明司武臣（東京卍リベンジャーズ）の徹底解説・考察まとめ

明司武臣の概要

明司武臣（あかしたけおみ）とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物。初代黒龍（ブラックドラゴン）の副総長であり、軍神の異名を持つ。喫煙者であり、右目の大きな傷跡が特徴。この傷については、弟である三途春千夜（さんずはるちよ）にキツく当たった際にナイフでつけられた傷とされている。佐野万次郎（さのまんじろう）が総長を務める関東卍會（かんとうまんじかい）の副総長・三途と梵（ブラフマン）の首領・瓦城千咒（かわらぎせんじゅ）は苗字は違うものの実の兄弟。金遣いが荒く、初代黒龍が解散した後、借金を抱えていた描写がある。最後の世界線でも、兄妹YouTuberとなった三途と瓦城の自称プロデューサーとなり売り上げを使っていると噂されている。

明司武臣のプロフィール・人物像

生年月日：1981年3月10日
星座：うお座
性別：男性
血液型：B型
身長：183cm
体重：72kg
イメージカラー：焦げ茶色
好きなもの：明智光秀。誕生日が一緒だから
嫌いなもの：努力
特技：人を利用すること
所属：初代黒龍・副総長→梵No.2
尊敬する人、憧れの先輩：佐野真一郎
苦手な人、怖い人：ワカとベンケイ（オレを下に見てる）
夢：大富豪
お気に入りの場所：初代黒龍のアジト

佐野万次郎（さのまんじろう）の兄・佐野真一郎（さのしんいちろう）が創設した、初代黒龍（ブラックドラゴン）の副総長を務め、その後妹である瓦城千咒（かわらぎせんじゅ）が首領を務める梵（ブラフマン）のNo.2に就いている。顔の右にある大きな傷は、弟の三途春千夜（さんずはるちよ）につけられた傷であり、父子家庭という背景もキャラクター名鑑にて明かされた。
軍神の異名を持っており、抗争の場では基本的に指示などの後方支援に回っている。そのため、作中で拳を振るう姿はほぼ確認されていない。金に目がくらんでしまう性格のようで、初代黒龍解散後にはチームの威光を利用したり、梵結成後には瓦城の実力を金に換えようとする発言をしている。
父子家庭のため、父親代わりとして春千夜や千咒と接していた。しかし、作中で千咒が「オレ」と言っているのを聞き、既に家を出た明司自身は三途に「手本にならねぇとダメだろうが！」と怒っているシーンがある。そのため、明司が家を出た後も父は多忙であると推測できる。
嫌いなものに努力を挙げていることや、最後の世界線で弟たちの稼ぎを湯水のごとく使っている噂がある事から、作品ファンの間ではいかに楽に人生を過ごせるかを考えているのではないかとの考察もされている。

明司武臣の能力・必殺技

戦闘スタイル

基本的には支持を出し、チームを操る後方支援型である。しかし、三天戦争前に龍宮寺堅（りゅうぐうじけん）が殺害された際には、怒りで我を忘れ、六破羅単代（ろくはらたんだい）総代の寺野南（てらのさうす）へと突っ込んでいくシーンがある。その際、寺野の目前で彼の部下らに止められたものの、乱闘の中を進んでいっていることから、素手の喧嘩が全くできないわけではないと推測できる。

チームを勝利に導く軍神

明司は拳を振るう武闘派ではなく、後方支援の多い頭脳派。初代黒龍時代、自分の采配で戦況が決まったことから軍神という異名をつけられた。そんな彼は、作中で戦況を見て指示を出すことが多い。しかし、龍宮寺の死を受け突如開幕した三天戦争では、冷静さを欠き六破羅単代総代・寺野の元へ突っ走る描写がある。

明司武臣の来歴・活躍

関東事変／その後（現代）

黒川イザナ（くろかわいざな）率いる横浜天竺（よこはまてんじく）との抗争が終わり、花垣武道（はながきたけみち）はかつての恋人・橘日向（たちばなひなた）を殺し続けていた稀咲鉄太（きさきてった）と対決した。だが、戦いの終盤に逃げた稀咲はトラックにひかれ死亡。黒幕である稀咲の死亡により、花垣は日向が生存する現代へたどり着いた。現代では、東京卍會（とうきょうまんじかい）の参番隊隊長・林田春樹（はやしだはるき）が結婚したり、自分も3か月後に結婚式を控えているという幸せの最高潮に居た花垣。そんな花垣は、ある日家でニュースで梵天（ぼんてん）という組織の抗争が都内で激化していることを知る。続いてテレビには顔の右側に大きな傷跡を持つ男性や、首の後ろに特徴的なタトゥーを彫った白髪の男の映像が流れた。白髪の男性の姿に引っ掛かりを感じ、花垣は日向の弟で警官である橘直人（たちばななおと）に情報提供を求めた。直人の情報では、白髪の男こそ佐野万次郎（さのまんじろう）であり、現在は梵天の首領。そしてニュースで見た大きな傷跡を持つ男は、初代黒龍（ブラックドラゴン）の副総長明司武臣（あかしたけおみ）だった。

