『カラダ探し』とは、ウェルザード執筆によるホラーラノベ作品および、それを原作とした漫画、アニメ、実写映画作品。2011年からの原作小説の連載開始以降、様々な媒体でメディアミックス化される人気シリーズとなっている。ある日突然、バラバラになった人体のパーツを探索して集める「カラダ探し」というデスゲームに巻き込まれてしまった高校生たち。彼らが迫りくる少女の霊に怯えつつも立ち向かい、人間として成長しながら事の真相に迫っていく姿が、丁寧な筆致の心理描写と共に描かれている。
武司や高広の舎弟で、空手の有段者。己の性欲にはとても正直で、そのことが原因となって留美子からは「死んでも構わない奴」として軽蔑されるまでに関係が悪くなってしまう。
その一方で留美子と交わした「カラダ探しが終わったら性交させてもらう」という守る気のない約束（漫画版ではキスに変更されている）を果たすべく命懸けで奮闘し、最終的には留美子の心を射止めるに至った。
袴田 あゆみ（はかまだ あゆみ）
「第二夜」で名前のみ登場していた武司の妹。兄の武司をとても慕っており、その愛情は周囲からブラコン扱いされてしまうほど重い。
本来の世界ではカラダ探しの呪いによって命を落とすが、「第三夜」の世界では留美子らの友人として登場する。
小野山 美紗（おのやま みさ）
大仰な言い回しで話をする謎めいた少女。小野山美紀が人間として転生した姿で、本来の歴史では生まれてこなかったことになっている弟に当たる人物の娘。
美子と美紀にとっては姪に当たる。解放されてしまった美子を封じるためにメンバーを集め、カラダ探しのルールを大幅に作り直して自身でも臨むことを決意した。
カラダ探しを通じ、留美子とはかけがえのない友人同士になっている。遥と容姿が似ている。
「最終夜」のメンバー
香山 日菜子（かやま ひなこ）
明日香の友人。明るい性格だが気分屋で怖がりなところもある女生徒。遥と共にカラダ探しを「頼まれた側」だった兄がいるが、兄はこのカラダ探しの記憶を失っており、もちろん日菜子自身もそのことを知らない。今回のカラダ探しを通じて遥と友人になるものの、同時に遥の復讐に巻き込まれることになった上に兄の本性を知らされ、板挟みとなって苦悩する。
遥とはずっと友人でいたいと思ってはいるものの、兄が遥を深く傷付けたという辛い記憶を持ち続けたくない、それならば遥の恨みも果たして、辛いことは全て忘れるために遥の手で殺害してほしいと遥へ懇願し、カラダ探し最終日に遥によって殺害される。
この結果としてカラダ探し中の記憶を全て失う。日常を取り戻して以降はいつも通り明日香の友人であり、遥は苦手という結果になってしまった。
中島 悠斗（なかじま ゆうと）
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表向き優等生を演じているが、陰では卓也を暴力で従えている。他のメンバーを見下し、自分一人でもカラダ探しを終わらせてみせると豪語していたが雑な探索を繰り返し、結果的に他のメンバーの足を引っ張る。
漫画版では、カラダ探しに巻き込まれた恐怖の反動のせいで周囲に対して威圧的に振る舞っていたという、彼の内面の葛藤が丁寧に描かれている。
自分より力の強い武司によって屈服されたことで仲間の足を引っ張る行為はなくなり、その後明日香の励ましにより、「自分はもう社会のゴミじゃない」と赤い人に立ち向かうようになった。
カラダ探し終了後は死亡していたため、カラダ探し中の記憶を失う。相変わらず武司を恐れているが、卓也との仲は少し改善された。
小川 卓也（おがわ たくや）
男性。学校生活ではいつも中島とつるんでいるが、陰では鬱憤晴らしに暴力を振るわれている。実名をもじって「ヲタク」というあだ名をつけられており、容姿やおどおどした言動から「キモオタ」などと呼ばれている。しかしその実、ゲームにもアイドルにも興味がなく、おたくの定義からは外れた人物像をしており、密かに高広や武司のような不良に憧れている。カラダ探しを通して中島と決別し、武司の舎弟として自信をつけていく。カラダ探し中にも人が変わったように勇敢な一面を発揮し、作中で最も人間的な成長を見せた人物。
「最終夜」の結末では瀕死の重傷を負うも生存し、次回の「頼んだ側」になることを申し出て棺桶に入ることになった。
シリーズの結末において、原作では明日香と共にカラダ探しの記憶を保持する人物となるが、漫画版ではカラダ探しの記憶を失っている。
