合法ドラッグ/ドラッグ&ドロップ(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『合法ドラッグ』『ドラッグ&ドロップ』とは、主人公らが謎の依頼を解決していくCLAMPのサイキックサスペンス漫画。物語は栩堂風疾が家出をしてきて雪降る夜に街中で倒れていたところを火群陸王に助けられるところから始まる。風疾は陸王の下宿先であるみどり薬局に連れてこられたことで店主・花蛍と斎峨に出会い、住み込みで陸王と共同生活をしながらみどり薬局での仕事と摩訶不思議な依頼に対応するもう一つのバイトをし始める。謎の依頼をこなしていくとともに、風疾、陸王の抱える不吉な過去とその運命が描かれる。

『合法ドラッグ』『ドラッグ&ドロップ』の概要

『合法ドラッグ』『ドラッグ&ドロップ』とは、主人公らが不思議な出来事に巻き込まれながら正体不明の依頼を解決していくCLAMPのサイキックサスペンス漫画。
『合法ドラッグ』は単行本として全3巻出版されており、第2巻分までは角川書店から発刊されている漫画雑誌『ミステリーDX』、『少女帝国』に掲載していた。
それ以降は同社から発刊されている『月刊Asuka』で連載を開始したが、当初構想されていた物語の2割までしか進んでいない状態で一度連載が終了。
しかし、同社から発刊されている『ヤングエース』の2011年12月号より『ドラッグ&ドロップ』として新シリーズが開始。単行本として第2巻まで出版されている。
また『脱法ドラッグ』という作品名で番外編も描かれており、内容は基本的に本編とは無関係のコメディであるが、第3巻に掲載されいているストーリーのみ『合法ドラッグ』の1話と繋がるようになっている。

物語は栩堂風疾(くどう かざはや)が家出をしてきて雪降る夜に街中で倒れていたところを失踪した姉を捜している火群陸王(ひむら りくおう)に助けられるところから始まる。
陸王の下宿先であるみどり薬局に連れてこられたことで風疾は店主・花蛍(かけい)と斎峨(さいが)に出会い、住み込みで陸王と共同生活をしながらみどり薬局での仕事と摩訶不思議な依頼に対応するもう一つのバイトをし始める。謎の依頼をこなしていく物語と並行して失踪した姉・月湖への手がかりや、家出した風疾に異常な執着を見せる双子の妹・炯(けい)の動向も描かれており、基本的には風疾、陸王の抱える不吉な過去とその運命がどうなっていくのかが物語の主軸となっている。
舞台は現代の日本であるが、特殊な能力を持つ人間がいたり、天使や悪魔が登場したりと伝奇的な要素が強い作品となっている。
また同作者の漫画作品『Wish』、『xxxHOLiC』とは強い関連をもっており、スターシステムとしてこれらの作品のキャラクターが登場している。

『合法ドラッグ』『ドラッグ&ドロップ』のあらすじ・ストーリー

『合法ドラッグ』

風疾と陸王の出会い

クリスマスの夜、雪の降る街中で家出してきた青年・栩堂風疾(くどう かざはや)は行き倒れ、このままでは死んでしまうと考える。
そこへ黒い服に身を包んだ火群陸王(ひむら りくおう)が現れる。陸王は意識を失った風疾を抱きかかえて、自身が住み込みで働いているみどり薬局へと連れて帰った。

二つのバイト

時は一か月過ぎ、風疾は陸王と共にみどり薬局の二階に暮らし、家賃替わりに住み込みでアルバイトをしていた。
風疾はぶっきらぼうで愛想のない陸王にイラつきながらも、薬局へ出勤する。そこではいつも優し気な様子の店主の花蛍(かけい)が先に働き始めていた。

いつものように陸王に小馬鹿にされて怒る風疾だが、花蛍の知り合いである斎峨(さいが)に窘められる。彼はすれ違いざまに陸王に対して「今日も収穫無し」とだけ呟き店の奥に入っていく。風疾はその言葉を聞いて陸王が気難しい表情を浮かべるのを見逃さなかった。

二人がいつものように薬局の店員として働いていると店の奥から花蛍が現れ、二人が行っているもう一つのバイトの話を持ち掛ける。
それはいわば特殊な何でも屋であり、花蛍が依頼人を介して風疾と陸王に仕事を渡し、成功した場合にのみ報酬金額が与えられるというシステムになっていた。

