すき。だからすき(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ
『すき。だからすき』とは、女子高生・旭ひなたと臨時教師・麻生史郎の恋愛を描いたCLAMPの漫画。とある事情から一人暮らしをしている主人子のひなたは、隣に引っ越してきて更に彼女の高校の臨時教師となった麻生に好意を抱き始める。純粋無垢なひなたは想いが募ってくいくにつれてはっきりと自分の気持ちを麻生に伝えていく。しかし麻生は過去のトラウマが理由でひなたとの関係に一線を引いているのであった。最終的にクールでそっけないがどこか優しい麻生の心を開くことに成功し、ひなたの恋が実るのかが見どころとなっている。
『すき。だからすき』の概要
『すき。だからすき』とは、女子高生・旭ひなたとひなたの学校の臨時職員である麻生史郎の恋愛を描いたCLAMPの漫画作品。
1999年から2000年にかけて、角川書店から発刊されていた『ミステリーDX』で連載。単行本は全3巻。
CLAMP作品のキャラクターデザインはもこなが担当していることが多い中、本作は猫井椿が担当している数少ない作品の一つである。
主人公の旭ひなたは、成績優秀でありながら天然ボケな一面を持つ明るく元気な女子高生である。彼女には仲のいい友人にしか知らせてないとある過去があり、親の元を離れ1人暮らしをしている。ある日、麻生と名乗る男が隣に引っ越してきて彼女は興味を持ち始めるが、彼がひなたのクラスを担当する臨時教師であることをきっかけに二人の接点は増えていく。その偶然と思われる出会いに舞い上がり、ひなたは少しずつ麻生に対して「好き」という気持ちを募らせていくのであった。しかし、少しずつ麻生がひなたの隣に引っ越してきて臨時教師をしていることが偶然でないことが明かされていく。最後にひなたと麻生の恋が成就するのかが見どころとなっている。
『すき。だからすき』のあらすじ・ストーリー
ひなたとお隣さん
女子高生の旭(あさひ)ひなたは、大きな一軒家で一人暮らしをしている。ある冬の真夜中、彼女がお気に入りのテディベアを抱えてベランダに出てみると雪が降っていた。隣の空き家から光が漏れていることに気づく。ひなたは好奇心から部屋をのぞこうと木に登り、そのまま足を滑らせて落ちてしまう。そこで男性に助けられたひなたは相手に謝罪とお礼の言葉を伝え、自己紹介をした。男は空き家に引っ越してきた住人だった。ひなたは落ちた後、貸してもらった手を思い出し、「お隣さんか、あったかい、手握ってもらうのすき」と呟いた。
臨時教師
翌朝、ひなたは昨日の男性とのやりとりを思い出し幸せな気分に浸りながら登校する。教室に着くと早速隣の席に座る幼馴染の篠原燈子(しのはらとうこ)に、隣に人が引っ越してきて成り行きで手を握ってもらって嬉しかったと報告する。そこで、二人の友人である岸谷笑(きしたにえみ)がいつもの元気な様子で会話に割って入ってくる。笑は自分たちのクラスの担任が産休を取ることになったため、代わりの先生がやってくるのだと伝えに来たのであった。
彼女たちが通う学校は女子高であったため、笑は代理の先生が若い男性教師であればいいと期待で胸を膨らませているが、精神年齢のやや低いひなたにはその感覚がよくわからなかった。しかし燈子のひなたの心をときめかせる男が現れればいいという言葉に、ひなたはぽつりと「いたよ」と答えた。そこで、教室に昨日助けられた男性が現れる。
生徒たちが席に着くと男は麻生史郎(あそうしろう)と名乗り、もとの担任が産休の間だけひなたたちのクラスを受け持つことになった臨時教員であると淡々と自己紹介をする。ひなたは教壇に立つ麻生を嬉しそうに見つめながら、これはすごい偶然だと考えるのであった。
簡素な自己紹介を終えた麻生はそそくさと教室を出ていこうとする。そこでクラスのムードメーカーでもある笑が麻生を引き留め、もっと先生のことを教えてほしいとリクエストする。そこで年齢は32歳で未婚であることを聞きだすが、この学校に来る前のことは教えてくれなかった。
ひなたは退出した麻生を追いかけ、自分の名前を覚えているかと尋ねた。麻生はひなたの名前を言い当て、それを聞いて満面の笑みであたりだと答えるひなた。
