武藤泰宏／ムーチョ（東京卍リベンジャーズ）の徹底解説・考察まとめ

武藤泰宏／ムーチョの概要

武藤泰宏（むとうやすひろ）とは『東京卍リベンジャーズ』の登場人物で、愛称はムーチョ。東卍こと東京卍會・伍番隊隊長であり、チーム内では最年長の18歳。また、伍番隊は東卍内でスパイ・裏切者を捕まえるため、唯一内輪揉めが許されている。伍番隊隊長に就任する前後で当時暴れ馬だった三途春千夜（さんずはるちよ）の面倒を見るようにと総長・佐野万次郎（さのまんじろう）から頼まれる。

黒川イザナ（くろかわいざな）を筆頭とする極悪の世代の1人であり、彼が一線を退いた後東卍へ入隊。しかし、再度黒川が一線へと戻った際は彼と共に横浜天竺（よこはまてんじく）というチームの創設メンバーとなり、東卍を裏切る。天竺と東卍の抗争後は逮捕されるが、半年で出所。その時、東卍を裏切った事を理由に腹心である三途に殺される。

最後の世界線では、東卍ではなく、天竺四天王の1人になっているため初めから天竺の特攻服に身を包んだ姿が描かれている。しかし、その後天竺を含めた様々なチームを東卍が吸収し、結果的に東卍のメンバーになる。その時は当初の伍番隊隊長ではなく、黒川が隊長を務める捌番隊の隊員である。最終回ではNPO団体・TENJIKUの一員として、黒川と共にボランティア活動をしている。

武藤泰宏／ムーチョのプロフィール・人物像

生年月日：1987年4月28日
星座：おうし座
性別：男性
血液型：O型
身長：187cm
体重：86kg
イメージカラー：カーキ
好きなもの：革ジャンの匂い
嫌いなもの：鶏のささみ（食いすぎて嫌い）
特技：将棋
所属：東京卍會伍番隊隊長→横浜天竺幹部→東京卍會捌番隊隊員
尊敬する人、憧れの先輩：黒川イザナ
苦手な人、怖い人：場地と一虎
夢：喫茶店のマスター
お気に入りの場所：極悪の世代と出会った少年院

CV：小野大輔

東京卍會・伍番隊隊長を務めており、チーム内では最年長の18歳で、落ち着いた性格。総長の佐野万次郎（さのまんじろう）から当時暴れ馬であった三途春千夜（さんずはるちよ）の面倒を見るように頼まれる。それ以外にも肆番隊隊長の河田ナホヤ（かわたなほや）から尊敬されていたりと、最年長らしい面倒見の良さを見せている。また、内輪揉めが御法度の東卍だが、唯一伍番隊はスパイや裏切者を捕まえるために例外とされている。
喧嘩で相手をコンクリートに投げ付け、傷害罪で逮捕され少年院に入所していた。そこで後に天竺総長となる、黒川イザナ（くろかわいざな）と出会っており、尊敬する人物に彼の名を挙げている。黒川が一線を退いた後東卍へ入るが、天竺結成で黒川が一線に戻ってきたために東卍を裏切り天竺幹部となる。東卍を裏切ったものの、佐野を尊敬しており、出会う順番が違えば佐野についていったとも語っている。天竺と東卍の抗争後、逮捕され半年後に出所、その際目をかけていた三途によって殺されてしまう。

武藤泰宏／ムーチョの能力・必殺技

巨体を活かした派手な喧嘩

180cm越えの大柄な体格を生かした派手な喧嘩スタイルがメイン。
作中では敵を持ち上げたり、投げ技を使用するシーンが描かれている。また、巨体から繰り出される投げ技のためか、以前対峙した相手を脊髄損傷による下半身不随にさせて逮捕されている。

作中では明言されていないが、天竺との抗争・関東事変の際に見せた投げ技のシーンでは、柔道経験者ではないかと考察も上がっている。

武藤泰宏／ムーチョの来歴・活躍

関東事変まで

主人公の花垣武道（はながきたけみち）は、現代で東卍こと東京卍會（とうきょうまんじかい）というグループにかつての恋人・橘日向（たちばなひなた）が殺されたニュースを見た。それをきっかけに花垣は日向を救うべく、彼女の弟・橘直人（たちばななおと）をトリガーとして過去と現代を行き来することとなった。

花垣は、2度目のタイムリープの後、東卍副総長・龍宮寺堅（りゅうぐうじけん）が死亡したことや、稀咲鉄太（きさきてった）が日向死亡の鍵であることを知る。そんな龍宮寺の死の原因は、東卍創設メンバーで参番隊隊長の林田春樹（はやしだはるき）の友人やその彼女が長内信高（おさないのぶたか）率いる愛美愛主（メビウス）に暴行されたのがきっかけで起こった東卍と愛美愛主の8・3抗争に起因する内部分裂だった。しかし、花垣の活躍により内部分裂や龍宮寺の死は回避された。龍宮寺死亡を回避し、現代で生存していた日向とデートをしていた花垣だったが、デート終盤で日向の乗った車に別車両が突っ込み炎上、そのまま彼女は死亡する。

