ゴールデンカムイ(金カム)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
ゴールデンカムイは週刊ヤングジャンプに連載中の野田サトルによる漫画作品。明治時代の北海道を舞台に日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれた帰還兵杉元佐一とアイヌの少女アシリパを中心に隠された金塊をめぐる冒険漫画。過激な描写が特徴で作中では次々と個性的なキャラクターが登場するためインパクトのある名言・セリフが多い。
「脱獄王」白石由竹が杉元との初遭遇で言ったセリフ。確かに白石は数え切れないほどの脱獄に成功している脱獄の天才だが、裏を返せば脱獄してもまたすぐに捕まっているということであり、間の抜けた憎めないキャラクターである。杉元たちと行動を共にするようになってからも白石は常にトラブルメーカーであり、白石が登場すると良くないことが起きるフラグだとファンの間では認識されている。
「んも~!!!マジで不死身かよおめぇ~」
樺太で杉元と再会した際に発したセリフ。この時の白石は、杉元とは彼が網走監獄で“頭を撃ち抜かれる”という形で倒れたことを教えられてから顔を合わせていなかった。直接見たわけではないが“絶対に生きているはずがない”致命傷であり、その杉元から託された「自分にもしものことがあったらアシリパを頼む」という約束を守るため、不穏なものを感じながらもキロランケや尾形と共にアシリパと行動している状態だった。
樺太での旅は「キロランケも尾形も信用できない、自分だけでどうやってアシリパを守ればいいのか」との悩みと隣り合わせであり、白石の顔にはどこか常に不安があった。「杉元ならもしかしたら生きているかもしれない」との淡い希望を抱きながら自分なりにアシリパを守り続け、いよいよどうしようもないとなった時に果たされた再会。読者が待ち望んだ、白石からすれば奇跡のようなその瞬間に大喜びする彼の姿に、自分を重ね合わせたファンも少なくないはずである。
「うっせーな んなことどうでもいいんだよ!!」
札幌近郊を旅する最中、杉元とアシリパは木材にするために将棋倒しにされた木々の下敷きになって行方が分からなくなってしまう。慌てて2人を探す白石に、海賊は「そこまで焦るということは、やはりアシリパこそが金塊の謎を解くカギなのか」と尋ねるが、それに対して白石が返した言葉が見出しのものである。
亡き友の遺言のために、アイヌの未来のために、日本を守るために。様々な理由から金塊を求める者たちが争奪戦を繰り広げる『ゴールデンカムイ』の中にあって、「大金が欲しい」というだけの理由からここに顔を出す白石は異色の存在だといえる。しかし「こいつらなら金塊を探し出すかもしれないし、分け前目当てに恩を売っておこう」とだけ考えていたはずの杉元とアシリパに次第に肩入れするようになり、杉元との約束を守るためだけにアシリパを守り、その杉元と再会した時は涙を流して喜ぶなど、白石は彼らとの間に次第に強い絆を作っていった。
このシーンは白石がはっきりとそれを自覚すると同時、うまいこと倒木の下の隙間に避難していた杉元とアシリパもまた彼をかけがえのない仲間だと認めていたことが分かる名シーンである。杉元たちも白石のことを信頼してくれていたと知った時、これまでの彼の旅が無駄ではなかったと理解した時、思わず涙を流す白石と共に読者もまた目頭を熱くした。
オソマの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「俺は杉元ってんだお嬢ちゃんは?」「あたしオソマ(うんこ)」
アシリパの村で杉元と幼女のセリフ。アイヌでは赤ん坊には病魔がつかないよう汚い名前をつけて呼ぶのだという。他のアイヌの人々にはどんな汚い名前がつけられていたのかとファンに想像を抱かせた。
鶴見篤四郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「砲弾の破片が前頭部の頭蓋骨を吹き飛ばしまして たまに漏れ出すのです 変な汁が」
第七師団・鶴見中尉の初登場時のセリフ。鶴見の素顔・痛み・精神状態はどうなっているのかと想像しただけで苦しくなってくるが本作屈指の変人キャラである鶴見はこの後も常軌を逸した行動でインパクトを残す。いったい次はどんな変人・変態が出てくるのかと期待するのが本作の楽しみ方の一つである。
「第七師団は間を取って 耳と鼻を削いだ後に切腹だな」
鶴見中尉が自らに造反した二階堂に放ったセリフ。ヒグマに襲われ片耳を失った二階堂に鶴見は「美男子の条件は左右対称だ」と言ってもう片方の耳も切り落とす。さらに鼻も切り落とすと見せかけて巧みな話術で造反仲間を二階堂の口から引き出す。鶴見の恐ろしさがよくわかるセリフ・シーンである。
妻に自分の正体を明かすシーン
若い頃、鶴見は「長谷川幸一」という名でロシアに潜伏し、スパイとして活動していた。偽装のためにそこで妻子を作り、表向きは平穏に暮らしていたが、やがてその正体に感づいたロシア軍が彼を捕えようと迫ってくる。この時鶴見は日本での活動に備えて日本語を学ぼうとしていたウイルクたちと交流があり、彼らを巻き込んだ上での銃撃戦の末に妻と生まれたばかりの子を失うこととなった。