度重なる偶然
季節は春になり、放課後に笑が燈子とひなたにラーメンを食べに行こうと誘いかける。ひなたはお気に入りの作家が出す絵本がちょうど発売される日なので本屋に寄っていかなければならないと誘いを断る。
笑は燈子に、断られるのはいいがひなたはまた一人でご飯を食べるのだろうかと問い掛ける。ひなたの父親は彼女らの通う高校の理事長であり、会社の経営者でもある。ひなたが一人暮らしをしているのは、彼女が彼女の父親の財産目当ての悪人に過去何度も誘拐をされており、周りの人を巻き込みたくないという気持からであった。
笑は、ひなたが母親を亡くしており保護者は父親しかいない状況なのに、ひなたの父親が娘に愛情を掛けている様子がないことを悲しむのであった。そこで、教室に突然、麻生が入ってくる。麻生は、ひなたの席に鞄がないことを確認して何も言わずにその場から立ち去るのであった。
麻生の視線に気づいた燈子は、ひなたにとって危険な人物なのではないかと疑い、険しい表情を浮かべている。
一方、本屋に着いたひなたは目当ての『白いくま、黒いくま』というくまが主人公の絵本を見つけて、麻生もこういう本が好きだったらいいなと思いを巡らせていた。すると彼女がレジへ向かう途中で麻生の後ろ姿を見つける。麻生は彼と同い年くらいの眼鏡を掛けた男性、奈宮智明(なみやともあき)と話していた。会話が気になったひなたが、二人の間に割って入る。麻生は驚きの表情を浮かべ、奈宮も気まずそうにただ自身の口元に手を添えているのであった。
本屋から一緒に帰る麻生とひなた。ひなたから奈宮は友人かと聞かれ、ただの知り合いだと麻生は答える。麻生は立ち止まり、真面目な表情でどこから二人の会話を聞いていたのかと尋ねる。麻生には聞かれてまずいことがあったが、ひなたの答えを聞いて安心する。ひなたは麻生が隣に引っ越してきたこと、担任になったこと、全てが嬉しい偶然と無邪気に喜ぶ。それに対し、麻生は「偶然…ね」とだけ呟いた。
奈宮の仕事
ある日の放課後、ひなたは夕飯の材料を買いに行くために商店街を歩いていると、奈宮がカフェの窓辺の席に一人でいる事に気が付く。店内に入り、勝手に奈宮の向かいの席に座る。
ひなたはパソコンでの作業を邪魔してしまって申し訳ないと謝ると、奈宮はそれは構わないが麻生に二人でいることがばれるとまずいと、一人ぼそぼそと呟くのであった。二人は自己紹介をし、ひなたは奈宮が小説家であることを知る。後にひなたは、彼がひなたが好きな『くま』という絵本シリーズの作者であることを知ることになる。
ひなたが店をでた後、スーツを着た男が奈宮の側に現れる。奈宮に祈津(きづ)と呼ばれるその男はそのまま向かいの席に腰を掛け、いつからいたのかと質問する奈宮にひなたがこの席に来た時から側にいたと答える。奈宮は先ほどここにいたひなたが麻生の仕事相手だと伝え、噂通りとてもいい子だと話す。そして意味ありげな表情を浮かべ、「あの子が史郎を変えてくれるといいんだけど」と言葉を続けるのであった。
遠足
学校行事の遠足で博物館に行くことになった日の朝、ひなたは麻生に自分のお弁当を食べてもらいたいと意気込み、弁当を二人分用意した。昼食の時間にひなたは麻生を誘うが、麻生は課外授業中に教師が生徒と二人で手作り弁当を食べるのは体裁的にまずいだろうと断った。その意味がわからない様子のひなたに、麻生はため息をついて、もっと周りを疑う気持ちを持たないと痛い目に遭うと忠告する。それに対し、ひなたは自分の周りに自分を傷つける悪い人なんていないと笑顔で否定した。その力強さにあっけにとられる麻生。そこで他の生徒たちが現れ、麻生は強引に昼食へ連れて行かれてしまい、一緒に食事を取ることは出来なかった。
昼食後、燈子は麻生が木陰で誰かと話しているのを見かける。麻生が誰かに向かって「旭ひなたは人を疑うことを知りませんから」と話しているのを聞き、麻生への猜疑心を深めた。
遠足が終わった後、麻生はひなたに弁当を出すように言う。喜び、弁当を渡すひなた。ぶっきらぼうに「ありがと」と言いながら、ひなたの頭を撫でる麻生に、ひなたは「あたし先生がすき」と笑顔で告白する。ただ麻生への気持ちを伝えたかったひなたは、言って満足しそのまま機嫌よく家に入ってしまう。そしてお気に入りのテディベアを抱きしめながら、「先生もあたしのことを好きになってくれるといいなぁ」と呟くのであった。
