
パスピエ(Passepied)とは、2009年2月に結成した日本のロックバンド。キーボードの成田ハネダが作曲をしているが、基本的にメンバーでアレンジしていく流れに任せている。クラシック音楽のバックグランドを持つ成田が生み出す楽曲と、ボーカルの大胡田のセンスやアートワークが話題になり、2011年11月にリリースのアルバム『わたし開花したわ』は無名の新人ながらロング・セールスを記録した。ニューウェーブを感じさせるロックサウンドに、大胡田なつきの少女のようなボーカルが人気のバンドである。
パスピエ(Passepied)の概要
パスピエ(Passepied)とは、日本のロックバンド。2009年2月結成し、2012年6月にメジャーデビューした。
結成当初のコンセプトは、印象主義音楽とニュー・ウェイヴやテクノポップを融合させ、バンドサウンドの形で表現することである。キーボードの成田ハネダが作曲をしているが、基本的にメンバーでアレンジしていく流れに任せている。
東京藝術大学でクラシック音楽を学んだ成田が生み出す楽曲と、ボーカルの大胡田のセンスやアートワークが話題になり、2011年11月にリリースのアルバム『わたし開花したわ』は無名の新人ながらロング・セールスを記録。
ニューウェーブを感じさせるロックサウンドに、テクノをポップロックにアレンジした曲調、大胡田なつきの少女のようなボーカルが人気のバンドである。
バンド名は、成田が好きなクロード・ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』の第4曲「パスピエ」からとっている。
楽曲は基本的に全ての曲の作詞を大胡田が、作曲を成田が担当している。ジャケットや一部のMVのイラストは大胡田が担当。
また、アーティスト写真やMVやライブ映像ではぼかしたりピントを合わさないなど、顔をできるだけ映さないようにしている。
パスピエ(Passepied)の活動経歴
パスピエの結成からメジャーデビューまで

パスピエ写真左から
Dr やおたくや
Key 成田ハネダ
Vo 大胡田なつき
Ba 露崎義邦
Gt 三澤勝洸
パスピエは2009年に成田ハネダを中心に結成された。結成後はライブ活動を精力的に行い、2010年8月に初のワンマンライブを開催する。
2011年ドラマーの入れ替わりを経て、同年初の全国流通盤となるアルバム『わたし開花したわ』をリリース。このアルバムはノンプロモーションながらもロングセールスを記録した。
2012年、アルバム『ONOMIMONO』でメジャーデビュー。デビュー以降、しばらくはアーティスト写真を公開しなかったり、MVも大胡田制作のアニメーションMVを使用したりと、メディアの露出は避けてきた。
しかし翌年のiTunesが選んだ「今年ブレイク期待の新人アーティスト」に選ばれ、配信限定曲を発表したのと同時に、初めてアーティスト写真を公開した。
さらに、配信シングル「名前のない鳥」「ON THE AIR」「とおりゃんせ」、シングル「フィーバー」とアルバム 『演出家出演』をリリース。
パスピエデビュー5周年
2014年、シングル「MATATABISTEP/あの青と青と青」とアルバム『幕の内ISM』、配信シングル「贅沢ないいわけ」をリリース。オフィシャルファンサイト「P.S.P.E」を開設した。
2015年にはシングルの「トキノワ」と「裏の裏」、9月にアルバム『娑婆ラバ』をリリースした。
2016年11月23日、デビュー5周年となる日に、シングル「メーデー」をリリース。同年11月、デビュー5周年にシングル「メーデー」をリリース。12月には「パスピエ 5th Anniversary Hall Tour」を開催し、配信シングル「スーパーカー」をリリースした。
2017年1月、アルバム『&DNA』をリリースし、3月から5月にかけて「パスピエ TOUR 2017 “DANDANANDDNA”」を開催した。5月、「森、道、市場2017」をもってやおたくやが脱退。新体制となってから、「あかつき」などの配信シングル4作とアルバム『OTONARIさん』をリリースし、「パスピエ TOUR 2017 “OTONARIさんのONOMIMONO”」を開催した。
パスピエ結成10周年
2020年1月23日に、ユニバーサルミュージック内に自主レーベル「NEHAN RECORDS」設立を発表。また、これまでに所属事務所をワーナー系のCENTROからユニバーサル系のユニバーサルミュージックアーティスツへ移籍。5月5日には、歌詞、メロディー、リズム、コード、アレンジを全て対称にした回文構造の曲「202 OTO 505」をYouTubeで公開した。また、メンバーが個々でリモート収録した「シミュレーションLive audio『TUI』」を配信。
2021年5月から11月にかけて、「グッド・バイ」などの配信シングル7作、12月にアルバム『ニュイ』をリリース。2022年4月から11月にかけて、「4×4」などの配信シングル7作、12月にアルバム『ukabubaku』をリリース。2023年4月から11月にかけて、「化石のうた」などの配信シングル4作、12月にアルバム『印象万象有象無象』をリリース。
2024年5月、配信シングル「避雷針」、8月に「21世紀流超高性能歌曲」とアルバム『あちゃらか』をリリース。9月から11月にかけてライブ「あちゃらかカリギュラ」を開催。
パスピエ(Passepied)のメンバー
現メンバー
大胡田なつき(おおごだ なつき)