妻は彼が民間人ではないことを薄々理解しており、最後にその正体を問う。鶴見は素直に自分の本当の名を口にして、いつしか心から愛していた妻と最愛の娘の亡骸を前に怒りと絶望に苛まれる。
このエピソードにおいて、鶴見はここに至るまで「長谷川幸一」という名を使用しており、正体が明らかとなった時はウイルクたちとの意外な縁に多くの読者が驚愕した。アニメでは若い頃の鶴見の声優を、現在の鶴見の声優である大塚芳忠とよく似た声質で知られる中野泰佑に演じさせており、最後のセリフは大塚芳忠に敢えて似せることで2人が同一人物であることをさらに強く印象付ける演出となっている。
鶴見とウイルクの因縁の意外な始まりに、思わず戦慄してしまうシーンである。
「いわば…ゴールデンカムイか」
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目次 - Contents
- 『ゴールデンカムイ』の概要
- 杉元佐一の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺は不死身の杉本だ!」
- 「人間を殺せば地獄行きだと?それなら俺は特等席だ」
- 「アシリパさんには山で鹿を捕って脳みそを食べてチタタプしてヒンナヒンナしていてほしいんだよ俺は!!」
- 流氷上の再会
- 「一人では行かせるかよ!!相棒だろ」
- アシリパの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「兵士なら戦え」 「弱い奴は食われる」
- 杉元「俺リス好きなんだけどな~」アシリパ「私も好きだ リスは木の実しか食べないから肉が美味い」
- 「うわぁ ウンコ食べて喜んでるよ この男」
- 「一緒にいた男は 汁物にウンコを入れて食べる」
- 杉元「アシリパさんは何て呼ばれてたんだ?」アシリパ「祖父の尻の穴だ!」
- 「チンポ先生」
- 「全てが終わったら…杉元の故郷に連れて行け 私も干し柿を食べてみたい」
- 「何言ってるんだ白石。あいつは不死身の杉元だぞ」
- 「“道理”があれば、私は杉元佐一と一緒に地獄に落ちる覚悟だ」
- 白石由竹の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺は脱獄王だ 誰に捕まろうと煙のように逃げてやるさ」
- 「んも~!!!マジで不死身かよおめぇ~」
- 「うっせーな んなことどうでもいいんだよ!!」
- オソマの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺は杉元ってんだお嬢ちゃんは?」「あたしオソマ(うんこ)」
- 鶴見篤四郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「砲弾の破片が前頭部の頭蓋骨を吹き飛ばしまして たまに漏れ出すのです 変な汁が」
- 「第七師団は間を取って 耳と鼻を削いだ後に切腹だな」
- 妻に自分の正体を明かすシーン
- 「いわば…ゴールデンカムイか」
- 尾形百之助の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「祝福された道が俺にもあったのか…」
- ヴァシリとのスナイパー対決
- 鯉登音之進の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「おのれ よくも私の部下たちを!!」
- 「銃を下ろせ これは上官命令だ」
- 谷垣源次郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 妹の仇を追って
- 「お前はここに残って 自分の本当の家族を作りなさい」
- 土方歳三の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「私はあと百年生きるつもりだ」
- 「歴史のズレを正せるかね?」
- 牛山辰馬の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「めんこい坊主だ ホレこっちゃ来い 高い高いッ」
- vs羆
- 「この牛山を神話に加えなよ 百年後のアイヌにだって大ウケするぜ」
- 二瓶鉄造の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「一発で決めねば殺される 一発だから肝が据わるのだ」
- 「猟師の魂が勃起する!!」
- 辺見和雄の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ああ……この人に殺されたい よしこの人を殺そう だって僕が求めていたのがこの人ならば 僕なんかに殺されたりしないはずだ」
- 岩息舞治の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「許してやりなさい 頑張ってるじゃないですか そんなにボロボロになるまで」