20面相におねがい!!(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『20面相におねがい!!』とは、CLAMPによって1989年から1991年まで『コミックGENKi』で連載された作品。
『CLAMP学園探偵団』、『学園特警デュカリオン』とともに「CLAMP学園三部作」の一つであり、シリーズ第一作目である。
「怪人20面相」の顔を持つ小学生の主人公・伊集院玲と偶然出会った幼稚園児の令嬢・大川詠心の二人を通して描かれるラブコメディ。
2012年には角川書店より愛蔵版が出版されている。

『20面相におねがい!!』の概要

『20面相におねがい!!』とは、1989年8月号から1991年7月号まで『コミックGENKi』(角川書店)にて連載された漫画作品。コミックスは全2巻、愛蔵版1巻が2012年3月に出版されている。CLAMPが商業デビューした初期の作品である。
1990年6月と1991年7月と二度ドラマCD化もされている。
「怪人20面相」である伊集院玲(いじゅういんあきら)は小学3年生。二人の母親を持ち、彼女たちが「欲しいんですの~」とねだったものを盗んでいる。警察に追われている最中、偶然出会った幼稚園児の令嬢・大川詠心(おおかわうたこ)に気に入られ、また玲も詠心のことが気になり、たびたび詠心の元に訪れるようになる。怪人20面相として活躍しながら、玲は詠心と詠心の部屋で逢瀬を重ねて愛を深めていくようになる。詠心は一環として玲への愛を口にしているが、恋愛に疎い玲はそれに気づかず、詠心に自分の想いが迷惑になるかもしれないと躊躇している。そのことで詠心の怒りをかってしまい、困り果てた玲は周りの後押しを得て、詠心の誕生日に20面相の姿で気球に乗って現れ、詠心に告白をし、晴れて両思いとなる。16歳の誕生日に玲は詠心にプロポーズをし、挙式後は伊集院家の敷地内に家を建て、新婚生活を送っている。
ファンの間では名言の宝庫とも言われており、人生観や恋愛観にはっきりとした意見を持っている登場人物が多い。

『20面相におねがい!!』のあらすじ・ストーリー

怪人20面相の正体

シルクハットにベネチアンマスク、タキシード姿で盗みを働き、世間を騒がせている怪人20面相。その正体は弱冠小学3年生の伊集院玲。父親はおらず、二人の「お母さん」を持つ心優しい少年。母親たちがどうしても欲しいとねだるものを玲は怪人20面相として盗んでいる。
ある朝、玲が通うCLAMP学園の講堂のどんちょうを母親たちにねだられる。通学途中で出会ったのは小林龍祐(こばやしりゅうすけ)、隣に住むCLAMP学園の高校一年生。好きなものは喧嘩や火事で、現在はもっぱら怪人20面相に夢中な血気盛んな青年である。
翌日、CLAMP学園は20面相からの予告状でわき立っていた。龍祐も絶対に捕まえてやると息巻いている。夜になり、どんちょうを盗んで屋上に上がった玲を警察と龍祐たちが追いかけてきた。玲は「おさわがせしました」と言い残し屋上から飛び降りる。盗んだどんちょうを気球代わりにして逃げて行ったのだった。そのどんちょうは伊集院家のカーペットとして敷かれ、お母さん達はご満悦の様子だった。

