MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『MW(ムウ)』とは、手塚治虫による漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1976年から1978年まで連載された。2009年には、玉木宏と山田孝之のダブル主演で実写映画版が公開されている。手塚治虫は1970年代の商業青年誌において、「同性愛」と「猟奇殺人」そして「個人VS国」や「善悪とは何か?」というタブー的な要素に取り組んだ。それらの要素が渾然一体となって作り出すドラマが作品の魅力である。南西諸島のとある小島で起きた事件で、人生を大きく狂わされた2人の青年を描いたピカレスクロマン作品である。
『MW』の実写映画版の主題歌は、flumpoolの「MW 〜Dear Mr. & Ms. ピカレスク〜」である。同曲はflumpoolのメジャー2枚目のシングルとして、2009年7月1日にリリースされオリコン最高3位を記録した。楽曲そのものはメジャーデビュー前の2007年に出来上がっており、映画の主題歌の話が来た際に再構築と歌詞を加えて完成したというエピソードがある。激しめのギターサウンドが、徐々にポップに変貌していく過程が聴き所のロック・チューンに仕上がった。なお、実写映画版にはスピンオフテレビドラマ版『MW-ムウ- 第0章 〜悪魔のゲーム〜』(2009年放映)が存在するが、ドラマ版でも同曲が主題歌に採用されている。
実写映画版劇中歌:SWANKY DANK「For You」
『MW』の実写映画版には、劇中歌もある。SWANKY DANKの「For You」が採用された。同曲は、タワーレコード限定で100円という破格で販売されたレアナンバーとして知られている。疾走感あふれるパンキッシュなロック・チューンであり、この曲もスピンオフテレビドラマ版で使用された。
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目次 - Contents
- 『MW』の概要
- 『MW』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 道ならぬ関係
- 闇に葬られた事件
- 結城の復讐
- 誰が最後に生き残ったのか
- 『MW』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 結城美知夫(ゆうきみちお/演:玉木宏)
- 賀来巌(がらいいわお/演:山田孝之)
- 結城・賀来の関係者
- 谷口澄子(たにぐちすみこ)
- 目黒検事(めぐろけんじ)
- 青畑記者(あおはたきしゃ)
- 河本玉之丞(かわもとたまのじょう)
- 飲み屋「水と油」の主人(のみやみずとあぶらのしゅじん)
- 巴(ともえ)
- 結城の復讐相手
- 支店長(してんちょう)
- 美保(みほ)
- 中田英覚(なかたえいかく)
- 中田美香(なかたみか)
- サチュリフ・ミンチ中将(サチュリフミンチちゅうじょう)
- 『MW』の用語
- MW(ムウ)
- 沖ノ真船島(おきのまふねじま)
- 自政党(じせいとう)
- 『MW』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 殺人鬼結城美知夫
- 結城美知夫「ぼくは他人とからだを触れ合ったのはあれが生まれて最初だった」
- 結城の毒牙にかかった女たち
- 大きな謎となった衝撃のラストシーン
- 『MW』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- LGBTQを商業誌で堂々と描いた手塚治虫
- 実在する事件や人物がモデル
- 手塚治虫多忙のため背景が描かれなかった原稿
- 原作漫画を大幅に改変した実写映画版『MW』
- 『MW』の主題歌・挿入歌
- 実写映画版主題歌:flumpool「MW 〜Dear Mr. & Ms. ピカレスク〜」
- 実写映画版劇中歌:SWANKY DANK「For You」