ゴールデンカムイ(金カム)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ゴールデンカムイは週刊ヤングジャンプに連載中の野田サトルによる漫画作品。明治時代の北海道を舞台に日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれた帰還兵杉元佐一とアイヌの少女アシリパを中心に隠された金塊をめぐる冒険漫画。過激な描写が特徴で作中では次々と個性的なキャラクターが登場するためインパクトのある名言・セリフが多い。

アシリパを捕らえ、金塊の隠し場所のヒントを聞き出すべく尋問する鶴見。ソフィアを事実上の人質にされたアシリパは、アイヌが自分たちの未来のために集めた金塊を鶴見に渡していいものかどうか苦悩するが、そんな彼女の胸の内を理解したかのように鶴見は硬軟織り交ぜた巧みな説得を続ける。
ウイルクたちが隠した金塊を巡って、これまでどれほどの血が流れ、どれほどの命が失われたか。あの金塊こそは災いを呼ぶ悪しき存在であり、アイヌの伝承になぞらえて名付ければ「ゴールデンカムイ」である。そんなものを後生大事に隠し続けるくらいなら、自分たち第七師団に委ねてしまえばいい。時に厳しく、時に優しい言葉で篭絡されたアシリパは、ついに金塊の隠し場所に通じる情報を口にしてしまう。

鶴見の話術の恐ろしさに震えると共に、タイトルとなっている『ゴールデンカムイ』の意味が判明する、戦慄的な名シーン。ここから物語は一気に加速し、最終決戦へと雪崩れ込んでいく。

尾形百之助の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「祝福された道が俺にもあったのか…」

尾形は、元第七師団長の花沢幸次郎中将と彼の妾の間に生まれた。彼が物心つく頃には父は母を見限っており、それでも母は「いつか父が会いに来てくれる」と信じ、それだけを心の支えにしていた。しかし、それは現実を見ず、夢想の世界に逃げ込み、尾形と真っ当な親子関係を築かないということでもあった。
自分を見てくれない母に絶望した尾形は、「母が死ねば葬式には父が来てくれるのではないか、父と会えれば母は感謝して自分を見てくれるのではないか」と考え、実母を毒殺。その後戦場のドサクサに紛れて自らの意志で腹違いの弟を、そして半ば鶴見に唆される形で実の父をも殺害している。

見出しのセリフは、父を殺害する際に口にしたものである。自分の生に絶望した尾形の凍てつくような苦悩に満ちており、彼がただの悪役に留まらない複雑なキャラクターであることがうかがえるものとなっている。

ヴァシリとのスナイパー対決

樺太でロシアの国境警備隊に襲われた尾形は、敵方にヴァシリという並みならぬスナイパーがいると知るや、「あれを倒せるのは俺だけだ」と言って単身戦いを挑む。スナイパーとしての意地と誇りをかけた「日露戦争延長戦」は、一晩中相手の銃口の前に身を晒して完璧な囮を演じ切った尾形に軍配が上がる。
スナイパー同士の戦いは一撃必殺の緊張感があり、高度な心理戦が繰り広げられる。本作でもそれは遺憾なく描かれており、独特の魅力に溢れた名勝負となっている。

鯉登音之進の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「おのれ よくも私の部下たちを!!」

杉下と共に樺太へと向かい、アシリパの捜索を続けていた鯉登は、ついに彼女を連れ去ったキロランケを追い詰める。爆弾と歴戦の経験で谷垣を、月島を次々に倒し、自身にもトドメを刺さんと迫るキロランケに向けて、鯉登は見出しの言葉を告げて猛然と反撃に出る。
物語に登場したばかりの頃の鯉登は、ただ鶴見に熱狂するばかりの何も考えていない若者といった人物で、言ってしまえば「鶴見の心酔者A」でしかなかった。しかしもともと軍人の家に生まれた鯉登は、国のために仲間のために命をも懸け、部下をいつくしむ気質の持ち主で、樺太での旅の中でそれは大きく開花していく。

杉元との旅の中で、鯉登が大きく成長していったことを表す名セリフである。

「銃を下ろせ これは上官命令だ」

妻であるインカラマッを事実上の人質にされた谷垣は、「これ以上鶴見にはついていけない」として、彼女を奪還した上で第七師団を脱走。それを許さず、執拗に追いかけて始末しようとする月島に、その後を追った鯉登がかけたセリフである。
この時の月島は“鬼気迫る”という言葉でしか表現できない、尋常ならざる様子で谷垣たちをまとめて殺そうと銃を突き付けていた。その月島に「邪魔するなら殺す」とまで言われた上で見出しの言葉を返せたということは、鯉登がそれだけ軍人として大きく成長したことの表れだといえる。