大川詠心との出会い

幼稚園の先生に振られてしまった大川詠心(おおかわうたこ)は、自分の想いを踏みにじられたことに憤っていた。そこに警察に追われ逃げてきた玲が窓から現れる。怪人20面相だと名乗る玲に怯む様子もなく、この家には盗むものなんて何もないと笑う。玲は警察から逃げてきただけと告げ、出て行こうとする。すると詠心はレディの部屋に侵入したわびとして「しばらく私の おもちゃになってもらうわっ!」と玲に言い放つ。
詠心は「大川詠心 CLAMP学園付属幼稚園月組 独身よ」と自己紹介し、失恋したと告げる。人を好きになる上で大切なことは何かと言う話で、詠子は「相手を大切にすること」と答え、玲は「自分のことが大好きであること」と説く。「自分でも嫌いな『自分』を 好きになって欲しいというのは 無理な相談」だと言うのだった。それでも好きな人に好きになってもらえない自分は嫌いだとむくれる詠心に玲はチョコレートボンボンをあげる。喜んで笑顔になった詠心に玲は優しく微笑んだ。
失恋の痛みは新しい恋をすれば忘れられる、あなたを好きになる人は星の数ほどいると慰める玲だったが、詠心はチョコレートボンボンで酔っぱらってしまっていた。
詠心は酔っぱらって目が回りながらも、たくさん星がいるなら、「次の星は貴方にするわ!」と宣言し、そのままつぶれてしまう。「弱い人は嫌い」とこぼした詠心に対し、玲は「わかりました 。あなたのために強くなりましょう」と優しく笑った。

詠心の6歳の誕生日

お母さん達がこの日、ねだったものは「氷の人魚」。それは大川財閥の次女である詠心へ、総帥の父親から6歳の誕生日プレゼントとして贈られるものだった。額に埋め込まれた天然サファイアは時価一億円。
詠心への誕生日プレゼントであるからと躊躇うも、二人の圧に押され、了承する玲。
玲は昼休みに保健室を訪れる。玲が尊敬してやまない保険医の明智茂貴(あけちしげたか)先生を、手作り弁当を持ってランチに誘いに来たのだ。玲が悩んでいることを察した明智先生は、人間は自分が一番辛いと思ってしまうが、自分よりもっと辛い人がいると考えれば少しは気が楽になると優しく諭す。そこに龍祐が20面相の予告状をもってやってくる。大川詠心嬢の誕生日プレゼントを狙っている20面相を必ず捕まえてみせると高らかに宣言し、すぐに去ってしまった。
一方詠心の通う幼稚園では、詠心の友だちがプレゼントが20面相に狙われていることを嘆いていた。心配する友だちをよそに詠心は20面相に会えるからいいと笑い、「将来を誓い合った仲よ」と言う。その言葉に友だちは思わず「20面相ってかわいそう…」と呟くのだった。
誕生日当日、現場は警察により厳重な警備が敷かれ、そこにはなぜか明智先生と龍祐もいた。20面相はクレーンを使って、「氷の人魚」を盗み出す。龍祐はあんなに大きなものをどうやって運び出したのか不思議に思うのであった。
一方、クレーンに乗って玲が現れたとき、詠心の手には箱があった。そこには「お誕生日おめでとう ごめんね」と書かれたメッセージカードが添えられていた。
後日、伊集院家に大きな荷物が届けられる。玲は会場にあったバニラボックスに像を隠し、そのボックスナンバーを指定し、家まで送ってもらえるよう頼んだのだ。お母さん達に凄いアイディアと褒められるが、玲は詠心に嫌われてしまったかな、と落ち込んだまま学校に向かうのだった。
20面相に逃げられて憤慨している龍祐と一緒に通学していると、玲は幼稚園にいる詠心を見かける。詠心の頭には玲からのプレゼントの大きなリボンがつけられていた。それを見て喜び、安堵する玲。一方、「氷の人魚」は伊集院家のプールに設置されていた。

