CLOVER(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ
『CLOVER』とは、CLAMPが雑誌『Amie』に1997年から1999年にかけて連載したファンタジー作品および、それをもとにした映画作品である。機械技術が発達したサイバーパンク風の世界を舞台に「クローバー」と呼ばれる特殊能力を持つ少年少女達を巡る連作長編。この世で最強の能力を持つ「四つ葉」の少女スウ、「三つ葉」の双子兄弟CとA、自分の死んだ日が分かる「一葉」の歌姫織葉、そして「クローバー」と関わる人間達の物語である。時系列は現在から過去に遡るという構成になっている。
CV:谷本紀章
銀月の元で暮らす黒髪の青年。「三つ葉」のクローバー。藍と命名される以前は「C(ツェー)」と呼ばれていた。大人しく穏やかで従順な性格。年齢はスウよりも年上。スウには及ばないが転送装置(ムーブ)なしで対象物を別の場所へ転送する能力を持つ。弟のA(アー)とは互いに思考を読むことができる。銀月に引き取られた時はまだ幼い少年だったが、わずか二年で青年の姿に急成長している。銀月と出会う以前は研究所で暮らしていたが、「彼の家から出ない」という条件付きで研究所から出ることを許された。研究所から出ると長くて五年しか生きられないという短命化のリスクを抱えている。
その他の登場人物
絋将軍(コウしょうぐん)
和彦が暮らす国を取り仕切る最高評議会「魔導師」(ウィザード)の一人である年配の女性。特級クラスの超常能力者(ソーサラー)。和彦や銀月の上司。和彦からは「絋婆さん」と呼ばれている。軍の中で一番の問題児だった和彦をよく庇っていた。他の「魔導師」(ウィザード)と違いスウのことを一人の人間として接しており、スウからも「おばあちゃん」と慕われている。
殊老師(シュウろうし)
絋将軍の同僚である年配の男性。魔導師(ウィザード)のリーダー的存在。「三つ葉」のC(ツェー)が研究所から脱走した事をきっかけに銀月やC(ツェー)と関わる。
バルス
アズライトの軍人で、特殊諜報部に所属している。サングラスをかけた男性。「白豹」の異名を持つ。剣術の使い手。和彦の右手を切り落とした人物で、右手は剥製にして枕元に飾っている。和彦を気に入っており、「王子様」と呼んでいる。アズライトもスウの能力を欲しがっているため彼女を狙う。スウのことは「お姫様」と呼ぶ。
小猫の首領(シャオマオのしゅりょう)
義賊を気取る集団「小猫(シャオマオ)」のボスの少年。ゴーグルを装着し、常に移動する椅子に座っている。縄張りに落ちてきた和彦とスウを捕捉する。貴重な本物の猫を飼っている。義理堅い一面を持つ。
桃花(タオファ)
「小猫(シャオマオ)」のメンバー。二つのシニヨンヘアにチャイナドレス風の衣装を纏う女性。アズライトの襲撃から和彦とスウを逃す際、餞別に桃の花を渡す。
主要人物の関係者
織葉(おるは)
故人。和彦の恋人。歌手(シンガー)だったが、主にライブハウスで活動しておりメジャーデビューしていない。明るい性格で、歌と和彦を一番愛している。和彦は三ヶ月かかって彼女を口説いた。歌は彼女自身が作詞している。彼女が歌っていた曲『LOVE』をスウが有線電波(マイナーウェーブ)でキャッチしたことで本来は交流を禁止されているも、議会の判断を破った絋将軍の計らいによりスウは電話を通じて彼女と交流を持つ。
実は「一葉」のクローバー。彼女の能力は「自分の死ぬ日が分かる」というもの。和彦や周囲の前では明るく振る舞っているものの、やがて訪れる自身が死ぬ日が来ることを受け入れており、それが彼女の心に影を落としている。彼女の存在が、スウと和彦を引き合わせることになる。
A(アー)
「三つ葉」の一人で藍の双子の弟。容姿は藍と瓜二つ。性格は攻撃的で、特に藍のこととなると感情が乱されやすい。肉親である藍に執着しており、「三つ葉」の一人だったB(ベー)を藍が優しくしたという理由だけで殺害する。銀月の元で暮らす藍が徐々に銀月と親しくなる様子に嫉妬し、彼を連れ戻そうと二人の前に姿を現す。しかし、「三つ葉」の双子が研究所から出るには別々に生きていかなくてはならないこと、無理に連れて帰れば藍が自ら命を断つことから最終的に訣別を受け入れる。
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目次 - Contents
- 『CLOVER』の概要
- 『CLOVER』のあらすじ・ストーリー
- 和彦とスウの出会い
- 妖精遊園地(フェアリーパーク)
- 織葉
- 三つ葉の双子
- 『CLOVER』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 琉・F・和彦(リュウ・フェイ・カズヒコ)
- スウ
- 銀月(ぎんげつ)
- 藍(ラン)
- その他の登場人物
- 絋将軍(コウしょうぐん)
- 殊老師(シュウろうし)
- バルス
- 小猫の首領(シャオマオのしゅりょう)
- 桃花(タオファ)
- 主要人物の関係者
- 織葉(おるは)
- A(アー)
- 『CLOVER』の用語
- CLOVER(クローバー)
- 四つ葉(よつば)
- 三つ葉(みつば)
- 二葉(ふたば)
- 一葉(ひとは)
- 白花苜宿計画(クローバー・リーフ・プロジェクト)
- 妖精遊園地(フェアリーパーク)
- 魔導師(ウィザード)
- 超常能力者(ソーサラー)
- モデム
- ムーブ
- サーチ
- 秘色部隊(ひそくぶたい)
- 小猫(シャオマオ)
- アズライト
- 『LOVE』(ラブ)
- 『CLOVER』(クローバー)
- 『CLOVER』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- スウの願いを叶える和彦
- 銀月を心配して忠告する和彦
- スウ「私しあわせになれたよ ありがと和彦」
- 銀月「…灯りがないなら自分で灯せばいい」
- スウに「好き」という感情について教える織葉
- 織葉「終わりがわかってる幸せは幸福(しあわせ)かしら?それとも不幸福(ふしあわせ)かしら?」
- スウに対する思いを語る藍
- 義理堅い一面を見せる小猫(シャオマオ)の首領
- 桃花(タオファ)「デートの続きを」
- 初めて自身の願いを語ったスウの願いを叶えようと思う絋将軍
- バルス「俺あ 惚れたら一途なんだよ!」
- 殊老師「言っただろう 人は分からんもんだ 愛情が絡むとな」
- A(アー)「もしC(ツェー)が他の誰かを一番好きになったら僕はそいつを殺す もしC(ツェー)が死んでもそいつは許さない」
- 『CLOVER』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ツバサ』への外部客演
- ミュージッククリップ『CLAMP in Wonderland』への外部客演
- 『CLOVER』の主題歌・挿入歌
- 音楽:橋本一子『CLOVER』