バクマン。に登場する物語・作中作・劇中劇・連載まとめ

『バクマン。』とは、原作・大場つぐみと作画・小畑健による少年漫画作品。2010年にNHK教育テレビにてアニメ化された。
絵の才能を持つサイコーこと真城最高(ましろ もりたか)と、文章に長けた秀才のシュージンこと高木秋人(たかぎ あきと)がコンビを組み、『週刊少年ジャンプ』で売れっ子の漫画家になるべく研鑽するサクセスストーリーだ。
作中では主人公たちが描く漫画の他に、多くのライバル、仲間たちが作り出す多種多様な漫画が登場する。

亜城木夢叶の7番目の作品。探偵ものに変わる新たなジャンルとして描いたSF作品。まったくの同一人物であるふたりが出会ってしまう、という『Future Watch-未来時計-(みらいどけい)』に似た作風。シュージンはここからバトルものに発展させる構想を練っていたが、担当の港浦が『HITMAN10(ヒットマン テン)』を推したため、事実上ボツとなった。

TEN(テン)

亜城木夢叶の8番目の作品。『週刊少年ジャンプ』2012年25号掲載の読み切り作品。探偵ものに変わる新たなジャンルとして描いたコメディ漫画だ。世界中から集められた10人の殺し屋が殺し合いをするという物語で、主人公は「若くてさえない殺し屋」という設定。ネーム時の名前は『HITMAN10(ヒットマン テン)』だった。
ギャグ漫画が好きな港浦に合わせてシュージンが考えた作品で、港浦から絶賛を得た。しかしくどいほどギャグ要素を盛り込んだ結果、サイコーとシュージンは「亜城木夢叶の持ち味が生かせていない」と感じており、自己評価は低い。
アンケート順位は10位。

走れ!大発タント

亜城木夢叶の9番目の作品で、2番目の連載作品。担当編集・港浦のもと、『週刊少年ジャンプ』2013年12号(2月25日発売)から31号(7月1日発売)まで連載された。コミックスは全3巻。
ジャンプでは珍しい、低年齢層を意識したギャグ漫画だ。『赤マルジャンプ』に巻頭カラーで掲載され、アンケート結果1位を獲得したが、2位の『True human』と大した票差はなかった。
小学5年生の男の子大発タント(ダイハツ・タント)と祖父の発明家・大発明人(だいはつ めいじん)が、様々な発明品でトラブルを起こし、周囲の人々を巻き込んでいくストーリー。多様な発明品が活躍する物語は『ドラえもん』がモデルになっている。キャラクターの名前はほとんど車のメーカーや種類から取られており、タントの担任教師は豊田ノア(トヨタ・ノア)、クラスメイトのヒロインは鈴木パレット(スズキ・パレット)となっている。
連載中はアンケートで安定した順位を取っていたが、徐々にギャグの質が落ちてきたことに加え、サイコーが「このままではエイジや岩瀬に勝てない」と確信したことで、自ら編集部に打ち切りを申し出る。

この世はKTM(このよは かね ちえ みため)

亜城木夢叶の10番目の作品。『走れ!大発タント』に代わる新たな連載候補として制作した。担当・港浦の指示で、亜城木夢叶の原点とも言える『この世は金と知恵』をリメイクしたSF作品だ。『この世は金と知恵』でやり取りされていた「金」と「知恵」に「容姿」を加え、シュージンの得意分野であるダークな作風を遺憾なく発揮した。しかし『走れ!大発タント』の打ち切りから期間が空いていなかったため、連載は見送りとなった。

STOPPER OF MAGMA(ストッパー オブ マグマ)

亜城木夢叶の11番目の作品。「シンプルな設定」という港浦の指示(正確には服部のアドバイスだった)のもと、王道のファンタジーとして描かれた。しかし編集部では「亜城木夢叶の良さが出ていない」と判断され、連載会議にも出されなかった。
モンスターを生み出す火山の火口に、モンスターを封印する剣を刺しに行くという物語。主人公は9歳の少年で、モンスターを封印しに行ったまま戻らない父に代わってその役目を負う。

