佐野真一郎(東京卍リベンジャーズ)の徹底解説・考察まとめ
佐野真一郎(さのしんいちろう)とは、和久井健が『週刊少年マガジン』(講談社)で連載していた漫画『東京卍リベンジャーズ』の登場人物で、暴走族「東京卍會」総長・マイキーこと佐野万次郎の兄である。伝説の暴走族「黒龍(ブラックドラゴン)」の初代総長。喧嘩が弱くて女にもモテないが、男からは好かれる人物。仲間思いであり、兄弟も大切にしている。マイキーを取り巻く事件に関係していることが多く、闇落ちの原因ともいえる。バイクが好きでバイク屋を営んでいる。
佐野真一郎の概要
佐野真一郎(さのしんいちろう)とは、2017年より和久井健が『週刊少年マガジン』(講談社)で連載していた漫画『東京卍リベンジャーズ』に登場する人物である。
主人公の花垣武道(はながきたけみち)が所属する暴走族「東京卍會」総長のマイキーこと佐野万次郎(さのまんじろう)の兄。暴走族黒龍(ブラックドラゴン)の初代総長だった。喧嘩は強くないが、仲間のためならどんな状況でも諦めずに戦う。異性にはモテないが、同性からは好かれるという男の中の男である。後輩からも慕われており、黒龍の現役メンバーや東京卍會のメンバーで真一郎を知る人物からは「格好良い人だった」と語られる。現役時代はリーゼントでばっちり決めていた。黒龍を引退した真一郎は、バイクショップを経営していたもが、マイキーの友人である場地圭介(ばじけいすけ)と羽宮一虎(はねみやかずとら)が強盗に入った場に居合わせ、一虎によって撲殺された。
マイキーからは「格好良い兄貴」として慕われており、真一郎もマイキーのために黒龍を作っており、弟を大事にしていることが分かる。真一郎にはマイキーの他に腹違いの妹・佐野エマ(さのえま)がいる。エマは幼少期に母親に捨てられて、佐野家に引き取られていた。真一郎とも仲が良く、エマが佐野家に来た当初は元気が出るように励まし続けていた。黒川イザナ(くろかわいざな)は、エマと幼少期に兄妹として育ったため、同じく腹違いの兄弟かと思われたが、実は兄弟の誰とも血がつながっていなかった。真一郎の兄弟みんな仲良くして欲しいという思いとは裏腹に、イザナの闇が兄弟を飲み込んでいく。それが、後に大きな抗争の火種とる。最終章では、真一郎が武道の前のタイムリーパーであることがわかり、闇の正体がタイムリープの影響で蓄積されるものであることがわかった。
『東京卍リベンジャーズ』とは、元・不良、現・ダメフリーターの武道が、突如手にしたタイムリープ能力で、かつて恋人であった橘日向(たちばなひなた)を死から救おうと奮闘する物語である。日向の死を報じるニュースを見た後、武道は何者かによって殺害されそうになるが、突如中学時代へタイムリープする。過去へタイムリープした武道は、日向が殺害されてしまう未来を変えようと、元凶となる暴走族「東京卍會」に入り、成り上がってゆく。ヤンキー漫画の要素だけではなく、SF漫画やアクション漫画の要素が合わさったのが特徴的な作品である。物語は、83(ハチサン)抗争編、血のハロウィン編、聖夜(クリスマス)決戦編、天竺編、三天抗争編と続き、武道が猛者たちと対峙し、成長していく姿が描かれている。
佐野真一郎のプロフィール・人物像
所属:元黒龍
役職:初代総長
生年月日:1980年8月1日
身長:182cm
体重:69kg
血液型:O型
佐野家の長男であり、東京卍會の総長である“マイキー”こと佐野万次郎の兄である。黒の短髪と長身以外はマイキーに似た風貌をしており、一般的にはイケメンと呼ばれる見た目であるが、女性にはモテないという設定。一方で、男性には非常に人気があり、初代黒龍の総長を務めるほど人望があった。初代黒龍のメンバーには、真一郎の他に明司武臣(あかしたけおみ)、ベンケイこと荒師慶三(あらしけいぞう)、ワカこと今牛若狭(いまうしわかさ)の3人がいた。
また、真一郎は無類のバイク好きで、母屋と別の倉庫でよくバイクをいじっていた。趣味が高じて“S・S MOTERS”というバイク屋を開くまでに至り、店はいつしかイヌピーこと乾青宗(いぬいせいしゅう)のような不良たちの集う場にもなっていた。しかし、後にマイキーのためにバイクを盗もうとした東京卍會創設メンバー、羽宮一虎(はねみやかずとら)に撲殺される。
マイキーをとても可愛がっており、マイキーも男らしい真一郎に憧れを抱いていた。エマとは、幼少期から親しげに話し、しん兄と呼ばれていた。
