監獄のお姫さま(プリプリ)のネタバレ解説・考察まとめ

『監獄のお姫さま』とは、2017年10月~12月までTBS系火曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマである。通称「プリプリ」。主演を小泉今日子が演じ、脚本は宮藤官九郎が担当した。女子刑務所の中で出会った5人の女と1人の刑務官が仲間の冤罪を晴らすために、罪を着せた男への復讐に燃える物語。罪を犯してしまった女たちの苦悩や悲しみを、宮藤作品らしいコミカルな表現で描く。キャッチコピーは「おばさん犯罪エンターテインメント」。

旧・江戸川乳業の社長令嬢で、通称「姫」。
社内で出会った吾郎と婚約。婚前旅行で訪れた沖縄で、海外の殺人代行サイトを利用しプリンスというタイ人に恋敵であったユキの殺人を依頼した罪で懲役12年の実刑判決を受け、「自立と再生の女子刑務所」に入所。事件の報道の際に、沖縄の船上で何かに爆笑しているホームビデオの映像が度々使用されたことから「爆笑ヨーグルト姫事件」と呼ばれることになる。称呼番号は「114番」。
ユキの殺人については全く身に覚えがなかったが事件発生直後に吾郎との子どもを妊娠していることに気が付き、もし裁判を長引かせてしまうと妊娠していることが吾郎に知られて子どもを奪われてしまうのではという恐れから罪を認めてしまった。服役中に無事出産し、所内で馬場カヨたちのサポートを受け1歳半まで子育てをするがしのぶの母から勇介の存在を聞いた吾郎に奪われてしまう。
吾郎が自身の罪を認め、冤罪が晴れたことで「自立と再生の女子刑務所」を釈放され、会社に戻り社名を「江戸川乳業」に再度変更。5代目社長となる。

大門洋子(だいもんようこ/演:坂井真紀)

会員制バー「シェルポ」のバーテンダー。口癖が「私、女優よ」なことから通称「女優」と呼ばれているが、本当に女優だったわけではない。
2.5次元のミュージカル『行け!面!胴!』の主人公・泉キャプテン役の大洋泉(たいよういずみ)の熱狂的なファンで、地方も含めほぼ全ての公演を回っていた。公演のチケット代や交通費などの費用の捻出のため、出会い系サイトと婚活サイトで複数の男性に結婚詐欺を働くようになる。ある時、大洋に対するストーカーの容疑で任意同行を受け、詐欺と横領の罪で逮捕。懲役7年の実刑判決を受け、「自立と再生の女子刑務所」に入所する。称呼番号は「31」。
服役中、爆笑ヨーグルト姫事件の復讐のために資格取得すに夢中になあるあまり、身元引受人を立てることを忘れ刑期満了で出所した。

足立明美(あだちあけみ/演:森下愛子)

画像左が明美。

元指定暴力団組長の夫人で、いわゆる極妻。通称「姐御」。離婚後の本名は橘明美(たちばな あけみ)。
赤坂で高級クラブのママをやっている時に、関東極端会の三代目組長・足立鉄也(あだちてつや)と出会い結婚。大規模な薬物取引を目論んだ鉄也に、警察の目を欺くための囮として利用されたことで違法薬物不法所持の罪で逮捕されてしまう。懲役5年の実刑判決を受け、「自立と再生の女子刑務所」に入所。称呼番号は「24番」。数日かけて食事からこっそり隠したジャムや煮豆などをパンに挟み、座布団の下に敷いてミルフィーユ仕立てにしたケーキ風のスイーツを雑居房に入ってくる新人に振る舞う。
服役中に、鉄也から離婚を要求され別れるも若い女と再婚していたことを知る。しかし、出所後に鉄也が再婚相手に捨てられ病気で入院しており危篤状態であることを組員から知らされ復縁。鉄也の死後、20億円の遺産を手に入れ資産家の未亡人として吾郎に接近する。

勝田千夏(かつたちなつ/演:菅野美穂)

カリスマ経済アナリストで会計士、税理士の資格を保有。通称「財テク」。自身の経験を基に書かれた著書「貯めブス」「借りブス」「迷いブス」の三部作がメディアなどで取り上げられたことで一躍有名になる。所得隠しと巨額の脱税で逮捕され、「自立と再生の女子刑務所」に入所。称呼番号は「18番」。

しかし、服役中もメルマガの配信しているため、内部事情を暴露されることを恐れた所長から、受刑態度の良い受刑者として特別待遇を受けられる「金バッジ」を許され、独房を書斎がわりにして執筆するなど好待遇を受けていたが、仮釈放し再入所した悠里から、Twitterで吾郎を事件の犯人と名指ししたため炎上し、メルマガも停止されたことを聞かされる。カヨに対しては、入所間もない時にいじめを行ったが、所長に許可を得た勝負を通じて和解する。

五郎の関係者

板橋晴海(いたばしはるみ/演:乙葉)

板橋吾郎の妻。元タレントで、旧姓は西川春海。EDOミルクのコマーシャルに出演したことがきっかけで吾郎と出会う。

公的には勇介の実母とされている。吾郎から勇介を2人で育てることをしのぶが了承していると聞かされたが、それが嘘だったと知り、誘拐事件からの解放後は吾郎に被害届を取り下げるよう説得するなどカヨたちのために取り計らう。また冤罪が晴れ釈放されるしのぶをカヨたちと共に迎えにゆき、勇介と再会させる。

板橋勇介(いたばしゆうすけ/演:前田虎徹)

吾郎・晴海の息子。実は吾郎としのぶの間に生まれた子供で、1歳半まで「自立と再生の女子刑務所」内でしのぶとカヨら受刑者たちに育てられた。名前の由来は、しのぶがカヨたちに対し「みなさんの勇気とお節介」のおかげで出産できると感謝した気持ちから付けられた。
『海洋戦隊シンカイジャー』のファン。サンタクロースを心から信じている一方、非常に口が悪く、洋子を「生理的に無理」などと容赦なく罵る。エピローグでは、1歳半までの記憶はないため、しのぶが実母であることは理解できないでいるが、カヨの説明を聞いてしのぶを「お姫さま」と呼ぶ。その後、「江戸川乳業」社長となったしのぶと「えどっこヨーグルト」のCMに出演した。

横山ユキ(よこやまゆき/演:雛形あきこ)

画像左がユキ。

吾郎の大学時代からの恋人。「爆笑ヨーグルト姫事件」で殺害された被害者で六本木にあるクラブのママだった。吾郎に貢ぎ続けていたが、彼がしのぶと婚約したことを知ってしのぶの父にこれを密告、事件当日は吾郎を罵倒するうちに愛想を尽かし、別れを告げる。千夏が再現した罵倒内容では、しのぶらを重ねた布団の下の豆粒が気になって眠れない姫に例えていた。

江戸川徳三郎(えどがわとくさぶろう/演:田窪一世)

しのぶの父。江戸川乳業(現・EDOミルク)3代目社長。
同社商品「えどっこヨーグルト」のCMに「チビ社長」を演じた吾郎と一緒に出演した。たまたま入ったクラブでユキと出会い吾郎と付き合っていると聞かされてから彼に対して激怒し、社長職を娘のしのぶに譲ることを彼に言い放った直後の2011年秋から病気療養をしている。

江戸川民世(えどがわたみよ/演:筒井真理子)

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