カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『カードキャプターさくら』とは、CLAMPによる日本の漫画作品である。1996年6月号から2000年8月号まで、少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載され、単行本は全12巻まで発売された。アニメやゲーム化もされている大人気作品である。
主人公・さくらが父親の書庫で不思議な本を発見する。本を開くと封印が解かれ、中からケルベロスという封印の獣が現れ物語がスタートする。本に封印されたカードを取り戻すため、さくらは「カードキャプター」として奮闘する。

『カードキャプターさくら』の概要

『カードキャプターさくら』とは、1996年から講談社の少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載された作品である。2000年の8月号まで掲載され、単行本は全12巻まで販売されている。略称はCCさくら、CCSと呼ばれる。全50話で構成され、『クロウカード編』と『さくらカード編』の二部構成となっている。2022年4月時点で書籍の累計発行部数は1900万部を超え、関連グッズの売り上げは約300億円を記録する大人気漫画である。
2001年に『第32回星雲賞(コミック部門)』を受賞し、アニメ化やゲーム化などのメディアミックス展開もされている。

主人公・さくらと、父の書庫に眠っていた封印の獣・ケルベロス(ケロちゃん)の出会いから物語は始まる。
カードの封印が解かれるとこの世に「災い」が訪れると言われたさくらは、「カードキャプター」となり町中に散らばったクロウカードを集めることになる。さくらはケロちゃんと親友の知世、クロウの血縁者である小狼達と共にカードの起こした事件を解決しながら成長していくのだった。さくらを中心とした周囲の人々との関係性にも注目の作品である。

木之本桜の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「闇の力を秘めし『鍵』よ! 真の姿を我の前に示せ 契約のもとさくらが命じる 『封印解除(レリーズ)』!!」

さくらがカードキャプターになる時に唱える呪文

さくらがカードキャプターとして魔力を使う時に唱える呪文である。父・藤隆の書庫で初めてケロちゃんに会った時、ケロちゃんに言われるがまま「闇の力を秘めし『鍵』よ! 真の姿を我の前に示せ 契約のもとさくらが命じる 『封印解除(レリーズ)』!!」と唱えたことによりさくらは内に秘めていた魔力を使えるようになった。クロウカードを封印するため、「鍵」をこの呪文で「杖」に変えて戦う。全てのクロウカードを「封印解除(レリーズ)」した杖で捕まえている。

「こわがらなくていいの、ね」

カードを落ち着かせようとするさくら

体育の授業でグラウンドに出ていたさくら。突然強風と共に大きな鳥のようなものが目の前に現れた。しかし知世や周囲の人たちには見えていないようで、クロウカードではないかとさくらはケロちゃんに相談する。その夜、現場を確認しようというケロちゃんを連れて、さくらと知世は再びグラウンドを訪れる。ケロちゃんは微かな気配からクロウカードがいることを突き止めた。その時、急な突風がさくら達を襲う。現れたのは「翔(フライ)」のカードだった。さくらは封印しようと「風(ウインディ)」のカードを使うが、逃げられてしまう。ケロちゃん曰く、「翔」は「風」と同じ属性で攻撃が効かないという。クロウカードにも個性があり、「翔」は本来おとなしいカードで何故襲ってきたのかわからないらしい。仕方なくこの日は眠りについたさくらだが、夢の中で「翔」が怪我をしていることを知る。翌日、再び「翔」を捕らえるべく集まる3人。今度は逃げられないよう「樹(ウッド)」のカードを使い「翔」の動きを止めた。暴れる「翔」に「跳(ジャンプ)」で近づくさくら。
落ち着かせるため「こわがらなくていいの、ね」と声をかけた。落ち着いた「翔」は本来の姿に戻り、無事さくらに封印されたのだった。

「わたし一生懸命カード集めるよ カードが悪いことしないように ぜったい全部集める」

本気でクロウカードを集める覚悟を決めたさくら

さくらの周りで「さくらそっくりの女の子」がイタズラをしている姿が目撃された。クロウカードの仕業だと思ったさくらは、ケロちゃんに相談する。さくらにそっくりという情報だけでは何のカードが割り出せず、ケロちゃんは集めたクロウカードで占いを始めた。占いの結果から、まだ散らばったままのカード達にさくらがカードを集めていることがバレてしまったらしい。さくらの性格や家族構成までバレているらしく、さくらの兄・桃矢に危険が迫っているようだった。急いで桃矢を探しに飛び出すさくら。一方桃矢の元には、既に偽さくらが接触していた。落とし物を探して欲しいと桃矢を森の奥へ連れ込み、桃矢は崖から転落してしまう。怪我をしてもなお落とし物を探し続けようとする桃矢。しかし桃矢は、目の前にいるさくらが偽物だと気づいていた。偽物だと知りながら優しくしてくれる桃矢に、偽さくらは罪悪感を抱いていた。
クロウカードの気配を追いかけ、森の入り口で桃矢の自転車を見つけたさくら。しかし森の中では気配が感じられず戸惑ってしまう。手当たり次第探してみるが見つからず途方に暮れていると、小狼もクロウカードの気配に気づき追ってきた。小狼の手にある羅針盤を見て、さくらは桃矢を探して欲しいと頼む。羅針盤の光の先で見つけた桃矢は、崖から落ち傷だらけだった。傷ついた桃矢を見て怒るさくらは、偽さくらに攻撃をするものの物理攻撃が効かず、ケロちゃんは「特殊カード」だという。名前を呼ぶとカードに戻ると言われ、さくらはカードに近づいた。「あなたがあの人の妹ね」と言うカードの表情が、どこか悲しそうなことにさくらは気づく。占いで示されたカードの正体は、「幻」「水」「影」から連想されるもの。悩むさくらにカードは、さくらの真似をした動きを見せた。その動きからさくらは、カードが「鏡(ミラー)」であると気づく。名前を言い当てカードの封印に成功したさくらだったが、カードが自らヒントをくれたことを疑問に思う。
無事桃矢を助け出したさくらは、大切な人を傷つけられた事で真剣にクロウカードを探そうと決意する。成り行きでカードキャプターとなったさくらは、どこか他人事としてカードを集めていたが、桃矢の怪我によってカードの危険性を感じ本気で向き合うことを決意する。決意の表れとしてさくらが、「わたし一生懸命カード集めるよ カードが悪いことしないように ぜったい全部集める」とケロちゃんに告げる。さくらの強い意志が感じられるシーンである。