予告状の秘密

寝ている玲の元にお母さん達がやってきて、玲にも見せたいものがあると、彼をサンルームへ連れて行く。そこからは天井一面に広がる美しい星空が見えた。玲が喜んでお礼を言うと、玲が喜んでくれたことに、喜ぶお母さん達。
翌日、龍裕と玲が学園に着くと生徒たちが掲示板に群がっていた。掲示板には20面相が再び大川詠心嬢を狙っていると書かれた記事が貼られていた。出した覚えの無い予告状に驚く玲。
更に翌日、保健室を訪れた玲に、何か悩みがあるのか尋ねる明智先生。明智先生は「誰に笑われても迷惑かけても、 何とかしたい悩みなら どんなことでもできるでしょう」と言い、「何も行動しない人に 『どうこうしたい』と願う 資格はありませんよ」と続けた。その言葉に励まされた玲はお礼を言い、焼いたクッキーを渡す。去っていく玲を見ながら明智先生は「本当に 『あの人』に そっくりですね。お料理上手な所も そっくりだ」と呟いた。
犯行日当日、とりあえず現場に向かう玲。玲を心配したお母さん達は玲の手助けをしようと決意する。大川邸ではまたしても龍祐が警察と一緒に20面相を待ち構えていた。大川邸に忍び込んだ玲は、予告状を出したのは詠心であることを知る。手作りのケーキとプレゼントを玲に渡したいがため、彼を呼び寄せるための作戦だったのだ。詠心はこの作戦を考えるのに三か月も費やしたと話す。改めて詠心の誕生日プレゼントを盗んでしまったことを謝る玲に、詠心は人魚像よりリボンの方が嬉しいと笑う。詠心は玲にミトンの手袋を渡す。来年は五本指の手袋を作れるようになって渡す、と恥ずかしそうに告げる詠心。二人はいい雰囲気になるが、外から騒動が聞こえてきた。

約束の金曜日

なぜかバニーに扮しているお母さん達が警察と龍祐に追われていた。逃げ場をなくした二人の前に現れたのは明智先生。「茂貴さん!」「お久しぶりですわ」と喜ぶ二人に、明智先生は恐竜を模したハンググライダーで逃げるように促す。そして明智先生は去っていく二人に「お気をつけて 『お義姉さん達』」と微笑んで見送るのだった。詠心の部屋を出ていく玲は、予告状なんて出さなくても会いたいと思ってくれるならいつでも会えると伝えるが、詠心は「ずっと一緒に いたいなんて わがままは言わないわ」と答える。でもたまには会いたい、今度は貴方から会いに来て、とお願いする詠心に玲は「かならず」と言い残した。
自宅に戻り、無茶をしたお母さん達を怒る玲。元気のない玲を手伝いたかったとしょげる二人に、玲は礼を述べる。お母さんたちは、玲の怒った顔が、彼の父親にそっくりだったと話した。父親は先代の20面相であった。
大川邸では家族で20面相の活躍を報じるTVを見ていた。家族との談話の中で、手作りケーキは砂糖と塩を間違えていたことが発覚する。愛する人にそんなケーキを食べさせてしまったことにショックを受ける詠心。
一方伊集院家ではお母さん達が何故かご機嫌だった。玲は理由を追求するが、煙に巻かれてしまった。
夜、詠心のもとを訪れた玲に詠心は、失敗作のケーキを食べさせてしまったことを謝る。それに対し、玲は「『詠心さんが作って下さった』ことが重要なんで 『味は二の次』です」と本心から告げた。その言葉に真っ赤になって照れながら詠心は「ありがとう」と告げる。

