X(エックス)のネタバレ解説・考察まとめ

『X』とは、CLAMPによって1992年から『月刊ASUKA』にて連載が開始された漫画。
劇場版やアニメが公開され、ゲーム等も発売された。不定期更新中で現段階では休止中。
劇中には他のCLAMP作品のキャラクターも登場している。
ストーリーの内容に生死の選択がありグロテスクなシーンやBL要素を含む描写もある。
主人公の神威は母の遺言により幼い頃に過ごしていた東京に戻ってきた。
神威は地球の未来を左右する運命を背負っており、幼馴染の封真や小鳥も戦いに巻き込まれていく。

『X(エックス)』の概要

『X』とは、「CLAMP」により製作された漫画。1992年に『月刊ASUKA』にて連載開始。
1996年には劇場版が公開され「X JAPAN」が主題歌を歌っている。
CLAMP作品の『東京BABYLON』や『CLAMP学園探偵団』など他の作品のキャラクターが本作にも登場している。
漫画、劇場版、テレビアニメ版とそれぞれ微妙に異なる設定と展開がある。
綺麗なイラスト描写だが、ストーリーは生死の選択や複雑な過去がありグロテスクなシーンも多い。
コミックスカバーの折り返しで各キャラクターがタロットカードの大アルカナに例えられ、本の巻数とタロットの数字がリンクしている。

『X(エックス)』の世界観・天の龍と地の龍

赤い衣装が「天の龍」、青い衣装が「地の龍」のメンバー

人間を守り、今の地球を存続させようとする「七つの封印」の「天の龍」
人間を滅ぼし、地球を変革しようとする「七人の御使い」の「地の龍」

どちらも6名のメンバーが揃っており、神威はどちらにもなり得る力を秘めた最後のピースだった。
親友の封真と妹の小鳥や、夢見との出会いの中、神威は最後の選択を迫られる。

「天の龍」となって人間を守るか。
「地の龍」となって人間を滅ぼすか。

最後の選択を迫られた神威は「どちらが正しいかはわからない。でも、封真と小鳥が幸せになれる世界を守りたい」と答えた。
それは天の龍を選ぶ答えで、同時に旧友である桃生封真を地の龍として覚醒させるものであり2人の運命が変わっていく。

『X(エックス)』のあらすじ・ストーリー

再会

ある朝、高校生の桃生小鳥(ももうことり)は登校中、兄の桃生封真(ももうふうま)に夢の話をした。それは6年ぶりに幼馴染の司狼神威(しろうかむい)が戻ってくるというものだった。

ある日、小鳥のクラスに転校生として神威がやってきた。しかし神威は小鳥に対してそっけない態度をとる。

学校の帰り道、神威は6年前まで住んでいた家の跡地を訪れ、亡き母、司狼斗織(しろうとおる)のことを思い出していた。しかしそこへ現れた少年、砕軌玳透(さいきだいすけ)と戦闘になる。あと一歩のところまで追い詰めた神威であったが、天の龍の一人、鬼咒嵐(きしゅうあらし)の乱入で砕軌を逃がしてしまう。天の龍とは、別名七つの封印ともいい、大切なものを守るために結界を創り、世界を守ることができる七人のことを指す。

神威の元から去った嵐と砕軌は、国会議事堂の地下にいる丁(ひのと)に会っていた。丁は、人の夢を渡り未来を見る力を持つ夢見と言われる盲目の占い師だ。丁は、ある夢を見たと嵐に告げる。それは地球が壊れるというものだった。そして丁は最後にこう告げた。「『神威を』お守りください」「『神威』はこの世の行く末の鍵を持つ者…」と。

世界の終末の関係者

封真は帰宅中、砕軌との戦いで重傷を負って路上で倒れている神威を発見し、自宅へと連れて帰った。治療を受け眠り続ける神威。

神威と砕軌の戦い等一部始終を見ていた天の龍の一人、有洙川空汰(ありすがわそらた)は桃生家の外から神威をの様子を窺っていた。空汰は自分以外の存在が側にいることに気づいていた。姿を現したのは地の龍の一人、麒飼遊人(きがいゆうと)だ。地の龍とは別名七人の御使いとも呼ばれ、天の龍と相反する存在の事だ。

二人の間に緊張が走る。空汰が結界を張り、ついに戦いが始まる。
空汰と遊人が激しい戦いを繰り広げる中、封真が空汰の結界の中に入ってくる。天の龍の結界には天の龍と地の龍以外入ることはできない。予期せぬ封真の乱入に空汰と遊人は一旦休戦をする。

