GTO(1998年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『GTO』とは、1988年7月にフジテレビ系で放送された学園ドラマである。原作は藤沢とおるの同名漫画。脚本は主に遊川和彦が手掛けている。主演は反町隆史で、松嶋菜々子などが出演する。元暴走族のリーダーである鬼塚英吉は、高校教師になるという夢を叶えるべく、いじめや登校拒否など多くの問題を抱える武蔵野聖林学苑の教師となる。破天荒ながらも鬼塚の熱い指導により、子供たちが次第に変化していく。子供と真正面から向き合う鬼塚の姿が見どころとなっている。視聴率は最終回で35.7%を記録した。
同じクラスの菊池善人(きくちよしと)や相沢みやび(あいざわみやび)と共に教師いじめを行う生徒である。クールな性格で、クラス内でも頭はよく、スポーツも万能。中学時代に親友だったタケシが死んだことをきっかけに、教師を信用できなくなった。それ以降、みやびらと共に教師いじめを始め、鬼塚のことも辞めさせようとしていた。母子家庭で、トラック運転手の母と2人で暮らしている。父は暴走族の総長で、バイクの度胸試しで亡くなっており、馬鹿なことをして死んだことを憎んでいる。そのため父の悪口を言っていたが、鬼塚から「母を悲しませないためにも父の悪口を言うな」と言われ改心し、教師いじめを止めて鬼塚を信頼するようになる。またみやびに好意を持っており、優しかった頃の彼女に戻ってほしいと願っている。
渡辺マサル(わたなべマサル/演:山崎裕太)
クラスメイトの依田ケンジ(よだケンジ)やナナコと仲が良い生徒である。不良で教師になる前の鬼塚とゲームセンターで遭遇し、カツアゲしようとしたが、逆にカツアゲをされてしまった。そのため鬼塚が2年4組の担任になった後、恨みを晴らそうとケンジやナナコと共に彼をハメようとしたが、返り討ちにされパシリとなる。しかしナナコの悩みを解決した鬼塚を見直し、ケンジやナナコと共に鬼塚の友達となる。
依田ケンジ(よだケンジ/演:徳山秀典)
マサルと不良仲間の生徒である。マサルと共に鬼塚をカツアゲしようとしたが失敗する。その後、恨みを晴らすためにマサルやナナコと鬼塚をハメようとして返り討ちにされて鬼塚にパシリにされていた。だがナナコの悩みを解決したことをきっかけに鬼塚を慕うようになり、彼と友達になる。
菊池善人(きくちよしと/演:窪塚洋介)
東大合格率100%の天才的な頭脳を持つが、みやびや村井と共に教師いじめを行う問題児である。冷静で頭が切れるが、生意気な性格でIQの低い鬼塚のことを見下している。パソコンのスキルが高く、鬼塚を陥れるために彼の顔を使ってSMの合成写真を作り、騒ぎを起こしていた。そのことを鬼塚に問いただされて叱られるも、授業のボイコットをして登校拒否を始める。しかし鬼塚から真剣に「俺みたいに学校を好きになってほしい」などと説得されて、彼を信用するようになり、みやびや村井に教師いじめを辞めると宣言した。その後は鬼塚に協力的になり、彼が解雇されそうなときは尽力していた。
吉川のぼる(よしかわのぼる/演:小栗旬)
みやびや大島知佳子(おおしまちかこ)、月島えりか(つきしまえりか)にいじめを受けている生徒である。小柄で気が弱く助けてくれる友人もいなかったため、いじめを苦に屋上から飛び降りて自殺を図ろうとしたが、鬼塚に救われる。鬼塚から「根性を見せろ」と𠮟咤激励され、集会の際に全校生徒の前で体のアザを見せ、みやびたちからいじめを受けていると告発した。これ以降はいじめから解放され、鬼塚やマサルたちと親しくなった。
相沢みやび(あいざわみやび/演:中村愛美)
2年4組の問題児で教師いじめの中心人物である。元々面倒見の良い優しい性格でクラスの人気者だったが、中学時代に付き合っていたタケシが亡くなったことを機に大人を信用しなくなり、強情で自分勝手な教師いじめを行う性悪女に豹変する。最も率先して鬼塚を陥れるために行動し、クラスメイトを巻き込んで授業のボイコットも行った。菊池や村井が鬼塚を信用し始めても考えを改めることはなく、クラス全員が鬼塚の授業に出ても1人でボイコットを続けていた。だが神南学園の藤堂真一(とうどうしんいち)に騙された際、助けに来て一緒に失くしたネックレスを探してくれた鬼塚を見て改心し、鬼塚のことを認めるようになった。また母は教育評論家でテレビのコメンテーターとしても活動しているPTA会長のため、気に食わないことがあるとすぐに母親を利用する。だが改心した後に鬼塚が真一の告発で解雇されそうになった際、母を利用して彼を守ろうとしていた。
野村朋子(のむらともこ/演:黒田美樹)
勉強もスポーツもできず、言動がトロいことから「トロ子」と呼ばれている。優しくて素直な性格だが、要領が悪く何をやってもダメな自分に自信がない。鬼塚から紹介料欲しさにアイドルのオーディションを受けることを半ば強引に勧められるが、鬼塚や冬月らに後押しされて自信を持つことを決意し、アイドルになることを目指してレッスンに励む。その後、芸能プロダクションの社長にスカウトされ、沖縄の養成スクールに入るために聖林学苑を中退した。そしてアイドルとしてテレビに出始め、学園祭には沖縄から駆け付けていた。またみやびとは小学校の同級生で、友だちのいなかった自分に優しく声をかけてくれた彼女を慕っており、親友だと思っている。そのためみやびがクラスで孤立した状態で沖縄に旅立つ際は、生徒たちに「みやびちゃんと仲良くしてあげてほしい」と頼んでいた。