仕事を受けた二人は、事務所で花蛍にある写真を見せられる。今回の依頼はそこに写っている本を探し出すことだという。
花蛍は、提供できる情報はメールにあるためそれ以上の質問は受け付けないこと、そして何があっても絶対に「みどり薬局」の名前は出さないようにとくぎを刺す。風疾と陸王は同意し、部屋を出ていった。

本があった場所へ移動しながら、風疾は花蛍からこのバイトに誘われるきっかけとなった、自分の持つ特殊な能力を見抜かれた時のことを思い返していた。

彼は対象物に触れることでその人やものの記憶、そしてその場所で起きた出来事が見える能力を生まれながらに持っていた。
また、陸王も小さなものであれば手を触れずに壊すことができる能力を持っていた。
そんな二人に回ってくる仕事は特殊なものである。

目的の家へと辿りつきドアを開ける風疾。ドアの先には一本の無花果の木が立っている中庭があり、その周りを魚が飛んでいた。風疾は木の下に和服の女性が立っていることに気が付き、陸王の制止も無視して一人で中に駆け込んでしまう。

風疾から本を探していることを聞いた女性は、急ぎで無ければと彼をお茶に誘い、木の下にあるテーブルへ連れていく。
女性は風疾に対して自分、魚、そして無花果の木、それらすべてが風疾の探している本であると話す。続けて彼女は、自分を作ってくれた人に恋い焦がれていたが、すでにその人が故人であることを告げ、木の幹の中で眠っている彼女の想い人を風疾に見せた。女性はこの世界にいることを望んでおり、邪魔をする風疾を抱き寄せて永遠の眠りへと誘おうとする。

意識が朦朧とする中で、風疾は陸王の結界を叩く音を聞き少しだけ意識を取り戻す。そのままズボンのポケットに指を入れて、薬局で花蛍から渡されていたコンドームに触れた。
その瞬間に記憶を見る能力が発動し花蛍、斎峨、そして陸王の顔が頭に浮かび、はっきりと意識を取り戻す。女性から身体を引き剥がした風疾は、襲ってくる魚を避けながら結界の外へと逃げだす。陸王は風疾を結界から引っ張り出すと自身の能力で何かを壊すと中庭は消えて、そこには普通の家と破けた一冊の本が落ちていた。陸王が壊したのはその本だったのだ。

風疾があの女性はどうなったのかと陸王に尋ねたが、そんな人は初めからいなかったという。風疾が陸王の手に触れて記憶を見ると、そこには風疾が本の中に手を突っ込んでいる光景が映っていた。

破れた本を持ち帰り、花蛍に仕事の結果を報告する二人。花蛍はその女性は本そのものであったのだろうと推測した。二人の無事を喜ぶ花蛍だが、本が破れてしまったため今回の報酬は無しと言い渡す。

落ち込む風疾に対し、渡したコンドームは役に立った様だねと笑顔で声を掛ける花蛍。花蛍はこの仕事で何が起こるか予測し、予めコンドームを風疾に渡していたのである。
花蛍の慧眼に驚く風疾だったが、陸王から報酬が無しになったのは「おまえがドジったからだ」と声を掛けられたことで、花蛍から意識がそれ頭の中は苛立ちでいっぱいになってしまうのであった。

月湖の存在

ある日風疾は一人で明け方まで薬局の仕事をし、疲労から間違えて陸王のベッドで眠り、陸王がある黒髪の女性と過ごしていた記憶を見てしまう。夢の途中で陸王に起こされたため、彼女が誰なのかまでは分からなかった。

風疾が薬局に出勤すると、例のごとく花蛍からもう一つのバイトを持ちかけられる。
今回の依頼は目に見えない蛍を捕まえるというものであった。

寝ている陸王を残し、花蛍から渡された水が入ったペットボトルを持って一人公園に向かう風疾。指定された大きな池のある公園へたどり着くと、地面の上に光をまとったいくつもの小さな影がうごめいていた。それが見えない蛍だと風疾は気づくが、この蛍は見えないだけでなく触れることさえもできなかった。

悪戦苦闘し疲れた風疾がペットボトルの水を飲んだ時、水の記憶を見る。その水はかつての蛍たちの住処で、蛍たちはこの水の中に帰りたがっていると知る。水の過去に気を取られていた風疾は足を滑らせ池に落ちてしまう。
泳げない風疾は水中で意識を失うが、花蛍の指示で訪れた陸王に助けられる。
風疾が自室で目を覚ますと、花蛍から蛍を出そうと言われる。まだ水が残っているペットボトルの飲み口に風疾が口元を近づけると、無事に蛍の光が灯っていた。