弁当をもって静かに帰宅する麻生。自室に入っていくとそこには暗い部屋に電源がついたままの複数のモニターが置いてある。そしてその画面のひとつに自室でテディベアを抱えて幸せそうに笑っているひなたが映っているのであった。
ひなたの身に起こる異変
ある日、ひなたは買ったばかりの『くま』シリーズの最新刊を読みながら町を歩いていた。内容は人懐っこいこぐまとぶっきらぼうだが優しい心を持っているくまが少しずつ仲良くなっていくものであった。作品の内容と、自分と麻生の関係をダブらせるひなた。すると偶然、奈宮に出くわし、二人はカフェに場所を移し奈宮の絵本について話すのであった。
ひなたが自身の新作を買ったことを聞いた奈宮は、実は自分もひなたに渡そうと持ち歩いていたのだと鞄から絵本を取り出し、サインしてひなたに渡す。少し話した後、麻生が好きだから彼のことを知りたいとひなたは打ち明ける。それを聞いた奈宮は口元に笑みを浮かべ、「本当に貴方なら史郎を変えられるかもしれませんね」と呟いた。
話の後、絵本のお礼にと奈宮を夕飯に誘うひなた。メニューが鍋と言うこともあって、祈津も呼ぶことにする。場所や時間も伝えていないのに、祈津は直ぐに二人の前に現れ、麻生を含め四人で食事をする計画になる。
家に到着し、鍋の用意をするひなたたちの様子をモニター越しにみている麻生は「あいつら、俺の仕事にくびつっこむなってあれほど言ったのに」と呆れた。ひなたの個人情報の資料を見ながら、麻生は自分なんかを好きになったって仕方がないと暗い表情を浮かべるのであった。そこで突然、誰かが自宅の敷地内に侵入した時に反応する警報が鳴り響く。麻生は警戒するが、ひなたが麻生を夕飯に誘うために庭に入ってきただけであった。警報音を目覚まし時計の音と誤魔化し、ひなたの家に向かう麻生。キッチンでひなたと奈宮が用意を続けている間、麻生と祈津が話す。そこで祈津がひなたのボディーガードであるという話が飛び出す。
鍋の用意ができ全員が席に着いた瞬間、突然停電が発生する。ひなたは麻生にブレーカーが落ちたのではないかと話しかけるが、麻生は「おまえん家は80アンペアだ、大抵のことじゃ落ちっこない」と言い聞かせる。大きな音がして、侵入者を見つけるが、逃げられてしまう。麻生はガラスを割って大きな音を立てていることを考えるとプロではないと思うと分析し、ひなたの前で語ってしまう。ひなたの家のアンペアを知っていたことも合わせ、流石に怪しまれる麻生。麻生は電気配線をちらっと見たのだと苦しい言い訳をした。そんな二人のやりとりをみて奈宮は相手がひなたでなければ、麻生の正体はとっくにばれているな、と呆れているのであった。
誘拐事件
ある日、麻生は学校の廊下からひなたが体育の授業を受けているのを見て、ある女性の記憶を思い起こす。記憶の中でその女性はひなたと同様に無邪気な笑顔を浮かべ、麻生といると安心すると話している。そして彼女は麻生のことが好きだと打ち明けるのであった。
麻生はひなたに好きだと言われたことを思い出す。しかし次の瞬間記憶の中の女性のことを思い出し、「俺なんか好きになってもしょうがないんだよ」と呟くのであった。
放課後になり、一緒に帰路に着く麻生とひなた。麻生は自分の前をご機嫌な様子で歩いているひなたを見て、再び記憶の女性を思い出していた。どこか元気のない様子の麻生を見て、ひなたは好きな人だから心配と言うが、その言葉は記憶の女性に言われた言葉と似通っていた。
麻生は自分のことを好きになった理由はなんだ、とひなたに尋ねる。ひなたは偶然の出会いをし、更に麻生は自分の好きな事をたくさんしてくれたから好きになったと答える。すると麻生は後ろめたそうな顔をし、すべてが偶然ではなく、自分がただの先生でお隣さんではなかったらどうするときつく言葉を投げるのであった。
そこで突然怪しい車が二人のもとにスピードを出して近づいて来る。その車からひなたを守る麻生。自分が狙われていることを察したひなたは、麻生に一緒にいない方がいいと言い残し、一人で車がいた方向へ走っていく。それに怒って、ひなたを追いかける麻生と、離れようとするひなた。そこに笑が現れ、スタンガンを使って麻生を気絶させる。彼女の後ろには複数の怪しい大人たちが立っていた。
