柴大寿（東京卍リベンジャーズ）の徹底解説・考察まとめ

柴大寿の概要

柴大寿（しばたいじゅ）とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物。斑目獅音（まだらめしおん）が総長を務めていた9代目が創設したての東京卍會（とうきょうまんじかい）に壊滅させられた黒龍（ブラックドラゴン）を復活させた。10代目黒龍総長を務める大寿は、特攻服を一新、メンバーを軍隊のように育て、その暴力を売っていたため、歴代最狂最悪と呼ばれていた。
私服は描かれていないが、聖夜決戦後の現代や最後の世界線では飲食店経営者としてスーツを着用してオールバックにしている姿が共通して描かれている。
熱心なクリスチャンであり、クリスマスの夜は必ず礼拝へ行ったり、聖夜決戦後の現代で死亡した弟・柴八戒（しばはっかい）の冥福を祈るため教会を訪れていた。

幼少の頃母が病死し、父子家庭となるも父は仕事で不在がちだった。そのため父親代わりとなり柚葉や八戒の面倒を見ていたが、八戒を強い男に育てなければと言う意識が先行し、暴力を主とした躾をしていた。
大寿は幼い頃から暴力と人心掌握の面でカリスマ性を発揮しており、王として君臨していた。そんな大寿は八戒に躾として暴力を振るっていたが、必ず自分が愛しているが故の行為であることを伝えていた為、八戒は愛とは苦しいものであるという認識が植え付けられていた。

聖夜決戦後の現代や最後の世界線では、飲食店オーナーとして活躍している。また、キャラクターブックの八戒のページに書かれた書下ろし後日談では、デザイナーとして活躍する元・東京卍會弐番隊隊長の三ツ谷隆（みつやたかし）と仲が良いことが明かされている。

柴大寿のプロフィール・人物像

生年月日：1989年7月24日
星座：しし座
性別：男性
血液型：A型
身長：195cm
体重：97kg
イメージカラー：ワインレッド
好きなもの：水族館
嫌いなもの：乱暴なやつ
特技：水泳（サメになりたい）
所属：10代目黒龍・総長→二代目東京卍會・陸番隊・隊長
尊敬する人、憧れの先輩：親父
苦手な人、怖い人：いない
夢：20歳で会社を立ち上げる
お気に入りの場所：ガキの頃に行ったラスベガスのベラージオ

CV：杉田智和

柴家の長男で、不在がちな父に代わり柴柚葉（しばゆずは）と東京卍會・二番隊副隊長の柴八戒（しばはっかい）の親代わりをしていた。
青色と水色の髪をオールバックにし、黒龍の赤い特攻服に身を包んでいる。聖夜決戦中は特攻服だが、その後の現代と最後の世界線ではスーツを着用している。また、最終決戦では本作主人公であり、二代目東京卍會・総長の花垣武道（はながきたけみち）に力を貸すために二代目東京卍會の特攻服を着ている。その際、二代目東京卍會・弐番隊隊長の三ツ谷隆（みつやたかし）に「特攻服がちと小っちぇぞ」と発言したことから、三ツ谷が仕立てたものと思われる。

幼い頃に母を病気で亡くし、父子家庭となったが父も不在がちだったため、柚葉や八戒の親代わりになっていた。しかし、大寿本人は暴力を使い愛情表現・躾を行っていた為、八戒には愛情は苦しいものだとゆがんだ認知が植え付けられてしまう。
最終決戦の際にバイクに乗って登場するが、車種については不明である。ただ、ファンの間ではハーレーに似ているとの声が上がっている。

能力・必殺技

桁違いな暴力

基本的には拳で殴る戦闘スタイル。しかし、力が強いために椅子を投げたりするシーンも描かれている。
また、最終決戦では自身の乗っていたバイクから降り、相手に単走させたバイクを突っ込ませるなど、突拍子もないことをやってのける。

人心掌握のカリスマ

幼い頃に母を亡くし、父子家庭となった柴家だったが、父親は仕事で家を空けがちであったために、長子である大寿が柴家を仕切っていた。そんな大寿は幼い頃から人より体が大きく、力が強かったため王として君臨していた。しかし、王になったのは力や体格だけでなく、大寿自身が人の心を掴むのがうまかったという部分が大きい。