またも死亡してしまった日向を救うため、今度は東卍のトップに上り詰めると目標を掲げた花垣は再度過去へ戻る。しかし、8・3抗争前に長内を刺したことで捕まってしまった林田の後任に稀咲が任命される。その際、入れ違いのような形で壱番隊隊長であり、東卍創設メンバーの1人である場地圭介（ばじけいすけ）が脱退し、半間修二（はんましゅうじ）が副総長の芭流覇羅（バルハラ）へと移籍する。場地を取り戻すため、東卍は10月31日に芭流覇羅との全面抗争を決行する。この抗争で東卍総長の佐野万次郎（さのまんじろう）が場地の死により暴走し、芭流覇羅側にいたかつての同胞・羽宮一虎（はねみやかずとら）を殴り殺してしまう事を知っていた花垣は、何とか場地の死を止めようとする。しかし、花垣の努力もむなしく場地は死亡してしまった。だが、何とか佐野の羽宮殺害だけは食い止めることができた。

芭流覇羅との抗争、通称血のハロウィンは場地の死で幕を閉じ、何とか佐野の闇落ちを回避することに成功した花垣。しかし、日向生存の未来にはたどり着けず、再度過去へ戻る事となった花垣は、そこで弐番隊副隊長・柴八戒（しばはっかい）と出会う。だが、八戒の兄・柴大寿（しばたいじゅ）は東卍結成のきっかけともなった黒龍（ブラックドラゴン）の10代目総長だった。そんなことを知らない花垣は、八戒に促されるままに彼の家付近に来てしまい、運悪く帰宅していた大寿にボコボコにされてしまう。東卍はこの出来事を黒龍からの宣戦布告であると受け取り、1度は抗争に発展しそうになるものの、弐番隊隊長である三ツ谷隆（みつやたかし）が大寿と和平協定を結んだことで一旦終結した。しかし、八戒から直接大寿を殺すことを伝えられた花垣は、壱番隊副隊長の松野千冬（まつのちふゆ）と協力し12月25日の夜に八戒の計画を止め、大寿や黒龍を潰すことを決意する。クリスマス当日、攻防戦を繰り広げ、計画に無関係だった佐野や龍宮寺の協力により大寿を倒すことに成功した。

関東事変

聖夜決戦後、現代へ戻った花垣は、佐野から三ツ谷や龍宮寺を自らの手で殺めてしまったことを告白される。そして自身を殺してほしいと頼まれるが、花垣は佐野を殺せず、代わりに直人が佐野を撃ち、彼は花垣の目の前で命を落とした。そんな最悪な現代から過去へ再びタイムリープした花垣は数日後に突如東京に乗り込んできた黒川イザナ（くろかわいざな）がトップを務める横浜天竺（よこはまてんじく）のメンバーに襲撃される。命からがら逃げ延びた花垣は翌日に開かれた集会で自分達だけでなく、他のメンバーも襲撃に会ったと知る。そこで稀咲がタイムリーパーではないかと考えた花垣は、再度現代へ戻った。そこで直人から黒川が黒龍の総長だという事を知らされ、黒川がどんな人物かを知る為大寿に会いに行った。だがそこで元・黒龍幹部の乾青宗（いぬいせいしゅう）、九井一（ここのいはじめ）に襲撃を受け花垣はその場を立ち去るが、待ち伏せしていた稀咲に撃ち殺されそうになる。直前で直人に庇われた花垣は、直人と最後の握手を交わし再び過去へ戻った。

過去へ戻った花垣は、なぜか自宅前に来た武藤に呼び出され、意識をなくすまで殴られ拉致された。花垣が目を覚ますと、そこには椅子に縛られた乾と九井の姿があった。花垣ら3人ははじめ、武藤が自分達のうちの誰かを裏切者だと考え、粛清をしようとしていると考えた。しかし、その考えとは反対に、武藤は天竺の創設メンバーであり、九井を天竺に引き込もうとしていたのだった。武藤に「ここでこいつら2人と死ぬか、天竺に一緒に来るか」と問われた九井は悩み、その姿を見た花垣と乾は武藤に抵抗した。しかし、既にボロボロだった乾らが勝てるはずもなく、九井は武藤と共に天竺へ行くことを決めた。武藤が裏切り、九井と共に天竺へ行った後、稀咲によって佐野の妹・佐野エマ（さのえま）が殺されてしまう。その結果、天竺との抗争の場に佐野や龍宮寺が姿を現すことができなくなった。しかし、花垣はこのまま引けば稀咲の思うつぼだと考え、自分だけでも天竺との抗争を決行すると宣言。その姿を見た他の東卍メンバーも、花垣を総長代理に立て抗争の場へと向かった。総長・副総長不在の中善戦した東卍だったが、参番隊副隊長・林良平（はやしりょうへい）が黒川に瞬殺されたことで勢いを失ってしまう。武藤は九井奪還を目指す乾と対峙後、号泣しリミッターが外れた河田ソウヤ（かわたそうや）と対峙。得意の背負い投げを繰り出そうとするが、逆に投げ返される。天竺のためにと短刀を取り出し、ソウヤらを襲おうとしたが、鶴蝶（かくちょう）に鳩尾を殴られ気絶。意識を取り戻した後は戦いに参加せず、様子を見ていた。その際、花垣を筆頭にボロボロになりながらも立ち向かい続ける姿を目にした武藤は自身が慕う黒川や、天竺がどこを目指しているのか疑問を浮かべてしまう。そんな中、佐野と龍宮寺がその場に到着、黒川と佐野の一騎打ちが始まった。しかし、その戦いは稀咲が拳銃を使って黒川とその腹心・鶴蝶を撃った事により、強制的に終了となった。そのため、佐野が残って収めると声をかけ、天竺や東卍関係なくこの場から離れるよう告げる。だが、武藤が佐野に代わり残ったため、駆け付けた警察に逮捕された。