後日、風疾は白黒映画を観てそこに登場する女優が身に着けている宝石の色を確認するという仕事を引き受ける。
池に落ちたせいで高熱を出していた風疾は、映画を観ている陸王に触れることで、彼を通して映画を観ることとなる。風疾が陸王の視界を通じて映し出された女性を見ると、その女性が以前陸王の記憶にいた黒髪の女性であることに気が付く。

映像の中で彼女は、自分の死を示唆するセリフを語っていく。映像を見る陸王の動揺を、風疾はつないだ手から感じていた。
不穏なシーンが続き風疾の身体は熱くなっていき、息苦しさも頂点に達していた。すると風疾の頭に突然男の腕に入った刺青と「月湖」と叫ぶ声が流れ込んできた。そのショックで風疾は意識を失ってしまう。

その間も映画は止まることなく上映されていく。スクリーンに映し出されている女優は黒髪の女性とは全くの別人だった。

意識を失った風疾を看病する花蛍は、斎峨にこの症状が風邪ではなく、陸王の記憶を見たショックであると話す。陸王は映画を見ている内に失踪した姉・月湖(つきこ)のことを思い浮かべていたのである。

一方一人でシャワーを浴びる陸王。その背中と腕には風疾が見た刺青があった。
彼は強いまなざしで必ず姉・月湖を探し出すと呟いた。

会いたい人

ある日風疾は幼い頃の夢を見る。彼の元に双子の妹・栩堂炯(くどう けい)が現れ、彼がいつか自分の元からいなくなってしまわないか不安であると告げる。
風疾がいなくなったりしないと答えると、炯は突然風疾の顔に手を添え「じゃあ約束して、ずっとそばにいてね兄さん」とどこか怪しい笑みを浮かべるのであった。

風疾が目を覚ますとそこには陸王の顔があった。風疾は花蛍が持ってきた「ある子猫を捕獲する」という依頼に就いている最中だった。
風疾は自分の能力を使い子猫が昼寝のために訪れる木を探し出し、そこに仕掛けていた籠で子猫を捕まえる。風疾と陸王は花蛍のもとに戻り、子猫を無事捕獲したことを報告すると、花蛍は子猫を一晩預かってあげて欲しいと風疾に依頼する。

自室に戻った風疾は任務中に見た夢を思い返しながら、炯との約束を破ってしまったと悲しげな表情を浮かべる。すると、開いていた窓から子猫が飛び降り外へ逃げてしまった。

風疾が陸王とともに追いかけると、近所の公園にたどり着いた。
そこで子猫は突然鳴き声を上げると、手元から順番に糸のように解け始めた。そして、その糸は女性の姿に再度象られた。
女性の姿は陸王の目には月湖、風疾の目には炯として映っていた。二人は訳も分からぬまま、元の姿に戻った子猫を抱いて帰路に着くのであった。

店の外には花蛍が待ち構えており、二人に子猫の正体が精霊の様なものであると告げる。そして、自らの力が一番発揮できる公園に行き、二人へのお礼に彼らが一番会いたい人の姿になったのだという。
ベッドに入った風疾は、自分が炯に会いたがっているのかとぼんやりと考えていた。

出張バイト

風疾と陸王は花蛍から出張を伴う依頼を受ける。それは男子校・私立翠稜高等学校(しりつすいりょうこうとうがっこう)に潜入し、文化祭のミスコンである結婚式の優勝者、通称花嫁に贈られる指輪を手に入れるというものであった。
潜入時に風疾は生徒会副会長の名雪(なゆき)と、陸王は生徒会会長の向藤原(むこうふじわら)とルームメイトとなり指輪に関する情報を集め始める。

その中で風疾は名雪と向藤原が友人以上とも言える親密な関係であるものの、最近は上手くいっていない様子であることに気が付く。二人が調査をしている最中、生霊が二回現れて襲ってきた。
生徒会室で生霊に襲われた後、風疾が思い切って名雪のことをどう思っているのか向藤原に尋ねる。彼は名雪を大切に想っているが、名雪に避けられるようになり嫌われていると思うと答える。それを聞いた風疾は、名雪の本心を知るためにもっと話し合った方がいいとアドバイスする。

文化祭当日。全生徒の投票により風疾は花嫁候補の一人に選ばれていた。
投票者からのリクエストで嫌々チャイナドレスの衣装まで着せられ、辞退を考える風疾だったが、名雪に説得されて参加を決意する。
もともとは強行作戦で指輪を強奪するつもりだったが、風疾は最終投票で花嫁に選ばれ労せずして指輪を手に入れる。