大島知佳子(おおしまちかこ/演:白川みなみ)
みやびやえりかと仲が良く、いつもつるんでおり、のぼるを彼女らといじめていた問題児である。みやびたちと援助交際詐欺をし、偶然鬼塚が詐欺の相手だったことから説教された。その際に鬼塚とラブホテルから出てきたところを中丸に見つかり、みやびの入れ知恵で鬼塚に襲われたと嘘をつく。その後、みやびから暴言を吐かれて絶交して鬼塚を頼るようになり、激怒したみやびがPTA会長の母に告発して退学の危機に陥る。だが鬼塚に救われて学校に通えるようになり、自分の行いを反省して心を入れ替えた。後に反省したみやびから謝罪され、それを受け入れて友人に戻った。
月島えりか(つきしまえりか/演:林知花)
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目次 - Contents
- 『GTO』の概要
- 『GTO』のあらすじ・ストーリー
- 高校教師になる鬼塚
- 次々に生徒を更生させていく鬼塚
- 2年4組の生徒が変わる
- 聖林学苑崩壊の危機
- 『GTO』の登場人物・キャラクター
- 主人公とヒロイン
- 鬼塚英吉(おにづかえいきち/演:反町隆史)
- 冬月あずさ(ふゆつきあずさ/演:松嶋菜々子)
- 職員
- 内山田ひろし(うちやまだひろし/演:中尾彬)
- 桜井あきら(さくらいあきら/演:白川由美)
- 中丸浩司(なかまるこうじ/演:近藤芳正)
- 小谷宏子(こたにひろこ/演:円城寺あや)
- 藤富誠(ふじとみまこと/演:沼田爆)
- 袴田はじめ(はかまだはじめ/演:小林正寛)
- 勅使河原優(てしがわらゆう/演:井田州彦)
- 生徒
- 水樹ナナコ(みずきナナコ/演:希良梨)
- 村井国雄(むらいくにお/演:池内博之)
- 渡辺マサル(わたなべマサル/演:山崎裕太)
- 依田ケンジ(よだケンジ/演:徳山秀典)
- 菊池善人(きくちよしと/演:窪塚洋介)
- 吉川のぼる(よしかわのぼる/演:小栗旬)
- 相沢みやび(あいざわみやび/演:中村愛美)
- 野村朋子(のむらともこ/演:黒田美樹)
- 大島知佳子(おおしまちかこ/演:白川みなみ)
- 月島えりか(つきしまえりか/演:林知花)
- 生徒
- 内山田家
- 内山田好子(うちやまだよしこ/演:馬渕英里何)
- 内山田良子(うちやまだりょうこ/演:立石凉子)
- 鬼塚と冬月の友人
- 冴島龍二(さえじまりゅうじ/演:藤木直人)
- 夏目みゆき(なつめみゆき/演:木村多江)
- 神南学園関係者
- 藤堂真一(とうどうしんいち/演:原田篤)
- 藤堂真人(とうどうまひと/演:篠井英介)
- 神村総太郎(かみむらそうたろう/演:北見敏之)
- その他
- 村井つばさ(むらいつばさ/演:村上里佳子)
- 相沢麗子(あいざわれいこ/演:田島令子)
- ゲスト
- 清掃会社の上司(演:ガダルカナル・タカ)
- ナナコの父(演:下塚誠)
- ナナコの母(演:姉崎公美)
- 村井の父(演:岡本光太郎)
- 暴走族(演:三又忠久、山崎まさや)
- 菊池の母(演:大塚良重)
- 通行人(演:ロナルド・ヘアー)
- 冬月の父(演:山崎満)
- チンピラ(演:秋田宗好、阿部優大)
- 朋子の父(演:田口主将)
- 朋子の母(演:曽川留三子)
- 司会者(演:柳ユーレイ)
- 鬼塚の知人(演:デビット伊東、阿部聖美、パンチUFO)
- 服屋の店員(演:澤口夏奈子)
- 大島卓三(おおしまたくぞう/演:高橋克実)
- 山田(やまだ/演:水谷あつし)
- ホステス(演:安斎恵吏)
- 玉木(たまき/演:玉木宏)
- 看護婦(演:江角マキコ)
- レポーター(演:剛たつひと)
- 患者(演:朝倉伸二)
- 『GTO』の用語
- 学校
- 武蔵野聖林学苑
- 神南学園
- その他
- 初体験の避妊具
- ネックレス
- 『GTO』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 朋子が2年4組の生徒や鬼塚と別れる場面
- 相沢みやび「ありがとう先生」
- 鬼塚が学園祭を行う場面
- 『GTO』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 反町隆史や小栗旬など豪華出演者の共演
- ドラマ共演後に結婚した反町と松嶋
- 26年ぶりに復活した『GTOリバイバル』は反町のオファー
- 『GTO』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):反町隆史「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」