ボーカル担当。愛称はなっちゃん。静岡県御殿場市出身。7月28日生まれ。
大半の楽曲の作詞、およびバンドのアートワークを手がけている。ライブでは一部楽曲でキーボードを担当することもある。
歌唱とキーボードの打ち込みを学びに通っていた専門学校で知り合ったギタリスト古川夏希らとバンド「印象H」を結成。その活動中に成田と出会い、パスピエに加わる。
成田ハネダ(なりた はねだ)

キーボード担当。愛称はナリハネ。神奈川県横浜市出身。8月22日生まれ。
全楽曲で作曲を手がけており、「グッド・バイ」など一部楽曲の作詞も担当。大胡田との共作詞も多い。
5歳からピアノを始め、数々のコンクールに出場。藝大でもクラシック音楽を学び、ピアニストを志していたが、大学1年目の冬に友人に誘われ参加した「COUNTDOWN JAPAN 06/07」で観たフジファブリックに衝撃を受けバンドに転向した。
三澤勝洸(みさわ まさひろ)

ギター担当。愛称は三澤さん。山形県村山市出身。4月26日生まれ。
ウソツキや、トランペット奏者の山崎千裕のサポートも務めている。
山形県出身ということで、エフエム山形「From Yamagata」(旧「MAGIC」)内で月に1度「OTONARI ROOM」のコーナーを担当している。
露崎義邦(つゆざき よしくに)

ベース担当。愛称はつゆさん。千葉県四街道市出身。10月27日生まれ。
2011年頃よりindigo la End、2024年よりずっと真夜中でいいのに。の一部楽曲やライブでのサポートも務めている。
映像編集を得意としており、「グラフィティー」などのミュージックビデオの編集を担当している。
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目次 - Contents
- パスピエ(Passepied)の概要
- パスピエ(Passepied)の活動経歴
- パスピエの結成からメジャーデビューまで
- パスピエデビュー5周年
- パスピエ結成10周年
- パスピエ(Passepied)のメンバー
- 現メンバー
- 大胡田なつき(おおごだ なつき)
- 成田ハネダ(なりた はねだ)
- 三澤勝洸(みさわ まさひろ)
- 露崎義邦(つゆざき よしくに)
- 元メンバー
- 岸本篤志(きしもと あつし)
- やおたくや
- パスピエ(Passepied)のディスコグラフィー
- アルバム
- 『わたし開花したわ』
- 『ONOMIMONO』
- 『演出家出演』
- 『幕の内ISM』
- 『娑婆ラバ』
- 『&DNA』
- 『OTONARIさん』
- 『ネオンと虎』
- 『more humor』
- 『synonym』
- 『ニュイ』
- 『ukabubaku』
- 『印象万象有象無象』
- 『あちゃらか』
- 『カリギュラ』
- パスピエ(Passepied)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 「MATATABISTEP」
- 「フィーバー」
- 「S.S」
- 「電波ジャック」
- 「トキノワ」