花嫁への指輪の贈呈は生徒会長が花婿として行うという決まりがあり、風疾は向藤原から目当ての指輪をはめてもらった。
目的を達成した風疾が逃げようとしたところ、生霊が現れ指輪を奪ってしまう。陸王と合流した風疾が追いかけた先で、生霊は追い詰められる。そこに二人の身を案じた名雪と向藤原が駆けつけ生霊の正体が判明するが、何と彼は名雪の生霊であったのだ。

実は名雪は実家の金銭的な事情により、その文化祭の日を最後に学校を辞めなければいけなかった。向藤原に心配をかけさせないために黙っていたが、我慢をきっかけに生霊が現れてしまったのだ。
花嫁の指輪を一日はめていると願いが叶う、そんな伝説を聞いた彼は向藤原に指輪をはめてもらいたいと考え、指輪を盗んだのだった。
向藤原に手を取られて優しい言葉を掛けられると、生霊は涙を流しそのまま消えてしまった。

名雪は、生霊の件で謝罪するとともに、もう学校からいなくなるので迷惑はかけないと告げる。向藤原はそんな名雪を引き留め、学費のことも、その先のことも二人で力を合わせて乗り越えていこうと話す。
最後に向藤原は陸王と風疾に向かってお礼を述べ、名雪を引っ張ってその場を立ち去ってしまう。
そこで今回の依頼者が向藤原であったことが判明する。向藤原は生霊が指輪を盗むことで名雪本人が疑われ、そこから彼が退学になるのではと懸念していたのだ。そして、そうなる前に外部の者に指輪を盗ませるために依頼したのだった。

盗むこと自体は失敗に終わったが、名雪と向藤原が互いに向き合うことで生霊が消え、二人の関係が取り戻せたので結果オーライという形で物語は終わる。

『ドラッグ&ドロップ』

月湖への手がかり

風疾がみどり薬局に来て一年が経過したところから物語は始まる。

いつも通り風疾と陸王は花蛍の仕事を受け、依頼主である四月一日(わたぬき)という男のミセへと向かう。
四月一日は二人に貝のかけらのようなものを渡し、このかけらと同じ感じがするものを探して連れ出して欲しいと言ってきた。対象物が良く分からないまま二人が指定された場所へ向かうと、そこは廃墟となった屋敷だった。

建物の二階には大量の空の酒瓶が転がっていて、性別不詳の子供がいた。その子供は特殊な力をもった尊き存在で、大昔から契約で人間たちの血を貰う代わりに彼らからの問いに答えていた。しかし血を捧げることを忌避した人間たちは代わりに酒を与えるようになった。力の源である人間の血を失った尊き存在は弱っていき、ついには人間たちの手で建物に閉じ込められてしまったのだ。

その記憶を見たことで苦しむ風疾を助けるため、陸王は尊き存在に血を与える。尊き存在は力を取り戻し、そのお礼に月湖への手がかりを話し出す。
尊き存在は「探し物に繋がる縁をもう手に入れているのに気づいていない」と言い、最後に「赤い赤い血の海でおまえはどちらかを選択することになる。どちらを選んでも二度と手に入らないかけがえのないものを永久に失うことになる」と言葉を続けた。そして尊き存在は翼を生やしてその場から飛び去っていった。

その後二人は、斎峨によって四月一日のミセに運ばれ、依頼が完了したことを聞く。

後日、薬局で働いているところで陸王は斎峨から月湖捜索への手がかりとなる情報を聞かされる。それは彼女が失踪する数か月前から「月の舟」という宗教団体と接触していたということであった。
ここから陸王は一人で月の舟の調査を始め、バイトを休む日々が続く。

四月一日から渡されたかけらを握りながら風疾が眠っていると、再び月湖の夢を見た。夢の中で月湖は、風疾自身に対してすぐに逢えるから、それまで陸王をよろしく頼むと話しかけてきた。

目を覚ました風疾はそれがただの夢ではなかったことを悟り、花蛍に一部始終を伝える。風疾が握っていたかけらは尊き存在の一部で、その恩恵で風疾が未来を視る力を得たと花蛍は説明する。
説明が終わると、そのままかけらは風疾の手に溶け込んでいってしまった。

新しく手に入れた力のことを考えていた風疾は、花蛍と斎峨から新たな依頼を受ける。それは記憶をある場所からある場所へ運んでほしいというものであった。
風疾は、その内容ならば陸王がいなくてもできると考え、記憶を受け取りに店を出ていく。