一方、眠り続けている神威は丁によって夢を見させられていた。それは桃生家の過去、自分自身の過去、そしてこれから起こる小鳥の死という未来であった。

そして、神威と丁の夢を覗く女性がいた。彼女の名前は庚(かのえ)。丁の妹である。庚の元に遊人からの連絡が届く。庚もまた世界の終末の関係者なのだ。庚の側にはもう一人、眼鏡をかけた少女がいる。彼女の名前は八頭司颯姫(やとうじさつき)、ビーストと呼ばれるコンピュータを操る地の龍の一人だ。

奪われた神剣

目を覚ました神威の元へ封真が空汰を連れて帰宅する。空汰は神威と二人きりになって話したい話があるという。空汰は高野山から来た坊主であり、高野山にいる星見という占い師から神威が東京に帰って来ることを聞かされたと告げる。星見とは星を見て占う占い師でのことである。

小鳥と封真の父、桃生鏡護(ももうきょうご)は刀隠神社の神主をしており、ご神体として神威が使う為の神剣を祭っていた。しかし、地の龍の一人哪吒(なたく)が神剣を奪いに来る。鏡護は哪吒に応戦するも力及ばず神剣を奪われてしまう。異変を感じた封真は、父鏡護の元へ駆けつけるが、既に手遅れな状態になっていた。鏡護は駆けつけた封真に何かを伝えようとするが、言い終わる前に力尽きてしまう。

天の龍

鏡護の死に悲しみにくれる封真、小鳥、神威。

一方丁は再び夢を見ていた。そこには神剣が二振り存在し、神威もまた二人存在するというものだった。

葬儀の中、空汰と話す神威の元に神威の叔母、真神時鼓(まがみときこ)が現れた。時鼓の家に場所を移す三人。

その頃、嵐は丁によって地の龍に神剣が奪われたことを聞かされる。そして丁はこう告げた「この『地球』をかけた『最後の戦い』がついに始まってしまいました」と。さらにこう告げた「『神威』を『地球』をお守りください」と。

神威のもとへ向かう嵐は、道中天の龍の一人、蒼軌征一狼(あおきせいいちろう)と出会う。邂逅を果たす二人は突如何者かが放った人型の式神に襲われる。結界を張り応戦する嵐。征一狼と共に無事式神を撃退する。嵐の結界を感じ取り神威と空汰が嵐の元へ向かう。征一狼と別れた嵐は神威達と合流し、再び時鼓の家に戻る。しかしそこは火の手が上がっており、時鼓の姿は無かった。

ふたつの未来

神威が小鳥を殺すという残酷な夢に苦悩する封真。さらに、封真は父鏡護が死の間際、封真に何を伝えようとしていたのかと悩む。

空汰、嵐と共に丁のいる国会議事堂へ向かう神威。そこで神威は地球の未来を見させられる。そこに映し出されたのは、砂漠と荒廃したビル。そして地の龍が引き起こす地震によって破壊される東京。そして丁は、地の龍から世界の崩壊を防げるのは天の龍だけだと言う。東京は地球を守る結界の楔なのだ。すなわち東京が崩壊すれば世界が滅びる。そして神威は自分の名前の由来を知る。神威とは神の威を代る者であると。さらに夢に干渉した庚によって、神威のもう一つの意味を知る。神威とは神の威を狩る者でもあると。そして庚は「貴方には『ふたつの未来』がある」と。神威は天の龍と地の龍どちらにもなりうるのだと告げたのだった。

庚の消えた後、神威は丁から更に衝撃的な事実を聞くことになる。それは母斗織は自ら命を絶ったという事だった。衝撃を受ける神威。その時、神威は突然現れた砕軌の攻撃を受ける。険悪な雰囲気の中、二人の前に犬鬼(いぬき)という犬神が現れた。

一方病院に向かう小鳥は監視していた颯姫に襲われる。そこへ偶然通りがかった地の龍の一人、志勇草薙(しゆうくさなぎくさなぎ)に助けられる。

地球の運命

神威達の元へ天の龍の一人、猫依護刃(ねこいゆずりは)が合流した。犬鬼は護刃が先行させて丁の元へと送っていたのだ。それぞれ自己紹介する面々。しかし神威はその場を去ろうとする。去ろうとする神威を砕軌が止めに入った事で、再び険悪になる二人。そんな中、天の龍達は何者かによって異空間へ閉じ込められ、幻を見せられる。神威の力により元の空間に戻るが、その瞬間地震が起こり東京に張られた結界が破られたのを感じた。

そして再び丁は神威に告げた。神威が天の龍になるか地の龍になるかで地球の運命が大きく変わる。そして地球を救って欲しいと。しかし神威は答えを告げぬまま丁の元を後にする。