ビジネスセンス

大寿が10代目黒龍総長の座に就いているときに、そばには九井がいたため、資金については彼が主にやり取りなどをしていたのではないかと推測できる。しかし、聖夜決戦後に起きた天竺のメンバーによる東卍襲撃の情報収集をするため現代へ戻った花垣は、そこで飲食店経営をする大寿と再会する。大寿と再会した花垣は、彼の店に案内されるが、店内には水槽や数多くのボトルが見られる。そのため割と規模の大きな店ではないかと考えられる。
人の心を掴むのがうまい大寿だからこそ、社長や経営者といったポストに就いたのではないかと推測できる。

柴大寿の来歴・活躍

聖夜決戦編

聖夜決戦前日まで

佐野万次郎（さのまんじろう）が総長を務める東京卍會（とうきょうまんじかい）こと東卍と、半間修二（はんましゅうじ）が総長代理を務めた芭流覇羅（ばるはら）との抗争・血のハロウィンが幕を閉じた。
その後、現代へ戻った花垣は自分が東卍幹部へと昇格し、元恋人・橘日向（たちばなひなた）の殺害を指示したことを知り絶望するが、鍵を握っているであろう東卍の稀咲鉄太（きさきてった）との間に何が起きたのかを探るため、過去へ戻った。
過去に戻った花垣は、日向とのデート中に東卍の弐番隊副隊長・柴八戒（しばはっかい）とその姉である柴柚葉（しばゆずは）に出会う。八戒に気に入られ、家に招待された花垣は、黒龍（ブラックドラゴン）10代目総長の柴大寿（しばたいじゅ）と出会ってしまう。大寿は東卍の壱番隊隊長なのに黒龍のテリトリーへと侵入した「けじめ」として、花垣を殴り殺すよう八戒へ命じた。反発した柚葉を大寿は迷いもなく殴りつけた。それを見た花垣が女に手を上げるなと怒りを見せてしまい、大寿から死を感じさせるほど一方的に殴られてしまう。八戒はそれを止めるため、自分が大寿を支えるために東卍から黒龍へと移籍すると宣言しその場は収まった。
花垣が大寿から一方的に暴行を受けてから数日後、東卍は緊急の幹部集会を開いた。佐野は大寿の行為が東卍への宣戦布告だとし、その言葉に隊長たちは黒龍との抗争に好戦的な態度を見せた。しかし、兄が黒龍の総長である八戒には黒龍のスパイではないかと疑念を抱く。そんな中、八戒が佐野へ東卍の脱退を申し出ると彼は弐番隊隊長・三ツ谷隆（みつやたかし）に判断をゆだねた。三ツ谷は脱退を認めず、大寿と話しをしたいからと八戒に自宅に案内するように頼む。
話したところで何も変わらないと考えていた八戒だったが、三ツ谷は大寿へ八戒の移籍を認める代わりに姉・柚葉を解放しろと条件を提示。条件をのまなければ抗争する姿勢を見せ、大寿は条件を飲み、無事交渉は成立した。花垣は、和平協定が結ばれたことにより東卍と黒龍の抗争は回避されたと考え、相棒である壱番隊副隊長・松野千冬（まつのちふゆ）に現代へと戻ると告げる。だが松野は抗争回避へ導いたのは花垣でなく三ツ谷である事、現代が変わっていなかった場合にもう1度タイムリープすることは獄中にいる花垣にはほぼ不可能であると制止した。そんな彼らの元に八戒が訪れ、今回の和平で柚葉が解放される確証はないとし「大寿を殺す」と決意表明をして去っていった。八戒の様子を見た花垣は、家族をここまで追い込んでいる大寿を許さない、黒龍を潰すと宣言。東卍の副総長である龍宮寺堅（りゅうぐうじけん）らに報告しに行き、黒龍とぶつかることを提案する。しかし和平協定がある以上、揉めることはできないと一蹴され、花垣は自分たちでどうにかするしかないと焦る。すると稀咲・半間が共闘を申し出、更に黒龍の内通者の元へと案内した。内通者に大寿について聞き出そうとした花垣だったが、部下を引き連れた九井に阻止されてしまう。だが、九井は「10万」で大寿の情報を売ると持ち掛け、稀咲はそれに応じた。九井によると大寿は12月25日の夜だけは礼拝のために1人になるとのことだった。花垣はクリスマスの夜、八戒は大寿殺害を決行すると判断したが、一方の松野は未だ稀咲たちを信頼していなかった。それに対して花垣は「皆を救うためならば稀咲とも手を組む」と告げた。