「また金曜日にね」と約束する二人。欲しいものはあるかと尋ねる玲に詠心は、「あなたが欲しいわ。あなたが来てくれるだけで しあわせよ」と、ケーキのリベンジを果たすことを伝える。玲が去ったあと、詠心の背後から彼女の姉である誠心(まこ)が声をかける。詠心がうっかり彼が20面相だと漏らしてしまうと、誠心はどこの誰だか知っているのかと尋ねる。名前すら知らないと言う詠心に結婚詐欺だったらどうするのかと心配する誠心だが、詠心は「もし騙されていたら 私が悪いのよ」と平然としている。「裏切られようが 捨てられようが 『恋愛』は共同責任よ」と言う詠心。立派だと言った後に、両親に黙っておいて欲しかったらと、おやつの賄賂を要求する誠心。詠心が「お姉さまって『根性が悪い』のかしら 『性格が悪い』のかしら」とこぼすと、誠心は「あら全て『政治が悪い』んですわ」と高笑いしながら去っていくのだった。
一方の伊集院家、お母さん達が「スウィートキャンディ」と呼ばれる一本の薔薇を欲しがっていた。この世に一株しかない薔薇で、金曜に東京に来て、すぐにアメリカへ戻されてしまうという。金曜は詠心との約束があるのでどうすればいいのかわからない玲は、明智先生に電話で相談する。明智先生は「少しでも長くその人といたいのなら 『無理』はしないことです」と諭した。しっかりとお詫びをして、そのお詫びに心がこもっていれば相手もわかってくれるはずという明智先生の言葉に勇気づけられた玲は、お礼を言って電話を切った。電話を終えた明智先生の家では龍祐が食事をしていた。明智先生は龍祐に「うちは代々男が料理好きな 家系なんですよ」と笑って言った。
大川邸で、なかなか現れない20面相を待つ詠心。玲が来ないのにはきっと何か理由があると信じながらも、不満に思ってしまう。そんな今の自分はぶさいくだと言う詠心。誠心はそんな詠心に「相手のことが『好き』だからこそ 『不安』になる」のだから、めいっぱい怒ればいいと返す。その「どきどき」を堪能すればその恋はより素敵になるという誠心。そして変わらない状態などつまらないと、「永遠の愛」を否定する意見で二人は同調した。非生産的な怒りにまかせているのは時間の無駄だとし、二人はケーキで大宴会に興じた。

朝になって扉を開けると、そこには一面に花畑が広がっていた。そこには玲からの手紙が置いてあり、謝罪と来週の金曜にまた来るということが書かれていた。手紙を読み、「金曜日には一晩中待っていてあげる もちろん窓は開けてね」と喜ぶ詠心。そんな詠心に誠心は20面相さんは来なくて正解だったかもと言う。どうやら今回のケーキは、チョコレートとお好み焼きソースを間違えていたらしい。

クリスマスイブの夜

ある日、お母さん達が朝から騒ぎ、何かをしていた。理由がわからないまま登校する玲。玲は四年生になり、初等部学生会に会計担当として身を置いていた。クリスマスパーティについて相談している六年生で会長の妹之山残(いものやまのこる)と書記の五年生の鷹村蘇芳(たかむらすおう)。妹之山は全生徒に南の島一泊旅行のプレゼントはどうだと提案する。それを聞いた玲は「クリスマスにそんな大勢移動すると サンタさんがこまりませんか」と心配する。びっくりした妹之山と鷹村はもしかしてサンタクロースの実在を信じているのでは、と玲に詰め寄るが、玲は平然と笑って「ちゃんといらっしゃいますよ」と言った。
幼稚園では詠心が帰ろうとすると誠心が来ていた。両親へのプレゼントの相談に来たのだ。20面相へのプレゼントは既に決めていた。明智先生の家では龍祐が手料理を堪能していた。そこに電話がかかってくる。応答した明智先生は「…兄さん?」と呟いた。帰宅した玲を、誕生日のお祝いを準備していたお母さん達が迎える。あとはサンタさんが来るのを待つばかり、と話している中、お母さん達は10年前に最高のプレゼントを貰ったと言う。それは玲のことであった。二人にとっては玲の存在が何よりも素敵なプレゼントであったのだ。
いつの間にか寝入ってしまった三人のもとにサンタクロースが現れる。玲はサンタクロースに対し、毎年のプレゼントのお礼と夕食を薦める。サンタクロースは詠心のことを知っていて、「将来のお約束は?」と尋ねる。玲は詠心が「気持ちは変わるものだし 『ずっと同じなんてつまらない』って」言っていたと話す。それを聞いたサンタクロースは確かに気持ちは変わるが、それでいいのではないかと優しく笑う。今その人が好きというだけで十分だと言った。その後、二人はパーティを楽しんだ。
寝ぼけながら、サンタにどこかで会ったことないか、すごく良く知っているような気がすると言いながら玲は再度眠ってしまう。サンタクロースの扮装を脱いだ人物は、スーツに身を包んだ玲のお父さんだった。眠っている玲とお母さん達にキスをすると、メリークリスマスと言い残し、その場を去って行ってしまった。
一方大川邸では玲へのプレゼントを用意していた詠心だったが、今年のクリスマスが金曜ではなかったので、空振りに終わってしまった。