三天戦争前日まで

稀咲の死亡により念願の日向が生きている未来にたどり着いた花垣。しかし、そこでは自分を守り、支えてくれていた佐野は変わらず悪の道を歩んでいた。その事実を知った花垣は、佐野自身をトリガーとして再び過去へ戻った。

過去へ戻った花垣は、佐野を救うべくチームを結成しようと考える。しかし、既に東卍が解散していたのもあり元・東卍メンバーらは皆自分の人生を歩み始めていた。そんな彼らを自分のわがままに巻き込めないと考えていた花垣の元に、元・東京卍會副総長である龍宮寺堅（りゅうぐうじけん）から、バイク修理が終わったと連絡が入った。花垣がタイムリーパーであることを知っている龍宮寺に、再び過去へ戻った理由を話した花垣に対し今の佐野は「平気でオマエを殺すぞ」と苦言を呈する。そんな2人の前に六破羅単代（ろくはらたんだい）総代・寺野南（てらのさうす）が現れ、龍宮寺を六破羅単代に勧誘した。しかし、誘いを一蹴されてしまい寺野は龍宮寺に一方的に攻撃を仕掛け、とうとう龍宮寺は膝をついてしまう。そして花垣にターゲットが移ったと同時に、瓦城千咒（かわらぎせんじゅ）が首領を務める梵（ブラフマン）が登場。梵の目的は自分をスカウトすることであると、No.2である明司武臣（あかしたけおみ）から説明された花垣は、現在関東で台頭している3チーム中2つが揃っていることも含め困惑の色を隠せずにいた。だが、それに六破羅単代の鶴蝶（かくちょう）が待ったをかけ、それに続き斑目獅音（まだらめしおん）や灰谷蘭（はいたにらん）、灰谷竜胆（はいたにりんどう）ら元・天竺（てんじく）のメンバーが現れ、今にも両チームがぶつかりそうな空気を醸し出す。そんな実力者の登場により驚きを隠せない花垣だったが、依然明司は余裕の表情を見せつつ「千咒」と呟く。するとどこからともなく傘が寺野の元へ飛んでいき、それに続き瓦城が寺野にかかと落としを決めた。自チームのトップを不意打ちで攻撃されたことに怒りを見せた斑目だったが、そんな彼は荒師慶三（あらしけいぞう）により瞬殺されてしまう。そして荒師を鶴蝶が殴り飛ばし、2チームの幹部らがぶつかり合い始め乱闘に発展しそうな空気になった。だが、遠くからパトカーのサイレンが聞こえたためその場は収まり、両チームは散り散りに解散した。
その後、花垣は梵について悪い噂が付きまとう「暴走族よりも、もっとヤクザに近い大人の愚連隊」であることを元・10代目黒龍の乾青宗（いぬいせいしゅう）から教えられた。一方、外では明司と龍宮寺が花垣をスカウトしたことに関し揉めていた。そこへ現れた花垣は、明司から佐野がトップであった東京卍會には、不良の時代を創る志があったが関東卍會（かんとうまんじかい）にはそれが感じられないと嘆く。それを聞いた花垣は、佐野をぶっ飛ばす自身の目的と、梵の関東卍會を潰す目的が共通である事から梵へ入ることを決意した。すると梵のトップである瓦城が花垣に傘を手渡し「今日からオマエは荷物持ちだ」と笑い、その様子を見た明司は「これから大変だぞー」と面白いものを見るかのように笑った。
そしてその翌日開かれた梵の集会で瓦城は、7月14日に六破羅単代と関東卍會を同時に潰す三天戦争を行うと宣言した。