場面は変わり、一羽のカラスが野原に立つ炯のもとへ降り立つ。炯は腕に乗せたカラスに触れながら微笑む。彼女は風疾のことを考えていたのだ。
側を離れないと約束してくれた風疾を離しはしない。そう言うと彼女は突然カラスの首を引きちぎった。そして、自分と風疾を引き離す奴らは殺してもいいんだ、と言葉を続けた。

天使・琥珀との出会いと花蛍、斎峨の正体

記憶を運ぶ仕事のために、風疾が指定された家へと向かうとそこには自分の名字と同じ「栩堂」という表札が掛かっていた。
開いていた門から中に入ると広い庭があり、そこには藤の花が咲いていた。藤の花から優しい気配を感じた風疾が近づくと、木の幹が突然光りだし中から小さな天使が現れた。

琥珀(こはく)と名乗る天使は、神様との約束で百年の眠りについていたが、なぜか途中で目覚めてしまったと説明する。そして「栩堂」という姓である風疾に「栩堂琇一郎」(くどう しゅういちろう)という人間を知らないかと問い詰め、風疾が知らないと答えると落ち込んだ表情を見せた。

最初は天使という存在に戸惑いが隠せない風疾だったが、打ち解けた二人が握手をすると風疾の意識の中に琥珀の記憶が流れ込んできた。
そこで風疾は、琇一郎が琥珀の目の前で亡くなったことを知る。また、天使でありながら人間を好きになったことの罰として、琥珀が百年間眠りながら琇一郎の生まれ変わりが現れる時を待っていることも知るのであった。

風疾は仕事のことを思い出し、運んでほしいのは琥珀の記憶ではないかと考えるが、琥珀は何も知らない様子であった。

風疾にはもう一つ気がかりなことがあった。琥珀の記憶の中にいた天使の翡翠(ひすい)、そして悪魔の黒曜(こくよう)がどこか花蛍と斎峨に似ていたのである。すると、琥珀は花蛍と斎峨に会ってみたいと話す。
二人は再会することを約束し、風疾は依頼の件について再度確認するために薬局に戻るのであった。

風疾が店の前までたどり着くと、店の横には血痕があった。そして、そこに血だらけの花蛍が現れる。花蛍の身を案じた風疾だが、実は怪我をしていたのは陸王で、花蛍についた血は治療によるものだった。
風疾は急いで部屋に戻り、ボロボロになったまま眠っている陸王に駆け寄る。すると彼に触れた瞬間に頭の中に陸王の記憶が流れ込んできて「月の舟」という言葉が頭に浮かんできた。彼がなぜその名を知っているのか風疾は訝しんだ。

翌日、斎峨は花蛍に未来のことを尋ねる。花蛍は自身の夢見の結果から、まだ大丈夫だが、確実に炯は風疾の居場所を見つける糸口は掴んだようだと答えた。
それは炯が陸王の記憶を通して風疾の居場所を探し出そうとしているということを示していた。風疾が触れたものの記憶を読み取れるように、炯は触れたものの未来を読み取る力を持っていた。
二人は互いの過去と未来だけは分からないのだが、炯は陸王を通して風疾の未来を見ていたのだ。夜空の下、炯は野原で一人佇み、風疾にもう少しで逢えると予感し怪しく微笑んでいた。

ふと花蛍は夢見の力によって未来を視る。そして斎峨に終わりが近づいており、何もかもが動きだしそうだと話す。
すると花蛍と斎峨は突然変身をし始めて、花蛍は天使・翡翠、斎峨は悪魔・黒曜の姿となるのであった。二人は神様と約束し、琥珀が目覚めるまで地上に残り、琥珀と、琥珀の大切に想うものを守り続けていたのだった。
その対象は琥珀の大切な人と同じ姓を持つ風疾、風疾と縁で結ばれている陸王、そして二人にとって「ただひとりのひと」である炯と月湖であったのだ。花蛍はもともと風疾も陸王も残された血縁者だけが大切なただひとりのひとだったという。
しかし、みどり薬局での日々を通じて状況が変わり、それはこの先の不幸な未来を変えたはずだと話した。

風疾の過去

陸王、そして風疾は目を覚まし、互いの無事を知って安堵した。大けがを窘める風疾に対し、月湖を見つけ出すまでは死なないと陸王は答える。
そしてその流れで陸王は風疾に月湖の話をはじめた。

