
10月22日リリース3rdシングル『MONSTER DANCE』、12月17日LIVE DVD「OVERTONE TOUR 2014 at AKASAKA BLITZ」をリリース。
2015年3月4日4thシングル『FLAVOR FLAVOR』、4月29日5thシングル『桜花爛漫』、5月20日には待望の3rdアルバム『HOT!』をリリースし、アルバムはオリコンウィークリー初登場4位となった。全国10カ所11公演即完でスタートした「KEYTALKのHOTをMOTTOワンマンツアー」も大盛況で終了。更に7月11日台湾公演「みんなでダージャーハオ」を敢行。
9月30日に初のミュージックビデオ集『MUSIC VIDEO COLLECTION 2010-2015』、10月14日に6thシングル『スターリングスター』をリリース。
10月28日バンド史上初となる武道館単独公演は、1万1千人を動員し大盛況で終幕した。
2016年3月2日にKEYTALK初の日本武道館単独公演DVD&Blu-ray&CD『KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~』、4月13日7thシングル『HELLOW WONDERLAND』、5月18日8thシングル『MATSURI BAYASHI』と3か月連続リリース。
全国ツアー『KEYTALKワンマンツアー3年K組お祭り先生〜「先生!義勝君の給食費がありません!」〜』、秋の東名阪ツアー『KEYTALK 秋の大収穫祭〜そなたが落としたのは金の松茸か?銀の椎茸か?それとも白いしめじか?〜』のいずれもチケットは即完。ライブも大盛況で幕を閉じた。11月23日に9thシングル『Love me』をリリース。
結成10周年
2017年1月25日10thシングル『ASTRO』をリリースすると、TBSニューイヤー駅伝2017 テーマソング、熊本城マラソン2017大会公式テーマソング『Oh!En!Ka!』の1月1日配信リリースが開始された。3月15日待望の4thアルバム『PARADISE』をリリースした。アルバムはオリコン・ウィークリーチャートで初登場2位となった。
全国ツアー「KEYTALK爆裂疾風ツアー2017 〜みんなの街でパラリラパパパラダイス〜」も大盛況の中、11thシングル『黄昏シンフォニー』を6月7日にリリース。
8月30日に12thシングル『セツナユメミシ』をリリースした。
9月10日に1万2千人を動員した初の横浜アリーナ単独公演を12月20日にLIVE Blu-ray / DVD/CD『横浜アリーナワンマンライブ俺ら出会って10年目~shall we dance?~』リリース。
2018年1月24日に13thシングル『ロトカ・ヴォルテラ』をリリース。3月7日には5thアルバム『Rainbow』をリリース。それに伴い、全国ツアーKEYTALK「Rainbow road Tour 2018~おれ、熊本で2番目に速いから~」を敢行。4月から3ヶ月に渡り行われたツアー最終公演は熊本市民会館で開催し、1500人を動員。バンド史上初となるホール公演を大盛況に収めた。
7月18日14thシングル『Cheers!』を発売。9月8日幕張メッセにてワンマンライブ「ド真ん中で頑張マッセ〜shall we dance?〜」を開催し、14000人を動員した。また、このライブ映像を収録した映像作品が12月19日に発売となっている。
10月にはKEYTALK「ホールツアー2018 〜目指せホールインワン あなたの心へ100ヤード〜」を敢行。
11月19日~20日、恵比寿LIQUIDROOMにて「Major Debut 5th Anniversary Special Live ~そこらのギターかき鳴らして歌い出して5年目の真実~」を開催する。
レーベル移籍
2019年3月に北海道のライブハウス5ヶ所で開催された「KEYTALK 北海道はデッカイドウツアー 〜道内堂々巡り〜」がソールドアウト。4月に開催された、国内未踏の地を行くワンマンツアー「KEYTALK 熱い熱い思いぶっ放しツアー 〜目指せ全国制覇への道〜」もチケットは完売した。
ユニバーサルミュージック/Virgin Music移籍第1弾シングル『BUBBLE-GUM MAGIC』を5月15日にリリース。オリコンデイリーシングルランキングで自己最高の4位を獲得した。それに伴う東名阪福ワンマンツアー「新感覚KEYTALK泡みたいに弾けるツアー ~涼しくなろうぜ!!バボバボ~」は3ヶ所全てソールドアウトとなった。
6月25日KAGOME『ララ・ラプソディー』を配信限定リリース。8月には『真夏の衝動』、『旋律の迷宮』『ブルーハワイ』、『Catch The Wave』を4週連続配信リリースした。
11月6日、メジャー5thアルバム『DON'T STOP THE MUSIC』を発売。オリコンウィークリーアルバムランキング5位を記録。「DON'T STOP THE MUSIC TOUR 熱狂パワフルKEYTALK 2019 ~本当にダイジョーブ?? 爆発寸前!! 武正の足爆弾~」を開催した。
2020年3月11日にビクターエンタテインメント在籍時の曲で構成された、キャリア初となるベストアルバム3作品『Best Selection Album of Victor Years』、『Coupling Selection Album of Victor Years』、『Best Selection Album of Victor Years Complete Box』を同時リリース。3月25日には『サンライズ』を配信限定リリースし、8月26日には配信限定シングル『流線ノスタルジック』をリリース。この曲は「パワプロアプリ チャンピオンシップ」2020シーズンの公式テーマソングに起用された。
同年9月、無観客生配信ワンマンライブ「KEYTALKオンラインライブ 4密サウンドでSUTEKI HOME ~甘い甘い蜜のよう~ 2010-2014」、「KEYTALKオンラインライブ 4密サウンドでSUTEKI HOME ~甘い甘い蜜のよう~ 2015-2020」、「KEYTALKオンラインライブ 4密サウンドでSUTEKI HOME ~甘い甘い蜜のよう~ 2010-2020 REQUEST」を3ヶ月連続で敢行。バンド史上初の試みであったが大盛況に終わった。
11月25日にはレッドブル・ジャパン「#歌詞に翼をさずける」キャンペーンによるFOMAREとのコラボレーション楽曲『Hello Blue Days』を、12月23日には『Orion』を配信限定リリースした。
首藤の脱退表明と活動休止
2021年4月16日、Zepp TokyoにてKEYTALKワンマンライブ 「いざ爛々乱舞ぼくらのワンマン始業式〜皆さんが静かになるまでに3分24秒かかりました〜」を開催。8月25日、バンドの初期作に回帰した7thアルバム『ACTION!』を発売した。
2022年6月2日より、結成15周年を記念した過去最多の全国ツアー「KEYTALK 15th Anniversary Tour 津々浦々夏の陣 〜鳴けぬなら、踊りたまえ、ホトトギス〜」を敢行。このライブツアーは50公演に及んだ。ライブ会場限定で約8年半ぶりとなるKTEPシリーズの新作『KTEP4』を販売。
2023年3月1日には2回目となる日本武道館公演「KEYTALKの武道館で舞踏会〜shall we dance?〜2」を開催した。
2024年6月24日、ベースボーカルの首藤義勝が体調不良により、当面の間活動を休止することを発表。7月13日、自身のXにて、他メンバーから活動を共にできないとの申し出があったことを理由にバンドから脱退することを発表した。一方バンド側は首藤の投稿について知らされておらず、事実を異なる箇所があるという声明を発表。その後、KEYTALKは8月22日をもってバンド活動を一時休止することを発表した。
KEYTALK(キートーク)のメンバー
寺中友将(てらなかともまさ)