麻生が目を覚ますと、使われていない物置部屋のような場所に手を縛られた状態で横たわっていた。そして目の前には心配そうに自分を見つめるひなたがいる。ひなたは巻き込まれてしまったことを謝る。それに対し、無関係ではないと言う麻生。その意味をひなたが確認する前に、笑が部屋に入ってくる。
笑はひなたに謝りながら近づいてきて、身代金目当てでひなたを誘拐したことを告げる。笑の父親が会社の経営に失敗をしてしまい、「やばいとこ」からお金を借りてしまったのだ。ひなたは笑が大変な状況にいることに理解を示すも、関係のない麻生まで巻き込んだことに怒りを見せる。しかし麻生はひなたを守るために雇われたボディーガードであることを、笑はひなたに告げる。借金取りから聞いて、笑はそれを知っていた。笑は怪我はさせないから大人しくしていて欲しいとひなたと麻生に告げ、部屋を出て行った。
二人きりになったひなたは、麻生がボディガードというのは本当であるかを確認する。麻生は肯定し、彼との出会いは、父親によって仕組まれたことを知るひなた。ひなたは更に質問しようとするが、麻生は話は後だと遮って自身の親指を壁に打ち付けて折り、どうにか手首の縄を外す。そしてひなたの縄も外す。食事を持ってきた借金取りを気絶させ、一緒にやってきた笑を連れて、逃亡をはかる。共に逃げることをためらう笑であったが、ひなたと麻生の説得で共に建物の中を走り抜けていく。救援に現れた祈津と合流し、全ての借金取りを倒し、安全な場所にまで逃げ切った。
ひなたが麻生に向かって、逃げる前に聞こうとしていたことを言わせて欲しいと話す。それは「先生が優しくしてくれたのも、あたしが好きなこと色々してくれたのも、全部お仕事だから…?」という問いだった。黙って何も言わない麻生を見兼ねて、ひなたは涙を流して勝手に浮かれていたことを詫びる。そして、助けてくれたことへのお礼を言って、帰っていくのであった。
麻生の過去
誘拐事件も解決し、無事に登校するひなた。笑とも和解する。燈子はひなたが父親に頼んで、笑の家にお金を貸すように頼んだこと、また警察沙汰にもしないで欲しいと頼んだことは本当かと尋ねる。ひなたは父親にとても怒られたと言いながらも、笑顔で事実を認めるのであった。そして麻生が父親に雇われたボディーガードであったことも明かす。そして麻生の優しさは、全て仕事としてであったと、涙を流した。
二人が教室に戻りホームルームが始まるのを待っていると、元々担任を務めていた教師が入ってくる。そこでひなたは麻生が教師を辞めたことを知るのであった。そして、ひなたは帰宅途中で奈宮と出会い、麻生の過去を聞かされる。麻生は元々警護課の警察官であったが、当時護衛対象であった女性に逆に守られて、怪我をさせてしまったことをきっかけに警察をやめたのだった。女性は海外からの国賓で、結ばれない立場だったが、麻生と両想いであった。彼女は一命を取り留めるも身体に傷を残したまま母国へ帰国し、今は結婚しているという。麻生はいまだにその時のことを引きずってしまい、人を好きになったり、好きになられることに恐怖感を抱いていたのだという。しかし純粋無垢なひなたが麻生と接することで、彼のことを変えてくれるのではないかと奈宮は信じていたし、実際に変わったと思うと話すのであった。そして自分がかいている絵本の新作を渡し、「できればその絵本にかいてあるような展開に現実もなればいいんですが」と呟くのであった。
ひなたは家に帰り絵本を読む。その本には主人公のこぐまが慕っている不器用ながらも優しいくまが隣人たちにどろぼうと勘違いされるシーンが描かれており、こぐまは隣人たちに目を見れば不器用なくまが悪者ではないことは明白だと言い聞かせている。こぐまの「目は嘘をつけないから」というセリフがひなたの心に響くのであった。