「好き」と「嫌い」

大川邸では玲と詠心が一緒にいる。詠心は隣の犬に子供が生まれたので、一匹貰えることになったと喜んでいる。小さい頃からお嫁に行ったら可愛い子犬と可愛い子供とそれから素敵な旦那さまを夢見ているという。自分よりももっとお似合いの相手がいずれ現れると思っている玲は「詠心さんのご結婚式には 是非呼んで下さいね」と告げる。相手として玲を想定していた詠心は、当然怒る。その後も玲は火に油を注いでしまい、詠心は「20面相なんて…だいっきらいー!!!」と叫ぶのだった。
その後、伊集院家でどうして詠心が怒ってしまったのか悩んでいる玲に、お母さん達は詠心の誕生日を祝う仮装パーティーの招待状が欲しいと言った。
大川邸では詠心が20面相への怒りで暴れていた。そこに現れた誠心は、悩みを自分に相談しろ、と現れる。詠心の様子に、誠心は真剣に相談に乗る。結婚するならお祝いを持っていくという人は相手のことをどう思っているのかと聞く詠心に誠心は何とも思ってないのでは、と返す。20面相の話だと察した誠心。気持ちを弄ばれたと怒る詠心に対し、誠心は平然と「いかにも 人畜無害そうなお顔でしたのに 20面相さんもなかなか おやりになりますわ」と言ってのける。びっくりした詠心は誠心にいつ20面相の顔を見たのかと聞くが、誠心は秘密だと答えるのだった。
玲は学園で明智先生の元を訪れ、ある人に嫌われてしまったと相談している。玲は詠心と話した内容を告げる。思わず玲の肩を抱き「本当にそう言ったんですか?」と言い、黙ってしまう明智先生。そして玲の詠心への好意を確認した上で、遠慮し過ぎな彼の姿勢を咎め、自分の気持ちを言葉にして伝えることの大切さを教えるのだった。
金曜日、20面相が来ないと寂しそうな詠心。誠心は詠心が20面相を好きならば、相手に自分を好きになってもらうよう頑張ればいいと励ます。しかし詠心は、相手を嫌いだと言ってしまったから、もう20面相は来てくれないと泣くのだった。

詠心の誕生日パーティ当日、怪獣の着ぐるみをきてはしゃぐお母さん達、龍祐や明智先生も参加していた。そこに気球に乗った玲が現れ、詠心に乗るように叫ぶ。誠心は詠心を後押しする。詠心は気球に乗り、玲と二人きりになる。玲は詠心に向き合い、「貴方が『好き』なんです」と告白する。詠心は「どうしてもっと早く言ってくれなかったのよ! 私も好きよ。初めて会った時から」と叫ぶ。とっくに玲は自分の気持ちをわかっていると思っていたと言う詠心に、玲は全く知らなかったと慌てる。「やっぱり 言葉にしないと分からない事ってあるのね」と顔を赤らめる詠心に玲の頬も赤く染めた。

詠心の16歳の誕生日

高校一年生になった詠心は誕生日を明日に控え、「今年は私、何より欲しいものがあるのよ」と友だちに笑って話していた。
一方、玲は「どうしても自分自身で 頑張ったお金でプレゼントしたい 『人』がいるんです」とバイトを頑張っていた。
詠心の誕生日パーティ当日、いつものようにベランダで玲を待っている詠心。少し遅れて現れた玲は詠心に指輪を渡す。「詠心さんは今年で16歳だから」気が早いんですけど、と照れる玲。詠心は「これはプロポーズよねっ 間違いないわよねっ!」と詰め寄る。二人は「幸せな花嫁」と「幸せな花婿」になった。
教会には「やっと貴方の『花嫁さん』になれるのね」とウエディングドレスに身を包んだ詠心がいた。詠心は、神様に伝える前にと前置きし、「宇宙で一番貴方が好き」とタキシード姿の玲に伝えた。