聖夜決戦当日／その後

2005年12月25日・クリスマス当日、大寿と八戒は別々に教会へ向かい、柚葉は自宅で1人テレビを見ていた。

作戦通り1人で教会内へ入った花垣は八戒を説得するも、彼は追い詰められ大寿を殺す姿勢を崩さなかった。そんな八戒に対し「柚葉はテメェが人殺しになっても、悲しまねぇんだな」と詰め寄ると八戒は少し冷静さを見せた。そこへ外で足止めされているはずの大寿が、無傷で教会内へと入ってきた。八戒は大寿の姿を見た瞬間、冷静さを失いナイフを構え走り出す。しかし、大寿は八戒の首を掴み持ち上げ、簡単に八戒を止めた。それを見た花垣は大寿殺害は阻止したが、八戒が殺されてしまうと声を荒げ、制止した。大寿は2度も柴家へ口出しをされたと激怒、花垣を殴り飛ばし、なぜ八戒が自分を殺そうとするのか問いかけた。花垣は迷いなく「柚葉を痛めつけるから」と返答するが、大寿は大笑いし「テメェの秘密を話そうか？」と八戒が何かを隠していると思わせるような発言をする。しかし、その瞬間後ろから近付いてきた柚葉にわき腹を刺された大寿。幸いにも寸前に花垣が柚葉の名を呼んだことで致命傷にはならなかった。だが大寿は容赦なく柚葉を殴り飛ばし、近くの長椅子を投げつけた。すべてを稀咲に聞いたと言う柚葉の行動を見た花垣は、改変する前も現在も、鍵を握っているのが柚葉であることを悟る。柚葉は家族のために骨身を削る自分に向けられた殺意を嘆く大寿を「悪魔」と呼び、嫌悪感をあらわにした。大寿は柚葉を本気で打ち抜き続けるが、柚葉もまた八戒を守るために大寿へと向かい続けた。
だんだんと傷が増え、満身創痍になってゆく柚葉はふらふらとナイフを持ち上げた。だがそのナイフは、その場に突如現れた三ツ谷の手の中に納まった。三ツ谷は妹に手を上げた大寿に対し、和平よりも妹に手を上げないことが大事であると告げ、タイマンを始める。両者一歩も引かぬ攻防戦の中、八戒は普段無茶な喧嘩をしない三ツ谷が勝ち目のない大寿に向かっていく姿を必死に止めようと叫んでいた。だが三ツ谷は八戒のために意地を張って戦っていると告げる松野。両者譲らぬ戦いに疲弊してきた大寿は「乾」と声をかけ、三ツ谷は呼びかけに応え現れた乾に後ろから鉄パイプで殴り倒されてしまう。幸いすぐに起き上がった三ツ谷だったが、彼も松野も満身創痍、無傷なのは花垣だけだった。花垣は大寿や彼が率いる黒龍をどうにかしなければ未来が変わらないと確信。自分より遥かに格上である大寿へ向かっていった。
だが、花垣は大寿に一方的に殴られ顔が腫れ上がっていた。しかし、ボロボロの状態でも何度も立ち上がり大寿に向かっていく姿を見た八戒は花垣に「助けてくれ」と涙ながらに伝えた。そして八戒は柚葉を自分が守っていたのではなく、守られていたことも明かした。八戒の告白に対し花垣たちは驚いたものの「そんな嘘でオマエを見捨てねぇ」と告げ、八戒も花垣たちと共闘することを決意する。しかし、束になって向かっていった彼らは大寿に手も足も出なかった。そこへ佐野の愛車の排気音が聞こえ、ほどなくして教会内へ佐野が現れた。予想していなかった佐野の登場に驚く花垣たちをよそに、大寿は佐野を一撃で倒してしまった。無敵と称される佐野を一撃で仕留めたことを喜ぶ大寿だったが、12時の鐘が鳴り終わると立ち上がり得意の蹴りで大寿を瞬殺した。
大寿を倒し、皆で走りに行こうと誘う佐野に、大寿は乾に肩を借りながら立ち上がり外の兵隊を呼べと叫んだ。しかし、外の黒龍メンバーは龍宮寺により全員倒されており、誰が見ても東卍の勝利は明らかだった。その光景を目の当たりにした大寿は戦意を失い、その場に崩れ落ち、佐野が「黒龍はもう死んだ」と宣言し戦いは幕を閉じた。