燈子の記憶で、麻生が警察官時代、彼とひなたが出会っていたことがわかる。ひなたは自分と接している麻生の目は警察の目ではなく、ただただ優しい目であったと気づき、家を飛び出して麻生の家に行く。しかし麻生の荷物はもうなく家を引き払った後であった。その場で泣き始めるひなたであったが、燈子はあきらめてはいけないと励ます。二人は麻生の行方を知っていそうな、奈宮のもとへ向かった。ひなたは奈宮から、麻生が別の町に引っ越そうとしていることを聞きだす。ひなたはいてもたってもいられず、一人で駅へ走っていくのであった。
麻生は見送りに駅まで来ていた祈津に、このままひなたに会わないままでいいのかと尋ねられている。麻生はひなたの好意は寂しさからくる勘違いだろうと答える。素直にならない麻生に祈津は「おまえはどうなんだ、旭さんをどう思ってるんだ」と尋ねる。
麻生が何か言いかけた所で、ひなたが大声で麻生の名前を呼びながら走って来る。ひなたは改めて、麻生が好きだと伝えるのであった。戸惑いながら理由を尋ねる麻生に、ひなたは仕事としてであったかもしれないが麻生の優しい目が大好きだったと答える。そして、今までは麻生が自分にとって好きなことをしてくれたから好きだったが、これからは麻生がすること全てが自分にとって好きなことになるんだと微笑むのであった。
ひなたの想いの強さに圧倒された麻生は自分の負けだとため息をつき、「俺もおまえが」と言いかける。しかしふと祈津が側にいる事を思い出し、ひなたの耳元に口を寄せ想いを伝えるのであった。そのタイミングで、新幹線がやってくる。去り際に麻生は自分の連絡先を書いたメモをひなたに渡し、二人は連絡を取り合うことを約束して別れるのであった。
最後に奈宮の絵本の続きが描かれる。
それは不器用なくまがどろぼうではないことが判明して隣人たちの誤解が解ける。くまに不愉快な思いをさせてしまったと申し訳ない気持ちになるこぐまであったが、くまはぶっきらぼうな様子でこぐまを夕飯に招待してくれ、二人は仲良く過ごすのであった。
『すき。だからすき』の登場人物・キャラクター
旭ひなた(あさひ ひなた)
本作主人公である女子高生。学年は1年生。天然ですっとぼけたことを言い同級生たちに笑われる一面も多くあるが、実は成績優秀で運動神経も抜群。
父親は資産家で、通っている高校の理事長も務めている。
その為過去に何度も身代金目的の誘拐をされており、周りに迷惑を掛けたくないという一心で一人暮らしをしている。
麻生史郎(あそう しろう)
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白姫抄(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ
『白姫抄(しらひめしょう)』とは、CLAMPが光文社から1992年に出版した全編描き下ろしのファンタジー作品である。雪を司る美しい女神「白姫(しらひめ)」の伝承をもとに、プロローグとエピローグを挟み、雪の季節を舞台にした三編のオムニバスの物語が収録されている。 雪の降る中、一人の男が白い着物姿の女性と出会うところから始まる。「雪が降る日は白姫が泣いている」という白姫の伝承と共に雪の季節を舞台に人間と獣の間で起こった物語、恋人達の悲恋の物語が綴られる。
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わたしのすきなひと(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ
『わたしのすきなひと』とは、『ヤングロゼ』(角川書店)にて休載を挟みながら連載されたアンソロジーコミック。作者は『カードキャプターさくら』などで有名な4人組の日本の女性漫画家グループ・CLAMP。1995年に同社からヤングロゼコミックスDXのレーベルで単行本が発売された。毎話異なる主人公が経験する恋愛エピソードを、短編漫画と作者のエッセイで綴った恋愛オムニバス作品となっている。コミック原作とエッセイは大川七瀬が、コミック作画は猫井椿が担当している。
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カードキャプターさくら(CCさくら)の呪文・魔法まとめ