関東事変その後／三途春千夜との出会い

武藤が佐野に忠誠を誓い、東卍伍番隊・隊長となった際、他の隊では手に負えない三途の面倒も任された。佐野の言う通り、三途は問題児であったが、そんな彼を見て武藤は自身と似た何かを感じ取っていた。そんな三途は腕っぷしも度胸も人一倍あり、武藤の言葉には疑問も持たずに従っていた。いい右腕的存在になった三途は、黒川が第一線へと戻った際も彼と共に天竺へ移籍した。だが、武藤は関東事変で逮捕されてしまう。

逮捕から半年後、鑑別所から出てきた武藤をはじめに出迎えたのは腹心である三途だった。彼は武藤と共に、関東事変の地・第7埠頭を訪れた。そこで三途は、持っていた刀で武藤の左肩から斜めに切りつけた。そして武藤が東卍を裏切ったあの時から、自分は武藤を欺いていたと告白し再び右肩から斜めに切りつけた。武藤は、これが自身の裏切りが招いた結果であると考えながら絶命した。

最後の世界線

関東事変後、佐野を助けるべく再びタイムリープした花垣は、自身を総長とした二代目東京卍會を創設した。そして佐野をトップに置く関東卍會との最終決戦が行われた。関東卍會は実力派揃いだったが、花垣たちはあきらめず向かっていった。そしてとうとう佐野と花垣の一騎打ちとなった。しかし、佐野が持ち出した刀により花垣を斬りつけてしまったため、一騎打ちは強制的に幕を閉じた。

刀で斬られ、命を落としたかと思われた花垣は、小学生の頃まで再度タイムリープしていた。花垣はタイムリープなのか、走馬灯なのか理解できなかったが、佐野が「タケミっち」と自分を呼んだことでタイムリープだと確信。また、佐野も自身と同じようにタイムリープしていることに気付く。そんな2人は今まで命を落とした人達や敵対していたチームなど、皆悪い方向へと行かないように先回りした。そして結果的に黒龍や天竺も含め、多くのチームを吸収し、東卍は一大勢力となった事で花垣と佐野のリベンジが終わった。

それから11年後、待ちに待った花垣と日向の結婚式が開催された。式には多くの人々が参列した。その中には、黒川が代表を務めるNPO法人・TENJIKUの一員として働く武藤の姿もあった。

武藤泰宏／ムーチョの関連人物・キャラクター

東京卍會

佐野万次郎（さのまんじろう）

初代・東京卍會総長だが、最終決戦の際は関東卍會総長となっている。
自身の中に渦巻く、呪いから生まれた黒い衝動に悩み、東卍メンバーと決別する。しかし、花垣の奔走により、最後の世界線では黒い衝動を生むことなく人生を歩んでいる。

武藤を東卍の伍番隊隊長として迎え入れ、チーム内の裏切りやスパイ活動を逐一報告させていた。また、武藤を信頼して三途の面倒を見させていた。

佐野万次郎／マイキー（東京卍リベンジャーズ）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

佐野万次郎（さの まんじろう）／マイキーとは、和久井健による漫画『東京卍リベンジャーズ』の登場人物で、東京卍會／東卍の創設メンバーの一人にして総長。愛称はマイキーで、喧嘩の腕前は、強者揃いの東卍の中でもトップ。高いカリスマ性を放ち”無敵のマイキー”の異名を持つ。
『東京卍リベンジャーズ』とは、主人公の花垣武道がタイムリープの能力に目覚め、かつての彼女が殺される未来を変えるために、元凶である不良グループ”東京卍會／東卍”で成り上がる物語を描いた漫画。2021年にアニメ化、実写映画化されている。

三途春千夜（さんずはるちよ）