聖夜決戦が終結した後、横浜天竺（よこはまてんじく）と言うチームに襲撃を受けた東卍。花垣は稀咲が仕組んだことだと考え、情報収集のため1度現代へと戻った。
現代へ戻った花垣は、日向の弟・橘直人（たちばななおと）から黒川が元・黒龍総長の座に就いていたことを告げられる。黒川がなぜ黒龍総長の座に就いていたのかを調べるべく、花垣は聖夜決戦の舞台であった教会へと足を運んだ。教会内で聖夜決戦の事を思い出し、現代は悪い方に改変されたことを嘆く花垣に「うるせえぞ」と声をかけたのは、大寿だった。大寿に黒川や黒龍についての情報をもらうべく、彼の経営する店に案内された花垣と直人。2人は大寿に初代黒龍や佐野の兄・真一郎とイザナについてや、関東事変について話していた。だがそこへ乾・九井が黒川の命令を受けやってくる。大寿は花垣と直人を逃がすべく、かつて部下だった乾・九井と戦う事になった。

三天戦争

現代で日向を死に追いやり続けていた原因である稀咲が、天竺との抗争中に死亡した。抗争後の未来は、東卍メンバーや日向が生存している未来となっていた。目標である日向が生きている未来を手にした花垣は、八戒の呼びかけによりタイムカプセルを開け、そこで佐野が自分に宛てたビデオテープを入手した。ビデオでは、佐野が自分の内に秘めていた黒い衝動や、その衝動のストッパーが今は亡き兄・佐野真一郎（さのしんいちろう）や妹の佐野エマ（さのえま）、そして血のハロウィンで命を落とした場地圭介（ばじけいすけ）であることを打ち明けた。ストッパー役であった彼らが皆死んでしまったため、佐野は周りを不幸にしてしまうと決別を選んだことを告げ、映像は終わった。花垣は自分を支えてくれた佐野を助けるべく、佐野をトリガーとして再度過去へタイムリープした。
10年前にタイムリープした花垣は東卍が解散後、寺野南（てらのさうす）が総代を務める、六破羅単代（ろくはらたんだい）、瓦城千咒（かわらぎせんじゅ）が首領を務める梵（ブラフマン）、そして佐野が総長を務める関東卍會（かんとうまんじかい）の3つの勢力が台頭していることを知った。花垣は佐野を倒すべくチーム創設をしようとするも、かつての仲間たちが夢に向かって歩いているのを見て、彼らを巻き込むことはやめようと決意する。そんな花垣は梵が自分と同じような目的を持っていると知り、梵への所属を決めた。しかし、それから数日後、六破羅単代の下っ端たちにより龍宮寺が射殺される事件が起き、事態は一変する。梵のNo.2である明司武臣（あかしたけおみ）らが花垣の元へ駆けつけ、六破羅単代を潰そうと言い出し、そこへ六破羅単代と関東卍會も現れ3チームがそろい三天戦争が勃発。しかし、黒い衝動を解き放った佐野の前には誰しもが無力であり、六破羅単代の総代寺野は佐野に殴り殺されてしまう。それを見た九井が慌てて関東卍會の勝利を宣言し、解散を促した。だが依然黒い衝動に飲み込まれたままの佐野は、花垣を殺す勢いで殴り続けた。しかしそこへ瓦城が割り込み、土下座をして梵の解散を宣言し三天戦争は龍宮寺と寺野2名の死者、六破羅単代が関東卍會に吸収され幕を閉じた。