武道が初めてタイムリープした時には、真一郎はすでに亡くなっている。真一郎が登場する場面はすべて回想シーンである。1巻第5話のマイキーが兄について語るシーンで、初めて作品に登場した。作品終盤で武道より以前のタイムリーパーだったことが判明。家庭で起きた事故が原因で植物状態となり、その後死んでしまったマイキーを救うため、タイムリープの能力を持つホームレスの男を殺してその能力を手に入れていた。その後、小学生だった武道と出会い、握手をしてタイムリープ能力を譲渡している。
佐野真一郎の来歴・活躍
伝説の男・佐野真一郎
主人公の花垣武道(はながきたけみち)がタイムリープした2005年では、真一郎は既に亡くなっており、回想シーンでしか登場しないものの、伝説の男として多くの不良の憧れであったことが語られる。真一郎の世代では、数多くの暴走族があり、喧嘩ばかりしていた。真一郎はマイキーにとって親代わりであり、死後も影響を与え続けている。真一郎はバイク屋で、一虎に鈍器で殴られて死亡した。一虎は事件後少年院に入ることになり、抗争“血のハロウィン”が起こるきっかけにもなっている。マイキーは“血のハロウィン”を前に、形見であるバブを見ながら真一郎を思い出す。墓参りしながら、「かっこよかったな」というセリフから龍宮寺堅(りゅうぐうじけん)ことドラケンも真一郎を慕っていることが分かる。血のハロウィンのきっかけとなったバイクは、真一郎が昔フィリピンで拾ってきた2つエンジンを使ったものであった。うち1つは真一郎が部品を集めて蘇らせたマイキーの愛機、もう1つがマイキーとドラケンで完成させたタケミチのバブで、“双子”と表現されている。マイキーにとって、真一郎の存在は大きく、心の支えだった。
佐野真一郎と3人の兄妹
エマは真一郎とマイキーの腹違いの妹であり、幼少期に佐野家に引き取られてきた。真一郎は、最初からエマを優しく迎え入れており、親身に彼女に接していた。真一郎の接し方を目にした次男のマイキーも、エマに心を開いていき、仲良くなっていった。
一方、実は血の繫がりがなかったエマと共に母親と暮らしていた黒川イザナ(くろかわいざな)は佐野家に引き取られず、施設に預けられていた。しかし、真一郎はイザナのことも気にかけており、彼の人柄に触れたイザナも真一郎を慕うようになっていく。
佐野家の兄弟関係は複雑であるが、真一郎は弟・妹たちに愛情を注いでいた。そのおかげもあり、マイキーとエマは次第に絆も深まっていった。一方で、イザナは環境などから憎悪を抱いていくのであった。
佐野真一郎の死
真一郎は2003年に一虎と場地が起こした事件が原因で死亡する。この事件は、一虎がマイキーの誕生日にプレゼントを贈りたいという願望から、バイク屋からバブを盗み出そうとしたが、真一郎が店のオーナーであったことに気づかずに襲いかかってしまう。真一郎は一虎に制止を試みたが、ワイヤーカッターで殴打され、そのまま亡くなってしまった。
一虎のマイキーへの憧れや愛情や、場地が一虎を止められなかったこと、真一郎の正義感が強かったこと、そして見つかった一虎が暴力に走ってしまったことなど、複数の要因が重なって起こった悲しい事件だった。
この事件をきっかけにマイキーは、闇の自分の存在に気づき悪へと進むことになるのであった。
実はタイムリーパーだった真一郎
二代目東京卍会・関東卍会の最終決戦が行われている268話で、マイキーの口から真一郎がタイムリーパーだと明かされた。
武道がタイムリーパーになるはるか前に話は遡る。父親の墓参りの帰り道、真一郎は店頭に飾られているコンコルドのプラモデルを目にし、マイキーにプレゼントした。兄からのプレゼントに大喜びしたマイキーは、その宝物を大切にしていた。しかし、そのプラモデルを巡り、事故が起きてしまう。家庭内で転落事故が起き、マイキーは植物状態になってしまうのだ。結局、その状態は4年間続いた。真一郎は介護の資格を取るために勉強しながらも病院で働き、マイキーが助かる可能性があるならばどんな手を使ってでも助けようと奮闘。しかし、その甲斐なく2003年7月20日にマイキーは死亡してしまうのだ。幼馴染みであり、差の兄弟を見守ってきた三途春千代(さんずはるちよ)は、真一郎の身を心配していた。
失意の中、真一郎はワカの店で飲んでいた際に、トンネルの下で寝ていたホームレスの噂を聞くのであった。そのホームレスはタイムリープ能力を持つというのだ。