月湖は陸王にとってたった一人の肉親で、高校卒業後すぐに就職をして自分を育ててくれた姉だった。しかし、一年前に突如失踪、その直後の部屋は血だらけで、彼女の身を案じた陸王は高校を辞めて彼女を捜していたという。
みどり薬局には、街中でケンカをして倒れていたところを斎峨に拾われたのだと話す。そして花蛍の夢見の力に助けを求めたが、月湖も同じく未来を視る力を持っていたため行方が分からなかったのだという。
彼の背中のタトゥは特殊で、彫った者の願いが叶うまでは消えることはない。タトゥが残っている以上、彼女は生きて帰ってくる可能性があると陸王は信じていた。
風疾は陸王に同意し、月湖は生きて陸王のもとに帰ってくると強く言い聞かせ励ました。

陸王の過去について聞いた風疾は、続いて自分の過去について話し始めた。
風疾は炯という名の双子の妹とともに山奥の集落の屋敷に住み、そこで黒い着物を着た宗教団体や呪術者のような老人たちと暮らしてきたことを打ち明ける。
そして毎日御座の向こうにやって来る客たちの依頼で自分は過去、炯は未来を視ていたのだった。

二人とも能力を使うのは何かに触れた時なので、周りにいた大人たちは必要以上に干渉はしてこなかった。そんな境遇を風疾は寂しく感じ、炯に外の世界を見せてあげたいと考えていた。しかし炯の考えは真逆で、風疾以外は何もいらない、ふたりだけでいたいと良く口にしていたという。風疾も炯のことは大切に想っておりそばを離れないと約束していた。

しかしある日炯が誘拐されてしまう。一か月後に何とか帰ってきたが、炯の長い髪は無様に切られ、その服は誘拐犯たちの血で染まっていた。
炯は、誘拐犯たちが要求に応えれば風疾を連れてくると約束してくれたという。しかしいつまでたっても約束は守られなかったので、誘拐犯たちに罰を与えたのだと言葉を続けた。そうしたら誘拐犯たちは動かなくなってしまい、一人で帰れるか心配していたところに助けがきたのだという。
血だらけの炯は風疾との再会を喜び笑っていた。

その時をきっかけに炯も集落の人々も変わったと風疾は話す。老人たちは誘拐犯のように殺されるのではないかと炯を恐れるようになり、炯自身も自分の意志を強く主張しはじめ、同時に一層風疾に対する執着心を見せるようになったのだ。

時が経ち炯も風疾も大きくなった頃、風疾は集落の人々が炯と風疾の能力を危険視し、どちらかを殺そうと画策していたことを知る。そして、風疾は炯を守るために家を出ることを決意したのだった。

彼が家を出てきた理由が判明したところで連載が止まっている。

『合法ドラッグ』『ドラッグ&ドロップ』の登場人物・キャラクター

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CLOVER(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

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『CLOVER』とは、CLAMPが雑誌『Amie』に1997年から1999年にかけて連載したファンタジー作品および、それをもとにした映画作品である。機械技術が発達したサイバーパンク風の世界を舞台に「クローバー」と呼ばれる特殊能力を持つ少年少女達を巡る連作長編。この世で最強の能力を持つ「四つ葉」の少女スウ、「三つ葉」の双子兄弟CとA、自分の死んだ日が分かる「一葉」の歌姫織葉、そして「クローバー」と関わる人間達の物語である。時系列は現在から過去に遡るという構成になっている。

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カードキャプターさくら(クロウカード編・さくらカード編)のネタバレ解説・考察まとめ

カードキャプターさくら(クロウカード編・さくらカード編)のネタバレ解説・考察まとめ

『カードキャプターさくら』とはCLAMPの魔法少女漫画作品。ひょんな出来事から魔法少女となったさくらが、封印を解かれ様々な出来事を巻き起こす魔法のカードたちに立ち向かいながら成長していく物語。主人公のさくらは毎回違うバトルコスチュームを着ていたり、魔法を発動している様子が美しく描かれたりすることから、作品作りの細やかさに定評がある。また作中には性別や年齢による立場の違いなど一般的な価値観に捕らわれない恋愛が多く登場しており、前衛的な作品とも評される。

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聖伝-RG VEDA-(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

聖伝-RG VEDA-(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『聖伝-RG VEDA-』とは、女性漫画家集団CLAMPが1989年から1996年まで『月刊ウィングス』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。古代インドの神話の世界が基になっている。夜叉王と阿修羅王が「天を滅ぼす」との予言を実現させるため、六星を探す旅に出る。CLAMPの商業デビュー作でありながら、美麗な絵柄や壮大なストーリーが多くのファンを虜に、今もなお根強い人気を誇る作品である。