『カードキャプターさくら(CCさくら)』とは、強力な魔力を持つ少女さくらを主人公とした、漫画家チーム「CLAMP」の漫画作品。大魔術師クロウ・リードが遺した魔法のカード「クロウカード」を封印するべく、魔法少女さくらが奮闘し、魔術師として、ひとりの人間として成長していく物語。 作中にはさくらを含めた様々な魔術師が登場し、魔法を使う。さくらが杖を解放する「レリーズ!」や、占い、攻撃、魔法を使った移動法など、あらゆる場面で魔法が使われることで物語が進んでいく。
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魔法騎士レイアースの魔法・呪文・必殺技まとめ
『魔法騎士レイアース』とは、異世界に召還された少女達の戦いを描いたCLAMPによるファンタジー冒険漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 日本の女子中学生・獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の3人は東京タワーから異世界セフィーロに召還され、魔法戦士としてセフィーロを救うために戦いを始める。 セフィーロには魔法が存在しており、召還された魔法戦士やその世界に住む人々が戦いの中で使う。それぞれの属性に適した魔法があり、作中では様々な魔法の呪文や必殺技が登場する。
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カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ
『カードキャプターさくら』とは、漫画家集団のCLAMPによる少女漫画およびそれを原作としたアニメ作品のことである。主人公の少女・木之本桜(きのもと さくら)が、強大な魔術師により作られたカード・クロウカードの封印を解いてしまった事をきっかけに起こるさまざまな問題を仲間達と共に解決しながら、散り散りになったカードを集めていく。作中にはクロウカード・さくらカード・クリアカードの3種類のカードが登場する。
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カードキャプターさくらに込められた裏テーマと作者CLAMPの想い
プロ女性漫画家集団CLAMPの代表作ともなったカードキャプターさくら。 アニメ化され、大人のファンも多いこの作品ですが、最初は小中学生向けの「なかよし」で連載されていた漫画でした。子ども向けだったからこそ伝えたかったCLAMPの想いとは!?今回はそこに注目してみたいと思います。
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『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ
カードキャプターさくらは1996年に、月刊少女雑誌「なかよし」で連載された。小学4年生のさくらがカードキャプターとして、身の回りに起こる不思議な出来事を解決していく話だ。20年経った今でも根強い人気を誇る。連載から2016年には、続編であるクリアカード編の連載がスタート。クリアカード編を機に、漫画を買った者も多い。アニメしか見たことしかない者には、漫画を読むと異なる点が多くある。カードキャプターさくらの原作漫画とアニメでの違いを解説していく。
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テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語
かつてNHK教育放送で夕方の時間に放送されていたCLAMP原作の「ツバサ・クロニクル」。 しかし、結局多くの謎が解決されないまま、テレビアニメの放送が終了した。 原作漫画は28巻もあり、テレビで放送された部分はその半分にも満たない。 テレビで放送されなかった部分は、DVD化、あるいはネット配信となっている。 そんなツバサ・クロニクルの後半部分についての解説。
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マガジンの歴代ヒロインまとめ