弟を救うために時を遡る力を狙い、真一郎はホームレスの元に向かう。男に挑発されるまま、相手を殺してタイムリープ能力を奪った真一郎。しかし、その場でタイムリープすることはできず、また人を殺した罪悪感から川に身投げをしようとする。そこに三途が現れ、手を握って助けられたことがタイムリープ能力のトリガーとなり、過去に戻ることに成功。マイキーを救うためにタイムリープを繰り返していく。ついにマイキーの死を回避した真一郎は、公園で中学生の不良に立ち向かう小学生の武道を助ける。その際に武道と握手を交わし、タイムリープ能力を譲渡した。
全てが上手くいったと安堵する真一郎だったが、その後、バイクショップに侵入した一虎によって命を奪われてしまうのだった。
佐野真一郎の関連人物・キャラクター
佐野家
佐野万次郎(さのまんじろう)
CV:林勇
所属:東京卍會総長
役職:総長
生年月日:1990年8月20日
身長:162cm
体重:56kg
血液型:B型
「東京卍會」創設メンバーで初代総長。通称「無敵のマイキー」。真一郎の弟で登場人物の中で最強。兄の真一郎、妹のエマ、東京卍會創設メンバーの場地圭介(ばじけいすけ)など、大切な人たちを次々と失くしたことで次第に心が壊れてゆき、闇落ちしてしまう。武道と信頼関係があるが、仲間を傷つけないために自分だけ東京卍會から離れてしまう。その後、陸番隊副隊長で幼馴染でもあった三途春千代(さんずはるちよ)や天竺のメンバーなどを加えた関東卍會を結成する。
佐野万次郎/マイキー(東京卍リベンジャーズ)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
佐野万次郎(さの まんじろう)/マイキーとは、和久井健による漫画『東京卍リベンジャーズ』の登場人物で、東京卍會/東卍の創設メンバーの一人にして総長。愛称はマイキーで、喧嘩の腕前は、強者揃いの東卍の中でもトップ。高いカリスマ性を放ち”無敵のマイキー”の異名を持つ。
『東京卍リベンジャーズ』とは、主人公の花垣武道がタイムリープの能力に目覚め、かつての彼女が殺される未来を変えるために、元凶である不良グループ”東京卍會/東卍”で成り上がる物語を描いた漫画。2021年にアニメ化、実写映画化されている。
佐野エマ(さのえま)
CV: 内山夕実
生年月日:1991年11月25日
身長:150cm
体重:リンゴ3個分
血液型:B型
真一郎とマイキーの腹違いの妹。幼い頃に佐野家に引き取られた。
一人称は「ウチ」で、しっかりとした性格の女子高生。ロングの金髪やスタイルの良さで大人っぽい雰囲気を漂わせている。兄のマイキーを慕っていて、その仲間のことも大切にしている。不良集団の中にいても平然とする気の強さがありながら、家事が得意という家庭的な一面も併せ持つ。ドラケンに想いを寄せているが、気持ちを伝えられずにいる。エマ曰く、恋敵はドラケンのバイク・ゼファーとマイキー。真一郎とは、幼少期に関わりがあるが幼かったこともあるのか、一緒に描かれる描写は少ない。
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武藤泰宏(むとうやすひろ)とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物。大柄だが性格は温厚で、ムーチョの愛称で呼ばれることが多い。佐野万次郎が総長である、東京卍會の中では最年長の18歳で、伍番隊隊長を務めている。過去に喧嘩相手に下半身不随の重傷を負わせたため、少年院に入所、そこで黒川イザナをはじめとした極悪の世代と出会う。一線に戻った黒川の元へ行くため東卍を裏切ったことにより、関東事変後に三途春千夜に殺害された。
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清水将貴(東京卍リベンジャーズ)の徹底解説・考察まとめ
清水将貴(きよみずまさたか)とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物で通称・キヨマサ。佐野万次郎が総長を務める不良グループ、東卍こと東京卍會の参番隊に所属しているが、自分より強い人と喧嘩はしない弱い者いじめのような戦い方をする。そのため、東卍の総長・佐野とは、そりが合わない。東卍幹部らに隠れ喧嘩賭博をしており、副総長・龍宮寺堅の指摘がきっかけで逆恨みし、彼を殺そうとしたため、チームを追放された。実写版映画では、現代で見習いバーテンダーとして働く描写がある。