二人

伊集院家の朝、朝食を食べる二人。詠心は自分よりも玲の作った御飯が美味しいことに不満を漏らす。それは言葉では伝えきれない自分の好きという気持ちを、伝えたいから宇宙一美味しい御飯を作って食べさせたいという願いからだった。そんな詠心に玲は今宇宙で一番おいしい朝食を食べていると告げる。「僕が宇宙で一番『大切』な詠心さんが作って下さった朝御飯だから 今僕が食べているのが『宇宙一』の朝御飯ですよ」と言う。互いに相手のことが好きでその気持ちを伝えるという形で張り合う二人。詠心はこうやって競争しあって、「ずっと二人で『ライバル』でいれたら きっと『素敵』だわ」と言い、「いつか絶対に勝ってみせるわ!」と宣言する。「覚悟しててね 『だんなさま』」という詠心に「負けませんよ 『奥さん』」と微笑む玲。

時間が過ぎていたことに気づき、慌てて準備をする玲と詠心。行ってきますという玲を引き留め「おまじない」と頬にキスをする詠心。照れて動揺し、カクカク歩きながら、電柱にぶつかる玲を見て、「一歩リードね」と詠心は微笑んだ。

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新・春香伝(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

新・春香伝(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『新・春香伝』(しん・しゅんかでん)とは、CLAMPが雑誌『セリエミステリーSPECIAL』に1992年10月20日号から1994年2月20日号にかけて連載したファンタジー作品、およびドラマCD作品である。朝鮮に伝わる『春香伝』(しゅんこうでん / チュニャンヂョン)を下敷きに、武術が得意な少女春香(チュニャン)と旅人の青年夢龍(ムロン)の出会い、悪政を行う両班達に対し共に立ち向かう姿が描かれる。

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不思議の国の美幸ちゃん(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

不思議の国の美幸ちゃん(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『不思議の国の美幸ちゃん』とはCLAMP作品の漫画及びOVAアニメ。奇妙な世界に迷い込みやすい性質を持った主人公の美幸が、さまざまな異世界に迷い込み、不可思議な女性キャラクター達にひたすら服を脱がされそうになったりするなど、お色気要素や百合展開のあるファンタジー艶笑コメディ。初期の2エピソードはルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリスが』元ネタとなっており、美少女・美女化したキャラクターが次々と登場するパロディのほか、同一作者による別作品が題材になっているものもある。

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すき。だからすき(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

すき。だからすき(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『すき。だからすき』とは、女子高生・旭ひなたと臨時教師・麻生史郎の恋愛を描いたCLAMPの漫画。とある事情から一人暮らしをしている主人子のひなたは、隣に引っ越してきて更に彼女の高校の臨時教師となった麻生に好意を抱き始める。純粋無垢なひなたは想いが募ってくいくにつれてはっきりと自分の気持ちを麻生に伝えていく。しかし麻生は過去のトラウマが理由でひなたとの関係に一線を引いているのであった。最終的にクールでそっけないがどこか優しい麻生の心を開くことに成功し、ひなたの恋が実るのかが見どころとなっている。

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白姫抄(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

白姫抄(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『白姫抄(しらひめしょう)』とは、CLAMPが光文社から1992年に出版した全編描き下ろしのファンタジー作品である。雪を司る美しい女神「白姫(しらひめ)」の伝承をもとに、プロローグとエピローグを挟み、雪の季節を舞台にした三編のオムニバスの物語が収録されている。 雪の降る中、一人の男が白い着物姿の女性と出会うところから始まる。「雪が降る日は白姫が泣いている」という白姫の伝承と共に雪の季節を舞台に人間と獣の間で起こった物語、恋人達の悲恋の物語が綴られる。