杉元や鶴見、土方など、『ゴールデンカムイ』の登場人物はそのほとんどが最初から経験豊富な大人である。その中にあって“未熟な若者”として登場した鯉登が、かくも鮮やかな成長を遂げたことは、読者からしても実に感慨深いことだといえる。

谷垣源次郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面

妹の仇を追って

谷垣は秋田のマタギの出身である。ある時、マタギ仲間の青山賢吉が谷垣の妹フミと結婚し、谷垣は彼と親戚関係になる。しかしその後、賢吉はフミを殺害して自宅に火をつけて失踪。谷垣は彼を妹の仇と憎み、故郷を捨ててこれを追い続ける。
しかし日露戦争の激戦地でようやく見つけた時、賢吉は敵の攻撃から味方を守るために重傷を負い、目も耳も聞こえない状態になっていた。いざトドメを刺そうとするも、何もしなくても間もなく死ぬだろう仇を前に逡巡している谷垣に、“何も見えないし聞こえないが誰かが側に居る”と気配で察した賢吉が、フミを殺した真相を語り出す。

あの時フミは疱瘡に侵されており、自分の命が尽きかけるどころか周囲に病を感染させかねない状態にあった。もはや治療する方法も無く、賢吉は彼女を殺した後に自らも自殺して全てにケリをつけようとするも、フミは夫が後を追うことは絶対に許さなかった。「自分の命をどう使うか考えてほしい」という彼女の遺言に従い、賢吉は彼女を殺して遺体を家ごと焼き払うと、日本のために戦う道を選んだのだ。どうかこの話を妻の家族の誰かに伝えてほしいと懇願する虫の息の賢吉を前に、谷垣は呆然としながら彼の口の中に特製のカネ餅を入れる。谷垣独自の工夫が施されたそれを食べて、賢吉は今の話を聞いてくれたのが谷垣であることに気付き、安堵しながら息を引き取る。
あまりに凄絶で、あまりに切ない、『ゴールデンカムイ』屈指の傑作エピソードである。自分の人生を賭した復讐が無意味だったことを知った谷垣の胸に去来したのがどのような感情だったのかは、彼のみが知る事実である。

「お前はここに残って 自分の本当の家族を作りなさい」

アシリパを奪還して樺太から引き上げる際、谷垣には1つの別れが待っていた。アイヌの村で世話になっていた頃からの付き合いである少年チカパシが、樺太に残ると言い出したのだ。家族を失い天涯孤独となったチカパシは、谷垣と共に旅を続ける中で成長し、自らの意志でこの地のアイヌと共に生きることを選べる立派な若者となっていた。
涙ながらにそれを祝福する谷垣を見れば、彼もまたチカパシとの別離に寂しさを覚え、それ以上にその成長を喜んでいることが分かる。谷垣の人の好さや、もはや1つの愛嬌ともなっている暑苦しさがぎゅっと詰まった名セリフである。

土方歳三の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私はあと百年生きるつもりだ」

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江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

津山睦雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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土井新蔵(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土井新蔵(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土井新蔵(どい しんぞう)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物である。埋蔵されたアイヌの金塊の暗号となっている刺青が体に彫られた24人の囚人の1人である。幕末に土佐藩の勤皇派におり、幕府の要人など何人も殺害した殺し屋であった。その後北海道・根室に流れ着きアイヌの女性と結婚するも、土井に恨みを持つ者が妻を拐った。妻を取り戻すために、妻を拐った人物を殺め、釧路の海岸で捉えられ囚人となった。妻が病で先が短いことを知り網走監獄を脱獄した。最期を看取った後は根室の漁場で働いている。

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キラウシ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

キラウシ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

キラウシとは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、土方歳三に道案内に雇われたアイヌの男性。コタン(アイヌの村)の周辺を蝗害に襲われて食糧難になったため、出稼ぎに出ていたところを土方たちに出会った。網走監獄で看守部長をしていた門倉利運(かどくら としゆき)と仲が良く、ふたりで行動することが多い。取り立てて強いわけではないが、五稜郭での最後の戦いではアイヌの土地の権利書を守るため勇敢に戦った。

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