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東京BABYLON(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

東京BABYLON(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『東京BABYLON』とは、CLAMPの漫画及び漫画を原作としたアニメ。伝奇ファンタジー作品でありながら、人々の悩みや孤独をリアルに描き出した社会派作品とも評される。1980年代を彷彿とさせる東京が舞台。そこで起こる怪奇現象に優しい心の持ち主である皇昴流が自らも傷つきながら陰陽術を使って立ち向かっていくストーリーでとなっている。主要人物としては他に昴流の双子の姉である北都と昴流に想いを寄せている獣医の桜塚星史郎がおり、この三人の行きつく悲劇的な結末は衝撃的なものである。

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Wish(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

Wish(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『Wish』とはCLAMPの漫画であり、『月刊ミステリーDX』で連載されていた。連載期間は1995年~1998年まで。全4巻。病院で外科医をしている栩堂琇一郎(くどうしゅういちろう)が帰宅途中、琥珀(こはく)という名の天使をカラスにいじめられているところから助け出す。その御礼に琥珀は何でも願いを叶えると言い出し、そのまま琇一郎の家に居候することに。そこから多種多様の天使・悪魔達も交わり慌ただしく過ぎていく毎日だが、2人には衝撃的な運命が待ち構えていた。人間と天使のラブファンタジー漫画。

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20面相におねがい!!(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

20面相におねがい!!(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『20面相におねがい!!』とは、CLAMPによって1989年から1991年まで『コミックGENKi』で連載された作品。 『CLAMP学園探偵団』、『学園特警デュカリオン』とともに「CLAMP学園三部作」の一つであり、シリーズ第一作目である。 「怪人20面相」の顔を持つ小学生の主人公・伊集院玲と偶然出会った幼稚園児の令嬢・大川詠心の二人を通して描かれるラブコメディ。 2012年には角川書店より愛蔵版が出版されている。

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CLAMP学園探偵団(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

CLAMP学園探偵団(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『CLAMP学園探偵団』とはCLAMPの漫画及びアニメ。小学生3人が織りなす探偵コメディ漫画である。漫画は『月刊Asuka』、『ミステリーDX』で1992年1月から1993年10月まで連載。全3巻。気球で視察をしていたCLAMP学園初等部学生会会長・妹之山残(いものやまのこる)は、東京タワーの窓に涙を流している老婦人を発見。フェミニストである彼は彼女の涙の理由を解決すべく、書記・鷹村蘇芳(たかむらすおう)、会計・伊集院玲(いじゅういんあきら)を加えたメンバーで探偵団を結成する。

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新・春香伝(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

新・春香伝(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『新・春香伝』(しん・しゅんかでん)とは、CLAMPが雑誌『セリエミステリーSPECIAL』に1992年10月20日号から1994年2月20日号にかけて連載したファンタジー作品、およびドラマCD作品である。朝鮮に伝わる『春香伝』(しゅんこうでん / チュニャンヂョン)を下敷きに、武術が得意な少女春香(チュニャン)と旅人の青年夢龍(ムロン)の出会い、悪政を行う両班達に対し共に立ち向かう姿が描かれる。

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不思議の国の美幸ちゃん(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

不思議の国の美幸ちゃん(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『不思議の国の美幸ちゃん』とはCLAMP作品の漫画及びOVAアニメ。奇妙な世界に迷い込みやすい性質を持った主人公の美幸が、さまざまな異世界に迷い込み、不可思議な女性キャラクター達にひたすら服を脱がされそうになったりするなど、お色気要素や百合展開のあるファンタジー艶笑コメディ。初期の2エピソードはルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリスが』元ネタとなっており、美少女・美女化したキャラクターが次々と登場するパロディのほか、同一作者による別作品が題材になっているものもある。

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すき。だからすき(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

すき。だからすき(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『すき。だからすき』とは、女子高生・旭ひなたと臨時教師・麻生史郎の恋愛を描いたCLAMPの漫画。とある事情から一人暮らしをしている主人子のひなたは、隣に引っ越してきて更に彼女の高校の臨時教師となった麻生に好意を抱き始める。純粋無垢なひなたは想いが募ってくいくにつれてはっきりと自分の気持ちを麻生に伝えていく。しかし麻生は過去のトラウマが理由でひなたとの関係に一線を引いているのであった。最終的にクールでそっけないがどこか優しい麻生の心を開くことに成功し、ひなたの恋が実るのかが見どころとなっている。