『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
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カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『カードキャプターさくら』とは、CLAMPによる日本の漫画作品である。1996年6月号から2000年8月号まで、少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載され、単行本は全12巻まで発売された。アニメやゲーム化もされている大人気作品である。 主人公・さくらが父親の書庫で不思議な本を発見する。本を開くと封印が解かれ、中からケルベロスという封印の獣が現れ物語がスタートする。本に封印されたカードを取り戻すため、さくらは「カードキャプター」として奮闘する。
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CLAMPキャラ総員で会社を立ち上げた結果…→「#株式会社四月一日」tweetまとめ
2013年のエイプリルフールに突如設立された「株式会社四月一日」って一体なに!?社長・木之本桜を筆頭に、個性豊かな社員達が働いている会社の一日に密着!その全容に迫ります!
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ジョジョの奇妙な冒険を愛してやまない漫画家まとめ
独特のセリフまわし、「能力バトル」という概念、個性的なキャラクターなど、ジョジョの奇妙な冒険にまつわる魅力はつきる所がありません。やはりそんな作品に影響された漫画家さんも多いようです。そこで、ジョジョを愛してやまない漫画家をまとめてみました。
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意外と知らない人気漫画家のネット活動まとめ【公式未公開イラスト多数】
「ブログ」「Twitter」「Facebook」「インスタ」他、多種多様なツールでイラストを公開している漫画家が増えている昨今。今回は、筆者が気になる7人の漫画家のネット活動についてまとめてみました。
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人気漫画家集団CLAMPのイラストTweetまとめ
ここでは人気漫画家集団CLAMPのイラストTweetをまとめた。CLAMPは大川七瀬、いがらし寒月、猫井椿、もこなの4人からなる女性漫画家集団で、『カードキャプターさくら』、『XXXHOLiC』といった人気作を生み出している。
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目次 - Contents
- 『すき。だからすき』の概要
- 『すき。だからすき』のあらすじ・ストーリー
- ひなたとお隣さん
- 臨時教師
- 度重なる偶然
- 奈宮の仕事
- 遠足
- ひなたの身に起こる異変
- 誘拐事件
- 麻生の過去
- 『すき。だからすき』の登場人物・キャラクター
- 旭ひなた(あさひ ひなた)
- 麻生史郎(あそう しろう)
- 篠原燈子(しのはら とうこ)
- 岸谷笑(きしたに えみ)
- 奈宮智秋(なみや ともあき)
- 祈津昌也(きづ まさや)
- 『すき。だからすき』の用語
- 『くま』シリーズ
- ぽややん
- 『すき。だからすき』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 奈宮「誰も好きにならずにいるなんて出来ないのにね」
- ひなた「だからね、だから麻生さんが好きなの」
- 麻生「分かったよ、俺の負けだ」
- 『すき。だからすき』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 猫井椿がキャラクターデザインを担当
- 『合法ドラッグ』にひなたと麻生が登場