三天戦争

三天戦争宣言後、花垣は瓦城と共に遊園地を訪れていた。そこで花垣は、新たに目覚めた未来視の能力により瓦城が殺される映像を見る。花垣は瓦城を守るため、片時もそばを離れないようにしたが彼女がトイレに立った時、花垣の前に現れた男たちに銃を向けられ自分が狙われていると気付く。そんな花垣を見た瓦城が彼を守ろうと走ってくるのを、花垣は自分自身の身体を使って押し倒すようにして止めた。そのため、1発目の銃弾で被弾することはなかった。そして2、3発目はその場に現れた龍宮寺が、拳銃を持った相手を攻撃したことで花垣と瓦城は無事だった。連発された2発目以降の音や、その場を目撃した人達により一般客が騒ぎ始めたことをきっかけに、男たちはその場を去った。元々死ぬはずだった瓦城を守り、未来が変わったと安堵した花垣。しかし一見無事に見えた、龍宮寺は2、3発目を受けておりその場に倒れ、救急車の到着もむなしく息を引き取ってしまった。
龍宮寺の死を知った明司は、六破羅単代を潰すため荒師にメンバーを集めるよう命じた。だが、そこへ六破羅単代と関東卍會も現れた。そして、予定した日よりも早く三天戦争が始まってしまった。花垣を殺そうとし、彼の代わりに龍宮寺が死亡した今回の件を知った明司は怒り心頭で冷静な判断はできずにいた。その様子を見た瓦城は怒りに身を任せ一直線に寺野の元へ向かう明司を止めようとしたが、今牛が「この戦争は異常だ。まだ死人が出る」と彼女を止め、荒師と共に戦場へと赴いた。その際龍宮寺がそれだけ明司の中で、大きな存在であったことを瓦城に伝えた。3チームが入り乱れ戦う中、寺野は自身の中に渦巻く衝動を解放し今牛、荒師コンビを瞬殺。そんな寺野の前に「もう見てられない」と瓦城が立ち、それを見た明司は今牛たちが瞬殺だったと焦り止めようとする。だが、そんな明司の心配をよそに瓦城は小さな体躯を利用し、軽々と寺野の顔面に2発蹴りを入れ寺野を倒した。梵は拠点の地下で開催されるB-1という地下格闘技を金持ちに見せ、賭けにより資金を集めていた。そんなことをしていた梵のトップである瓦城は、以前明司が「武力は金だ」と発言し、自分の力が彼を悪くしていると気づいた時から力をセーブしていたのだった。瓦城に1度倒された寺野は再度起き上がり、反撃を仕掛け彼女を倒した後、佐野の元へと歩みを進めた。そして、黒い衝動を解放した佐野と対峙し、1対1での戦いが始まった。寺野は自分が優位に立っていると思い込みながら、佐野に攻撃を繰り出していく。そんな寺野は、花垣が途中で2人の間に割って入った事により、自分自身がボロボロであることを自覚した。だが、中断した戦いは、佐野が花垣の腕を折った事により再開。一方的な佐野の猛攻により寺野は殴り殺されてしまった。そんな寺野に駆け寄った花垣は「死んでる」と呟き、それを聞いた関東卍會の九井一（ここのいはじめ）は、慌てて関東卍會の勝利を宣言し、すぐ解散するよう促した。一方、腕を折られてもなお佐野の前に立ち、彼の過ちを正そうとした花垣もまた佐野に殴り続けられてしまう。その様子を見た瓦城は、このままでは花垣が死んでしまうと焦り、梵の解散を宣言しその場を収めた。明司は寺野に負けた瓦城を守るように、佐野の前に立つが、ひと蹴りで倒されてしまう。

最後の世界線

三天戦争後、かつての仲間たちに声をかけ2代目東京卍會を創設した花垣は、関東卍會と真っ向勝負しとうとう佐野と対峙することができた。だが、元々力の差があった上に黒い衝動を解放した佐野に手も足も出なかった花垣。そして佐野は近くにあった刀を手に取り、花垣を刺してしまった。その瞬間正気を取り戻した佐野と握手した花垣は、絶命寸前で佐野と共にさらに過去へとタイムリープした。タイムリープした先で小学生になっていた佐野と花垣は、元の世界線で起こった抗争や死を回避、誰一人欠けることなく、東卍は一大勢力となった。そして、その成長が佐野と花垣のリベンジの終了の合図であり、同時に東卍は解散となった。

東卍の解散から11年後、花垣と日向の結婚式が行われることになり、東卍メンバーをはじめ、佐野の兄・佐野真一郎（さのしんいちろう）や妹の佐野エマ（さのえま）らも参列した。そこでは皆それぞれの人生を歩んでおり、瓦城は兄である三途春千夜（さんずはるちよ）と共に美人兄妹YouTuberとして活躍。そして長兄である明司は、彼らの自称プロデューサーとなり彼らが稼いだ金を湯水のように使っているという噂がささやかれていた。

明司武臣の関連人物・キャラクター

初代黒龍

佐野真一郎（さのしんいちろう）

初代・黒龍の総長であり、佐野の実兄。幼い頃から明司と一緒に遊んでおり、いわゆる幼馴染。黒龍を立ち上げる際には、明司を副総長に任命した。
最終決戦の場にて、前能力者を殺害しタイムリープ能力を手に入れていたことを明かされた。タイムリーパーになった理由は、不慮の事故でほぼ植物状態で過ごした後に死亡した佐野を助けるためだった。