1988年5月12日、熊本出身。メインボーカル・ギター担当。
メンバー内で唯一名前で呼ばれることがなく、ファンの間でも「巨匠」と呼ばれている。由来については「大学時代に1番偉そうにしていたから同じサークルの先輩から呼ばれるようになった」と本人が語っている。
ゆずの影響により小学5年生からギターを弾き始め、中学時代は吹奏楽部でコントラバスを担当していた。
高校時代はボクシングでインターハイに出場した経験もある。
ものまねを得意としておりレパートリーには福山正治、Mr.Childrenの桜井和寿などがあり、不定期に弾き語りライブを行っている。
また武道館公演までにライザップで体を引き締めることに成功した。
a.k.a 巨匠・アーロン寺中 またの名を どうせパスタ 改め 損 悟空。
首藤義勝(しゅとうよしかつ)

1989年2月19日埼玉県出身。ベース・リードボーカル担当。作詞作曲も行う。
高校時代は軽音楽部で複数のバンドを掛け持ちしていた。高校2年生のころに、埼玉県のライブハウスで小野と出会った。
結成時はボーカルを担当する予定ではなかったが、寺中が声帯ポリープを発症してしまったことをきっかけに務めるようになった。
あだ名はよしかつ、えんぴつなど。謎キャラであり、ファン人気が高い。
元the cabsのベースボーカルでもあり、2015年からDJ活動も行っている。音楽の専門学校に行っていただけあってベースの技術も高い。キャッチーなメロディやきめ細かい音楽でファンを魅了している。
a.k.a おしゃれ番長 改め 文学少年 改め 宇宙人 改め ジョニー義勝 またの名を えんぴつ 改め さやまん。
小野武正(おのたけまさ)

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目次 - Contents
- KEYTALK(キートーク)の概要
- KEYTALK(キートーク)の活動経歴
- KEYTALKの結成
- 海外進出とメジャーデビュー
- バンド初の武道館公演
- 結成10周年
- レーベル移籍
- 首藤の脱退表明と活動休止
- KEYTALK(キートーク)のメンバー
- 寺中友将(てらなかともまさ)
- 首藤義勝(しゅとうよしかつ)
- 小野武正(おのたけまさ)
- 八木優樹(やぎゆうき)
- KEYTALK(キートーク)のディスコグラフィー
- アルバム
- OVERTONE
- HOT!
- PARADISE
- Rainbow
- DON'T STOP THE MUSIC
- ACTION!
- DANCEJILLION
- ベスト・アルバム
- KTEP COMPLETE
- Best Selection Album of Victor Years
- Coupling Selection Album of Victor Years
- Best Selection Album of Victor Years Complete Box
- シングル
- コースター
- パラレル
- MONSTER DANCE
- FLAVOR FLAVOR
- 桜花爛漫
- スターリングスター
- HELLO WONDERLAND
- MATSURI BAYASHI
- Love me
- ASTRO
- 黄昏シンフォニー
- セツナユメミシ
- ロトカ・ヴォルテラ
- Cheers!
- BUBBLE-GUM MAGIC
- KEYTALK(キートーク)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- MONSTER DANCE
- 桜花爛漫
- Summer Venus
- HELLO WONDERLAND
- セツナユメミシ
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- コースター
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