最終決戦

2つのチームが吸収・解散、そして2名の死者を出した三天戦争から少し後、花垣は2代目東京卍會を結成、9月9日に旧湾岸貨物操車場にて関東卍會との最終決戦を行う事を宣言した。
2代目東京卍會には、松野や三ツ谷をはじめとした初代東卍メンバーだけでなく、瓦城がメンバー入りしていた。一方関東卍會は、六破羅単代の九州により鶴蝶や灰谷蘭（はいたにらん）、灰谷竜胆（はいたにりんどう）、そしてなぜか元々瓦城の下についていた荒師慶三（あらしけいぞう）、今牛若狭（いまうしわかさ）ら実力派がそろっていた。
9月9日当日、旧湾岸貨物操車場へとやってきた2代目東京卍會50人と関東卍會500人。誰が見ても圧倒的な戦力の差がある中、2代目東京卍會は誰1人臆することなく関東卍會へと挑んでいった。
互いに一進一退の攻防戦を繰り広げていたが、関東卍會・副総長の三途春千夜（さんずはるちよ）は「抗争なんてどうでもいい」と敵味方関係なく皆殺しにしようと、操車場に放置されていた列車を動かした。花垣と、彼と戦っていた鶴蝶が協力しなんとかブレーキをかけ、列車を止めることに成功する。しかし、計画がとん挫した三途は怒り心頭、花垣を自身の持っている日本刀で殺そうとした。そこへ「どうした花垣！！それで終わりか！！？」と声が響き、大寿が自身の乗っていたバイクから降り、車体を単走させ三途へぶつけた。人の下につくような人物ではない大寿の登場に、その場は騒然となった。彼は抗争前日に三ツ谷に「花垣武道が佐野万次郎に勝つトコ」を見たくないかと声を掛けられ、自分自身に直接的なメリットはなかったが助太刀にやってきた。あっけにとられる花垣に対し「マイキーをぶっ飛ばせる奴がいるとしたら、オマエだけだ」と告げ、佐野への道を開くと宣言、次々と敵をなぎ倒し花垣が佐野の元へと行く道を作った。しかし、関東卍會もやられっぱなしではなく、初代黒龍の荒師・今牛が大寿の前に立ちはだかる。気を取られている花垣に対し「ここは任せろ」と佐野の元へ行くことを優先させた。荒師・今牛は伝説コンビと呼ばれていたこともあり、2人から繰り出されるコンビネーション技は目を見張るものがあった。しかし、乾・九井と先に戦っていた2人はすでにボロボロだったため、大寿は彼らがまとめてやってきたところを好機とし、まとめて地面へたたきつけ、瞬殺した。
大寿が荒師・今牛を倒している最中、花垣は佐野の元へたどり着き、トップ同士の戦いとなった。だが元々実力差がある上に、内に秘めた黒い衝動を解放した佐野に花垣は手も足も出なかった。そんな絶望的な状況でも花垣は何度も立ち上がり、佐野に向かっていった。しかし、佐野は三途の持っていた日本刀で花垣を刺してしまい、最終決戦は強制的に幕を閉じる事となった。

最後の世界線

日本刀で刺された花垣は、絶命寸前に佐野が手を握った事で更に過去へタイムリープした。
けたたましい目覚ましの音で目を覚ました花垣は、1998年と表示された目覚まし時計を見てこれが現実なのかわからずにいた。小学生になった花垣は、佐野家へ向かいインターフォンを押そうとするが、場地が不審そうに声をかけてきた。出会ってすぐこの世から去ってしまった場地が生きていることに感動した花垣は、そんなことなど知らない場地に喧嘩を売っているのかと殴られる。そこへ騒ぎを聞きつけエマや真一郎、そして三途が現れた。花垣は自分は皆の事を知っているが、彼らはまだ自分の事を知らない状況に困っていると、佐野が登場。「タケミっち？」「マイキー君」と名前を呼び合い、互いにタイムリープしていることが発覚した。
2人同時にタイムリープした花垣と佐野は、1番最初の目的である日向生存を成功させるべく、原因の稀咲を東卍創設メンバーへ引き込み、真一郎死亡の原因である羽宮一虎（はねみやかずとら）が真一郎を殺さないよう先回りするなど、東卍が巨悪組織にならないように防いだ。そしてとうとう東卍は一大勢力へと成長、漆番隊隊長には元の世界線で黒龍10代目総長だった大寿、そして副隊長には乾・九井が就いた。様々なチームが東卍のメンバーになり、誰1人欠けることなく花垣と佐野のリベンジは完結し、それと同時に東卍も解散した。
2人のリベンジから11年後、ようやく花垣と日向の結婚式が行われた。式には東卍メンバーや真一郎、エマらが参加しており、大寿は多くの飲食店をもつオーナーとして活躍していた。