一人国会議事堂を後にした神威は小鳥と出会う。互いに幼い頃の記憶を思い出している。そんな様子を陰から見守る嵐と空汰。空汰は嵐に自分の運命について語りだす。かつて空汰は星見にこう告げられていた。「地球の命運を左右するひとりとなる」「命の限り『神威』を守れ」と。そして「おまえが『死ぬ』のは『女』の為だ」と。そして空汰は嵐の為に死ぬと嵐に伝えた。

残りの天の龍について話す空汰と嵐は、突然天の龍の一人、夏澄火煉(かすみかれん)に声をかけられる。彼女はさらわれた時鼓のメッセージを伝えるために来たのだ。時鼓のメッセージは神剣を守れというものだった。火煉はメッセージを二人に伝えその場を後にした。

地の龍

一方、神威と小鳥は地の龍の一人、桜塚星史郎(さくらづかせいしろう)の襲撃を受けていた。星史郎は暗殺集団桜塚護(さくらづかもり)の一人である。激しい戦いを繰り広げる二人。絶体絶命のピンチに二人の前に現れたのは封真だった。封真は星史郎の術をはねかえし二人を救ったのだった。

桜塚護が撤退した直後、封真の様子がおかしくなる。神威に何かを伝えようとする封真。しかし気絶していた小鳥が目を覚まし、同時に封真も元に戻る。

一方哪吒は神剣と共にサンシャイン60の地下にある研究所にいた。哪吒はこの研究所で人工的に作られた生命体なのだ。

そんな中、空汰は残りの天の龍を探すべく皇一門と連絡をとる。あいにく現当主昴流はは不在であったが、前当主と話をする事ができた。そこで空汰は昴流が東京にいること、星史郎と因縁があることを知る。

新たな神剣の誕生

桃生家に戻った神威と封真は話をしていた。六年前、東京から姿を消した理由を訪ねる封真。しかし神威からの返答はない。幼い日の約束を守りたいと告げる封真。幼い日の約束、それは神威が小鳥を泣かせないと約束した時、封真もまた誓っていた。「神威は俺が守る」と

その頃小鳥は夢を見ていた。そこには背中から翼の生えた神威がいた。さらに十字架に磔にされた小鳥が、無数のワイヤーに縛られている。ワイヤーは小鳥を締め付け、ついに小鳥はワイヤーによってバラバラになってしまう。そして小鳥の体が足元にある地球に落下していく。地球にぶつかる寸前小鳥は、地球より自分の体がバラバラになることを望み小鳥の体は粉々に砕け散る。

一方、神威は封真に自分の運命に封真と小鳥を巻き込みたくないという心情を伝えるのであった。その時再び封真の様子がおかしくなる。すぐに封真は元に戻るが、直後血まみれの時鼓が桃生家に現れる。神剣について語る時鼓。一本目の神剣は六年前、封真の母桃生紗鵺(ももうさや)から産まれた。一本目の神剣は奪われる運命であったと。そして時鼓は命と引き換えに二本目の神剣を産むのであった。

小鳥の夢

神剣を生むためバラバラになった時鼓を目撃してしまった小鳥。小鳥は母、紗鵺の死をを思い出し錯乱する。再び封真の様子がおかしくなる。小鳥は夢の中にある水の中に落ちてゆく。そこで人魚になった母と出会う。更に奥深くに沈んでゆく小鳥。そんな中、小鳥は地の龍の一人である玖月牙暁(くづきかきょう)に出会う。牙暁は夢見なのだ。

一方、再びおかしくなった封真は神威に己の運命の選択を迫る。またも元に戻る封真であったが、その直後中野に巨大地震が発生した。東京を守る結界がまた一つ破られたのだった。

神威達の元へ訪れるCLAMP学園理事長。それは時鼓の遺言により神剣をCLAMP学園に安置するためだ。

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かつてNHK教育放送で夕方の時間に放送されていたCLAMP原作の「ツバサ・クロニクル」。 しかし、結局多くの謎が解決されないまま、テレビアニメの放送が終了した。 原作漫画は28巻もあり、テレビで放送された部分はその半分にも満たない。 テレビで放送されなかった部分は、DVD化、あるいはネット配信となっている。 そんなツバサ・クロニクルの後半部分についての解説。

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マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

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カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『カードキャプターさくら』とは、CLAMPによる日本の漫画作品である。1996年6月号から2000年8月号まで、少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載され、単行本は全12巻まで発売された。アニメやゲーム化もされている大人気作品である。 主人公・さくらが父親の書庫で不思議な本を発見する。本を開くと封印が解かれ、中からケルベロスという封印の獣が現れ物語がスタートする。本に封印されたカードを取り戻すため、さくらは「カードキャプター」として奮闘する。

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