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白姫抄(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

白姫抄(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『白姫抄(しらひめしょう)』とは、CLAMPが光文社から1992年に出版した全編描き下ろしのファンタジー作品である。雪を司る美しい女神「白姫(しらひめ)」の伝承をもとに、プロローグとエピローグを挟み、雪の季節を舞台にした三編のオムニバスの物語が収録されている。 雪の降る中、一人の男が白い着物姿の女性と出会うところから始まる。「雪が降る日は白姫が泣いている」という白姫の伝承と共に雪の季節を舞台に人間と獣の間で起こった物語、恋人達の悲恋の物語が綴られる。

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わたしのすきなひと(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

わたしのすきなひと(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『わたしのすきなひと』とは、『ヤングロゼ』(角川書店)にて休載を挟みながら連載されたアンソロジーコミック。作者は『カードキャプターさくら』などで有名な4人組の日本の女性漫画家グループ・CLAMP。1995年に同社からヤングロゼコミックスDXのレーベルで単行本が発売された。毎話異なる主人公が経験する恋愛エピソードを、短編漫画と作者のエッセイで綴った恋愛オムニバス作品となっている。コミック原作とエッセイは大川七瀬が、コミック作画は猫井椿が担当している。

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カードキャプターさくら(CCさくら)の呪文・魔法まとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)の呪文・魔法まとめ

『カードキャプターさくら(CCさくら)』とは、強力な魔力を持つ少女さくらを主人公とした、漫画家チーム「CLAMP」の漫画作品。大魔術師クロウ・リードが遺した魔法のカード「クロウカード」を封印するべく、魔法少女さくらが奮闘し、魔術師として、ひとりの人間として成長していく物語。 作中にはさくらを含めた様々な魔術師が登場し、魔法を使う。さくらが杖を解放する「レリーズ!」や、占い、攻撃、魔法を使った移動法など、あらゆる場面で魔法が使われることで物語が進んでいく。

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魔法騎士レイアースの魔法・呪文・必殺技まとめ

魔法騎士レイアースの魔法・呪文・必殺技まとめ

『魔法騎士レイアース』とは、異世界に召還された少女達の戦いを描いたCLAMPによるファンタジー冒険漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 日本の女子中学生・獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の3人は東京タワーから異世界セフィーロに召還され、魔法戦士としてセフィーロを救うために戦いを始める。 セフィーロには魔法が存在しており、召還された魔法戦士やその世界に住む人々が戦いの中で使う。それぞれの属性に適した魔法があり、作中では様々な魔法の呪文や必殺技が登場する。

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カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ

『カードキャプターさくら』とは、漫画家集団のCLAMPによる少女漫画およびそれを原作としたアニメ作品のことである。主人公の少女・木之本桜(きのもと さくら)が、強大な魔術師により作られたカード・クロウカードの封印を解いてしまった事をきっかけに起こるさまざまな問題を仲間達と共に解決しながら、散り散りになったカードを集めていく。作中にはクロウカード・さくらカード・クリアカードの3種類のカードが登場する。

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『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ

『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ

カードキャプターさくらは1996年に、月刊少女雑誌「なかよし」で連載された。小学4年生のさくらがカードキャプターとして、身の回りに起こる不思議な出来事を解決していく話だ。20年経った今でも根強い人気を誇る。連載から2016年には、続編であるクリアカード編の連載がスタート。クリアカード編を機に、漫画を買った者も多い。アニメしか見たことしかない者には、漫画を読むと異なる点が多くある。カードキャプターさくらの原作漫画とアニメでの違いを解説していく。

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テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語

テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語

かつてNHK教育放送で夕方の時間に放送されていたCLAMP原作の「ツバサ・クロニクル」。 しかし、結局多くの謎が解決されないまま、テレビアニメの放送が終了した。 原作漫画は28巻もあり、テレビで放送された部分はその半分にも満たない。 テレビで放送されなかった部分は、DVD化、あるいはネット配信となっている。 そんなツバサ・クロニクルの後半部分についての解説。

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マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

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カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『カードキャプターさくら』とは、CLAMPによる日本の漫画作品である。1996年6月号から2000年8月号まで、少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載され、単行本は全12巻まで発売された。アニメやゲーム化もされている大人気作品である。 主人公・さくらが父親の書庫で不思議な本を発見する。本を開くと封印が解かれ、中からケルベロスという封印の獣が現れ物語がスタートする。本に封印されたカードを取り戻すため、さくらは「カードキャプター」として奮闘する。

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