「だいじょうぶ なんとかなる 絶対だいじょうぶだよ」

自分を信じるさくら

学芸会の途中、突然クロウカードに襲われ闇の中に閉じ込められたさくら。「闇(ダーク)」のカードであることはわかったものの、名前を当てるだけではカードは姿を現さなかった。さくらは闇の中で自分だけ見えていることに気づくが、徐々に足元から闇に飲み込まれて消え始めていた。焦りで涙ぐむさくらだったが、頑張ると決めたんだからと奮起する。自分を落ち着かせるために「だいじょうぶ、なんとかなる、絶対だいじょうぶだよ」と呟くと、胸の中に眩い光が灯る。さくらは自分自身が光っているから姿が見えていることに気づいたのだ。その瞬間、光の中からクロウカードが飛び出てきて、さくらに話しかける。そのカードはずっとさくらの心の中にいたと言うのだ。「闇(ダーク)」と対になる「光(ライト)」の存在に気づいたことで、「闇(ダーク)」のカードも姿を現した。さくらが自分の力で危機を乗り越えたシーンである。

さくらの本当の気持ち

自分の本当の気持ちに気づいたさくら(右)

小狼からの告白に戸惑いながらも、自分なりに答えを探していたさくら。知らなかったとはいえ、小狼に雪兎の相談をしたり、好きな人と頑張れといった無責任な言葉をかけてしまったことに罪悪感を感じていた。告白の返事より先に、まずは謝ろうと決意し小狼に会いに行く。小狼の家に訪れたさくらは、マンションの前にいた小狼と偶然会い、何か話そうとするがなかなか切り出せずにいた。マンション前には引越しの車が停まっており、さくらは思わず「誰か引っ越しなのかな」と話題を振ると、小狼から「…おれだよ」と言われてしまう。エリオルとの一件が終わったことで、香港へ帰ることになったというのだ。明日帰るというあまりに急な展開についていけず、小狼が目を離した隙にさくらは思わず立ち去ってしまう。小狼が自分の側からいなくなってしまうという状況で初めてさくらは自分の小狼への気持ちに気づくのだった。今自分にできることを、とさくらはあるものを作り始める。小狼が出発するギリギリまでかかってしまったが、桃矢がバイクでバス停まで送ってくれた。バスに乗っている小狼を見つけ呼びかけるさくら。その手には昨夜から作っていた、くまのぬいぐるみを持っていた。くまを差し出しながらさくらは「…わたしのいちばんは 小狼君だよ!」と気持ちを伝えたのだった。くまを受け取った小狼はありがとうと言い、くまに「さくら」という名前を付けるという。時間がかかると思うが、必ず帰ると約束して小狼は香港へ帰っていったのだった。さくらと小狼の気持ちが通じ合う、温かく切ないシーンである。

ケロちゃん(ケルべロス)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「カードキャプターさくらの誕生やー!!」

カードキャプターさくらの誕生シーン

さくらが小学4年生になったばかりの頃、父の書斎に置いてあった古い本を開いてしまう。その瞬間、強い光と共に封印が解かれ、中から封印の獣・ケルベロスが現れる。見た目がぬいぐるみのようで関西弁を話すことから、さくらはケロちゃんと呼ぶことにした。ケロちゃんは本に封印されている「クロウカード」を守っていたのだが、カードが実体化して悪さをしているという。クロウカードの封印が解かれると「この世に災いがおとずれる」と言い、魔力の込められた本を開いたさくらにも魔力が備わっていると言った。するとケロちゃんは「鍵」のようなものを取り出し呪文を唱えた。その呪文に反応した鍵は、さくらの前で杖に姿を変える。眩い光と風の中に現れた杖を、ケロちゃんはさくらに「杖をとるんや!」と声をかける。言われるがまま杖を手にするさくらに、ケロちゃんは「カードキャプターさくらの誕生やー!!」と叫び、さくらはカードキャプターとしての力を与えられてしまったのだった。さくらがカードキャプターになった物語の始まりとなるシーンである。

「わいは…さくらやったらなんとかできるて信じとる」

さくらの力を信じるケロちゃん

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