村田 幸恵（むらた ゆきえ）
カラダ探しを「頼んだ側」の生徒。思い込みが激しく陰湿な性格をしていて、自身の激しい思い込みや被害妄想を根拠にして一方的に嫌っている同級生たちを、今回のカラダ探しへと巻き込む。
「カラダ探し」の最中にも放送室からメンバーの探索を妨害し、明日香らを激しく困惑させる。終了時には自分の思い込みを延々と披露し、次のカラダ探しでも「頼んだ側」として皆を巻き込むことを宣言するが、その直後に美紀によって殺害されることとなってしまった。
カラダ探し終了後は存在そのものをなかったことにされ、誰からも忘れ去られるが、全てが終わった後の卒業式には参加している様子が確認できる。
赤い人の関連人物
小野山 美子（おのやま みこ／演：安永星良）／赤い人（あかいひと／演：福山はな）
CV：田中あいみ / 演：安永星良（小野山美子）、福山はな（赤い人）
カラダ探しを行っている夜の校内に出没する、血まみれの白い服を着た幼い少女の幽霊。約50年前に校舎が建つ前にこの土地で起きた、強姦・バラバラ殺人の犠牲者。
「赤い服が欲しいので、返り血で白い服を血染めにしたい」という内容の歌を歌いながら校内を移動し、「頼まれた側」のメンバーを発見すると走り寄って恐るべき怪力で抱きついてきて、歌の歌い終わりと同時に抱きついている人間を絞め殺す。
カラダ探しの探索中に彼女の姿を見てしまった者が後ろを振り返ると、瞬間移動して背後へと現れ、その場にいた者を素手で紙を引き裂くように引きちぎって惨殺する。
その行動や殺害方法は、双子の姉である美紀が決めた「カラダ探し」のルールによって縛られており、血を洗い流さなければ自らの意思で喋ることすらできない存在。
小野山 美紀（おのやま みき）
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目次 - Contents
- 『カラダ探し』の概要
- 『カラダ探し』のあらすじ・ストーリー
- 第一夜
- 第二夜
- 第三夜
- 最終夜
- 『カラダ探し』の登場人物・キャラクター
- 「第一夜（漫画版では「第壱章」）」のメンバー
- 森崎 明日香（もりさき あすか／演：橋本環奈）
- 伊勢 高広（いせ たかひろ／演：眞栄田郷敦）
- 柊 留美子（ひいらぎ るみこ／演：山本舞香）
- 浦西 翔太（うらにし しょうた／演：醍醐虎汰朗）
- 鳴戸 理恵（なると りえ／演：横田真悠）
- 杉本 健司（すぎもと けんじ）
- 三神 遥（みかみ はるか）
- 「第二夜（漫画版では「第弐章」）」のメンバー
- 相島 美雪（あいしま みゆき）
- 袴田 武司（はかまだ たけし）
- 二見 結子（ふたみ ゆうこ）
- 「第三夜」のメンバー
- 池崎 龍平（いけざき りゅうへい）
- 袴田 あゆみ（はかまだ あゆみ）
- 小野山 美紗（おのやま みさ）
- 「最終夜」のメンバー
- 香山 日菜子（かやま ひなこ）
- 中島 悠斗（なかじま ゆうと）
- 小川 卓也（おがわ たくや）
- 村田 幸恵（むらた ゆきえ）
- 赤い人の関連人物
- 小野山 美子（おのやま みこ／演：安永星良）／赤い人（あかいひと／演：福山はな）
- 小野山 美紀（おのやま みき）
- 美紗（みさ）
- 黒い人（くろいひと）／黒くて怖い人（くろくてこわいひと）
- 小野山家の近隣住民
- 山岡 雄蔵（やまおか ゆうぞう）
- 山岡 泰蔵（やまおか たいぞう）
- 杉本 キヨ（すぎもと きよ）
- 松木 一夫（まつき かずお）
- その他の登場人物
- 八代 友和（やしろ ともかず／演：柄本佑）
- 相島 真冬（あいしま まふゆ）
- 福井 あずま（ふくい あずま）
- 滝本（たきもと）
- 『カラダ探し』の用語
- 赤い人
- カラダ探し
- 『カラダ探し』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 遥「私のカラダ探して」
- 襲い掛かる「赤い人」の脅威
- 『カラダ探し』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 物議を醸した映画版のラストシーン
- 『カラダ探し』の主題歌・挿入歌
- 主題歌：Ado「行方知れず」
- 挿入歌：Ado「リベリオン」