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明司武臣(東京卍リベンジャーズ)の徹底解説・考察まとめ
明司武臣(あかしたけおみ)とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物。妹である明司千壽がトップを務める梵のNo.2の座に就いている。ただし、戦闘時は前線ではなく、指示役的な存在として支援に回っている。東京卍會総長である佐野万次郎の兄・佐野真一郎が創設した初代黒龍の副総長でもあった。黒龍時代は明司の采配で戦況が決まると言われており、軍神の異名がつけられていた。
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灰谷竜胆(東京卍リベンジャーズ)の徹底解説・考察まとめ
灰谷竜胆(はいたにりんどう)とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物である。兄・灰谷蘭とは対照的な、つり上がった眉としっかりした体型が特徴。蘭と一緒に不良の道を歩み、六本木のカリスマとして名を馳せていた。また、灰谷兄弟と六本木狂極というチームとの抗争灰狂戦争後は、少年院に入所した。そこで出会った黒川イザナが総長を務めるチーム・天竺に兄とともに所属。作中では、兄と抜群のコンビネーションを見せ、対戦相手を倒す姿が描かれている。
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柴柚葉(東京卍リベンジャーズ)の徹底解説・考察まとめ
柴柚葉(しばゆずは)とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物である。センター分けの明るいロングヘアで、短めのスカートにルーズソックスというギャル風な外見をしている。男勝りで強気な性格をしており、作中で攻撃シーンのある女性キャラの1人である。兄は黒龍の総長・柴大寿、弟は東京卍會の弐番隊副隊長・柴八戒。また、八戒と同じ隊の隊長である三ツ谷隆は幼馴染で兄弟のような存在と語っている。若干ブラコン気味な性格であり、携帯の待ち受けは八戒である。
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林田春樹/パーちん(東京卍リベンジャーズ)の徹底解説・考察まとめ
林田春樹(はやしだはるき)とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物。通称はパーちんで、金髪のモヒカンとがっちりとした体形が特徴。東京卍會創設メンバーの1人で、参番隊長を務めている。8・3抗争のきっかけとなった長内を刺したことにより、少年院へとはいることになる。副隊長である林良平とは幼馴染であり親友で、2人とも佐野の事を尊敬している。
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目次 - Contents
- 佐野真一郎の概要
- 佐野真一郎のプロフィール・人物像
- 佐野真一郎の来歴・活躍
- 伝説の男・佐野真一郎
- 佐野真一郎と3人の兄妹
- 佐野真一郎の死
- 実はタイムリーパーだった真一郎
- 佐野真一郎の関連人物・キャラクター
- 佐野家
- 佐野万次郎(さのまんじろう)
- 佐野エマ(さのえま)
- 佐野万作(さのまんさく)
- 佐野真(さのまこと)
- 佐野桜子(さのさくらこ)
- 黒川家
- 黒川イザナ(くろかわイザナ)
- 黒川カレン(くろかわかれん)
- 黒川父
- 初代黒龍
- 明司武臣(あかしたけおみ)
- 荒師慶三(あらしけいぞう)
- 今牛若狭(いまうしわかさ )
- 東京卍會
- 花垣武道(はながきたけみち)
- 龍宮寺堅(りゅうぐうじけん)
- 場地圭介(ばじけいすけ)
- 羽宮一虎(はねみやかずとら)
- その他
- 乾青宗(いぬいせいしゅう)
- 三途春千代(さんずはるちよ)
- ホームレスの男
- 佐野真一郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「兄弟でつないでいくのが夢だった 黒龍はお前…そして万次郎に継がせたいから」
- 佐野真一郎の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 真一郎が「もう1人のタイムリーパー」という衝撃の事実