PCP -完全犯罪党-

亜城木夢叶の12番目の作品で、3番目の連載作品。2014年15号(2月17日発売)から連載された。PCPは「Perfect Crime Party」の略。初期タイトルは『完全犯罪クラブ』だったが、同名の映画があったため変更になった。話数は「CRIME 〇」と表記する。
小学生編の担当編集は服部、中学生編の担当編集は中野。
些細ないたずらや人助け、ちょっとした善行を「完全犯罪」と称して誰にも気づかれずに遂行する小学生が主人公。道本真(どうもと まこと)と徳長実(とくなが みのる)のダブル主人公で、ふたりの名前を合わせると「道徳と真実」になる。ずば抜けた計算力と推理力を持つ女の子、安之城舞(あんのじょう まい)がヒロインで、この3人がPCPとして活躍する。
犯罪をテーマにした「邪道」でありながら、服部が提唱する「シリアスな笑い」も取り入れ、万人受けする作風を実現している。
高い人気を獲得して小説化、ドラマCD化され、アニメ化の話も持ち上がったが、「犯罪」というタイトルに対して保護者からクレームが寄せられ、実現することはなかった。さらに、銀行の金庫に侵入して貼り紙をした事件を『PCP -完全犯罪党-』の模倣としてメディアが報じたことでバッシングが起こり、シュージンは一時期スランプに陥る。しかし本編で「PCPが模倣犯を撃退する」ストーリーを描くことで持ち直した。
後に月刊誌の『必勝ジャック』に移籍し、中学生編をスタートさせた。

ささやかな時

サイコーがシュージンの原作なしで初めて描き上げた作品。「人気作家恋愛読切祭」という企画で掲載され、アンケート順位は9位、総合順位は7組中4位だった。
『PCP -完全犯罪党-』がアニメ化できないと考えたサイコーがスキルアップのために着手した。サイコーの恋愛観をテーマにし、長年想いを寄せ続けている亜豆(あずき)にも助言をもらった。しかしサイコーの思うようなレベルに到達することはできず、最終的にはシュージンに添削をもらうことになった。

REVERSI(リバーシ)

亜城木夢叶の13番目の作品で、4番目の連載作品。2017年31号から2018年31号まで連載された。全49話で、コミックスは全6巻。「邪道」な物語とダークヒーローを登場させることで、亜城木夢叶の得意分野を生かしつつ王道の面白さを実現したバトルものだ。
主人公は別々の悪魔から「洗脳」の力を授かったふたりの少年。「人間を滅ぼして世界を変えよう」という同じ思想を持ちながら、洗脳の力で人を操ろうとする黒悪魔(シュバルツ)と、「余計なことをしなくても人間は勝手に滅びる」と考える白悪魔(ヴァイセ)の対決を描く。黒悪魔がとりついた少年・相葉サトル(あいば サトル)と、白悪魔がとりついた少年・二ノ宮ソラ(にのみや ソラ)の戦いと、ヒロイン・水鳥菜保(みなどり なほ)の物語だ。
対立するふたりの少年を主人公としたことで、新たな敵を出してテコ入れすることが難しくなる。シュージンはアニメ化のために展開を引き延ばすことも考えたが、シュージンのストーリーを信じるサイコーの後押しを受けて吹っ切れ、スピーディな展開が魅力の作品としてエイジの『ZOMBIE☆GUN』とアンケート首位を争った。最終話まで9週連続でアンケート1位を独占し、最終巻が発売された時期の単行本の売り上げは『ZOMBIE☆GUN』の120万部を抜き去って122万部になった。
アニメ化が実現し、ヒロインの声優はサイコーの夢通りに亜豆が勝ち取った。

真城信弘(ましろ のぶひろ)/川口たろう(かわぐち たろう)の作品

超ヒーロー伝説

サイコーの叔父、真城信弘の代表作。『週刊少年ジャンプ』に連載され、サイコーが3歳の頃にアニメ化された。様々なヒーローが登場するギャグヒーロー漫画。
アニメ版『バクマン。』の放送時に、『超ヒーロー伝説』の架空のオープニングが流れた。影山ヒロノブが歌唱を担当し、背景はアニメ版『ラッキーマン』のオマージュだった。

新妻エイジ(にいづま エイジ)の作品

CROW(クロウ)

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流星の絆(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『流星の絆』とは、東野圭吾の同名小説『流星の絆』が原作となったミステリードラマである。子どものころに両親を殺された三兄妹が復讐を誓い、真犯人にたどり着くまでを描く。2008年10月から12月に、TBS系22時からの金曜ドラマ枠で放送された。脚本は宮藤官九郎が手掛け、基本のストーリーは守りつつも青春ドラマ的な要素やコメディー的な要素が加わったことで、原作とは大きく異なる世界観となっている。主役の三兄妹を二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香が演じる。

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