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わたしのすきなひと(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

わたしのすきなひと(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『わたしのすきなひと』とは、『ヤングロゼ』(角川書店)にて休載を挟みながら連載されたアンソロジーコミック。作者は『カードキャプターさくら』などで有名な4人組の日本の女性漫画家グループ・CLAMP。1995年に同社からヤングロゼコミックスDXのレーベルで単行本が発売された。毎話異なる主人公が経験する恋愛エピソードを、短編漫画と作者のエッセイで綴った恋愛オムニバス作品となっている。コミック原作とエッセイは大川七瀬が、コミック作画は猫井椿が担当している。

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カードキャプターさくら(CCさくら)の呪文・魔法まとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)の呪文・魔法まとめ

『カードキャプターさくら(CCさくら)』とは、強力な魔力を持つ少女さくらを主人公とした、漫画家チーム「CLAMP」の漫画作品。大魔術師クロウ・リードが遺した魔法のカード「クロウカード」を封印するべく、魔法少女さくらが奮闘し、魔術師として、ひとりの人間として成長していく物語。 作中にはさくらを含めた様々な魔術師が登場し、魔法を使う。さくらが杖を解放する「レリーズ!」や、占い、攻撃、魔法を使った移動法など、あらゆる場面で魔法が使われることで物語が進んでいく。

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魔法騎士レイアースの魔法・呪文・必殺技まとめ

魔法騎士レイアースの魔法・呪文・必殺技まとめ

『魔法騎士レイアース』とは、異世界に召還された少女達の戦いを描いたCLAMPによるファンタジー冒険漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 日本の女子中学生・獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の3人は東京タワーから異世界セフィーロに召還され、魔法戦士としてセフィーロを救うために戦いを始める。 セフィーロには魔法が存在しており、召還された魔法戦士やその世界に住む人々が戦いの中で使う。それぞれの属性に適した魔法があり、作中では様々な魔法の呪文や必殺技が登場する。

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カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ

『カードキャプターさくら』とは、漫画家集団のCLAMPによる少女漫画およびそれを原作としたアニメ作品のことである。主人公の少女・木之本桜(きのもと さくら)が、強大な魔術師により作られたカード・クロウカードの封印を解いてしまった事をきっかけに起こるさまざまな問題を仲間達と共に解決しながら、散り散りになったカードを集めていく。作中にはクロウカード・さくらカード・クリアカードの3種類のカードが登場する。

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『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ

『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ

カードキャプターさくらは1996年に、月刊少女雑誌「なかよし」で連載された。小学4年生のさくらがカードキャプターとして、身の回りに起こる不思議な出来事を解決していく話だ。20年経った今でも根強い人気を誇る。連載から2016年には、続編であるクリアカード編の連載がスタート。クリアカード編を機に、漫画を買った者も多い。アニメしか見たことしかない者には、漫画を読むと異なる点が多くある。カードキャプターさくらの原作漫画とアニメでの違いを解説していく。

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テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語

テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語

かつてNHK教育放送で夕方の時間に放送されていたCLAMP原作の「ツバサ・クロニクル」。 しかし、結局多くの謎が解決されないまま、テレビアニメの放送が終了した。 原作漫画は28巻もあり、テレビで放送された部分はその半分にも満たない。 テレビで放送されなかった部分は、DVD化、あるいはネット配信となっている。 そんなツバサ・クロニクルの後半部分についての解説。

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マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

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カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『カードキャプターさくら』とは、CLAMPによる日本の漫画作品である。1996年6月号から2000年8月号まで、少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載され、単行本は全12巻まで発売された。アニメやゲーム化もされている大人気作品である。 主人公・さくらが父親の書庫で不思議な本を発見する。本を開くと封印が解かれ、中からケルベロスという封印の獣が現れ物語がスタートする。本に封印されたカードを取り戻すため、さくらは「カードキャプター」として奮闘する。

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